【イルカショー】とカメラと私。
マップカメラの30周年創業祭も中盤に差し掛かります。花火に、お祭りとイベント目白押しの夏本番を迎えています。
マップカメラではこの夏「夢中」をテーマに、スタッフがいま夢中になっている「モノ」「コト」を紹介いたします。
筆者の「夢中」はイルカショーの撮影。
この春に上京し水族館が身近な存在になったことをきっかけに、年間パスポートを購入して撮影を楽しんでいます。
まずは筆者のメイン機材である「Nikon D6」と「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VR」の組み合わせでの作例をご覧いただきたいと思います。
こちらはバンドウイルカです。イルカと言われて真っ先に思い浮かぶであろう種類のイルカです。
基本的な撮影スタイルは、ジャンプの瞬間イルカが水中から出た瞬間にピントを合わせ、そのままAFを追従させて連写で追いかけるというものです。
撮影の難易度としてはかなり高い部類の被写体ですが、最新のカメラの性能に身を委ねれば比較的簡単に撮ることができます。
特にNikonの3Dトラッキングは優秀で、任意のAFポイントからコンティニュアンスAFを始動させ、AFポイントの全点で被写体を追従してくれます。
こちらはカマイルカ。バンドウイルカよりも一回り体が小さいです。
カマイルカはジャンプが得意で、高さのあるジャンプを披露してくれます。
天井から吊るされた浮きを目がけてジャンプする瞬間は比較的撮影がしやすくシャッターチャンスです。
ハイジャンプは滞空時間が長いので撮影の準備がしやすく、またピントも浮きに合わせておけばある程度カバーできます。
続いて、カメラを「SONY α9III」と「FE 300mm F2.8 GM OSS」に変えました。
正直なところ、300mm単焦点でイルカショーを撮影するのは大変難しいです。ファインダーにイルカを収めること自体が難しいシチュエーションで筆者は構図づくりで手がいっぱいですが、そこは最新カメラの力を存分に活用させていただきましょう。最高秒間120コマの連写と被写体認識力、AFの追従力で我々を助けてくれます。
被写体にぐっと近寄った、300mmの迫力ある構図を楽しむことができます。
イルカショーは、イルカと人のコンビネーションが成す技の数々です。イルカとトレーナーの絆が感じられます。
慣れてくると、ステージから指示を出すトレーナーを見てジャンプのタイミングや位置をある程度推測することができるようになります。
イルカとトレーナーの関係を見ていると、カメラと私の関係を無意識に重ねてしまいます。
イルカの可愛く美しくかっこいい、そんな肉眼を超越するような一瞬を撮りたいものです。