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【タイムズフェス】スタッフこだわりのブリージングテスト

【タイムズフェス】スタッフこだわりのブリージングテスト

【ブリージング】

 

という用語をご存知でしょうか。

スチル撮影の方には馴染みのない用語かと思います。

無理やり和訳すると、

 

【画角変動】

 

と言えるでしょうか。

スチルレンズでは多少なりとも起きやすい現象で、フォーカスを動かす際に画角が変化してしまいます。

フォーカス方式の関係から、ピント位置によって実焦点距離が変化してしまうことが原因です。インナーフォーカス方式のレンズに比較的よく見られる現象です。

 

スチルの場合、合焦させた後には画角はそれで決まりなので、微調整をしてから撮影することができます。

ですが、動画撮影の場合、被写体が手前から奥へ移動するショットを撮影しようとすると目立ってしまいます。

自分の想定した構図が崩れてしまうことはもちろん、マイクや照明などを画角のぎりぎりまで攻めて撮影している場合、それらが映り込んでしまいます。

 

動画撮影を前提に設計されたシネマレンズでは、このブリージングは抑えられていますが、スチルレンズではまだそこまで重要視されていません。

もちろん、カタログにも掲載されていることが少ない要素です。

ですので、今回はSONY純正Eマウントフルサイズ用レンズをテストし、ブリージングが少ないと言えるレンズを4つご紹介致します。

 

使用ボディはα7Ⅲ、XAVC S4Kの24P 60M、PP6での収録です。

フレーム枠の上下に注目してご覧ください。

 

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FE 35mm F1.8【SEL35F18F】

 

まず最初は単焦点レンズのFE 35mm F1.8です。

このレンズは、軽量で最短撮影距離も0.22mとスチル撮影はもちろんのこと、AFの駆動スピードも素早く、かつブリージングもかなり抑制されているため非常に動画撮影にも向いていると言えます。ジンバルにも載せやすい重量・サイズ感で、気軽に持ち出せるレンズです。テスト動画でもご覧いただけますが、ブリージングはほとんど起きていません。これだけコンパクトなレンズなのにここまで抑制できるのは素晴らしいことです。

 

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Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS【SEL2470Z】

 

次に紹介するのは俗に言うソニーツアイスのFE 24-70mm F4 ZA OSSです。

標準ズームレンズとしてはかなりコンパクトで軽量な部類に入るこのレンズ。長時間の手持ち撮影などに向いていると言えます。

開放F4という数値はひかえめではありますが、極端なボケを必要としないインタビューやイベント撮影などでは逆に使いやすい開放値といえるでしょう。

ブリージングもわずかにでますが、実用範囲といえます。

 

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FE 24-70mm F2.8 GM【SEL2470GM】

3本目は王道GMからFE 24-70mm F2.8 GMの登場です。

SONY純正レンズにおける最高ランク【GM】はスチルでの性能はもちろん、動画撮影のことも考えられて設計されたレンズです。

ダイレクトドライブSSMを採用し、静粛性の高いAFを実現しています。動画撮影中に音声を拾わないように工夫がされています。

また、ズーム全域における解像力の高さは流石GMとしか言いようがありません。4K映像を撮影するにあたって撮影者の強い味方となるレンズです。

ブリージングもほとんどみられず、動画撮影を意識した設計として採用されたインターナルフォーカシング方式がその威力を発揮していると言えます。

 

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FE 24-105mm F4 G OSS【SEL24105G】

 

 

最後に紹介するのはFE 24-105 F4 G OSSです。

GMにつぐ高性能レンズにつけられるGの証。開放値はF4と控えめですが、ズーム域が105mmまであることを考えると優秀と言えます。

重量はミドルクラスといったところでしょうか、けして軽量ではありませんが、ボディとの親和性は高く。レンズ単体よりボディにマウントして構えると意外と重さを感じさせません。

ワイドから望遠まで幅広い焦点距離をカバーしつつ、最短撮影距離0.38mと寄りにも強いこのレンズ。様々なアングルを狙う必要がある動画撮影時に一本持っていくとしたらこのレンズですね。ブリージングもワイドからテレ端まで全域で目立ちにくいです。

 

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以上の4つのレンズがテスト結果が良好であったレンズです。

この他にも、以下のレンズはブリージングが目立ちにくかったレンズです。

 

FE 12-24mm F2.8 GM

FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS

FE PZ 28-135mm F4 G OSS (こちらのレンズは元から動画用に設計されているためブリージングにはかなり配慮されています。そのため今回のテストからは除外しました。)

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS

 

動画撮影用にレンズを選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

[ Category:SONY | 掲載日時:20年10月22日 16時50分 ]

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