【Canon】EOS R5 Cの説明書 Vol.1 使い方編
Canon伝統の「5」を冠した最高峰の実用機EOS R5と動画制作機の雄、シネマEOSのボディが合体したまさに夢のカメラ、EOS R5 C
しかし業務用の部分が多い反面使用レビューなども少なく、検討されている方も導入に悩むことも多いのではないでしょうか。
今回は江戸時代の蘭学者、杉田玄白が日本語に訳した医学書「解体新書」の如くじっくりとEOS R5Cについて解説していきたいと思います。
敷居が高いと思われがちなシネマEOSですが、編集を前提とした撮影においては非常に使いやすく細かな設定ができるため今から映像制作を始めたいという方にもおすすめな一台です。
今回の撮影地は海に決め、以下の機材で撮影を行いました。
・Canon EOS R5 C
今回のメイン機です。憧れのシネマEOSとEOS R5が合体しており非常に心躍ります。
・Canon RF14-35mm F4 L IS USM
・Canon RF24-105mm F4L IS USM
・Canon RF70-200mm F4 L IS USM
海での撮影だったため荷物を減らしたい…ということで比較的軽量なレンズを持ち出しました。
RFレンズのF4通しのシリーズ3本分は体感で言うとF2.8シリーズ2本分というような感じでした。
同じくらいの気合いでプラス1本持ち出す事ができると考えるととても素敵です。
・Manfrotto befreeアドバンス アルミニウムT三脚キット MKBFRTA4BK-BH ブラック
自由雲台が乗っているアルミ三脚です。
まずは実際にEOS R5 Cで撮影したものをご覧ください。
今回は筆者の好きな海で撮影を行いました。
夕暮れ前に意を決してバスに乗り込んだのですが、夕焼けを反射したきれいな波にであう事ができました。
さて、今回使用して感じた魅力的なポイントをご紹介していきます。
まずは最初に「肝」とも言えるPHOTOとVIDEOの切り替えスイッチ。
VIDEOにするとシネマEOSのメニューに、PHOTOにするとEOS R5の静止画メニューに切り替わります。
ただの動画と静止画の切り替えスイッチにも見えますが、実は中のメニューが本当にまるっと変わります。
切り替えの際には一旦再起動を行い、シネマEOSと静止画用メニューが切り替わるようになっています。
シネマEOSのメニューにあまり馴染みがなかった筆者はメニューの文字の大きさが変わることに驚きました。
記録媒体はCFexpressカード TypeBとSDカード、今回は「SanDiskの512GB SDCFE-512G-JN4NN」を使用しました。
RAW動画を撮影したりするのであれば512GB以上が必須です。
使用確認済みのメディアはCanonのウェブサイトから確認ができます。
シャッターアングルという言葉に馴染みがない方も多いかもしれません。
フィルムで動画を撮影していた頃には回転式のシャッターが採用されており、1秒間に何枚撮影するか(フレームレート)と回転式シャッターの開く角度によってシャッタースピードが決まっていました。
回転式のため一周360°が1となり180°はその半分なので1/2、90°はさらにその半分で1/4、そして45°が1/8とシャッターの開く角度が小さくなるほどシャッタースピードは速くなっていきます。(1/撮影コマ数×シャッターアングル/360°)
例えば今回は秒間60フレーム、シャッターアングルは180°で撮影したのですが、角度は一周の1/2となるので1/120となります。
ちなみに人間の目で見ている映像に近いとされているのはフレームレートの2倍の値のシャッタースピードです。
つまりシャッターアングルにすると180°となります。
少し長くなってしまいましたが、上記の理由で迷ったら筆者は基本180°にしています。
初期設定をしていて各ボタンに割り振りを決めている時に見つけた12ボタン。
カメラの被写体側にある数少ないボタンのため有効的に使っていきたいところです。
バッテリーはEOS R5と同じLP-E6NHです。
今回は3つほど持ち出しましたが寒い海辺だったこともあり、すぐに交換が必要になりました。
コンセントから電源が供給できるロケーションであればUSB電源アダプター PD-E1を使用するのもおすすめです。
今回設定に使用したメニューについてもご紹介します。
上の項目でも説明の通りシャッターモードはアングルに。
今回はLog撮影をおこなったため、広いダイナミックレンジを確保するためBase ISO 800に設定。
アイリス(絞り)モードはマニュアルで撮影。
今回はボタンの割り振りもほぼ初期設定のまま行いました。
せっかくシネマカメラを使うならば映画のアスペクト比であるシネマスコープ(2.39:1)で映像を撮りたい!と思い今回は2.39:1のマーカーアスペクト比を使用しました。
あくまでもマーカーのため編集時に調整する必要がありますが、撮影しながら編集後の画角がわかるというのは非常に便利な機能だと感じます。
完成した時の映像が横長になるということはつまり水平が大変重要になってきます。
中心線や水平線をマーカーできるのも嬉しい機能でした。
今回は主にボディを三脚に据えのLCDを見ながらのピント合わせだったためにピーキングを入れていました。
2スロットにはSDカードが使用できるのですが細かく役割を決める事ができ便利です。
いかがでしょうか、使えば使うほど細かなメニューやカスタマイズ方法が見つかる最高の動画機でした。
次回以降ではスチル撮影の魅力などについても迫って行きたいのですが、自主作成の映画などで映像もポスター用のスチル撮影もこなせるというのは非常に魅力的だと感じます。
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