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【Leica】WITHIN120K -ライカ旅行記 SL3 編-
event-campaignLeicaLeica Boutique 12th AnniversaryWITHIN120K
2025年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは12周年を迎えます。
今年の連載はテーマ『Journey』と『“12”周年』にちなみ、マップカメラのある新宿から半径120キロ圏内での撮影旅行をスタッフが計画。旅の供にカメラが選ばれるようになってから100年となる今年、「旅」を通してカメラの楽しさ、ライカの面白さをお伝えするべく、マップカメラスタッフ12名が旅に出ました。その名も「WITHIN 120K」
今回の撮影旅行は新宿から約100キロほど離れた、茨城県水戸市と大洗町へと向かいました。
水戸市では日本三大庭園の一つに数えられる偕楽園を巡り、大洗町では、海産物と海の景色を楽しみます。
今回選んだ機材は「SL3」「バリオ・エルマリート SL24-70mm F2.8 ASPH.」「アポズミクロン SL90mm F2.0 ASPH. 」です。
バリオ・エルマリート SL 24-70mm F2.8 ASPH.は一本でどんな場面にも対応可能なまさに万能ズームレンズです。旅行など荷物を極力減らしたい時に重宝します。
ただ、今回はアポズミクロンSL90mm F2.0 ASPH. を追加しバリオ・エルマリート SL24-70mm F2.8 ASPH.ではカバーできない部分を補ってもらいます。
それでは旅行の様子をご覧ください。
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東京駅から電車に揺られること約1時間。最初の目的地である水戸市に到着です。
いざホームへ降り立つと東京より気温が低く感じました。普段より厚着をしてきて正解です。
まずは日本三名園の一つである偕楽園へと向かいます。
当初予定していたルートは電車で「偕楽園駅」へ向かうというものでした。しかしこの偕楽園駅は偕楽園の梅が見頃を迎えている期間のみ営業し、通常は停車しない、臨時駅だったのです。
完全な下調べ不足ですがこういうハプニングがあるのも旅の醍醐味の一つと割り切り、徒歩で偕楽園へと向かいます。
車窓から眺めるのと、実際にその場の空気を感じながら歩くのでは得られる情報量が格段に変わり発見も多くなります。
暫く歩くと湖が見えてきました。千波湖です。
千波湖は偕楽園のすぐそばに位置し、偕楽園の借景となっている美しい場所です。湖の周りの一周するコースが設けられており、この日も多くのランナーが汗を流していました。
千波湖からは橋を渡って偕楽園へ行くことができます。
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偕楽園の3000本もの梅が植えられていますが、筆者が訪れた時は少し時期が早かったようでそのほとんどがつぼみの状態でした。
しかしよくよく探してみると、花開いている梅もありました。(かなり高い位置で咲いている梅しか見つけられませんでした。)
満開の梅の花を見るのももちろん良いですが、咲き始めた梅の花を探しながら楽しむ探梅は趣があり特別な体験に思えました。
偕楽園では、早咲き、中咲き、遅咲きの品種がそれぞれ植えられているので、幅広い期間梅を楽しむことができるようです。
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梅だけでなく、竹林や伝統的な建築、好文亭など偕楽園は見どころが盛りだくさんでした。
梅の異名から名づけられている好文亭では、様々な植物にちなんだ10の部屋があり素晴らしい襖絵を楽しむことができます。
次はどの植物の部屋なのだろうとワクワクしながら回ることができます。
天気予報では曇り予報でしたが、時折太陽が顔を出し、優しい光が部屋の中に差し込み木材を照らしていたのがとても印象に残っています。
最後に好文亭内のカフェで一休み。
限定という言葉に弱い私は冬季限定の冬の偕楽園をイメージしたケーキを注文。舌だけでなく、目でも楽しませてくれるまさに”映え”なケーキでした。
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この辺りで水戸を後にして、鹿島臨海鉄道に乗り大洗駅へと向かいます。
年季の入った車両からは、特有の振動と連結部分の軋む音が聞こえ、駅では対向の列車とすれ違う為の停車を行うなど、普段は味わうことができない体験をすることができました。
港や田畑が広がる景色にどこか懐かしさを感じながらの十数分間はまるでアトラクションに乗っているような感覚でした。
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大洗駅に到着。旅の一番の醍醐味と言えば食事。旅先の名産品を食べたい、誰もがそう思いながら旅をすると思います。
ここ大洗の名産品は海産物。漁港のすぐそばにあるお店で海産物を頂く事にしました。
店に入るとあんこう鍋と刺身定食がオススメですと案内されつつ席につきました。メニューを開くと美味しそうな海鮮メニューが並びます。その中から気になったのはアジフライとカキフライ。
どちらも大好物。
アジフライとカキフライには目がない筆者にとって究極の選択です。
最終的にはここでしか食べられないものだからと自分に良い訳をして二つとも注文。
特大のアジフライはとても肉厚で食べ応え抜群、大粒なカキフライはとてもジューシーで牡蠣の旨味が溢れていました。どちらもザクザクとした衣も最高でとても美味しかったです。
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お腹もいっぱいになったところで、最後の目的地である水族館を目指しつつ海岸沿いを歩きます。
時間はお昼を過ぎていたためか、漁港はとても静かでした。
漁で使う道具でしょうか。ロープや木製パレットが置かれていました。普段見ることはない道具に、どうやって使うのか想像力が掻き立てられます。
更に海岸沿いを進むと、灯台がありました。調べてみると現在は灯台としての役目を終えているようですが、大きな波をかぶりながらも船乗り達の安全の為に働いていたと思うと敬意を持たざるを得ません。
しきりに打ち寄せる波が磯に当たり弾けて大きなしぶきに変わる光景は圧巻で何度も大きな波を待ってしまうほどでした。
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水族館に到着。まずはインスタレーションと組み合わせた展示を見ることにしました。
音と光で神秘的な世界を表現するだけでなく、魚たちを美しく見せており、水族館とインスタレーションの親和性の高さを肌で感じることができました。
水族館の展示の素晴らしさに圧倒されながらも、大小様々な魚達にとても癒されました。
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最後に今回の旅で使用した装備を紹介したいと思ます。
今回私がメインのバッグとして選んだのは、「WANDRDプロヴォーク 31 ワサッチグリーン」です。
最近はコンパクトな機材構成で出かけることが多いので、大きなリュックを背負って撮影にでることはかなり減っていましたが、今回はSL3とレンズ2本を持っての旅行ということでプロヴォーク31を選びました。
プロヴォーク31の中には「WANDRD プロプラス カメラ キューブ」を入れています。今回の機材構成だと少々オーバーな大きさのキューブですが、普段から多くの機材を持ち運ぶ方にはピッタリのキューブです。
今回は新宿から約100キロ離れた茨城県水戸市と大洗町を訪れました。水戸市で庭園を楽しみ、大洗で沿岸部と海産物を楽しむという非常に盛沢山で大満足な旅行となりました。
都内から気軽に行けて日帰りでこれだけ楽しめる、茨城県旅行とてもオススメです。
今回旅に持って行ったSL3は先代のSL2と比べ70gの軽量化と5mmコンパクトになりました。スペック表上だとそれほど大きな変化ではないものの、実際に手に取って見ると大きな違いに感じます。実際にこの旅行は手持ちで運用していましたが、疲れることなく最後まで撮影を続けることができました。また、ボタン配置が全て右側に来たことで、とても使い勝手が良くなったと思います。
皆様もお気に入りの機材を持って旅にでてみてはいかがでしょうか。
現在マップカメラでは「Leica Boutique MAPCAMERA Shinjuku」12周年を記念してフォトコンテストを実施しています。
ライカ製品以外のカメラで撮影した写真でも参加可能!ぜひみなさまの「旅」の写真をお待ちしております。