ライカブティックMapCamera Shinjuku は、2月20日にオープン8周年を迎えます。
これもひとえに、たくさんのお客様のご愛顧あってのこと。心より御礼を申し上げます。
さて、1年に1度のライカブティックにとって記念すべきこの2月。
8回目の今年は「ライカ恋慕」と、題しまして、マップカメラきってのライカ好きに、ただひたすらと「一人一人のライカ愛!」を語ってもらいます。
ライカはとにかく高価。
ライカは歴史が長くて敷居が高い。
ライカというだけでピント合わせるのも難しそう。
今はまだそう感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、価格や長い歴史、操作方法などは事実として変わることはないでしょう。 それでも数分後、このブログを読み終えた前と後では何かが違って見える、かもしれません。
様々なハイスペックカメラが世に溢れる今の時代に、ライカを愛し、使い続ける理由とはなんなのか。
十人十色の視点から愛でるライカ、さあ今回も紐解いてまいりましょう。
私の場合は初めてのカメラがライカでした。
父にバルナックを渡され、「写真撮っおいで」と操作もわからないまま公園に行き、操作で四苦八苦・・・。
ファインダーが二つあるけど、どっち覗くの!?どうやってシャッターを切るの?・・・と、今となっては初歩中の初歩である事一つ一つが試行錯誤の連続でした。
たしかこのダイヤルを回したはず、ファインダーの左側でピントが合わせられる!
など父の撮影姿を思い出しながら撮影をしました。
今考えればとてもスパルタだと思います。
ご覧の通り、撮影結果は惨憺たるもの。
真っ白になってると思いきや次は真っ暗、さらにピントがあってない、なにを撮りたかったのかわからない…等々。
このショットは奇跡的に露出があっていますが、猫がいたのでピントを合わせているうちに
猫が居なくなってなにを撮ったか分からないショットに・・・。
でも、誰だって初めては失敗するもの。それにフィルム一本の内一枚でもうまく撮影できれば、みんな成功みたいなものです!
それから幾星霜・・・今の愛機は父からもらったM3。
写真がうまくなったらプレゼントしてあげると言われ、練習をして練習して、
いっぱい写真を撮ってきて・・・。
やっと、「うまくなったね」と貰い受けました。
うれしくてもらったその日に撮影に出掛け、数えきれないほど写真を撮りました。
バルナックと違うファインダーに、「世界はこんなにも広かったんだ!」と感動したものです。
同じような構図、同じフィルムを使った写真なのになぜかLeicaだど味わい深く雰囲気も良く写ります。
ライカだからこそ、フィルムだからこそ、切り撮れる世界があるのかもしれません。
私は人の写真を撮ることが多く、初対面の人に声をかけて撮影する事もあるのですが、
これが一眼レフだと向けるだけで身構えられ表情が硬くなってしまいます。
でもライカだと変に硬くなることもなく、
おしゃべりをしながらゆっくり撮影ができます、さらに素敵なカメラですねと言われることが多いです。
(肖像権やもろもろの関係で写真の掲載ができないので残念です。)
そんな私の相棒も、年月とともにグッタペルカがひび割れ、剥げてきてしまいました。
でも、このはげ具合がいいんです。
他のメーカーのカメラなら修理に出して貼りかえるかもしれません。
それでもライカだから。オリジナルのまま限界まで貼り替えずに使っていくつもりです。
こういった魅力は、ボディだけでなくレンズでも同じことが言えます。
銘玉ぞろいのライカレンズには、F値の種類と世代があり、それぞれの魅力と個性がしっかりしています。
たとえば同じF値のレンズでも世代を変えるだけで表情ががらっと変わります。
絹を思わせる軟調なボケや古典的レンズながら切れ味鋭い描写、他にはない特徴的な発色などなど・・・。
使ってみれば貴方の好きなレンズがきっと見つかります。
自分と共に年を重ねていくLeica。
幼き頃のカメラデビューから今まで、私はずっとライカと共にありました。
どれだけ時が経っても古びない価値観を持てるメーカーは、ライカだけと言っても過言ではないかもしれません。
メンテナンスをしっかりしていれば、何十年も使い続けることができる・・・。
そんな魅力が詰まったライカが大好きです。
もし、初めてのカメラがライカじゃなかったら。
写真を好きにならなかったかもしれません。
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