【Nikon】新しくなったニコンプラザ東京で『Z fc』 を先行体験
2021年6月29日、ニコンから『Z fc』の発売(7月下旬予定)が発表されました。
マップカメラから程近い新宿エルタワー28階にある「ニコンプラザ東京」で先行展示されているという情報を聞きつけ、一足早くの新製品を体験してきました。
昨年10月にリニューアルした「ニコンプラザ東京」。コロナ禍による臨時休業等もあったため、恥ずかしながらリニューアル後初の訪問となりました。
記事の後半でも少し紹介しますが、明るく見通しのよくなったフロアはおしゃれにまとまっており、より気軽に訪れやすくなった印象を受けます。
入口を抜けると、真っ先にニコンちゃんと『Z fc』がお出迎え。まずは注目の新製品を見ていきましょう。
特徴は何と言ってもフィルムマニュアル一眼レフの名機「Nikon FM2」に近い印象で再現したというデザインです。当時を知っている年代の筆者からしたら懐かしいさを飛び越えて感動すら覚えます。
展示機側に置かれたカタログを見ると若い女性層をターゲットにしたデザインになっていて少し驚きましたが、高性能で小型軽量モデルということもあり初心者から、私のようなオールドファンまで幅広い層に人気が出そうなモデルです。
軍艦部もご覧のとおり。2013年に発売された「Df」と同じようにダイヤルメインの操作系になっていますが、ISO感度ダイヤルと露出補正ダイヤルが独立したことで、コンパクトながらスッキリした印象を受けます。
またアルミ削り出しのダイヤルの感触もよく、操作して素直に楽しいと感じられるモデルです。
続いて背面です。Zシリーズとして初めてバリアングル式液晶を採用。画面を裏向きに収納できるので、運搬時の心配が軽減されました。
そして丸型のアイピース。これまでのアクセサリーが使えるかは確認できていませんが、一眼レフのフラッグシップ機が継承してきた丸型の接眼部はちょっと嬉しいポイントです。
バリアングル液晶のおかげで自分撮りまで自由自在。流行りのV-logなど幅広く活躍してくれることでしょう。
2088万画素のAPS-Cセンサー搭載モデルですが、マウント部は大きなZマウントなのでレンズを外すと、なかなか迫力があります。
外部接続端子にはUSB Type-C端子を搭載。充電/給電の両方に対応するしているのでモバイルバッテリーとの併用にも便利です。またHDMI端子も搭載で動画の外部出力など拡張性にも優れています。
バッテリーはZ 50と同じ「EN-EL25」。カードスロットはSDカードスロットが1つでした。
基本性能は現行の「Z 50」と同等とのことですが、新たに動画撮影時で動物瞳AFが効くよになったなどの進化がありました。
プラザ内に置かれていたぬいぐるみで実験。ズーム全域でしっかり両目を認識し、選択することができました。
そしてもう1つ注目したいのがシャッター音。機械式カメラの雰囲気を出すため、開発の段階からこだわった箇所とのことでした。
FM2のレリーズ音の記憶をたどると、少し甲高くバネの軋みの様な機械的なフィーリングが印象的でした。FM2のようにミラーは存在しませんがこのフィーリングはゾクッとします。
サロン内では実機以外にも革の張り替えサービスのサンプルや
デザイナーさんの開発コンセプトなどの資料を見ることができました。
特に革の張り替えは、モニターの見え方でイメージが異なるので、実物を確認した方が良いかもしれません。
さて30年以上ニコン機を使い続けている筆者。
FM2をイメージしたデザインと聞いて、真っ先に気になったのが古いニコンレンズがマッチするか?というもの。
今回、特別にお願いして2本ほどレンズを持ち込ませていただきました。
まずは「Ai-S NIKKOR 50mm F1.2」です。純正のマウントアダプター FTZの三脚座が底面よりはみ出てしまうため置いた時の安定感はありませんが、手に持った感じは好感触。ますます懐かしい気分になれます。
もう1本はレンジファインダー機用の「W-NIKKOR (S) 35mm F1.8」です。コンパクトなボデにマッチするよう小さなレンズをセレクトしました。
装着には複数のアダプターを重ねるという制限がつきますが、格好良さはピカイチではないでしょうか(個人的な意見です…)。
冒頭にも触れましたが、ニコンプラザ東京はかなり明るい空間に生まれ変わっていました。
従来の展示機の体験コーナーとは別に、試し撮りが可能なスタジオ的なものや、小物撮影が楽しめるスペースが設けられています。
実際このスペースを使って「Z fc」を撮影してみました。おしゃれなインテリアにマッチする素敵なカメラです。
デザイン良し。性能良し。携帯性良し。いつでも気軽に持ち出せる魅力的なモデルです。マップカメラでのご予約をお待ちいたしております。