【Nikon】Nikon Z9 First impression
ニコンユーザー待望のニコン Zシリーズ初のフラッグシップモデル 「Z9」が2021年内に発売が予定されております。
ニコンの最先端技術を結集させた「Z9」の写りに興味を持たれている方も多いと思います。
今回、試作機にてNikonフロアスタッフが撮影をする機会に恵まれましたので、実写真と共に使用感をお伝えいたします。
※掲載写真については試作機での撮影の為、製品版とは異なります。ご了承ください。
レースウィークではない時にサーキットで撮影するのはとても久しぶり。
普段は4輪をメインに撮影しておりますが、今回は2輪も走行していたので進化したAFを試してみました。
(*本撮影で組み合わせたレンズはNikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR Sになります。今回は大きなコースではないので、望遠レンズはなくても大丈夫だろうとレンズを一本しか持ち合わせていなかったのですが、思った以上に被写体までの距離があったため、急遽DXクロップをし撮影を行っております。)
まずは何も考えずにシャッターを切ってみることに。
Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S
絞り:F13 / シャッタースピード:1/125 / ISO:64
まず1枚撮って感じたことは、EVFが非常に見やすいこと。ファインダードット数だけをみれば、約369万ドットとそこまでドット数が高いわけではないのですが、自分の眼で見ているより綺麗に見えているように感じました。もともとEVFに抵抗がない筆者ではありますが、光学ファインダーに慣れている方でも、この凄さは感じていただけると思います。
またシャッターに関しても初めてスペックを聞いた時は「電子シャッターのみ!?」と正直驚きましたが、撮ってみればその不安も吹っ飛びました。
それでは、フラッグシップの凄みでもある連写をしてみることに。18枚ほど連写をしております。まずは1枚目の写真をご覧ください。
Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S
絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:64
クロップしたことによる画質の低下は覚悟したのですが…想像以上にキッチリ撮れており驚きました。
そして連写中の9コマ目、ちょうど半分くらいの写真を見てみると…
Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S
絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/1000 / ISO:64
連写中の写真にはなりますが、しっかりとピントが来ているように見えます。
拡大してみると…
DXクロップしたとは思えないほど、拡大してみても満足のいく写りになっています。
現状、Zマウントの望遠ズームレンズは来年2月発売予定のNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sを待つしかありませんが、それまでの間は Z 70-200mm F2.8 VR Sをクロップにして使うのも選択肢として良いように感じました。(テレコンバーターも1.4倍ならば装着しても撮影に耐えられそうな気がします。)
そして最後に4輪の写真を見てみましょう。
Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S
絞り:F9 / シャッタースピード:1/125 / ISO:64
Zミラーレスでは初搭載の3D-トラッキング。発売中のZボディに搭載されているターゲット追尾AFとは別次元のAF性能でした。D6のトラッキングが非常に優秀な印象があったのですが、Z9で使用してみて感じたことは、合焦の精度が非常に高く、D6に匹敵するような、むしろそれ以上の完成度に感じました。
限られた時間の中での使用でしたが、Z9のポテンシャルの高さを体感することができたように思います。
「難しいことは何も考えずに、シャッターを押せば撮れてしまう」そのくらいシンプルに撮影が楽しめる、それがニコンの最上位モデルなのでしょう。
写真を撮らず、握っているだけで凄みを感じ、あらゆる条件下でも決定的瞬間を逃さず捉えることができる『Z9』。
ぜひ皆様にも体験してみていただきたいです。
フォトプレビューサイトKASYAPAにて「遂に、新たな物語が始まる『Nikon Z9』」という記事もございますので是非ご覧ください!
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