【OLYMPUS】手持ちで超望遠レンズを楽しむ
望遠レンズは大きくて重い。
まるでバズーカ砲みたい。
「望遠レンズを使ってみたいけれど大変そう。」
けれど遠くの被写体を撮影したい。
ということからお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」ならば
そのようなお悩みも万事解決です。
手持ちで35mm判換算800mmを撮影することができます。
まずはスペックから。
レンズ単体で35mm判換算200-800mmをカバーしており、最短撮影距離はズーム全域で1.3mです。レンズ内手ぶれ補正機構が搭載されています。フィルターサイズはΦ72mmで全長205.7mm、三脚座を含めた質量は1325gとなっております。
1325gという数値を見ると重く感じられますが、800mmを撮影することができる他メーカーのレンズは4500g前後あるということを考慮すると圧倒的なアドバンテージがあることが分かります。
焦点距離:400mm (35mm判換算 800mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
カメラに装着して持ち運んでも全く苦ではないので、川沿いをお散歩しながらの撮影でも出会ったものに素早くカメラを向けることができます。
こちらはダイサギ。くちばしが黒くて、目元が緑。なおかつ足元が黒色なのが特徴です。
焦点距離:400mm (35mm判換算 800mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
手ぶれ補正が付いているので三脚いらずで撮影することができます。スマートフォン等の電子ズームとは異なるため、遠くの被写体にズームで合わせても画質の劣化がありません。
写真は様々な場所でよく見かけるカルガモ。カモの多くは季節によって海を渡りますが、カルガモは渡りをせず日本で繁殖をします。
焦点距離:800mm (35mm判換算 1600mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20
換算800mmとレンズ単体でも十分な望遠域をカバーしていますが、望遠域をさらに拡大する別売の1.4倍テレコンバーター「M.ZUIKODIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」および2倍テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 2x TeleconverterMC-20」も使用することが可能です。
2倍テレコンバーターを併用した際には1600mmの超望遠撮影が可能になります。
近寄るのが難しい場所にいる被写体であっても、150gほど足すだけで簡単に撮影することができます。中州周辺のブロック上で休むキアシシギとミシシッピアカミミガメ。
焦点距離:800mm (35mm判換算 1600mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20
普段何気なく通っている河川敷も望遠レンズがあることで多くの鳥がいることに気付かされます。河川上空を素早く飛翔している鳥がいることに気が付き、そちらに構えてみるとコアジサシの姿がありました。AFと連写を駆使して、飛翔中の姿を撮影することができました。
環境省のレッドリストで絶滅危惧種Ⅱ類にカテゴライズされている本種。特徴的な尾羽とフォルムは惹きつけるものがあります。
焦点距離:400mm (35mm判換算 800mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
素早いものを撮っているとさらに動体を撮影してみたくなり、場所を移動して飛行機にカメラを向けてみます。大きくて動きがある程度一定な飛行機も撮影するとなると、空港の展望台や敷地外からの撮影となりやや迫力に欠けてしまいます。ところが、本レンズならば海を挟んだ対岸からでも、ぐっと引き寄せることができるので飛行機を魅力的に撮ることが可能です。三脚や一脚を使用せずにここまで撮れてしまうのは、やはりこのレンズならではなのだと感じされられます。
焦点距離:340mm (35mm判換算 680mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + MC-20
着陸直前の飛行機を狙ってみました。飛行機にも様々な種類があるようで、それらによって顔つきがのっぺりしたものやシュッとしたものなど全く違うことに気付かされました。望遠レンズでより大きく見ることができるからこそ、普段意識しないものまで気付くような気がします。
焦点距離:218mm (35mm判換算 436mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
お次は日が沈んだ後、夜の撮影に持ち出してみました。ここからは三脚を使用して撮影を行っています。
折角の望遠レンズなので、宙に浮かぶお月様を撮影してみました。月の陰影がハッキリと見て取れます。果たしてウサギは餅つきをしているのでしょうか。これだけ明瞭に撮影できても、ズームレンジはまだまだ半分ほど残っております。望遠鏡のような機材を用意せずとも望遠レンズがあれば昼も夜もいつでも活躍することができます。
焦点距離:400mm (35mm判換算 800mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
赤銅色に染まるお月様。先日(2021年5月26日)の皆既月食にも持ち出して撮影を行ってみました。わずか20分余りの天体ショー。刻々と移り変わる月の様子に思わず見惚れてしまいました。今回の皆既月食は天候に恵まれず、全行程を観測できた地域は限られてしまいました。私も今回は観測できることを最優先にし、ロケーションは満足にいきませんでした。また、直前に曇ってしまい、ピントの調整や露光量の調整を満足に行えなかったのも悔しい限りです。次回の皆既月食は、「2022年11月8日」です。ぜひ次回こそは晴れることを願い、またしっかりと準備しておきたいものです。
焦点距離:253mm (35mm判換算 506mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
ラストは打ち上げ花火です。打ち上げ花火では広角レンズや魚眼レンズなどがピックアップされやすいですが、あえて距離をとって望遠レンズで狙ってみます。単純に「遠くのものを撮影する」という望遠レンズならではの使い方はもちろんのことですが、圧縮効果を作画に用いることで、より望遠レンズの特性を生かした撮影が楽しめます。レリーズを用いてバルブ撮影を行いました。花火の種類によって明るさが異なるので白飛びしない絶妙な塩梅でシャッターを切っていきます。上記の写真は3.2秒、露光しています。
焦点距離:138mm (35mm判換算 276mm)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
色が入ることで一気に華やかさが出てきます。花火の芯はそのままに「ZERO コーティング」のおかげでゴーストやフレアの発生が抑えられているのが分かります。こちらの写真は22秒、露光しています。実際の花火の打ち上げ場所はお城から少し距離があるのですが、まるでお城の周囲で打ちあがっているようにも見えます。
いかがでしたでしょうか。
他のレンズと比べて、若干手に取りにくい望遠レンズ。
しかし、この「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」ならば、いかなる場所やシチュエーションで大活躍間違いなしの一本です。
この記事をご覧いただいて少しでも便利そうだと感じていただければ幸いです。