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【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】楽しみなリニア

青春18切符を使っての日帰り撮影小旅行。今年の旅行記事を改めて見ると復刻車両や廃線跡など過去を思い出す
ネタばかり…。せめて最後ぐらいは未来の事をと思い、今回は山梨県にあるリニアモーターカーの実験線を見学
しに行ってきました。

リニアモーターカーは現在、山梨県の笛吹市・大月市・都留市・上野原市の4市を横断する42.8km の実験線の
一部で走行試験が行われており、そのほぼ中央に位置する場所に実験が見学できる「山梨県立リニア見学センター」
があります。早速、見学センターを目指して出発です。

まずは新宿方面から中央線を乗り継ぎ大月へ。ここから富士急行線に乗り換えます。
中央線大月駅 大月駅富士急行線のりば
大月駅(写真左)と富士急行線のりば(写真右)

富士急行線は大月と富士山の麓にある河口湖を結ぶ26.6kmの路線で、「富士山に一番近い鉄道」と呼ばれています。
現在、富士急行線で活躍している車両は、京王電鉄から譲受した旧京王5000系。昨年夏、四国まで見に行った
関東の名車がここでも活躍していました。
富士急行線リバイバルカラー列車
しかも運の良いことに乗車したのは、富士急行開業80周年の記念事業の一環として昭和20年代のカラーに戻した
リバイバルカラー列車でした。(富士急行線大月駅にて)

リバイバルカラー列車には、運転席の下に小さく80周年記念のヘッドマークが掲げられています。
かつて京王電鉄で5000系として活躍していた頃には、同じ場所に列車種別板が掲げられており、別の意味で懐か
しく感じてしまいました。

大月駅から列車に揺られわずか3駅、実験センターの最寄駅「禾生(かせい)駅」 に到着です。
禾生駅舎 山梨県立リニア見学センター入口
小さな駅舎(写真左)を出て中央高速道路に沿って15分ほど歩くと山梨県立リニア見学センターに到着です。

山梨県立リニア見学センター 資料展示室
見学センターは3階建で、1階は売店、2階は資料展示室(写真右)、3階は実験見学デッキになっています。
到着早々、館内放送でリニアが見学センターに接近しているとの案内が。

急いで見学デッキに上がりカメラをセット。
甲府方面から東京方面へ向けて試験走行するリニア
アッという間に目の前を通過していききました。
(甲府方面から東京方面へ向けて試験走行するリニアモーターカー)

今回はリニアの速さを皆様にもご覧頂こうとお店から動画デジカメを借りましたので、そちらも是非ご覧ください。

展望デッキには列車の走行位置と速度が表示されるモニターがあります。(写真左下)
3階見学デッキの窓とモニター 時速400kmを表示するモニター
モニターは、実験センターの前を時速400kmで通過したことを表示していました。(写真右)
すでに時速581kmの記録を持っているリニア。もっと早いスピードを期待していましたがこの日は400km/h止まり。
それでも間近で見ると驚愕の速さです。

実験センターから実験線を挟んだ向かい側には、展望広場と山があります。
今度はその山に登って折り返しの実験走行を待ちます。
東京方面から甲府方面へ向けて試験走行するリニア
(東京方面から甲府方面へ向けて試験走行するリニアモーターカー)

そして動画も。

遠目で見るとあまり速さが伝わりにくいかもしれませんが、リニアの下を走る高速道路の車と比べるとお分かり
頂けるのではないでしょうか。

先の実験センター見学デッキの写真と見比べると、東京側と甲府側では先頭車両のデザインが異なっている事が
分かります。ジンベイザメみたいな平べったい顔をしている甲府側の先頭車が最新型のMLX01-901。従来型の
東京側先頭車MLX01-2と比べると、いろんな要素が検討され、改良されていることが分かります。

リニア車内を見学できるコーナーもありました。
リニア車内見学コーナー リニアの車内
2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)でも同様の車内公開がされていました。
当時ものすごく感動したのを覚えていますが、今改めて見ると最新の新幹線の方が良く見えてしまうのは、常に
進化しているという事なのでしょう。

2025年の部分開業(東京〜名古屋)を目指し開発が進められているリニア中央新幹線。将来的には東京と大阪を
約1時間で結ぶという壮大な計画はこの先どのように進められていくのか今からとても楽しみです。

未来の列車を想像しながら富士急行線に乗り家路を急ぎます。そこに飛び込んでくる富士急行線のカラフルな車両達。
最新技術のスマートな車両を見た後に見ると思わず笑ってしまいます。
富士急行線フジサン特急
富士急行線の特急専用車両「フジサン特急」。
かつてはJR東日本のジョイフルトレイン、「パノラマエクスプレス アルプス」として活躍していました。当時は
全車両グリーン車であこがれの高級車両でしたが、富士山をモチーフにしたキャラクターでデザインされた車両は
子供達に人気の親しみやすい車両に生まれ変わっていました。

さらに子供達に人気と言えば…
富士急行線トーマスランド号 トーマスランド号の中
5000系「トーマスランド号」。中も外もトーマスキャラクターでいっぱいです。

この日は見る事ができませんでしたが、他にも九州新幹線つばめをなどをデザインした水戸岡鋭治氏プロデュースの
富士登山電車などが活躍しているそうです。

最新技術の結晶と企画アイデアの結晶。山梨県を走る列車はいろんな特色が楽しめます。

使用機材:Nikon D700 + AF-S ED80-200mmF2.8D
     Panasonic LUMIX DMC-GH1 + LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.

Panasonic LUMIX DMC-GH1

今回、動画撮影用にPanasonic LUMIX DMC-GH1を使用
しました。普段Nikon一筋のコリドラスにとっては、
慣れない機種ということで最初はかなり戸惑いましたが、
「おまかせiA」モードにセットしておけば、ほとんどが
カメラ任せでOK!初心者の方にもとても使いやすいカメ
ラです。細かいカスタマイズ設定も可能で、使い込めば
もっと楽しくなるでしょう。

軽いと聞いていたのですが、持った感じは結構ズッシリ!これは搭載レンズの影響でした。
ボディのみの重さは385gと軽量なのですが、動画推奨レンズのLUMIX G VARIO HD 14-140mmを装着すると倍以上
の903gにもなります。
何故レンズが重いかというと、動画撮影中オートフォーカスが駆動しても、マイクが音を拾わないよう静音設計の
リニアモーターを採用しているからとの事。
まさかここでもリニアモーターが活躍しているとは思いませんでした。今回は追尾AF機能を使わなかったので、その
恩恵は得られませんでしたが、通常撮影時のピント合わせでもその静かな動作は十分に感じとることができました。
速くて静か。レンズも列車もこれからはリニアの時代なのかもしれません。

[ Category:etc. | 掲載日時:09年09月12日 18時00分 ]

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