【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】豊富なカラーバリエーション
京成電鉄が今年創立100周年を迎えました。
以前、JRの成田エクスプレスの新型車両導入を紹介した際にもお伝えしましたが、都心と成田空港を結ぶスカイ
ライナーに記念のヘッドーマークを掲載するなどの記念イベントが行われています。
記念ヘッドマークを掲げるスカイライナー(船橋競馬場~谷津間にて)
そしてまた新たに別のイベントがスタートしました。
それは現在京成電鉄で活躍している中で一番旧型にあたる3300系を歴代のカラーに戻すというもの。
しかも復刻カラーは3種類。現行のカラーを含めると、4種類のカラーバリエーションを見る事ができます。
全色コンプリートを目指し歴代のカラーとの再会に出掛けました。
リバイバルカラーの第1弾はダークグリーンとライトグリーンのツートンカラー。
通称「青電」と呼ばれるカラーリングで3300系以前の2100系等で1980年頃まで使われていた配色です。
(青電カラー:高砂~柴又間にて)
最近ではあまり見ない地味な配色ですが、変にキラキラしているステンレスカラーの車両より落ち着きがあって
好きな色です。そういえば、昔はこういう渋い色の車両が多く活躍していたことを思い出します。
(青電カラー:高砂~柴又間にて)
そして第2弾はアイボリーと赤のツートンカラーの通称「赤電」カラー。
これも3000系~3300系をメインに1980年頃まで活躍していたカラーです。
(赤電カラー:京成八幡~鬼越間にて)
2年前、3200系の一枚扉車の引退の時にも復刻カラーとしても登場した京成車の定番色。
幼少の頃よく見ていたカラーでとても懐かしく感じます。(赤電カラー:船橋競馬場~谷津間にて)
そして最後のリバイバルカラーは、真っ赤な「ファイアーオレンジ」カラー。
1980年から1993年まで使用されていたカラーリングで、青電、赤電と2種類のカラーがあったバリエーションが
赤一色に統一されました。
(ファイアーオレンジ:高砂~柴又間にて)
(ファイアーオレンジ:柴又駅にて)
この色が活躍していた頃の京成電鉄にはあまり良い噂が無く、「赤字の京成、火の車」と揶揄していたのを思い
出しました。そういえば、ファイアーオレンジカラーが復活した途端、国土交通大臣の羽田空港ハブ化発言で京
成の生命線とも言える成田空港がピンチに…。なんか不思議な縁を感じます。
そして現行カラー。
(現行カラー:検見川~京成稲毛間にて)
グレーの部分をステンレスカラーに見立てれば、ステンレス製の他の型式車両とほぼ同じ配色になります。
ステンレス車両の3500系未更新車(写真左)と3500系更新車(写真右)
今回復刻カラーになった3300系は1968年に登場した鋼鉄車。青電塗装を除けば過去の色に戻った完全復刻。
(細かいところを指摘すれば微妙に違いもあるのですが…)
前回、山手線を100年前の色に戻すという荒技を見た後だけに、見事な復刻に感激です。
いろんな路線が複雑に乗り入れ、ただでさえバリエーション豊富な京成の路線ですが、復刻カラーの追加で色とり
どりの車両を楽しむことができました。
そういえば、カメラも100種類のカラーバリエーションのデジカメが話題になっていますね。
色が持つ魅力を再認識させられました。
平成22年度の完成を目指し進められている「成田新高速鉄道プロジェクト」。早くもそれに伴う高速走行に対応
した新型車両の導入が始まりました。それにより、また古い車両が消えていく事になるのでしょう。
今の車両の魅力を目に焼き付けながら、いろんな色を楽しんでみたいと思います。