【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】遺跡を走る電車
この夏、最も注目を浴びた関西の観光イベントと言えば、奈良の平城遷都1300年祭。
鉄道倶楽部ということで先に梅小路蒸気機関車館を案内しましたが、今回私の旅の目的もこちらにありました。
平城遷都1300年祭は、その名のとおり1300年前の平城京の歴史を振り返るもので、平城宮跡地に当時の建物な
どが復元されています。
平城宮の正門にあたる朱雀門
朱雀門も平城遷都1300年祭の目玉的に紹介されていますが実は12年も前に復元されており、よく沿線を走る近
鉄奈良線の車窓から眺めていたのを思い出します。
今回は朱雀門から逆に近鉄電車を眺めることとなりました。
近鉄電車の奥に見えるのが、今回新たに復元された第一次太極殿。
ということは、近鉄奈良線は平城宮跡の中を横切っている事になります。
なので、線路の奥に見える太極殿に向かうには踏切を渡ることになります。
比較的通過列車の本数が多く、ピーク時には相当な混雑が予想される踏切ですが、重要史跡に立体交差用の穴を
掘ることは出来ないので致し方ないことなのかもしれません。
イベント会場の中を本物の電車が走り抜けるなんて珍しい光景ですが、鉄道倶楽部的には大歓迎です。
と言うよりいくら昔の事とは言え、史跡の中に線路引く認可が下りたことに驚きです。
せっかくなので、角度を変えて今度は朱雀門を背景に撮影を。
近鉄奈良線には、奈良から京都や大阪難波を結ぶ特急列車も走っているので、列車のバリエーションが豊富で
列車を眺めていても結構楽しいです。
電車を眺めながら奥へ進み第一次太極殿に到着。
第一次太極殿は平城宮最大の宮殿で当時、天皇の即位式や外国使節との謁見など重要な儀式に使われていたそう
です。
宮殿から見た朱雀門と近鉄電車。
と、史跡を見に行ったのか電車を見に行ったのかよく分からなくなってしまいましたが、昔の宮殿史跡が丸々会
場になっているという事で、とにかく広い上に余計な建造物が一切無いので、否応でもなく電車が目立ってしま
うのです。
他では庭園や資料館、イベント会場等で昔の生活を垣間見ることが出来るようなのですが、暑さと人の多さで
ギブアップ。猛暑の中、日差しを遮る物のない広い会場は予想以上に体力を奪いました。
1300年祭は11月7日まで開催との事なので、もう少し涼しくなってから訪れれば楽に廻れたかもしれません。
残念…。