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【タイムズフォト】2010年新春は、標高2010メートルの山へ【日光・赤薙山】

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。2010年が始まってはや10日、いかがお過ごしでしょうか。

だいぶ前ですが、2003年には新潟魚沼の越後駒ケ岳(標高2003メートル)が人気を集めたりと、毎年その年に因んだ
山が人気を呼ぶのですが、世界遺産で名を馳せる日光に標高2010メートルの山があります。せっかくの新春なので、
気になるその山へ行ってまいりました!

赤薙山頂上の標識

「赤薙(あかなぎ)山」と呼ばれるその山は、日光山内の北の「霧降高原」という高原の上に位置し、厳密には標高
2010.3メートルの山です。女峰(にょほう)山という標高2483メートルの火山に付随する山で、かつてはその噴火口
の一部だったそうです。ちょっと判りにくい画像ですが…。


日光男体山から見た女峰山と赤薙山(※2008年2月撮影)

赤薙山への登山は、霧降高原からか、女峰山から下ってくる途中に通過するか、のいずれかとなります。今回は霧降
高原からの往復です。

赤の実線が歩いたコースです

日光の街中からクルマで15分、登山口の霧降高原はシーズンであれば「ニッコウキスゲ」という花で大変有名です。
冬はかつてあったスキー場も数年前に閉鎖されて淋しい限りです。リフトも春~秋の観光シーズンしか動いていませ
ん。駐車場は十分にあって、冬でも利用OKです。今回はここからスタートです。

一台だけ停まっているのは筆者の愛車 駐車場から見た赤薙山

今回は雪の上で歩くための便利アイテム「スノーシュー」を使っての登山です。まあ、ごく平たくいえば「西洋かん
じき」なのですが、雪の上でもぐらないように「デッキ」が付き、裏には斜面でも滑らないように「クランポン」と
いう鉄製の刃が装備されています。今回利用した画像のものは、アメリカのMSR社製「デナリEVOアッセント」という
機種です。

スノーシュは一部の登山者はもちろん、自然写真を撮る方にも愛用されており、各地で「スノーシューツアー」なる
レンタル付きの雪上ハイキングツアーも開催されています。興味のある方はぜひ!

筆者所有のスノーシュー 登山口の案内板

登りだしは、閉鎖されたスキー場のゲレンデ跡を登ります。夏はここがニッコウキスゲの黄色い花で埋め尽くされる
そうです(筆者はまだその時期に来たことがないのですが…)。

当然ですが、誰も滑っていません 休止中のリフト駅

ゲレンデ跡のトップは「小丸山」と呼ばれています。柵のゲートをくぐって、一応ここからが「登山道」となるよう
です。この柵は最近急増したシカ除けのためらしく、夏には電流を流しているとか。

前方の目指す赤薙山は雲の中 シカの歩いた跡

ゲレンデでも既にそうなのですが、ご覧のとおり関東平野の展望は抜群です。

まるで飛行機から眺めているようです!

そして朝は雲がかかっていた赤薙山頂上ですが、登るにつれて天候が回復して姿をあらわしました!

中央やや左の三角形の山が頂上

途中の「焼石金剛」と呼ばれる岩のごろごろした地点には、祠がありますが雪に埋もれています。かつての信仰登山
の名残りですね。このあたりまで登ると那須の山々も見えるはずですが、雪雲がかかってよく見えませんでした。

祠は雪の中 那須連山方面。「強い冬型の気圧配置」という日はだいたいこんなもんです

誰かが歩いて踏み固められたところの周りの雪が風で飛ばされて、足跡だけが浮き上がっています。雪山ならではの
光景です。このあたりから、だんだんとたどる尾根の幅が狭くなってきます。

足跡が浮かび上がる、ちょっと不思議な光景 目指す赤薙山まではあと少し

頂上手前から森の中に入りますが、同時に雪が深くなります。歩いた跡はなくとも目印は豊富なので迷う心配はあり
ません。

頂上直下の道標。このあたりからは膝まで雪にもぐりました 赤の黄色の目印が

深い雪をかき分けて、念願の頂上に到着!…なのですがご覧のとおり、木に囲まれて眺めはパッとしません。

赤薙山頂上。小さな神社がまつられています

神社の祠の裏からは、少しですが展望が開けます。左の丸い山が日光男体山、右奥に見えるのがこの山の主(?)の女
峰山です。

眺めは良いですが、足場は悪いのでご用心!

男体山 女峰山。「女峰」なのになぜか男体より険しい

ちなみに、この先女峰山まで尾根伝いに登れますが、雪があると日帰りでは不可能でしょう。

頂上からはもと来た道を戻ります。よく見れば木の枝にはもう新しい芽が出ています。春への準備は始まっているの
ですね。

残念ながら名前わからず 植物には疎いもので…すいません

なお、今回登った道から少しはずれに「丸山」という小さな山があります。ここも展望が良いので、赤薙山まではム
リという方でも、「2010メートル」にこだわらなければ十分楽しめると思います。

丸山。文字通りの形です スキー場跡と関東平野の展望

帰りがけ、「霧降高原道路」から赤薙山を振り返ってみました。男体山からでは小さく見えますが、ここから見ると
なかなか立派な眺めです。

この道路、有料道路でしたが数年前から無料になりました

さすがに雪山は…という方でも、春から秋でしたらハイキング気分で登れる山ですし、スキー場跡のリフトが動いて
いる時期ならもっと楽に登れるはずです。2010年中は注目されて多少混むかも知れませんが、関東近辺に在住の方で
したら、天気の良い日にお出かけされてはいかがでしょうか。

蛇足ですが、同じ日光の「奥日光」と呼ばれるところには、「於呂倶羅(おろくら)山」という山があり、こちらは
標高2020メートルです。まだだいぶ先ですが、10年後に登ってみたいと思っております。ただし、登山道のない山で
すが…。

於呂倶羅山。山王峠より(※2007年5月撮影)

登山・撮影:2010年 1月8日
カメラ:Nikon D300
レンズ:AF-S DX VR16-85mm F3.5-5.6G

[ Category:etc. | 掲載日時:10年01月10日 15時13分 ]

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