2024年3月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ3月ランキング | |||
1位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7RV | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z8 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | OM SYSTEM | OM-1 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
3月28日発売の『FUJIFILM X100VI』が、2位以下を引き離して初登場1位を獲得しました。
発売前から大変な話題になっていた機種だけに、当然と言えば当然の結果なのですが…
メーカーの発表前から様々な噂が飛び交い、マップカメラにもたくさんのお問い合わせがありました。
メーカーから正式にX100VIが発売される旨発表があったものの、肝心の発売日・予約開始日が未定の状態で、人々をさらにヤキモキさせることに。
そして、ついに予約開始となりましたが… 本当にあっという間でした。すぐに発売予定数に達し、それ以上は注文の受付が出来ない状態になってしまいました。いつ受注受付が再開されるのか、全くの未定となっています。
コンパクトカメラのカテゴリーに属しながら25万円を超える価格設定のカメラに、なぜこれほど話題が集中したのか、そのスペックを知れば納得です。
シリーズ歴代モデルを継承する小型軽量ボディに、なんとX-T5と同じ「Xシリーズ」第五世代の裏面照射型約4020万画素「X-Trans(TM)CMOS 5 HR」センサー・高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載。
さらに5軸・最大6.0段のボディ内手ブレ補正システムを組み入れるなど、そのサイズからは想像もできない高機能をこれでもかと詰め込んだモンスターカメラです。
発表直後に開催されたCP+2024でも人々の注目を一身に集めていた感のあるX100VI。今回見事初登場1位を獲得しましたが、発売開始前に受注受付を停止してしまった状況を考えると今後には不安しか浮かびません。
まずは一日も早く予約の受付を再開できるようになってほしいところです。
メーカーからの供給が安定し、前回4ヶ月ぶりに1位に返り咲いた『Nikon Z f』でしたが、今回は2位に。ですが、X100VIの話題性を考えれば、これは致し方ないところか。
3位に大きく水を開けていることから、新製品に首位を譲ったとはいえ、相変わらずの人気の高さを感じることができます。
ボディ単体とZ 40mm F2(Special Edition)レンズキットとの比率を見ると、レンズキットの方がボディ単体の倍近い販売数をあげています。
新規のニコンユーザーも多いのでしょうが、既にZシリーズのユーザーでも、ノスタルジックなフォルムのボディには同じくフィルム一眼時代のレンズを思わせるデザインのSpecial Editionレンズを組み合わせたいとキットをご購入される方も多いようです。
次回以降のX100VIの動向が不透明なだけに再度の返り咲きも十分あり得ます。
3位に『SONY α7RV』、昨年12月7位以来のランキング入りです。
2月16日より始まったメーカーのキャッシュバックキャンペーンは、ボディ単体での購入でも5万円、対象レンズとの同時購入ならさらに2万円、計7万円のキャッシュバックが行われるという大掛かりなものです。(2024年5月7日購入まで)
今回の上位進出は、勿論このキャッシュバックキャンペーンの効果が大いにあると思われます。ですが、最近は外国からのお客様の購入もかなり増えているようです。
ご存知の方も多いと思いますが、日本で販売されるSONYカメラはメニュー画面が日本語表記のみで、英語等の外国語に切り替えることが出来ません。そのせいで、これまで外国のお客様はボディの購入を諦める方が多かったのですが…
昨今の為替の状況からか、店頭ではメニュー画面が日本語表記のみとあらかじめ知っていてもご購入されていく方が増えたとのことです。
4位は『FUJIFILM X-T5』。
昨年12月に受注受付を再開して以来、常にランキング中段に位置しています。まだ潤沢な供給とは言えない状況下でのことなので、供給が安定すればもっと上位も狙えるかと思われます。
となると、気になるのは同じく人気が高く問い合わせも多いX-S20。こちらも2月に受注受付を再開しましたが、依然深刻な供給不足が続いています。
先のX100VIの状況とあわせて、このあとしばらくはX-T5の孤軍奮闘状態となってしまいそうです。
このあと4位から僅差で、5位に『α7C II』、6位に『α7IV』とSONY勢が並びました。
昨年10月の発売以来、常に上位3位以内をキープし人気の高さを示していたα7C IIですが、徐々にその人気が落ち着いてきてしまった感もあります。
供給が増え復活してきたNikon Z fやFUJIFILM X-T5と肩を並べ続けることが出来るか、今後の動向に注目です。
α7IVはここ2ヶ月新品ランキングから姿を消していました。
新たなキャッシュバックキャンペーンが始まり、中古商品との価格差がほとんどなくなるというところでの復活。息の長さを感じさせます。
ここで少し差が開いて、7位に『Nikon Z8』。
Z fが復活し入れ替わるように順位を下げているZ8ですが、それでもこの価格帯のカメラがランキング10位内をキープし続けているのは凄いことです。
今回この2024年3月のランキングを発表したのち、2023年度の年度ランキングも掲載する予定でいますが、はたしてZ8が何位に入っているか、ご期待ください。
前回と順位変わらず、8位に『Canon EOS R6 Mark II』。相変わらず孤軍奮闘の苦しい状況が続いています。
2月下旬に開催されたCP+2024でも新型機の発表はなく、ヤキモキされている方も多いはず。このままでは他メーカーへ心移りしてしまうファンも出てくるのではと心配です。
この状況を打開するのは、やはり新型機の登場しかないように思われます。発表が待ち遠しい限りです。
9位には『OM SYSTEM OM-1 Mark II』。なんと前回初登場2位から大きく順位を落としてしまいました。
前回は返り咲き1位のZ fに阻まれ、惜しくも初登場1位を逃してしまったOM-1 Mark II。久々にマイクロフォーサーズ機が上位を獲得し、次回はさらに上をと期待もしていましたが…
軽量にシステムを組め、さらに最大8.5段の手ブレ補正機構を備えていることからも桜シーズンの花見旅行などにも最適かと思われるのですが、マイクロフォーサーズ機が上位を維持するのは難しいのでしょうか。
最後10位には『RICOH GR IIIx』が入りました。兄弟機GR IIIもランク外13位につけるなど、相変わらずのロングセラーぶりを見せています。が…
昨年9月、およそ2年ぶりに返り咲き1位に輝き私たちを驚かせたGR IIIx。供給不安定な状況が長く続いているにもかかわらず、何度もランキングに顔を出し、根強い人気を示していました。
しかし3月8日、メーカーが受注過多を理由にGR III・GR IIIxを始めとするGRシリーズの受注一時停止を発表。現在もまだ再開未定の状態が続いています。「RICOHよ、お前もか!」そんな叫びが聞こえてきそうな状況、一刻も早い受注再開が待たれるところです。
中古デジカメ3月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | OM SYSTEM | OM-1 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7C | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Nikon | Z5 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | Nikon | Z6 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
9位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | VLOGCAM ZV-E10 | デジタルムービーカメラ |
前回中古ランキング1位から5位までを独占し、圧倒的強さで我々を驚かせたSONY。
今回はそこまでの勢いはなく順位もばらけましたが、それでも10位以内に4機種を入れてきています。
今回も1位を獲得したのは『α7III』、2か月連続となります。
過去、次世代機α7IVに順位を抜かされることもありましたが、何度も1位に返り咲いています。
実はこのTHE MAP TIMESで年度ランキングを掲載し始めた2020年度から、α7IIIはなんと3期連続で中古部門1位を獲得しています。
はたして今回、2023年度は? 4期連続も十分ありえるところです。
2位に『OM SYSTEM OM-1』が入りました。
新型機OM-1 Mark IIの登場により、前モデルOM-1の中古在庫が潤沢になったことが要因と思われます。
搭載されるセンサーや画像処理エンジンは変わらないので、新機能を特に必要としない方には前モデルはお買い得に映ったことでしょう。
3位には『SONY α7C』。
このところα7IIIと順位を争う形で、ランキング上位にしっかり定着した感があります。
こちらも年度ランキングでどのくらいの位置につけるか、楽しみです。
4位『Z fc』、5位『Z5』、同数6位に『Z6』とNikon勢が続きました。
前回は1位から5位までを占めたSONY勢の後塵を拝する形に終わりましたが、今回は少し順位を上げています。
Z fの新品供給が安定し販売数を伸ばしていることが、中古の伸びに繋がっているようです。
同数6位に『GR III』、その下8位に『GR IIIx』とRICOH勢。
先に述べたように新品の受注受付が止まってしまいました。
今から購入を検討される場合は、中古を選択するしかありません。
しかしその中古も今や完全に品薄状態、入荷したそばからSOLD OUTと争奪戦の様相を呈しています。
9位に『SONY α7IV』。前回3位から大きく順位を落としましたが、これは新品のキャッシュバックキャンペーンのせい。実質的な価格差が非常に小さくなっています。
α7IIIやα7Cもキャンペーン対象品ですが、こちらはそれでも価格差が大きく中古を選ぶ方が大半を占めるようになっています。
10位には久しぶりの登場、『SONY VLOGCAM ZV-E10』、昨年9月の5位以来となります。
実は新品部門でもランク外ながら12位につけています。
ムービー系というと、最近はDJIのOsmo Pocket 3に注目が集まっていましたが、それよりお手頃な価格で気軽に本格的な動画撮影が楽しめる点が受けているようです。
2023年度の締め、2024年3月のランキングをお送りしました。
当初、去年並みの早さで桜の開花が始まるなんて言われてもいましたが、ふたを開けてみたら東京でも3月末まで延びてしまいました。
予定が狂ってせっかく準備した計画が… なんて方も多かったのでは。逆に、間に合わないと思っていた予約品が手に入って満開の風景を新しいカメラで残せたという方もいらっしゃるかもしれません。
新年度にずれ込み、我々を右往左往させた桜のシーズンも後半戦。しかしすぐに美しい新緑のシーズン、さらに嬉しい行楽シーズンが続きます。
新しい年度をともにするカメラはもうお決まりでしょうか。貴方の新たな相棒が、是非このランキングを盛り上げてくれる1台でありますように。