私はここ3年位、NikonのAF-S 300mm F4E PF ED VRを撮影のメインで使用しています。動き回る子供を標準レンズで追いかけまわしているうちに「もっと大きく撮りたいなぁ」と思ったのがきっかけで思いきって購入しました。結果的にこれが見事にはまり、今日に至るまで私にとって手放せない一本となっております。
カメラとの相性もあるとは思うのですが、色味も自然で私にはとてもしっくりきます。というわけで(特に)外で撮影するときは基本このレンズを持ち出します。もちろん距離感が合わず上手くいかないこともありますが、軽量でコンパクトということもあり、今ではあまり望遠レンズということを意識せずに使っています。
庭のサクランボです。毎年5月のゴールデンウィークの頃に実がつきます。その頃になるとヒヨドリやオナガドリが我が家のサクランボ目当てにやってきます。写真にも写っていますが食べ方もそれぞれ違っていて種と柄(え)の部分を残しているのがオナガドリ、ヒヨドリは種ごと呑み込むので柄のみ残していきます。写真がないのが残念ですが、オナガドリは警戒心が強くひと気を感じるとすぐに逃げていきます。一方、ヒヨドリのほうは私たちの視線に気づいてもお構いなしに食べ続けています。
この写真を撮っている時、近所の人が通りかかって「1個ちょうだい!」といって食べていきました。サクランボがあるおかげで話かけてくれると思うとちょっと嬉しいです。
もともと被写体を強調したボケ味の美しい写りが魅力のレンズですがこのように遠くにある被写体を狙うときはその背景も残ります。
公園内をパチリ。望遠レンズならではの狭い画角を単に強調したカットです。このレンズで風景を撮るには場所を選ぶなり、ちょっと工夫する必要があると思います。
このレンズは離れたところから被写体を狙う分、標準的なものより幾分余裕を持って動きながら撮れるところが私には合っているんだと思います。そのぶん狭い部屋、あるいは屋外でも運動会のような動きに制限のある場所だとシャッターチャンスもかなり限られてしまうでしょう。さすがにそんなときは他のレンズを選択します。でも自分の最もお気に入りの道具を使って撮影している時こそが一番楽しいですよね。これからもこのレンズでいろんな場面に遭遇するのが楽しみです。