Canonのミラーレスカメラ、Rシステムにフォーカスした【 R STYLE 】
今回ご紹介するレンズは『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』です。
2018年10月25日にEOS Rが発売、その翌月11月15日に登場した単焦点レンズです。
現在発売されているRFシステムレンズのラインナップ内では全長が62.8mm、質量が305gと、とてもコンパクトに仕上げられております。
RFマウント用レンズの大半はLレンズが採用されており、リーズナブルとは言えない価格帯となっておりますが、本レンズはお手頃価格で入手することが可能です。
また小型で軽量な設計であることから携帯性に優れており、気軽に楽しめる単焦点レンズとしても高い人気を集めております。
本レンズは、 ボケ味に優れた単焦点レンズとしてだけではなく、被写体に近づいて近接での撮影ができるマクロレンズとして楽しむこともできます。
最短撮影距離0.17m、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影が行えます。
鏡筒部分に搭載されているコントロールリングは、任意の設定で絞り値やシャッタースピード、ISO感度を割り当てることができます。
カメラに搭載されている各種ダイヤル+コントロールリングへそれぞれ割り当てを行えば、ファインダーから目を離さなくても、被写体に狙いを定めた状態で直感的に設定の変更が行えるというメリットがございます。
レンズの側面には、IS(手振れ補正)の切り替えスイッチ、AF/MF(オート/マニュアルフォーカス)切り替えスイッチが付いてます。
2019年 3月14日に登場したEOS RPのキットレンズとしても採用された本レンズは、カメラに装着したときのバランスがよく、主にスナップ撮影やご旅行のお供として持ち歩くのに最適な組み合わせです。
ここで上述しましたハーフマクロ機能について、通常撮影時とハーフマクロ撮影時の見え方を比較してみましょう。
一般的な焦点距離35mmの最短撮影距離は30cm前後。
上記の写真はセンサーから被写体までの距離間を35cm離して撮影した1枚です。
上記の写真は本レンズの最短撮影距離17cmまで近寄って撮影した1枚です。
一般的な35mmレンズではここまで近寄って撮影することはできません。
しかし本レンズは最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影を可能としており、撮影表現の幅を2倍に広げて楽しむことができます。
また本レンズは、マクロ撮影時に有効なハイブリッドISを搭載、最大5段分の手ぶれ補正効果を発揮します。
さらに明るい単焦点レンズであれば、上記写真の工場夜景のような暗所での撮影もしやすくなります。
『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』のスペックは下記のとおりです。
画角(水平・垂直・対角線) 54° ・ 38° ・ 63°
レンズ構成 9群11枚
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最小絞り 22
最短撮影距離 0.17m
最大撮影倍率 0.5倍
フィルター径 52mm
最大径×長さ φ74.4×62.8mm
質量 305g
今回ご紹介いたしました『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』は、キヤノンが展開する赤いラインの“Lレンズ”に属してはいないものの、絞り開放値から非常に優れた解像力を発揮します。
さらに携帯性にも優れ、持ち運びのし易さはRFマウント内では随一のレンズといえるのではないでしょうか。
誰でも気兼ねなく気軽にボケ味を楽しめる『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』、ぜひ体感してみてください。