【SONY】APO-LANTHAR 35mmでスナップ散歩
本日発売日を迎えた『Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount』。
フォクトレンダーが最高性能を自負するアポランターシリーズは、
Eマウントでもいくつかの焦点距離が展開され、そのどれもが高い評価を受けています。
35mmと言えば、標準とも準広角とも言われるとっても「お馴染み」の画角。
ならば、いつも通りののんびりお散歩スナップでどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
『SONY α7RIV』をお供に出かけた、春の日差しが眩しいある日の写真をご覧ください。
石垣のわずかな隙間から、天を突くように伸びている植物。
ピントの合った部分は草の表面の細かな毛まで見えるほどですが、ボケは前も後も実に滑らか。
この両立を見て、些細な一枚ですがなかなかの幕開けを切れたなと感じます。
アポランター全般に言えることかもしれませんが、光の捉え方が実に艶やか。
ただ明るい/暗いでは表現の出来ない、ハイライトからだんだん明度が下がる光のグラデーションを
損なうことなく写真に収めてくれています。顕著に伝わってくるモノクロで撮影しました。
開放絞りですが破綻の無い描写。何とも言えない立体感。
コントラストが高くαシリーズボディとの相性の高さを感じます。
コッテリとした写り味が好みの方には、ぜひ一度お試しいただきたいです。
なかなか歩いたのでひと休憩。
冷たい珈琲を頂こうと思ってお店にお邪魔したのですが、「急須珈琲」という文字に心が躍りホットを注文しました。
急須から注ぎ、湯飲みから頂く珈琲はカップで頂くのより優しい味わいに感じました。
たんぽぽの綿毛にじっくりとピントを合わせます。
等倍で見ると物凄い解像感で、緻密に線が並んでいる様子に感動すら覚えました。
2時間ほどの散策でしたが、陽気も相まって写りを愉しむことが出来ました。
お散歩には贅沢すぎるかな?と思いましたが、軽量で操作性の良いレンズですから、
構えずに日常的に使うのもいいのかもしれません。
「Kasyapa」にてさらに本格的な実写レビューも公開していますので、併せてご覧ください。