「マクロレンズ」というと被写体を大きく写すレンズのイメージがあるかもしれません。
しかし、マクロレンズには近接撮影能力以外にもいろいろな魅力があります。
【マクロで撮る】では様々なマクロレンズを通してその魅力を紹介していきます。
第4回目にご紹介するのは「SIGMA (シグマ) Art 105mm F2.8 DG DN MACRO (ソニーE用/フルサイズ対応) 」です。
今年の初めから、植物の撮影に活躍しています。
全景、中景、近景の撮影を全て賄えます。
まるで、植物のお化けのようです。
最初は(ツタ・蔦)かなと思いました。
足元に、赤い花びらがチラチラこぼれておりました。
秋の七草の(クズ・葛)です。
秋の七草に興味がある方は、こちら 【秋を感じて】秋の七草 その1 この季節に咲く花(7)
から3回で載せてますので、ご覧ください。
繫殖力が強く、周りの木々を覆ってしまう迷惑な雑草にもされています。
私が行く公園でも年間2回くらい伐採してますが、ご覧の通りです。
先程の花びらの正体です。
表の葉っぱを除けて、撮りました。
花です。
よく見れば、表にも咲いております。
葛は根っこのデンプン、生薬名「葛根・カッコン」が葛根湯で有名ですが、花も生薬名「葛花・カッカ」と言われ酒に入れると
悪酔いしない話があります。
最近、この花のイソフラボンが健康サプリなどに使われて注目されてます。
非常に香りの良い花です。
葉っぱです。
新芽や若葉の頃は天ぷらで食べられます。
風にひるがえると裏の白さが目立つことから、別名「裏見草(うらみぐさ)」とも呼ばれ言います。
撮影のカメラは、SONY α7RIV ILCE-7RM4Aを使っております。
高画素カメラも相まって、特に猛威を振っている蔓の葉っぱが一枚、一枚確認できる画像です。
そして、このレンズが、いかに優秀かを感じさせてくれました。
マクロレンズは小さなものを良く撮る解像力がある分、遠くのものも良く撮る解像力があるのだと思いました。
【参考文献】
なんでもハーブ284 (ポケット図鑑)山下 智道 (著)文一総合出版
フィールドベスト図鑑17巻 日本の薬草 監修: 矢野 亮 出版社: 学研
色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修), 亀田龍吉 (写真)出版社 : ナツメ社
改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑 高橋冬 (著), 鈴木庸夫 (写真) 出版社 : 創英社/三省堂書店
身近な薬草活用手帖: 100種類の見分け方・採取法・利用法 寺林 進 (監修) 誠文堂新光社
薬草・毒草を見分ける図鑑: 役立つ薬草と危険な毒草、アレルギー植物・100種類の見分けのコツ磯田 進 (監修)出版社 : 誠文堂新光社
マクロレンズの魅力を伝える【マクロで撮る】次回もぜひお楽しみに。