マップカメラの29周年創業祭もいよいよ終盤!
同時に夏の終わりも近づいてきました。
本ブログでは「コレがあるから夏がさらに楽しい!」というテーマをもとに、スタッフ一押しの夏の楽しみ方をご紹介いたします!
【ローライ二眼レフがあるからもっと楽しい!】
「二眼レフカメラ」
文字通り、レンズ2つが縦に並んだ独特のフォルムを持ったカメラ。
フィルムカメラというだけでレトロなイメージを抱いてしまう現在において、さらに強くノスタルジックな印象を見るものに与えます。
なかでも「二眼レフカメラの最高傑作」とも称されるローライフレックスの出で立ちは、完成された工芸品を思わせるような精緻な佇まいを有しています。
そんなローライ二眼レフを愛してやまない私にとって、このフィルムカメラは現役中の現役です。
昨今、それまで身近だった銘柄のフィルムが次々廃番になり、残っている物も価格がどんどん高騰しています。
現像代も上がり、また出来上がりの日数も伸びるなど、フィルムカメラを取り巻く状況は悪化の一途と言わざるを得ません。
にもかかわらず、街中でフィルムカメラを提げた方を未だに多く見かけます。高性能で何でも撮れてしまうデジタルカメラでは味わえない魅力がそこにあるからでしょう。
勿論私もその魅力にとりつかれた一人。
季節を問わずローライを首から提げ、街中のスナップや時季の花々の撮影を楽しんでいます。
また遠出の旅行の際も、カメラバッグにはいつもローライが。そう、たとえフィルム代・現像代がとんでもないことになろうとも、相棒として同じ景色をともに見てきました。
なかでも夏はローライの稼働率が高い季節。
初夏のアジサイに始まり、夏の風物詩ともいえるほおずき市や風鈴市、あとやっぱり海!
様々な情景をローライの美しいファインダースクリーンを通して見てきました。
暑いなか、あれこれとレンズ交換をするよりも、一つの画角で風景を切り取る潔さが自分に合っているような気がします。
Rolleiflex 3.5E2 (Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm F3.5)
先ずは6月のアジサイ、近所のお寺にて。
最近は公園や街のいたるところでアジサイを見かけるようになりましたが、手入れの行き届いた所の花は一味違う気がします。一段と清らかで絵になります。
Rolleiflex 3.5E2 (Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm F3.5) ローライナー使用
こちらは植物園のもの。種類も豊富でした。
レンズ交換ができず、最短撮影距離1mというローライを使いこなすうえで必携のアイテムが、近接撮影用のローライナー。撮影距離によって3種類存在します。
オールドレンズらしく、通常だと背景のボケがかなりうるさくなってしまうローライですが、このローライナーを装着して撮影すると乱れが軽減されます。花の撮影では特に重宝しています。
Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8) ローライナー使用
もっと夏らしくというのでしたらヒマワリを。ローライナーを使えば、室内フォトも楽しめます。
Rolleiflex 3.5E2 (Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm F3.5) ローライナー使用
Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8)
目に鮮やかなほおずきの朱。浅草「ほおずき市」での撮影。
毎年7月9日・10日に浅草寺境内で行われる「ほおずき市」、今年は休みが合わず行けませんでした… 残念!
Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8)
数年前の写真ですが、ピーカンの空の下ローライを提げて妻と歩き回ったのをよく覚えています。
バシャバシャ撮れるデジタルカメラより、1枚ずつじっくり撮影するローライの方が1枚ごとの撮影時の思い出が深く残っている気がします。
(まぁ、この頃はまだそれほどフィルム代を気にせず結構バシャバシャ撮っていた気もしますが…)
Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8)
先に述べていた背景がうるさくなる例の一つ、木洩れ日はこんな感じに。絞りの五角形が盛大に出ます。
羽化したてのセミ、散歩の途中で妻が見つけました。
きっとこの後、夏を精一杯盛り上げてくれたことでしょう。
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
こちらも背景が賑やかなことに。川崎大師で7月下旬に行われている「風鈴市」の模様です。
今年4年ぶりに開催されたのですが、またしても予定が合わず最終日に出向いたところほとんど売り切れてしまっていました。まぁ、それまで毎回風鈴を買って帰っていたので、妻からはきつく「買っちゃダメ」という指令が出ていましたが…
展示の仕方もそれまでと変わってしまっていて、ちょっと写真を撮るには不向きな感じに。なのでこちらも数年前の写真です。
Rolleiflex 2.8F (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8)
「風鈴市」には本当毎年行っていて、その度に違う二眼レフを提げていきました。
お店の人に「そんな古いカメラで撮れるの?」と聞かれたこともしばしば。それでも周りを見回すと私のようにオールドカメラを意気揚々と提げている方をちらほら見かけたのですが… 4年ぶりの今回は、完全に浮いた存在になっていました。
来年、情緒ある涼やかな風鈴にノスタルジックな出で立ちの二眼レフカメラを向けて、汗びっしょりになって構えているオジサンがいたら…、そっとしておいてあげてください。
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
所変わって、島根県出雲大社近くの稲佐の浜にて。夏旅行での1枚です。
最近いたるところで見かけるようになったウェディングフォト。へぇ、こんなところでも…と思い、遠いながらも何気なく撮ったのですが…
出来上がった写真には、まさに二人にスポットを当てたように光の帯が。
いくらフードを付けて撮影しても、そこはオールドカメラ。逆光に近い撮影状況では予測不能に光が回り込みます。
でも時にはそれがドラマティックな演出になったり… おふたりに幸あれ!
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
こちらも海、ではなく宍道湖の風景です。
とにかく蒸し暑く、カメラを持つ手もじっとりと汗ばむような状況だったのですが、写った写真にはそれが一切感じられず。
モノトーンの静かな一枚になりました。
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
葉山マリーナにて。ツァイスレンズらしく鮮やかなブルーが出ました。
そして中判フィルムらしい細やかな描写。まぁ、高画素デジタルの細密さには敵うべくもありませんが、個人的にはこのくらいの描写がちょうど良いかなと。
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
同じく葉山の海。
中判75mmは35mm判換算で言うところ約42mm相当の画角になります。
標準域のレンズでしかも真四角のフォーマット、どうしても広がりに欠けてしまうと思われがちですが、どうしてどうして。
Rolleicord II (Carl Zeiss Triotar 75mm F3.5)
ローライフレックスの廉価版的存在のカメラ、ローライコード。機能面では簡略化されていますが、写りは引けを取るものではありません。
Rolleicord III (Schneider-Kreuznach Xenar 75mm F3.5)
シュナイダーのクセナ―レンズは、撮影条件にもよりますが、こういう淡い発色になることが多々あり楽しんでいます。
妻よりも長い付き合いのローライ二眼レフカメラたち。
思い返せば、様々な場面で良き相棒として活躍してくれました。
どんなに暑い夏の情景も、ローライ二眼レフの大きく美しいファインダースクリーンから眺めれば暑さを忘れて撮影を楽しめる、そんなカメラです。
貴方も、この夏の相棒にいかがですか⁈
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
夏の楽しみ方は十人十色。次回の更新もお楽しみに!
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