今年は例年より遅ればせながら、桜前線は着々と北へと進んでいますね。東京・新宿のマップカメラ近くの桜も、
もう桜吹雪になっています。
しかしながら、まだ東京周辺、特に埼玉では見ごろ、ないしはこれからという桜が多くあり、ちょっと遠出すれば
桜はまだまだ楽しめます。いつもですと「登山ネタ」ばかりを掲載している筆者ですが、今回は時節柄、桜のお話を
させていただこうと思います。よろしくどうぞ。
筆者の地元・埼玉にも桜の名所は数々ありますが、埼玉県北本市に「石戸蒲桜」(いしどかばざくら)という、日
本五大桜に数えられた有名な桜の木があり、満開の知らせを受けてそのレポートをさせていただきます。周辺にも桜
の名所が点在しておりので、それらも簡単ながら紹介させていただきました。
石戸蒲桜は、「東光寺」という小さな寺院敷地内の堂宇の横に、大きな桜の木が支柱に支えられながらも、枝を誇
るように広げています。
写真1. 石戸蒲桜
写真2. 堂宇に覆いかぶさりそうです
大正11年(1922年)に天然記念物に指定された当時は、根回りは11メートル、幹が4本に分かれているというかな
りの巨桜だったそうです。ただしその後は衰えて、現在の姿は4本中の1本の幹と、孫生えだそうです(北本市ホーム
ページより)。花は周辺のソメイヨシノより1週間くらい遅めのようです。
写真3. 4. 石戸蒲桜のスナップ
写真5. 裏側より
さてこの石戸蒲桜、最近開通したばかりの高速道路「圏央道」の桶川北本インターチェンジから自動車で4~5分程
度(インターを出てから要Uターン)の場所にあり、自動車であれば遠方からでも便利になりました!
写真6. できたての桶川北本インターチェンジ
石戸蒲桜だけではもの足りない…という向きでも、周辺に桜の名所が点在しているので、それらをつなげれば桜三
昧の一日にできます。
先ほどの桶川北本インターチェンジを下りてすぐ、地籍は桶川市になりますが「普門寺のしだれ桜」という桜があ
ります。ソメイヨシノなどと比べると花が早いためか、石戸蒲桜と同じ日に見たのですが、すでに半分散ってしまっ
ていました。
写真7. 普門寺のしだれ桜
写真8. しだれ桜周囲の桜は満開
石戸蒲桜から、東京でもおなじみの「荒川」が近いのですが、この堤防に桜並木があり、「石戸桜堤」と呼ばれて
お花見でたいへん賑わいます。堤の上の道路は交通量がやや多めなのが玉にキズかも。
写真9. 石戸桜堤
また、石戸蒲桜からはやや遠めなのですが、荒川を渡った吉見町に「吉見さくら堤公園」という、こちらも堤防の
上に桜並木が続きます。長さ1.8kmに渡って、菜の花とセットで楽しめるかなりの規模ながら、比較的空いていてお
花見の場所取りにもかなりの余裕があります。自動車でないとアクセスが困難なことが難点でしょうか。
写真10. 吉見さくら堤
写真11. 堤の上はサイクリングロード
写真12. 菜の花畑の中より
このほか、石戸蒲桜のすぐ近くの「北本自然観察公園」内に「石戸のエドヒガンザクラ」や、同じくそばの「北本
児童公園」の桜、「高尾さくら公園」などの桜の名所がありますが、今回は割愛させていただきました。
ここで紹介した桜たちも、もう散るのも時間の問題ではありますが、今回の撮影前日に訪れた群馬県の沼田の桜は
まだこれからでしたし、天気の良いお休みに、桜を追いかけてのお出かけはいかがでしょうか。
ここからはおまけ、蛇足の記事です。
…さて、石戸蒲桜を撮影した前日、連休だった筆者は前述の群馬県・玉原高原(たんばらこうげん)にある「獅子
ヶ鼻山」(ししがはなやま・地元通称「シシッパナ」)という、標高1,875メートルの雪山へ登山してきました。雪
山登山の翌日は桜…かなりの季節感のギャップでありました(笑)。
写真13. 霧氷の向こうの獅子ヶ鼻山(左の三角形)
写真14. 登りの途中・鹿俣山(かのまたやま)からの玉原高原の展望
写真15. 途中、無名の1,710メートルのピークより。中央が獅子ヶ鼻山
写真16. 獅子ヶ鼻山頂上直下からの西側展望
写真17. 獅子ヶ鼻山頂上から新潟方面の展望
写真18. たんばらスキーパーク駐車場から。左から鹿俣山、無名の1,710mピーク、獅子ヶ鼻山、剣が峰山
撮影:2010年 4月10日(獅子ヶ鼻山は4月9日)
カメラ:Nikon D300
レンズ:AF-S DX VR16-85mm F3.5-5.6G
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S