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【OM SYSTEM】OM-5 Mark IIはレンズキットが4万円以上もお買い得!

【OM SYSTEM】OM-5 Mark IIはレンズキットが4万円以上もお買い得!

2025年7月に発売したOM SYSTEM OM-5 Mark IIはコンパクトで軽量ながら、防塵防滴・防寒性能や5軸手ぶれ補正、ハイレゾショットなど、本格性能を備えたミラーレスカメラとして人気を集めています。
旅行や登山、街歩きなど、どんなシーンにも気軽に持ち出せる軽快さが魅力と言えるでしょう。

そんなOM-5 Mark IIのレンズキットが非常にお買い得なことをご存じでしょうか。
今回はレンズキットで撮影した作例も交えながら、その魅力について紹介していきます。

OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II

OM-5 Mark IIには用途に応じて選べる2種類のレンズキットがあり、1本で幅広いシーンをカバーできる12-45mm F4.0 PRO(35mm判換算24〜90mm相当)と、旅行やアウトドアに便利な14-150mm F4.0-5.6 II(35mm判換算28〜300mm相当)がラインナップされています。

実はどちらのレンズキットもボディ単体+レンズ単体で揃えるより、新品で4万円以上もお得なのです。(2025年10月現在)
コンパクトで軽量なOM-5 Mark IIとの組み合わせにより、気軽に持ち運べ、幅広い撮影に対応できる上、お得に手に入れられる点も非常に魅力的なレンズキットです。

OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

12-45mm F4.0 PROは、小型ながらPRO品質を誇る標準ズーム。
開放から周辺まで高解像度で描写し、街角スナップやポートレートでは背景のボケ味も美しく、被写体を引き立てます。

F4固定で明るさが安定しているため、露出を気にせず撮影でき、動画撮影にも適しています。
コンパクトで軽量なため、OM-5 Mark IIとの組み合わせで持ち運びも快適です。

更に注目すべきはマクロ性能です。
最短撮影距離は広角端で12cm、望遠端で23cm。ズーム全域で最大撮影倍率は0.5倍(35mm判換算)のハーフマクロを実現しています。
これはマイクロフォーサーズだからこそ実現できているスペックで、どういった場面でもピントが合う安心感を与えてくれます。

OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II
OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II

もう一つのレンズキットである14-150mm F4.0-5.6 IIは、広角28mm〜望遠300mm相当まで1本でカバーできる高倍率ズームで、旅行やアウトドア、家族写真など幅広いシーンで活躍します。
広角側では風景や街並みをダイナミックに収めることができ、望遠側では遠くの被写体や野生動物、ポートレートまで被写体との距離を気にせず柔軟に撮影できる点が強みです。

防塵防滴設計で雨や砂埃の中でも安心して使え、軽量で携行性も高いため、旅先でも持ち歩きやすく、荷物を減らしながら多彩な撮影を楽しめます。
さらに描写性能も向上しており、望遠域でもシャープな画質を保ちつつ自然なボケ味が得られるため、遠景から近景まで1本で幅広く表現力を発揮できる万能レンズと言えるでしょう。

OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II

OM-5 Mark IIはグリップ形状が改良され、手にしっかりフィットする設計となっています。

特に中指が当たる部分が削られた形状になっており、自然に手になじむ感覚で長時間の撮影でも疲れにくく、安定して構えられるでしょう。
そのため望遠撮影やスナップ撮影でもブレを抑えやすく、軽快で快適な撮影体験を実現できると言えます。

OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II
OM-5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

OM SYSTEM OM-5 Mark IIは軽快さと本格性能を兼ね備えたハイバランスなミラーレスカメラと言えるでしょう。

12-45mm F4.0 PROで高解像・高コントラストのスナップや動画撮影。
14-150mm F4.0-5.6 IIで旅行やアウトドアまで幅広く対応。

この2本の個性の中で自分に合ったレンズキットをお選びください。
そしてグリップ形状の改良により操作性も向上したOM-5 MarkIIで快適な撮影体験をお楽しみいただければと思います。

▼新品はインターネットからのお買い物で安心安全の2年保証付き!▼



▼今回使用した中古はこちら▼








[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年10月19日 14時00分 ]
【TAMRON】旅行やはじめての一本に最適!28-200mm F2.8-5.6 Di III RXDの魅力

【TAMRON】旅行やはじめての一本に最適!28-200mm F2.8-5.6 Di III RXDの魅力

今回は、高倍率で使い勝手の良いレンズ『TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF』(以降「28-200mm」と称する)のご紹介です。

カメラをはじめたばかりの方や、これからカメラをはじめようと考えている方は、レンズの種類が多すぎてどんなレンズを買えばいいかお悩みなのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいレンズが高倍率ズームレンズです。

「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された広角の特徴が分かる写真
f/2.8 1/30秒 ISO-250 28mm
「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された望遠の特徴が分かる写真
f/5.6 1/200秒 ISO-6400 200mm

高倍率ズームレンズは、広角から望遠までを一本のレンズでカバーすることができるので、レンズを交換せずに様々なシチュエーションで撮影することが可能です。
旅行で荷物が多い時はたくさんのレンズを持ち歩く必要がなくなりますし、野外でレンズの交換が難しい時でも交換の必要がないので安心して使用できます。

高倍率ズームレンズと聞くと、大きく重いイメージがあるかもしれません。
「28-200mm」は長さ約117mm、質量約575gと軽量コンパクトなので持ち運びにも困りません。


ここからは「28-200mm」のレンズとしての性能に迫っていきたいと思います。

まずは解像度です。

「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された建物の写真。解像力が伝わる写真。
f/5.6 1/320 ISO-250 94mm
「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された建物の写真。解像力が伝わる写真。
f/9.0 1/250秒 ISO-400 166mm

レンズの光学特性上、写真の中心から離れれば離れるほど画質が低下し、線がブレて見えたり、にじんでしまいやすいです。
なので、レンズの解像感を見るときは写真の四隅を見て判断をするのですが、いかがでしょうか。

一枚目下部のタイルの部分や、二枚目窓枠の線を見ていただきたいのですが、質感を損なわずしっかり描写しているのが分かります。

そして次に最短撮影距離です。

広角端28mmでは最短撮影距離0.19m、最大撮影倍率1:3.1の接写が可能です。
また、28mm時はF2.8で撮影ができるので、ボケ感を活かしたテーブルフォトにピッタリです。

「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」の広角端で撮影された花の写真。ボケ感がわかる写真。
f/2.8 1/60秒 ISO-100 28mm
「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」の広角端で撮影されたテーブルフォトの写真。ボケ感がわかる写真。
f/2.8 1/30秒 ISO-400 28mm

望遠端での近接撮影性能も高く、200mmでは最短撮影距離0.8m、最大撮影倍率1:3.8での撮影が可能です。
望遠になればなるほど、圧縮効果で背景の写る範囲が狭くなり、被写体を際立たせた撮影ができます。

「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」の望遠端で撮影された花の写真。ボケ感がわかる写真。
f/5.6 1/200秒 ISO-1000 200mm

28mmから200mmという広角から望遠までの広い範囲をカバーできて、解像感も良く、ボケの表現も可能と、非常に汎用性の高いレンズですので、人物、風景、スナップ、スポーツ、お花、テーブルフォトなど、本当に様々な被写体の撮影が可能です。

「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影されたジャンクションのスナップ写真。解像感がわかる写真。
f/13 1/15秒 ISO-100 28mm
「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された建物の写真。解像力がわかる写真。
f/10 1/125秒 ISO-100 51mm
「TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)」と「SONY (ソニー) α7C II ボディ ILCE-7CM2」で撮影された建物のスナップ写真。
f/10 1/160 ISO-100 85mm

いかがでしょうか。
ぜひ、ご旅行のお供として、はじめの一本としておすすめの高倍率ズームレンズ、「28-200mm」。
少しでも魅力が伝われば幸いです。

撮影に使用した機材のご紹介

▼ Halloween USED SALE 開催中 ▼

 

▼ 『TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF』のおすすめ記事 ▼

【SONY】Plus「α」Vol.13-TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 DiIII RXD-

[ Category:SONY TAMRON | 掲載日時:25年10月19日 13時00分 ]
【Leica】最強コンパクトQ3を始めるならこのセット!エッセンシャルキットをご紹介

【Leica】最強コンパクトQ3を始めるならこのセット!エッセンシャルキットをご紹介

2023年、今なお続くベストセラー機種が発売されました。
その名も、Leica Q3。
発売から2年経つ現在もご好評いただいている本機種ですが、この度マップカメラ限定のオリジナルセットが登場しました。

その名も、「Leica (ライカ) Q3 エッセンシャルキット」。

Essential – 「不可欠」と名付けられた本セットは、Q3を買うときにぜひ欲しい、スタッフ厳選のアイテムがセットになっています。

 

■Leica (ライカ) Q3 エッセンシャルキット■


 

買ったその日から早速安心して撮影に持ち出せるようなセットとなっていますので、「初めて買うけど何が必要かわからない!」といった心配もありません。

<Q3 エッセンシャルキットセット内容>
Leica Q3
ARTISAN&ARTIST ライカQシリーズ用カメラケース LMB-Q123 BLK ブラック
ARTISAN&ARTIST シルクコードストラップ ACAM-301A BLK ブラック
MAPCAMERA LUFTプロテクトフィルター 49mm
SanDisk ExtremePRO SDXCカード UHS-II V60 128GB 海外パッケージ版

早速、スタッフも持ち出してみました。

カメラからフィルターに至るまで、ブラックカラーを基調としていますので、どんなコーディネートにも合わせやすくなっています。

今回はモノトーンでコーディネートしてみました。

<coordinate>

・tops         :BEAUTY&YOUTH
・bottoms  :BEAUTY&YOUTH
・shoes       :HARUTA
・bag           :ARTISAN&ARTIST ACAM-CPL210 BLK

 

Q3は、日常をより良い画質で彩ってくれる、「オーディナリーカメラ」という感触です。

ちょっとした散歩道で撮影しても、なんだかよい雰囲気で撮影ができます。

 

Leica Q3 (Leica Contemporary, SS:1/1600,F2.5,ISO100,75mm Crop )

Leica Q3 (Leica Contemporary, SS:1/250,F2.5,ISO100,28mm)

Leica Q3 (Leica Contemporary, SS:1/800,F2.5,ISO100,28mm)

 

▽Leica Q3の上記画像のご紹介記事はこちら▽

【Leica】What is Leica Looks? Q3 + Leica Contemporary編

 

Q3をご検討中の方は、この機会をお見逃しなく!

■ご紹介の機材はこちら■



 

 

 

[ Category:Leica | 掲載日時:25年10月19日 11時00分 ]
【SONY 】FE20mm F1.8 G SEL20F18G   からのポイントバックでお得にお買い替え

【SONY 】FE20mm F1.8 G SEL20F18G からのポイントバックでお得にお買い替え

目に入る景色は感動的なのに、なぜか写真にするとその感動が伝わらない…。

特に紅葉や壮大な景色を前にした時、もうちょっとだけ寄りたいそう感じたことはありませんか?

大切な思い出や今しか撮影できない景色を、カバーしてくる新しいレンズで楽しんでみてはいかがでしょうか。

新しい機材ならこれまで撮れなかった瞬間も逃さず収められます。

本日は、SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gからお買い替えにおすすめなレンズ2本をご紹介いたします。

SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18G は、圧倒的な小型、軽量、「Gレンズ」ならではの高い描写性能、多彩な撮影シーン対応する。

手軽に楽しむ超広角レンズで人気が高い一本です。

その一方で、「もう少しだけ寄りたい」、「もうちょっとだけ広く」などの経験から、

ワンランク上の広角ズームレンズが欲しいと検討している方へ提案です。

今回は、そうしたお客様に向けて

CASE1:SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM

CASE2:SONY FE 16-25mm F2.8 G SEL1625G

この2つのレンズをご紹介し、それぞれの魅力や特徴をご説明いたします。

 SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gからお買い替えにおすすめレンズ

 

 CASE1:SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM

 

SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gをお使いで、天体、景色の撮影で

もう少し寄りたい、広くをかなえてくれるレンズです。

_______________________
10月18日現在、FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gのお買い替え時の買取見積金額!

ワンプライス買取価格:¥52000
先取/下取交換にて見積金額10%UP:¥5200

買取優待券お持ちの方は見積金額3%UP:¥1560

最大買取見積合計金額:¥58760

>SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GMへのお買い替え(新品・中古)はおおよそ¥334270~¥272040の

お支払いで購入可能です!
_______________________


 CASE2:SONY FE 16-25mm F2.8 G SEL1625G

 

F2.8通し最軽量クラス: ズーム全域で開放F値F2.8という明るさを持ちながら、質量がわずか約409gと非常に軽量・コンパクトです。

被写体との間に十分なワーキングディスタンスを確保できるため、用心深い被写体などの撮影にも威力を発揮します。
そして、フィルターがワークが可能でフィルター径が67mmであり、一般的な保護フィルターやNDフィルターなどを容易に装着できます。
コストパフォーマンスに優れたレンズで。ご検討ください。
_______________________
10月18日現在、SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gのお買い替え時の買取見積金額!

ワンプライス買取価格:¥52000
先取/下取交換にて見積金額10%UP:¥5200

買取優待券お持ちの方は見積金額3%UP:¥1560

最大買取見積合計金額:¥58760

>SONY FE 16-25mm F2.8 G SEL1625G(新品・中古)はおおよそ¥107560~¥90040の

お支払いで購入可能です!
_______________________



本日ご紹介したレンズは、ご購入とご売却を同時に行っていただく先取/下取交換のご利用がおすすめです!
通常価格より見積金額が10%アップ、買取優待券をお持ちでさらに3%増額いたします!

マップカメラでは、安心の定額買取「ワンプライス買取」を実施しております。
買取金額が確定しているので全国どこからでも送るだけでスムーズに売却できます。

さらに先取/下取交換でのお支払いでもポイントが貰え、貯まったポイントを使っても、その分にもポイントが貰えます!
還元されたポイントを次回のお買い物で使っても、さらにポイントが貰えるのでお得がどんどん広がります。ぜひご活用ください!

[ Category:SONY | 掲載日時:25年10月18日 17時00分 ]
【Leica】M10-P 3年目レビュー -Oki islands-

【Leica】M10-P 3年目レビュー -Oki islands-

きっとカメラを握る、あるいはシャッターを切るその手をこの世界のどこへでも連れて行けるとしたら。何を選びどこへ行くのか。
きっとカメラを握る、あるいはシャッターを切るその瞬間を過ごしたい場所は人の数だけあって、自分にとってそれはとある島の、とある場所でした。

M10-P撮って出しの青

9月上旬、訳あって必ず旅を計画する時期です。
日々の生活の中では知らず知らずのうちに心も体も少しずつ消耗し、いつかは充電が必要になるもの。
そんな自分への“充電”を兼ねて、購入3年目の【Leica M10-P】を実写レビュー。

カメラのバッテリーと同じです。昨今のカメラはUSBケーブルで直接充電が主流になりつつありますが、昼休み、ストローから甘い液体を啜るだけでは今一歩100%に至らないこともしばしば。やはり我々人間も専用の「チャージャー」にセットされ、しばらくの時間を過ごし、そして日常に戻ることが理想的なのでしょう。

少し消耗した自分が「チャージャー」として選んだのは山口県、隠岐諸島。
海と、風と、赤い大地と、静寂、営み。

固定ズミクロンの前ボケのやさしさと周辺の味わいがよくわかる

◆使用機材
・Leica M10-P + Summicron M50mm F2 rigid / Elmar 35mm F3.5

M10センサーの色と描写と非描写のいいとこどりで完成される

開放最短ノールックでライカは撮れる

少し絞ったエルマーの優しさと正しさを味わえる

いいカメラさえあれば移動からも作品が生まれる

M10-P固定ズミクロンで撮る知夫赤壁

M10-Pで写すHASSELBLAD500CM

M10-Pで撮る内航船の波

固定ズミクロンの魅力的な前ボケ

固定ズミクロンの背景ボケからの立ち上がり

全てJPEG撮って出し、設定も何も触っていません。
私はただ心動いた対象にカメラを向け、たまにピント調節をし、シャッターを押すだけ。
それでいてこの青、この色、ボケ感、合焦面の立ち上がり、周辺減光、収差の数々が絶妙にマッチして生まれる成果物。

これら写真からわざわざ多くを語るのは蛇足。
ただ一つ言えるのは、私にとってのデジタルカメラはここがゴールとなったということ。
技術進歩が進むこれからの時代にこれ以上便利なものは数生まれようとも、これよりも自分にとって「良い」選択肢は生まれ得ないからです。

HASSELBLAD500CMとC50mmF4で写す西ノ島摩天崖

ご覧いただきありがとうございます。
最後のこの1枚だけ、一緒に持って行った【HASSELBLAD 500C/M + C50mm F4】での撮影成果です。

・・・

皆様にとっての「チャージャー」にあたる場所はどこか、定まっているでしょうか。
かく言う私もここと決めた場所を見つけられてはいないものの、隠岐諸島は時間の流れ方も、気象の移ろいも、景色も、食も、そして人も、全てが自分を充電してくれるに十分すぎるほど魅力的でした。

カメラは時間を留める機械だと思っています。撮影した場所に光があった、その事実を人間の記憶に訴えかけやすいような形で留める機械。
私は「カメラが好き」だと言うには蒐集癖がほとんど無く、では「写真が好き」かと言うと画質へのこだわりが少ないという微妙なジレンマを抱えながら生きてきました。
結論、自分は撮影をする行動自体が好きなのだと分かったのが今から5年ほど遡ったころ。前提となる「カメラ」も、結果として生まれる「写真」も、すべては撮影している時間の為にあるのです。

自分の好きなカメラを持っていれば、シャッターを切る瞬間に楽しさと快感が押し寄せます。
自分の好きな写真が生まれることを知っていれば、その期待感から感情は豊かになり足取りが軽くなります。
その時間の中でこそ充電が叶うのです。

今一度、皆様にとっての「チャージャー」を思い浮かべてみてください。
必ずしもいい機材を持っていい場所に行かねばならないという制約はありません。初めて買ったコンデジを持って、家から歩いて5分の公園を散歩する。それだけでも充電は叶います。
全てはあなたの「好き」次第。好きなカメラ、好きな場所、好きな写真、それらを探す一助になれば幸いです。

▼Leica、いえM10-P偏愛ブログたくさん書いています。ちゃんと動いてメンテができるのは今のうち。気になる方はお早めに。▼

【Leica】専門スタッフ自ら夢中だから語る!今こそ「M10-P」を推す理由。

【Leica】湯めぐり、トカゲ、M10-P。ライカ選びの参考書。

【Leica】深堀り!オールドレンズの愉しみ方-縦構図のすゝめ-

本日もまた写真日和。九日目。

▲M型最新のM11シリーズはUSB充電ができるようになりました。出先では特に便利で愕然とします。▲

▲M10シリーズ用バッテリーとチャージャー。丸1日撮影するなら二つは欲しいところ。▲

[ Category:Leica | 掲載日時:25年10月18日 16時00分 ]
【Nikon】さあ、マクロの世界へ!NIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで植物を撮る。

【Nikon】さあ、マクロの世界へ!NIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで植物を撮る。

夏も終わり10月に入ってからはあの茹だる様な暑さはどこへ行ってしまったのかと思うぐらいには過ごしやすい気温になりました。
ここ最近は台風も何度か接近したこともあり、肌寒い雨の日が何日か続きましたが、悪い事ばかりではありません。
雨の日の後と言えば辺り一面に水滴が滴っています。植物に付いた水滴と言えば絶好の被写体。
という事で今回はNIKON Z5ⅡとNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sを使って筆者の庭の花をマクロ撮影したいと思います。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影された百合の写真

百合の花が一凛だけ咲いていました。

花びら全体に水滴が付いているのを写したかったのでF値はF8まで絞り込んで撮影しました。

晴れの日に撮るお花も良いのですが花びらに滴る水滴と一緒に撮るのもマイクロレンズの醍醐味なのかなと思いました。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影された葉の写真

今度はグッと葉っぱに近づいて撮影してみました。この距離で開放F2.8にすると被写界深度が浅くなり過ぎて訳が分からなくなってしまうのでF10まで絞り込んで撮影しました。

ただでさえ曇り空の暗い中で絞り込んでいるのでISOを10000まで上げましたが、脈々と流れる葉脈にピントがガッチリ決まっているおかげもあり、あまりノイズ感は目立っていない印象を受けました。

低照度でのノイズ耐性に強いZ5IIと高い解像力を誇るNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sのタッグに助けられました。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影された薔薇の写真

丁度良くセンターに水滴が陣取っているお花があったので思い切ってそこだけに焦点を当ててみました。

先程の葉っぱより少し日の当たる場所で撮影したのでシャッタースピードとF値はそのままでISOを2500まで下げ撮影しました。

全体的に冷たい印象を受ける一枚ですが、ピンクのお花が中央にある事で色味が強調されアクセントの効いた写真になったのかなと思いました。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影されたタイヤの写真

少し趣向を変えてタイヤを撮影してみました。普通に生活していたら恐らくそこまで凝視しないタイヤもマイクロレンズで撮ると面白い光景が広がっていました。

最短撮影距離0.29mなのでグッと寄って撮ってみるとタイヤの表面はこれ程複雑なディテールだったのかという驚きがありました。ちゃっかり右端に蜘蛛の糸が垂れているのが分かります。色んな場所に生きているんだなとつくづく思わされます。

マイクロレンズは色んな発見をさせてくれます。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影された花の写真

雨の日だけだと少し物足りない気がしたので別日の夕暮れ時に少し撮影してみました。こちらもF10まで絞って撮影しました。花びらから中心の雌しべまではっきり描写されており、解像力の高さを感じさせます。

先ほどの曇りの日の涼しそうな1枚も良いですが、やはりこういった明るい日に撮る花は一段と温かみを感じさせます。

Z5IIとNIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで撮影された花の写真

今度は思い切り夕陽を背に撮影してみました。ピント面から少し外れた花びらや幹にはフレアが見られますが、最小限に抑えられており、強すぎる光にも負けずしっかりと幹の部分も描写されています。

逆光の中でも全体的にコントラストがしっかり引き立っており、ピント面の花の幹には産毛の一本一本が正確に描写されています。逆光に強いNIKKOR Zレンズの中でも特に高画質である「S-Lineシリーズ」の強みを活かせた1枚だと思います。

 

Nikon Z5Ⅱは今年の4月に発売されたNikonの新しいフルサイズ機エントリーモデルです。搭載エンジンはZ8やZ9と同じEXPEED7を搭載しているのでAF性能や暗所での撮影が初代Z5より非常に快適になりました。明るい場所にも暗い場所にも対応できる、非常に心強いカメラになっています。

NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sは最短撮影距離0.29mと被写体にグッと近づけるレンズですが、105mmの中望遠レンズとしても抜群の解像力を誇っています。重量は見た目の割に630gと比較的軽量な作りになっています。Z5Ⅱはグリップが深くしっかりとカメラをホールドできるので安心して撮影することができました。

気温も落ち着いて外出し易い季節になりましたので中望遠レンズとしてもマイクロレンズとしても凄まじい解像力を誇るNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sで身の回りにある様々な物を撮影してみてはいかがでしょうか。

 
関連記事はこちらをチェック

【Nikon】Z5IIは、初心者を“本気のクリエイター”へ導くカメラ:フルサイズ入門に最適

【Nikon】中望遠マイクロレンズで見える世界


 



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Halloween USED SALE開催中!SALE対象品をお得に購入できるチャンスです。

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年10月18日 12時07分 ]
「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展現地レポート

「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展現地レポート

2025年1月からライカは世界各地で100周年を記念したイベントを開催してきました。

そして2025年10月18日(土)〜26日(日)に100周年イベントの締めくくりの地としてこの東京・表参道スパイラルガーデン1Fにて「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展が開催されます。

そんな「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展のプレスカンファレンスに参加してまいりました。
展示内容や会場の雰囲気を、お届けしていきたいと思います!

まず「Leicaの100年」とは何か。
それは、1925年に「ライカI」が発表されてから、ちょうど100年を迎えることを意味しています。

およそ100年前、ライツ社のエルンスト・ライツ2世は「ここに決断を下す。リスクは覚悟の上だ」という言葉と共に、世界初の市販向け135判フィルムカメラの生産を決意しました。

そして1925年、ライプツィヒで開催された春季見本市で「ライカI」を正式に発表。

当時主流だった大判カメラに対し、この小型・軽量なカメラはまさに革新そのものでした。
以降、ライカは数多くの写真家とともに、世界中で名作を生み出していきます。

そんなヒストリーや思いからご紹介していこうと思います。

受付を済ませて案内されたのはビル内にある大ホール。
ホールに入ると印象的な「100」のロゴが目に入ってきます。

こちらでライカ社によるプレスカンファレンスが行われました。

最初に登壇されたのはライカカメラジャパンの福家一哲社長でした。
ライカのクラフトマンシップを軸に革新と想像を重ね、そして継続してきた100年に対するお話をされていました。

続いて登場したのはなんとライカカメラ社の監査役会会長であるアンドレアス・カウフマン氏でした。

カウフマン氏からは、ライカ100周年イベントの最終地点として、何故東京が選ばれたのか明らかにされました。

日本ではLeica I が1930年代ごろに初めて販売が始まりましたが、それ以降、ライカはミノルタなど数多くの日本の光学メーカーと共にあったことが大きな要因とのことです。

そして何より印象的だったのは100周年というのは単に「ライカの100年」にとどまらず「カメラと光学製品の継続的な生産における100年」ということ。
Leica I とはライカ初の量産向けの135判カメラですが、それは今日までの135判カメラ全ての礎であり歴史的な出来事だったのだと再認識しました。

そしてカウフマン氏の後には同氏の夫人でライカギャラリー代表のカリン・レーン・カウフマン氏も登壇。

カウフマン夫人からはL・E・I・C・Aの頭文字に込めた意味を日本の文化に合わせた形で紹介されました。

そして同氏のスピーチの最中には写真家のジョン・サイパル氏も登壇。

この100周年の記念にライカギャラリー表参道では写真界の巨匠エリオット・アーウィット氏との対話や「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」受賞者による写真展を行うとのこと。

Map Camera YouTubeチャンネルでは当日の取材でお話を伺うことができました!
動画の公開をお楽しみにお待ちください!

当日はそのほかにもライカカメラ社 CEO マティアス・ハーシュ氏や 副社長 ステファン・ダニエル氏の登壇もあり
これまでのライカの歩みの中で、ルーツを見失うことなくデジタルの時代に適応してきたストーリーを聞くことができました。

今回新たなエディションモデルがライカカメラ社 副社長 ステファン・ダニエル氏より紹介されました。

その名も『Leica M11 100 Years of Leica Tokyo Japan Edition』です。
このモデルは、一世紀にわたる革新と、日本の写真愛好家の創造的な精神に敬意を表するものということで、日本国内のみで100台限定での販売となります。

そして、プレスカンファレンスは終わり、次に案内いただいたのは「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」展の会場でした。

会場のメインスペースには円状にLeica I型からの100年の歴史が綴られた年表が展示されています。

年代に沿うように、年表の前にはその時代を代表する実機が展示され、中央には量産用135判カメラの原点であるLeica I型の実機が据えられていました。

年表を目にしながら会場を巡っていくと、ライカ100年の歴史を肌で体感するような気持ちになります。
単なる歴史の羅列ではなく、ライカのクラフトマンシップが形作ってきたストーリーがそこにはありました。

入り口付近にはライカの貴重な品々が展示されています。

中には英国のエリザベス2世に向けて制作されたLeica M6や写真家の命を救ったと言われるLeica SLの姿も。

これらは単なる特別モデルというわけではなく、ライカと使用者や事件が合わさり、歴史を語る証人となっているのです。

メイン会場の壁面には「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」受賞者の写真がずらりと展示されています。
私たちを取り巻くこの世界を独自の視点で捉え、その写真作品でフォトグラフィーというジャンルに著しく貢献した偉大な写真はライカという存在が写真のみならず文化の交流や理解に大きく貢献してきたのだと教えてくれます。

ライカカメラ社 副社長 ステファン・ダニエル氏より紹介された『Leica M11 100 Years of Leica Tokyo Japan Edition』の実機展示もされていました。

そのほかライカのアーカイブアイテムのズラリと並んでおり、ライカを、写真を愛するものにとって心揺さぶられる展示となっておりました。

そして、Map Cameraでもライカ100周年を盛り上げるべくプレミアムコレクションを120点追加しご販売いたします!
Leica IのプロトタイプであるLeica O型の復刻版など様々な希少な限定モデルや歴史的なレアアイテムを掲載しております。

また、Map Camera ホームページではライカ100周年特設ページも開催中となっており、
Leica Q3にARTISAN&ARTIST製のボディケースやストラップがセットになった「Leica Q3 エッセンシャルキット」や、
カメラ販売店では初の取り扱いとなるYOSEMITE CAMERA STRAPのオールブラック限定モデル「KARASU」など、気になるアイテム目白押しとなっております。

ぜひご覧ください!

[ Category:etc. | 掲載日時:25年10月17日 20時07分 ]
【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION – MP3 LHSA SpecialEdition Set –

【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION – MP3 LHSA SpecialEdition Set –

MapCameraで取り扱う中古品の中で、流通数や生産数が少ない希少品や限定モデルなどに与えられる名称、「PREMIUM COLLECTION」。

本シリーズでは、A Piece of PREMIUM COLLECTIONと称し、そんな製品たちを一つずつ紹介いたします。

第七弾は、Leica MP3 LHSAスペシャルエディションセットをご紹介いたします。

 


 

前回、第五弾の「A Piece of PREMIUM COLLECTION – MP 0.72 & Summicron 35mm Special Set -」の中で、1956年に登場した「Leica MP」をオリジナル、つまりは元祖として、様々なMPの復刻モデルが登場したとお話ししました。

今回のMP3も、そんな派生モデルの一つとなります。

MP3 LHSA SpecialEditionは、2005年全世界1000台限定(ブラックペイント:500台、シルバー:500台)で発売されました。

LHSAとは「LEICA HISTORICAL SOCIETY of AMERICA」の略で、1968年にアメリカのライカ愛好家によって創立された、世界を代表するライカコレクタークラブの名称です。

彼らは団体の創立記念などに合わせて、数々の記念限定モデルの製作を企画してきました。

古くは1978年10周年記念モデルとして刻印を施したフィルム一眼レフ機R3や1993年25周年のM6限定モデル。

また2000年M6TTLのブラックペイントモデルや、最近では2018年50周年としてアポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.のブラックペイント・シルバークローム記念モデルも発売されました。

MP名義の限定モデルとして、2003年35周年モデルのMP ハンマートーンLHSAセットに次いで出されたのが、MP3 LHSA SpecialEdition Setです。

先に出たMP ハンマートーンLHSAセットが同年発売されたMP 0.72に特殊な塗装を施したモデルであったのに対し、MP3 LHSA SpecialEdition Setは、よりオリジナルのMPに近い仕様となっています。

オリジナルのMPについては前回も触れていますが、あらためてご紹介。

1954年華々しいデビューを飾ったレンジファインダー機Leica M3は、速写性に優れたカメラとして高い評価を受けました。

特に、巻き上げレバーを装備したことは十二分に速写性の向上につながるものでした。

ところが、さらに速写性を求める報道カメラマンなどのたっての要望により、バルナック型に使用されていた巻き上げ装置ライカビットが取り付けられるように公式改造したものが登場。

それがのちの1956年、MPとして販売されることになりました。

MPの「P」は、プロフェッショナルの意。

報道の現場では不必要なセルフタイマーを排し、内部の巻き上げ軸をビット使用が可能なように改造。

自動復元方式のフィルムカウンターをやめ、カウンター板をつけ手動でセットする方式に。 これはその後のM2に採用されています。

そんな希少なMPを今の世に蘇らせたい、そういう思いは強く、これまでにMPの名を冠した様々な復刻モデルが製作されてきました。

中でもLHSAが企画したMP3 LHSA SpecialEditionは、オリジナルのMPに対するリスペクトがひときわ高く、そのディテールを忠実に再現したモデルです。

右がMP3 LHSA SpecialEdition、左はM2

ボディ正面から見た時、目につく違いというのは露出計のための電池蓋が存在することくらい。

M2ではなくなってしまった、ファインダーや採光窓・距離計窓を縁取る枠飾りが、製作者の並々ならぬ拘りを感じさせます。

側面には「ドッグイヤー」などと称される独特な形状を持ったアイレット(ストラップ吊り環)が。 勿論、オリジナルMPと同じです。

天板を見ると、シャッターダイヤルにMRメーターなどを取り付けるための溝もしっかり彫られています。

そして、現行MPでは簡素化されてしまった刻印も、オリジナルに近いものに。

オリジナルでは「ERNST LEITZ GMBH WETZLAR GERMANY」とあるものが、「LEICA CAMERA AG SOLMS GERMANY」となっています。

時代の移り変わりを感じさせる部分。 ウエッツラーからソルムスに工場が移転していた時代の製品だと分かります。

ファインダーはブライトフレームが35mm、50mm、90mmの3種類。 M2同様、レンズを装着することによってそれぞれ単独で表示され、撮影者はフレーミングに集中できます。

そしてライカビットに目を向けると、しっかりと「leicavit MP」という刻印が。

こちらもオリジナルを忠実に再現していますが、表からは見えない内部に「LHSA」のロゴが入っていて判別が可能になっています。

オリジナルのライカビットMPが当時のMPやM2・M1にのみ装着できるのに対し、このライカビットはM4-2以降の機種に装着可能となっています。 対応機種が異なりますので注意が必要。

さらにこのMP3 LHSA SpecialEdition Setには、限定モデルのレンズも付属します。

ズミルックス M50mm F1.4 ASPH.です。 レンズ自体は2005年当時の非球面レンズを組み込んだものですが、注目すべきはその外装。

通称「貴婦人」と称される初代ズミルックス50㎜のフォルムを忠実に再現しています。

初代同様、工芸品を思わせるような精緻なローレット加工が施された鏡胴に、当時最新の光学性能を備えたレンズが組み込まれた、まさに夢の組み合わせともいえるレンズ。

このレンズだけでも所有欲をくすぐるに足るものです。

このMP3 LHSA SpecialEdition Setは、先に述べたように2005年全世界1000台限定で発売されました。 ブラックペイントとシルバーが500台ずつ。

そのうち、ライカビットとズミルックスレンズが同梱された完全セット品が各375セット。

残りの各125セット分は、海外で単品販売されました。

今回ご紹介したものはセット品。 ボディ・ライカビット・レンズが一つの元箱に収納されています。

コレクションするにふさわしい逸品。この機会に是非。

 

■今回ご紹介した機材はこちら↓


■現行MP 0.72はこちら↓


 


 

[ Category:Leica | 掲載日時:25年10月17日 19時25分 ]

【FUJIFILM】レンズ込みで800gを切る中判デジタルカメラはこれだけかもしれない

2025年も残すところあと3ヶ月となりましたが、思えば今年はレンズ固定式となるコンパクトデジタルカメラ分野において続々と新製品が続いた年でもありました。
どの機種も大きなインパクトのあるモデルばかりでしたが、「FUJIFILM GFX100RF」においても中判センサーを搭載したコンパクトデジタルカメラとして話題を呼んでいたと記憶しています。

1億200万という超高画素の中判センサーを搭載しながら735gという軽量設計のおかげで気軽に取り回せる事が魅力的。
富士フィルムのフィルムシミュレーションの中でもクラシックネガがとても好みなので今回は全編通してクラシックネガでお届けします。

光が差し込む室内。ほのかに照らされた椅子が美しい
窓辺から差し込んだ光が室内に陰影を生み出します。フィルムシミュレーション側での味付けもあるとは思いますが、特にミッドトーンからシャドウへ沈んでいく部分の階調の豊かさはさすがの中判センサーといったところ。
また、搭載されているレンズは35mmF4となっていますが、35mm判換算で28mmとなりボケ量はおおよそF2.8相当になるでしょうか。
こちらの写真では手前の椅子にピントを置いていますが、思っていた以上にボケ量を感じます。

緩く満たされた光が空間を象っていく。
しっかりと撮影したいと感じる場合は、背面液晶ではなくファインダーを覗いて撮影をしたくなりますが、GFX100RFにおいては576万ドットの0.5型有機ELファインダーを搭載。
発色も良く有機ELならではの高いコントラスト比のおかげで、こういったシーンでも露出決めに苦労しません。

古くなった椅子の座面からは綿がはみ出ている。解像感が素晴らしい
古めかしい椅子を見てみると座面が裂け、クッション材が見えている状態。
絞り解放での撮影であったと記憶していますが、解像力も申し分ないですし座面の質感の表現も甘さがありません。レンズの明るさこそ控えめではありますが、代わりに絞りを開けた状態から高い表現力を持ち合わせていて、小型化にも寄与していると考えると非常によくまとまったパッケージだと感じます。

採光窓から差し込む光

空を仰ぎ見て屋根の隙間から見える木々
小型化、軽量化を優先するにあたって背面液晶のチルトを諦めるメーカーも少なくありませんが`GFX100RFにおいては2軸のチルトモニターを採用しています。
こちらのシーンを撮影する際も低い位置から仰ぎ見るように撮影をしたかったため、チルト液晶のおかげで構図決めを楽に行うことが出来ました。

GFX100RFを別注ストラップでドレスアップ
また、今回はARTISAN&ARTISTからリリースされているMAPCAMERA別注となるシルクストラップ ACAM-301R 墨でドレスアップして撮影に臨みました。柔らかくしなやかでありながらカメラをしっかりと支えてくれる頼もしいストラップです。

かやぶき屋根と青空
茅葺き屋根と青空を一緒に。これだけ明暗差のあるシーンですが、シャドウ側のトーンが本当に粘っています。
さすがに左側に写っている入道雲はハイライトが飛んでしまっていますが、右側の雲についてはハイライト側でも階調を感じることができる点にも驚きです。

お団子を接写する。よいシズル感が出ている
小腹が空いたのでお団子をいただくことにします。最短撮影距離はレンズ先端から20cmとなっており、必要十分な近接撮影が可能です。
35mm判換算で28mmとなるお陰で、カフェなどに入った際に座席に座ったまま大きな器などの全体を捉えられる、また手前にお皿がある状態で対面に座っている人などを一緒に写すことも出来るでしょう。見返していたらお腹が空いてくる程、美味しそうに撮れたなと思います。

差し込む光が美しい。中判センサーのパワーを感じる一枚
やはり準広角であるという事も考えると水平に気を使いながら空間を写し取る事が美しいカメラであると感じます。
引き戸に差し込む光が壁から床へと伝い、印象的な空間へと変化します。センサーやレンズの根源的な性能が優れているからこそ屋内でも屋外でも破綻なく受け止める事が出来るのでしょう。
このクオリティが800gを切る重量で楽しめてしまうところがGFX100RFの凄いところではないでしょうか。

レンズ一体型の更なる進化に目が離せません。
今回はこの辺りで。

【FUJIFILM】GFX 100RFで撮る鎌倉ハイキング



[ Category:etc. FUJIFILM | 掲載日時:25年10月17日 18時45分 ]
【OM SYSTEM】明るく機動性があり近接性能も高い、マイクロフォーサーズ必携のズームレンズ

【OM SYSTEM】明るく機動性があり近接性能も高い、マイクロフォーサーズ必携のズームレンズ

今から約11年前、OLYMPUSより登場したM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。
35mm判換算で80-300mmの焦点距離をカバー、ズーム全域F2.8の明るさを持ち、さらにテレコンバーターの使用も可能という素晴らしい性能のレンズです。MC-14を装着すれば望遠側で換算約420mm相当に、MC-20を装着すれば約600mm相当になります。

つい最近にはOM SYSTEM よりM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROという更なる究極形というべきレンズが登場しましたが、価格の面で大きな乖離があります。今回はOM-1 II に M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、さらにMC-14を装着して撮影に赴き、本レンズの魅力を改めて見つめ直してみました。

鉢植えでできた人型の置物を撮影。切り株に座り、丘の上から見下ろすような置物は道ゆく人や季節の移り変わりを眺めているのでしょうか。背景のボケから浮き上がるような描写は流石でポートレート撮影にもおすすめです。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO で撮影した置物

ハーブ園では見頃を迎えたセージ。隣り合う鮮やかな色合いの花々を一緒に画角に入れてみます。香りも良い一帯は蝶や蜂といった昆虫たちも多く飛んでいました。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したラベンダーと赤い花

このレンズはマクロ撮影も得意です。最短撮影距離70cm(レンズ先端で約50cm)から撮影できるので、近付きすぎることなく大きく写し出せます。実はふわふわしていたセージの花や、白い花の中から抜け出そうと頑張っている昆虫を撮影してみました。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して近接撮影したラベンダーの花のクローズアップ

OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して近接撮影した白い花の中の昆虫

もちろん超望遠ズームレンズとなれば野鳥も撮影できます。バラ園では細かな小枝に入り込んだシジュウカラに出会いました。メジロもいましたが枝の奥深くで見つけられなかったので撮影を断念。小鳥の鳴き声に耳を澄ませる時間となりました。
OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したシジュウカラ

バラ園の周囲は広い花壇があるのですが、春はチューリップ、秋はコスモスが植えられています。
この日はちょうどコスモスが見頃を迎えていました。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して広角で撮影したコスモス畑

広角側少し絞ってみて全体を収め、望遠側絞り開放でその中の一輪にピントを合わせてみました。圧縮効果で実際には少し隙間がある花畑もそうは感じさせません。ボケもふんわりと柔らかく、ピントを合わせた花の部分はとてもシャープで解像度に定評があるレンズなのも頷ける描写です。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したピンクのコスモスのクローズアップ

OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着したコスモス

川沿いの道、鴨が泳ぎつつ羽繕いしつつといった風景を眺めながら歩いていたら川の中を歩くコサギと川岸の近くで佇むアオサギに続けて出会いました。コサギは足先だけ黄色かったり餌を探して歩く姿がユーモラスで好きな鳥の一種だったりします。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して望遠撮影したコサギ

アオサギを撮影する際には、夏から秋に変わって少々川辺の景色の色味が寂しかったので黄色い花を思いきり前ボケとして取り入れてみました。青みがかったような灰色の羽が特徴的です。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して望遠撮影したアオサギ

小川の斜面では彼岸花が見頃を終えていました。
公園のお花情報によれば1、2週間前が見頃で白い彼岸花が先に咲き、その後赤い彼岸花が咲いていたようです。情報自体は目を通していましたがなかなか都合が合わず、訪れた時には見頃を終えていたのでした。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影した赤い彼岸花

ただその中でも数株は咲いていてくれたので望遠レンズに感謝しつつ撮影。オシベが乱れているとなんだかクラゲのようにも見えます。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して近接撮影した赤い彼岸花のクローズアップ

小川沿いを抜ければ大きな池があります。
夏の勢いを失った植物がまだ青々としていたので広角側で切り取ってみました。この日は見かけませんでしたが、これからヒドリガモやオオバンといった水鳥が訪れるはずなので今から楽しみにしています。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して広角撮影した水草の生い茂る池

真夏のゆだるような暑さに涼を添えてくれた大きな水車は、秋になったからか水量の問題か稼動しておらず、いつもなら水車からこぼれる水飛沫に隠れているコケや植物も簡単に撮影できました。
今回使用したOM-1 Mark II ボディと M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROの組み合わせなら、多少どころでない防塵防滴性能なので濡れても構わなかったのですが逆に少し残念でした。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影した岩壁のコケと植物

たくさん実った柿が重そうな枝。野鳥に食べられそうなものですが、まだ食べごろではないのか渋いのでしょうか。水車に意外と近い場所に生えていることに初めて気付きました。いつもは稼動している水車に気を取られていたのかもしれません。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影した鈴なりに実った柿の木

水車の付近のツリフネソウの花の周りを忙しなく飛んでいる虫がいると思ってレンズを向けてみると、11月頃まで姿を見せてくれるホシホウジャクがいました。じっとしていることがほぼなく、ずっと花から花へ飛びまわっているホシホウジャク、色味は蜂のようですが蛾の仲間だそうで、個人的にはかわいいと思います。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したホシホウジャク

逆にこちらはじっと蜜を吸っているセセリの仲間。
これだけじっとしてくれているとこちらも露出やボケまで気を回せます。風に揺られている一瞬を明るい雰囲気で切り取ってみました。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したチャバネセセリ

ここまで早朝6時から出かけてだいたい2時間半ほど経過、疲れてくると足元に目を向けることが多くなり、ふと変わった模様の小さな花を見つけました。草丈は低く、ユリに似た形状で花は白地に紫の斑点模様、花の大きさは1-2cmほどと小さいためしゃがみ込みながら撮影。小さくふわふわしたつぼみも一緒に、ここまで大きく写し出せると楽しいものがあります。OM SYSTEM OM-1 Mark II と M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO にMC-14を装着して撮影したホトトギスの花

ここまで撮影してきて本当にいろいろな撮影シーンで活躍してくれるレンズだと感じました。
登場から年月も経ち、中古の価格もこなれて手に届きやすくなっています。

特殊な機構を持つレンズフードは少々扱いに注意が必要ですが、いちいち取り外す必要なくカシュッとスライドさせてフードを伸ばしたり縮めたりできて、便利でもありなかなか楽しい機能です。

フォーカスリングを手前に引いて直感的にAF・MFを切り替えられる「MFクラッチ機構」、撮影スタイルに合った機能割付が可能なファンクション(L-Fn)ボタンの設置、レンズの全長が変化しないインナーズームの採用など、目立たないながら撮影者にとって嬉しい機能も搭載されています。幅広い撮影シーンで活躍してくれる、マイクロフォーサーズ必携のレンズの1本です。

【OM SYSTEM】OM-1と望遠レンズから見える秋の風景

【OLYMPUS】行楽のお供に M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力~F2.8編~OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PRO

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[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年10月17日 18時00分 ]
【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION – M-A Titanium Set –

【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION – M-A Titanium Set –

MapCameraで取り扱う中古品の中で、流通数や生産数が少ない希少品や限定モデルなどに与えられる名称、「PREMIUM COLLECTION」。

本シリーズでは、A Piece of PREMIUM COLLECTIONと称し、そんな製品たちを一つずつ紹介いたします。

第6弾となる今回は、「Leica (ライカ) M-A チタンセット」をご紹介いたします。

根強い人気のあるチタンシリーズ。今回はそんな魅力の一端に迫ります。

 


・チタニウムの始まり

アルミニウムやマグネシウムなどが20世紀初頭から工業用途で活用されていたことに対し、チタニウムの素材としての活用は戦後からとされています。

チタニウム自体の発見は歴史的にはもっと古いですが、精錬の過程で不純物を取り除く技術の確立が課題となったり、加工難度・素材としてのコストも相応に高いことから、工業製品への素材としての普及に時間がかかりました。
チタン素材には、軽量なわりに高強度で耐食性も高く、非常に安定した素材であるといった長所があり、現在では航空宇宙産業分野や医療分野を中心に活用が多く見られます。

カメラへの使用では、概ね1980年代前後に一部のプロフェッショナル向けカメラからはじまりましたが、既存のアルミニウムやマグネシウムなどの素材への完全な代替とはならず、前述のようなプロ仕様機や限定モデルなどへの採用に留まりました。

Leicaにおいては、1995年に通常モデルで以前紹介したMiniluxにチタン素材が採用されたことが最初と考えられます。

ちなみに、1992年にLeica M6 チタンが登場してはいますが、こちらは真鍮製の外装にチタンカラー塗装を施したもので、実際にチタン素材を採用しているわけではありません。

▽Miniluxをご紹介した記事はこちら▽

【Leica】A Piece of PREMIUM COLLECTION -minilux-

 

以後、2001年のM6 TTLのチタンモデルの登場を皮切りに、素材にチタンを採用した、限定チタンモデルが登場していくこととなりました。

 


・M-Aの登場

LeicaのM-A (Typ 127)が登場したのは、2014年のこと。

「写真撮影の本質に立ち返ることを象徴する、真の機械式レンジファインダーカメラ」として、既に存在していた「MP 0.72」から露出計を取り去ることで、完全機械式のカメラとした機種として、登場しました。

このカメラは、Leicaの試作機である Ur Leica (ウルライカ)が1914年に登場してから100年の節目に企画されたもので、ブラックとシルバーのカラーバリエーションがラインアップされました。

M-Aは今なお(2025年10月現在)販売を継続しており、現在では希少な新品で入手可能なフィルムカメラであるといえます。

 



・M-Aチタンセット

さて、今回ご紹介のM-Aチタンセットは、2022年に250セット限定というかたちで登場しました。

従来のチタンセットと同様に、随所に削り出しのチタンパーツを採用することで、通常のM-Aとは一風変わった出で立ちになっています。

 

 

 

セットとなったレンズ「アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH. 」は、1956年に登場した初代ズミクロン M50mm F2 固定鏡筒を意識した外装の特別仕様となっています。

 

今までLeica から登場してきたチタンセットの中でも、コレクション性も実用性も抜群な本機種。

生涯の相棒として、ぜひいかがでしょうか。

 

 

■今回ご紹介した機材はこちら↓


 

[ Category:Leica | 掲載日時:25年10月17日 12時00分 ]
【YOSEMITE】YOSEMITE CAMERA STRAP KARASUの取り扱いを開始!

【YOSEMITE】YOSEMITE CAMERA STRAP KARASUの取り扱いを開始!

この度、ロープタイプのストラップとして知名度の高い、YOSEMITE CAMERA STRAPより、
限定色となる『KARASU』についてMapCameraでの取り扱いが決定しました!

このモデルは、2020年に『ステルス』として発売後、即完売となってしまった人気色『オールブラックカラー』の復刻版です。
レザーのロゴとリングをオールブラックで仕上げる事で、質実剛健な印象になっています。

元々クライマーのために作ったというYOSEMITE CAMERA STRAPには実際に使用されているクライミングロープが使用されており、高いデザイン性だけではなく強度においても優れているのがポイント。
太さについても一般的なロープストラップよりやや太い9mm径のものが使われており、ロープタイプのストラップを使いたいけれどその中でもより頑丈なストラップを使いたいという方におすすめのです。

また、ロープ部分だけでなくレザー部分についても、日本の熟練した職人が最上級レザーを丁寧に一本一本縫製しています。更に、カメラとレザー部の橋渡しをするリングについては従来のYOSEMITE CAMERA STRAPと同じくカメラを傷つけないように滑らかに研磨された日本製の真鍮リングが使用されています。

長さは111cmと126cmの2バリエーション展開となっていて身長に合わせて選びやすくなっており、ロープタイプのストラップは結び目を作る事でもある程度自由に長さを変えられます。

今回は黒を基調とした様々な機種と合わせてみましたので、お持ちの機材とのマッチングのイメージを膨らませる一助になれば幸いです。


Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTAHR 35mm F2 Aspherical


Leica M Monochrom (Typ246) Stealth Edition


Leica Q3


Leica M11-P + Summilux 35mm F1.4 FLE ASPHERICAL 10 Jahre Edition

お持ちの機材をしっかりと守りつつ、ドレスアップもできるYOSEMITE CAMERA STRAP『KARASU』、
数量限定での販売となりますのでお求めの方はお見逃しの無いようマップカメラをチェック下さいませ。





 

[ Category:etc. | 掲載日時:25年10月17日 11時15分 ]
【OM SYSTEM】ついに登場!史上初のF2.8通しの超望遠ズーム。M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO

【OM SYSTEM】ついに登場!史上初のF2.8通しの超望遠ズーム。M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO

フルサイズやAPS-Cなど、さまざまなセンサーサイズのカメラがある中で、マイクロフォーサーズを選ぶ理由としてまず挙げられるのが、「ボディとレンズの軽量コンパクトさ」と「望遠に強い」という点ではないでしょうか。
軽快な機動力を保ちながら、高い描写力と拡張性を両立できる——それがマイクロフォーサーズの大きな魅力です。

そんな中、OM SYSTEMから2025年9月27日に登場したのが、かつてないスペックを誇る驚異の望遠ズームレンズ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO

ズーム全域でF2.8という明るさを維持しながら、100-400mm相当(35mm判換算)の焦点距離をカバーする、まさに“望遠の常識を覆す”一本です。
本記事では、その描写力や操作性、そして実際の使用感をOM-1 Mark IIで撮影した作例を交えながらご紹介していきます。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200 / 焦点距離:150mm
絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200 / 焦点距離:200mm

50-200mmという焦点距離でありながらズーム全域でF2.8を維持することで、被写体をしっかりと浮き立たせる立体感とマイクロフォーサーズとは思えないほどの柔らかなボケ味を実現しています。
特に望遠端200mmでの撮影では、被写体の輪郭を自然に残しながらも背景を大きくぼかすことができ“抜けの良い”立体的な描写が印象的でした。

もちろん、フルサイズの70-200mm F2.8レンズで撮影し、クロップすれば似たような画角を得ることは可能です。
しかし、35mm判換算で140-400mm相当と100-400mm相当では、使い勝手に大きな違いがあります。

広角端を50mmから始めたからこそ実現した、このレンズならではの利便性。
そこには、設計者の強いこだわりと信念を感じました。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:200 / 焦点距離:200mm
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:200 / 焦点距離:50mm

今回の撮影で使用したOM SYSTEMのフラッグシップモデルOM-1 Mark IIは最新のTruePic Xプロセッサーと高速読み出し対応の裏面照射積層型Live MOSセンサーにより、レンズの性能を最大限に引き出せる理想的な組み合わせです。

OM-1 Mark IIとM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROで利用することで、5軸シンクロ手ぶれ補正時に7段分の強力な手ぶれ補正を実現しています。
50-200mm(換算100-400mm)の超望遠域でも三脚を使わずに手持ち撮影が可能で、シャッターボタンを半押しした瞬間のファインダー内の安定感は格別です。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:500 / 焦点距離:200mm
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:125 / 焦点距離:144mm

OM-1 Mark IIとの組み合わせでは、AF動作が非常にスムーズかつ正確で、特に動体撮影ではAFの食いつきの良さが際立ちます。

マイクロフォーサーズを愛用されている方の中には野鳥や動物の撮影を主にされる方も多いと思いますが、このレンズの電光石火のごとく高速なAFを体感すれば、その精度と追従性に感動すら覚えるはずです。

筆者自身も家族の運動会の撮影で実際に使用しましたが、動きの速い被写体でも迷うことなくピントを合わせ、一瞬の表情も逃すことはありませんでした。
まさに“狙った瞬間を確実に捉える”一本です。

更に今回使用して驚いたのがフォーカスブリージングの少なさです。
手前から奥へピントを移動させた際にも画角(写る範囲)の変化がほとんどなく、写真はもちろんのこと動画撮影でも非常に扱いやすい“二刀流”レンズと言えるでしょう。

絞り:F11 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 焦点距離:200mm
絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:200 / 焦点距離:50mm

当レンズはPROシリーズらしく、外装は高い剛性を確保し、IP53対応の防塵・防滴・耐低温(−10℃)性能も備え、過酷な環境でも安心して撮影に臨めます。
屋外での長時間撮影でも操作性は損なわれず、ズームリングやフォーカスリングのトルク感も絶妙です。
長年マイクロフォーサーズを使ってきた方にも、“手に馴染む仕上がり”を感じていただけるでしょう。

更に逆光耐性が素晴らしいのもオススメポイントです。
上の作例のようにかなり意地悪な環境で撮影してみましたが、フレアゴーストの発生は全くなくどういった環境下でも安定した写真を提供してくれます。
人物撮影等でも顔のところにゴーストが発生し、家でデータを確認した際に落ち込むなんてこともしばしば、、、
そういった心配も必要ないこだわり抜かれたレンズ設計には脱帽です。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 焦点距離:200mm
絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:80 / 焦点距離:200mm

今回の作例はすべてJPEG撮って出しですが、素晴らしい発色で、現像せずともそのまますぐにご利用いただけるクオリティです。
絞り開放からシャープネスが非常に高く、受注生産とすることでとことんこだわり抜かれたレンズであることを一枚一枚シャッターを切るたびに感じさせられます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROは明るさ・描写力・機動力のすべてを高次元で融合した、まさにマイクロフォーサーズの新たな到達点といえるレンズです。

これまでの「望遠=重い・暗い」というイメージを覆し、手軽に本格的な撮影を楽しめる一本として、風景から動体、ポートレートまで幅広く活躍してくれることでしょう。
是非そのサイズ感とAFスピード、そして開放から切れ味鋭い描写を体感してみてください。

▼新品はインターネットからのお買い物で安心安全の2年保証付き!▼

▼今回使用した中古はこちら▼

[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年10月17日 11時00分 ]
【Nikon】DXフォーマットの未来を切り拓く。「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」 / 「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」先行レポート

【Nikon】DXフォーマットの未来を切り拓く。「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」 / 「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」先行レポート


 
本日10/16に、Nikonから「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」と「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」が発表されました。
APS-C機ユーザー待望の、F2.8通しズームレンズと小型軽量なマイクロレンズです。
ニコンフロアスタッフが東京・新宿の「ニコンプラザ東京」にて先行体験してまいりましたので、早速レポートさせていただきます。

目次
  1. APS-C用のF2.8通し高性能ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」
    1. 特徴1:開放F2.8の表現力
    2. 特徴2:レンズシフト方式の手ブレ補正(VR)に対応
    3. 特徴3:使って嬉しい、様々な特徴
  2. APS-C用の小型軽量マイクロレンズ「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」
    1. 特徴1:小さな世界をクローズアップ!等倍相当撮影
    2. 特徴2:日常でも使いやすい、35mm判換算で標準52.5mm相当の画角
    3. 特徴3:撮影を快適にする、様々な機能
  3. まとめ
  4. 関連記事のご紹介

 

 APS-C用のF2.8通し高性能ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」

NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR
 
Nikonの明るいAPS-C用ズームレンズといえば、デジタル一眼レフ(Fマウント)用のAF-S DX NIKKOR 16-80mm F2.8-4E ED VR を思い出す方も多いのではないでしょうか。
ナノクリスタルコートによる逆光耐性や、抜けの良いクリアーな写りで今なお人気の銘玉です。
しかしZマウントのAPS-C用レンズは、長らく明るめの純正ズームがラインアップされておらず、純正ではフルサイズ用しか選択肢が無い・・・という状況でした。
せっかくのAPS-C機、「性能は譲れないけれど、機材をコンパクトにして撮影したい!」という方も多かったはず。
このレンズの登場で、その夢がかなうこととなりました。それも、とびきりの描写力とともに。

まずは仕様をご紹介いたします。
 
  ・レンズ構成:11群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚)
  ・最大径×全長(レンズマウント基準面からレンズ先端):約74.5 mm×88 mm
  ・重量:約330 g
  ・最短撮影距離:焦点距離16mm時:撮像面から0.15 m、焦点距離50mm時:撮像面から0.25 m
  ・絞り羽:9枚(円形絞り)
  ・フィルター径:67mm
  ・AF駆動用モーター:STM

APS-CのZシリーズにキットズームとして設定されているNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRとサイズを比べてみました。
NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRとNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRのサイズ比較
流石に沈胴状態の16-50mmが相手では違いがありますが、スペックから考えると非常にコンパクトだと感じます。
ズームした状態はこちら。
NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRとNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRのサイズ比較
がたつきなどは一切なく、非常にビルドクオリティの高いレンズだと感じました。

 

 特徴1:開放F2.8の表現力

 
NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRの前玉
35mm判換算で24-75mm、そしてF2.8というスペックは、先日発売となったNIKKOR Z 24-70mm F2.8 S IIを思い出させます。
言ってしまえばトップエンドのズームレンズと同じ仕様なのです。

EDレンズ1枚と非球面レンズ2枚を盛り込んだレンズ構成を採用。
絞り開放ではポートレートなどに向くソフトな描写、絞り込めば高い解像感を楽しめる、一粒で二度おいしいレンズとなっています。
更に短い最短撮影距離(広角0.15m/望遠0.25m)のおかげで構図の自由度が高く、「あともうちょっと寄りたい!」という時にしっかりと応えてくれます。
(キットレンズとして用意されているNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRの最短撮影距離は、広角側で0.25m/望遠側で0.3mです)
パースペクティブを強調したダイナミックな表現や、被写体にクローズアップしてとろけるようなボケを楽しむのも思いのまま。

 

 特徴2:レンズシフト方式の手ブレ補正(VR)に対応

NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRをZ50IIセットしたところ

薄暗い室内や夜景撮影で気になる手ブレ。
本レンズはレンズシフト方式の手ブレ補正(VR)を内蔵しており、写真中央部で5段分の補正効果を得られます。
2025年10月時点で、NikonのZマウントのAPS-C機はボディに手ブレ補正機構を持たないため、このレンズを組み合わせることで撮影の安心感がグッと増す事でしょう。

また、ボディ内手ブレ補正(センサーシフト式手ブレ補正)を搭載した一部カメラとの組み合わせでシンクロVRにも対応。
その場合は中央・周辺ともに5.5段分の補正効果を発揮します。
 

 特徴3:使って嬉しい、様々な特徴

NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRをZ50IIセットしたところ
MFリングを兼ねたコントロールリングにより、カメラ側の設定でフォーカスやISO感度、絞り値などの機能を割り当て可能。
フィーリングがしっとりとしており操作性がとても良く、ついつい回したくなってしまいました。
AF用のモーターは駆動音が静かなSTMを搭載しており、動画撮影時でも快適に撮影ができます。

NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VRをZ50IIのAFの様子
AF速度はまさに“電光石火”。シャッターボタンを半押しした瞬間にピントが合っているので、まるで最初から合焦していたかのように感じました。
被写体認識も素晴らしく、犬のフィギュアにカメラを向けた瞬間に目を検出してくれます。
主に動画撮影時に問題となるフォーカスブリージングもしっかり抑制しているので、ピント位置を変えても画角が大きく変わることはありません。

更には対応するカメラとの組み合わせで、動画撮影時に「画質劣化なし/F値一定のまま最大2倍のズームが可能」になるハイレゾズームに対応しています。

APS-Cレンズの新時代を感じさせる、素晴らしいスペック。
今から発売が待ちきれません。

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 APS-C用の小型軽量マイクロレンズ「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」

 
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7
35mm判換算の焦点距離で52.5mm、いわゆる“標準マイクロ(マクロ)レンズ”です。
耐久性に優れた安心の金属マウント仕様、精密さを感じさせる高品位なデザインで、所有する喜びを感じられる1本となりました。
レンズにシーリングを施し、防塵防滴に配慮した設計となっています。

気になるスペックはこちら。

  ・レンズ構成:7群8枚(ED非球面レンズ1枚)
  ・最大径×全長(レンズマウント基準面からレンズ先端):約70 mm×72 mm
  ・重量:約220 g
  ・最短撮影距離:撮像面から0.16 m
  ・絞り羽:9枚(円形絞り)
  ・フィルター径:52mm
  ・AF駆動用モーター:STM

 特徴1:小さな世界をクローズアップ!等倍相当撮影

 
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7のマクロ撮影
マイクロレンズの性能指標として重要な「撮影倍率」。
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7は、最大撮影倍率0.67倍を実現。
35mm判換算で等倍相当※の撮影が可能です!

※等倍撮影というのは、イメージセンサー上における像の大きさが、実際の物体とほぼ同一サイズで撮影できるということ。
簡単な例でいうと、100円玉をセンサーの上に置けばそのサイズで写るということです。
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7はDXフォーマット用レンズなので、最大撮影倍率0.67倍を35mm判換算の1.5倍すると1.005となり、「等倍に近い大きさ」で撮影できるということになります。

NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7のマクロ撮影の画面
花についた朝露や小さな昆虫のアップなど、普段は見ることができない小さな世界を大きく写すことができるマイクロレンズ。
1本持っておくと撮影のバリエーションが広がる事間違いなしです。

 

 特徴2:日常でも使いやすい、35mm判換算で標準52.5mm相当の画角

 
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7の前玉
50mmのレンズが「標準レンズ」と言われる理由は、カメラを構えた時に写る範囲(画角)が人の目の視野に近いからです。
自然な感覚で撮影をすることができるので、初めての単焦点レンズとして非常におすすめです。

風景撮影なら後ろへ下がって広角気味に、被写体に近づいて望遠の様に・・・という使い方が出来るので、自分の足で構図を決める楽しさが味わえます。
ポートレートを撮る場合は、モデル適度な距離をとり会話しながら撮影できます。
カフェでテーブルフォトを撮るなら、無理に身を引かずとも自然に撮る事が可能です。

 

 特徴3:撮影を快適にする、様々な機能

 

最新レンズならではの高性能で、使いやすさも抜群です。
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7をZ50IIに装着した所
幅広で扱いやすいピントリングは、コントロールリングも兼ねているので、カメラの設定でフォーカスの設定やISO感度、絞り値などの機能を割り当てることが可能です。

AFの駆動モーターにはSTM(ステッピングモーター)を採用。動画で使用する際に嬉しい静音設計となっております。フォーカスブリージングも抑制されているため、マイクロレンズの表現力を活かした動画撮影を存分に楽しめます。
更にフォーカシングで全長の変化がないインナーフォーカス仕様なので、「ピント合わせをしていたら先端が被写体にあたってしまった・・・」というようなことがありません。
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7の前玉
NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7の前玉
ジンバルに乗せた際に重量バランスが変わらない、レンズ内へゴミが入りづらくなる等、利点を挙げればきりがありません。

今まで撮れなかったものが撮れるようになる。
新たな可能性を与えてくれるマイクロレンズから目が離せません。

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 まとめ

 
NIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRとNIKKOR Z DX MC 35mm F1.7
いつの時代も、類まれなる光学性能で写真業界をリードしてきたNikon。
その写りで多くのファンを生み出し続けてきました。

今回発表となった新製品で、そのフィールドがさらに広がったことは想像に難くありません。

「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」、「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」。
この新しい眼で広がる可能性に、今からワクワクが止まらないのは筆者だけではないでしょう。
 

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「NIKKOR Z DX 16-50mm F2.8 VR」「NIKKOR Z DX MC 35mm F1.7」のご予約は10月22日AM10時より開始となります。
ご予約情報はLINEでもお知らせします!
ぜひマップカメラ公式LINEを友だち登録して、いち早く最新情報を受け取りましょう!
 

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年10月16日 19時03分 ]
【Leica】21mmか、28mmか。悩める2本を撮り比べ!

【Leica】21mmか、28mmか。悩める2本を撮り比べ!

ライカのレンズ選びで、広角レンズの21mmと28mmで迷っている方に向けて、今回はLeica M11-Pと二つの広角レンズが織りなす世界をご紹介します。

最近はようやく過ごしやすいと感じるようになり、本格的な秋の到来を思わせる今日この頃、ライカのM11-Pと広角レンズ2本を持って撮影にでかけました。
最初にご紹介するレンズは、Leica スーパー・エルマー f3.4/21mm ASPH.です。
簡単なスペックを説明いたしますと、最短撮影距離は70cm~、重量は279gになり全長はフード込みで55mmとコンパクト。
スナップ撮影にも最適なサイズになります。

スーパーエルマー21mmで撮影した川の広い空間
スーパーエルマー21mmで撮影した野山

スーパー・エルマー 21mmは、F値は控えめながらも、隅々までクリアでシャープな描写が特長で、広大な風景を写し取る時、その解像感の高さは圧倒的です。
歪曲収差が極めて少ないため、建物の直線や水平線も忠実に再現でき、写真に安定感と奥行きを与えてくれます。
特に、M11-Pの6030万画素の解像度と組み合わせることで、風景の細部まで克明に描き出し、まるでその場にいるかのような臨場感を生み出します。

スーパーエルマー21mmの作例。高感度のモノクロ写真

夜間にモノクロで撮影をした写真でも、シャープで解像も出ており、フレアによるコントラスト低下も少ないのが感じられます。
そうした基本要素を満たした上でライカレンズらしい立体感の演出を得られると共に、小型軽量さやボディとのマッチングバランスも良いのが本レンズの特徴です。

次にご紹介するのは、ライカ ズミルックス M28mm F1.4 ASPH.です。
こちらも簡単にスペックをご紹介いたしますと、最短撮影距離は70cm~、重量はレンズフード込みで約440gとやや重量がありますが描写の性能を考慮すると納得の重さだと感じました。
レンズの全長はフード込みで約81mmとなります。

ズミルックス28mmの作例。前ボケが美しい

開放F1.4という驚異的な明るさを誇るズミルックス 28mm。
広角レンズでありながら、美しいボケ味を活かした表現が可能になります。
被写界深度の浅さを活かせば、背景を滑らかにぼかし、メインの被写体を際立たせるドラマチックな一枚を創り出せます。
夜の街や室内など光の少ないシーンでも、その大口径が威力を発揮し、シャッターチャンスを逃しません。

ズミルックス28mmの作例。滑らかなボケ味
ズミルックス28mmの作例。周辺減光が心地良く、ウェットな印象を受ける。

実際に使ってみると当然ながら写りは本当にシャープで、絞り開放から合焦部のピント面はとてもクリア。
異常部分分散ガラスを7枚も採用した成果か、高輝度部のエッジに現れやすい色滲みもキチンと補正されていて撮影していて楽しいレンズです。

そして今回の撮影でボディに選んだライカM11-Pも併せてご紹介いたします。
デジタルM型カメラのフラッグシップであるライカM11-P。
その魅力は、最新の技術が凝縮されながらも、ライカが培ってきた「写真撮影の本質」を何よりも大切にしている点にあります。
このカメラは、最高6030万画素という驚異的な解像度を持ちながらも、3種類の解像度(60MP, 36MP, 18MP)を選べる柔軟性も備えています。
これにより、撮影の目的に合わせて最適な画質を選択でき、大判プリントからWeb用途まで、あらゆるニーズに応えてくれます。
また、M型初の「Leica Content Credentials」を搭載。
写真の真正性を証明するこの機能は、M11-Pが単なる道具ではなく、作品を生み出すための「信頼できるパートナー」であることの裏付けとも言えます。

昨年、マップカメラの中古カメラ市場で最も売れたボディの一つであるライカMシリーズ。
その中でも、最新の技術と伝統的な操作性を高次元で両立させたM11-Pは、まさに究極の選択肢と言えるでしょう。

長々と紹介してきましたが、どちらも素晴らしいレンズでそれぞれに異なる魅力があります。
マップカメラは、長年にわたりライカ製品を取り扱ってきた専門店として、お客様一人ひとりに最適なM型カメラとレンズの組み合わせをご提案しています。
あなたの写真表現を次のステージへと引き上げるLeica M11-Pと、個性豊かな広角レンズの世界を、是非お確かめください。

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【Leica】小型で力強い描写が魅力のスーパーエルマー M21mm F3.4 ASPH.

 

[ Category:etc. Leica | 掲載日時:25年10月16日 17時00分 ]
【銘匠光学】新品で税込3万円以下!描写・コスパ・サイズの3拍子が揃った「TTArtisan AF 40mm F2」に驚嘆!

【銘匠光学】新品で税込3万円以下!描写・コスパ・サイズの3拍子が揃った「TTArtisan AF 40mm F2」に驚嘆!

最近驚異的なレンズが発売になりました。
「銘匠光学 (めいしょうこうがく) TTArtisan AF 40mm F2」本レンズはわずか約170gの小型軽量でありながら今大変人気の40mmという焦点距離にF2の大口径。ここまで聞いてまだ疑いの気持ちが晴れなかった私ですが、さらにフルサイズ対応、極めつけはAF対応です。本当に非の打ちどころがないレンズ。いや、まだ描写がわかりません。SONYマウント用を「SONY α7IV」に付けて撮影してきました。百聞は一見に如かず、ぜひご覧ください。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2銀杏と秋空

晴れた公園で秋空をバックに意地悪な写真を一枚。
歪みこそ誤魔化されども周辺減光や描写に対する厳しい視点が向けられる写真、そのはずなのですが。
たしかにF2開放ならではの心地よい減光・少々の滲みは感じられるもののその空気感は文句なし…あれ?おかしいですね。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2樹皮最短付近撮影

近接撮影、もいい描写感。ボケも汚くなく被写体を際立たせるよい風合い。
割と光の回った環境での撮影なのですが強い光への耐性もありそうです。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2後ボケに沈む人々

なんら身構えることなくふと手前のフェンスに合わせたピント。
40mmで開放だと35mmの同値よりもはるかにボケ感を大きく感じる気がします。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2縦構図最短付近幼木

最短付近、と言ってもまだ最短ではありません。もう少し寄れる余力を残してなおこの画作り。
AFの速さ遅さもなんら不便なく、純正レンズほどではないでしょうがこの撮影中では気にも留めることはありませんでした。
狙ったところにスッと合ってくれるピントは勿論、SONYボディあってこその業であることは言うまでもありませんが。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2フェンスと後ボケ

ボケ感、減光、ピントの立ち上がり、何とも言えません、良い風合いです。
「Leica Summicron C40mm F2」というLeica CL用のごく小さいレンズがありますが、それに後継が出ていればこんな描写になっていたんじゃないかと想像させました。
サイズ感も昨今のミラーレスボディのハンドリングにかかれば極小サイズと言ってよいでしょう。これは大変価値のあるレンズです。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2日の丸構図の作家ボール

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2摺りガラスに浮かぶパイプ椅子

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2少年サッカーと自転車

私自身の好みにも合っているから、と言えばそれまでなのですがあまりにも予想を裏切るので撮影中も唸りっぱなし。
勿論いい意味での裏切りです。

「予想は裏切れ、期待は裏切るな。」
学生時代叩き込まれた言葉が脳裏をよぎり苦笑い、私とは違ってこのレンズは体現しています。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2見上げた樹冠と周辺減光

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2後ボケに残した物語性

もっと意地の悪いシチュエーションへ連れて行けばあるいは欠点が見つかるかもしれません。
しかし斜陽差し込む秋をここまでモノにできるのであれば既に分かるレベルの高さ、なかなか強敵です。

SONYα7IV+銘匠光学TTArtisanAF40mmF2前ボケのフェンスに見る収差

いかがでしたでしょうか。
個人的には何度も言いますが文句なしの1本。
減光の味わいがやや口に残る感じがするかもしれませんがこの価格を考えるとさして問題だとも思えません。

このサイズ感なのでお散歩用レンズとして1本備えておくでも、キットズームレンズからの卒業の一手としてもオススメです。
なにしろ「40mmF2」というところが憎い。35mmは寄り切れず、50mmでは引ききれないシチュエーションも40mmはものともしません。
さらにもし仮にF2.8ではここまでボケの演出も出来なかったでしょう。

まだ発売間もないレンズです。
大人気につき入荷がなかなか追いつきませんが、ぜひともお手に入れて下さい!

【徹底比較シリーズ】新品2万円以下で買えるフルサイズ用レンズの実力とは!?

[ Category:etc. SONY | 掲載日時:25年10月16日 16時15分 ]
【SONY】FE 90mm F2.8 Macro G OSSが写す日常の装飾

【SONY】FE 90mm F2.8 Macro G OSSが写す日常の装飾

先日、SONYから新作Macroレンズが発表となりました。
『FE 100mm F2.8 Macro GM OSS』は、G Masterシリーズの中で初めての中望遠マクロレンズです。

現在までにSONY Eマウントで活躍しているマクロレンズは「FE 50mm F2.8 Macro」「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」「E 30mm F3.5 Macro」の3種類。ここに今回さらに強力な1本が加わることにより、SONY Eマウントにおけるマクロ需要はほぼ完ぺきに満たした形となりました。

・・・

さて、マクロレンズと言えば「近接撮影しかできない」や「マクロ専用レンズ」などと思われがちですが、あくまでマクロレンズは「近接撮影の際にも良好な画質が得られるように設計されたレンズ」であり、当然遠くの被写体にもきちんとピントが合って解像されるように設計されています。つまり通常のレンズと比較して近接から望遠まで自由なレンジで撮影が出来るのでとても扱いやすく、どこにでも何にでも持ち歩けるようなおすすめレンズとも言えるのです。

今回はその中のうちの一つ「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」レンズと「SONY α7II」のボディを使って私の身の回りにあるお気に入りの物を撮ってみました。

α7ⅡとFE90mm macroで撮影したカルティエの時計

シルバーでベーシックな見た目でどのコーディネートにも合う「Cartier」の時計、文字盤には細かいラメが入っています。外に持ち出すとそのラメがキラキラと光を反射し、身に着けても気分が上がる時計の一つです。日常生活ではゴールドのアクセサリーを身に着けることが多く、シルバーや時計をあまり身に着けていないのですが時々お出かけをする際に身に着けるのがお気に入りです。

α7ⅡとFE90mm macroで撮影したロレックスの時計

親戚が付けていた「Rolex」、沢山使った跡があるもののその輝きは衰えません。通常の撮影距離では周りと同化するような細かいキズやボディそのものの質感までマクロレンズならではの近接能力で写してくれました。このレンズ、開放で撮影を行うと想像以上に被写界深度は浅くなりピントの合う範囲が狭くなります。なので少し絞りながらの撮影になりますがそれでもGレンズならではのやわらかいボケを出してくれます。照明のオレンジの光も柔らかいボケとマッチして独特な光を浮かび上がらせることができました。

α7ⅡとFE90mm macroで撮影したティファニー(Tiffany & Co.)のピアス

こちら、「Tiffany & Co.」のハートの形を模したピアス。見ているだけでも実際に身に着けても可愛すぎてテンションが上がります。パッケージがかわいいのもこのブランドの特徴。レンズの側面に「フォーカスレンジリミッター」が付いているので簡単にピントの合わせる距離を変えることができシビアなピント合わせも難なくできます。

α7ⅡとFE90mm macroでクローズアップで撮影したティファニー(Tiffany & Co.)のピアス

更に寄って最短撮影距離:0.28mで撮ってみました。少しボケの範囲が大きくなってしまいましたが文字凹凸がわかる程ハッキリ写ります。

・・・

次に近い焦点距離のレンズ「FE 85mm F1.8」で同じピアス撮影をしてみました。

alt="α7ⅡとFE85㎜で撮影したティファニー(Tiffany & Co.)のピアス

マクロレンズではないので最短撮影距離は0.8mとかなり離れなければなりません。今回撮影した場所では後ろに下がるスペースもなかったので椅子の上に立ちがり上に腕を伸ばし、さらにAPS-Cクロップを用いてようやく画角に収めることができました。このように別のレンズと比較しながら撮影を行うといかにマクロレンズが近接撮影で使いやすいかを痛感。

普段身に着けるアクセサリー。身にまとって楽しむだけでなく様々な視点で写すことで非日常の楽しみ方を味わうことが出来るのは真に一石二鳥です。

・・・

最後に「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」を使ってアクセサリー以外を撮影をした作品をご紹介します。

α7ⅡとFE90mm macroで撮影したハイビスカス

こちらはハイビスカスの花。
夏の花としてのイメージが強いハイビスカスの花ですが最近の気候だと30度以上だと咲きにくくなるので9月を過ぎて涼しくなってきたあたりから見事な花を沢山咲かせます。

α7ⅡとFE90mm Macroで撮ったハイビスカスのクローズアップの写真

さらに寄ってみました。ハイビスカスは一つの花に雄蕊と雌蕊の両方を持つ「両生花」です。中央にある5つの分岐している部分が雌蕊で細かい毛が生えているのがよくわかります。そして芯の部分は渦巻きながら先端の方まで伸びている事が確認できました。雄蕊の方には細かい花粉がたくさんついており,その細かい粒の様子までわかります。家の花壇で沢山の花を育てていますがマクロならではの世界観で気付けることが多くとても面白いと感じました。

こちらは花壇につい先日仲間入りしたお花です。実際のサイズは親指の先程の小さい花なのですがしっかりと寄って撮影することが可能で、葉の裏側の繊維や花びら一枚一枚の色彩の変化の様子など細かな部分まで視認できるのが個人的に好み。またAF・MFの切り替えも、搭載されている「リングスライドスイッチ」で簡単に切り替えることが出来ます。低い花壇の撮影で体勢がきついものでもスイッチをスライドさせるだけで変えられるので撮影に大変役立ちました。

・・・

「α7Ⅱ」と「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」の組み合わせは、今なおその描写力の高さを実感することが出来ました。発売から10年以上が経過したボディでの撮影であったため多少暗部はノイジーな印象を受けたものの、マクロならではの被写界深度の浅さを和らげるような視覚効果もあり滑らかな雰囲気が良くマッチしました。マクロレンズは寄っても引いても細部の質感を丁寧に写してくれる一方で、背景や前ボケは自然で被写体をより引き立ててくれます。腕時計の金属光沢や花弁のグラデーションまで普段見えないところまで鮮明に写し、あまりマクロレンズを使うことが少ない私ですが、マクロならではの世界の広がりを感じることが出来ました。

次に控える「SONY FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」では更なる高解像とAF性能の進化が予感されます。
これからのマクロの世界を広げてくれる新たな一本ですが、今手に取れる90mm Macroも変わらず、第一線で活躍し続けるものだと思います。

その2つをどう使い分けていくのか、これを機に今後が楽しみになりました。

【SONY】マクロレンズの魅力-FE 90mm F2.8 Macro G OSS-



[ Category:etc. SONY | 掲載日時:25年10月15日 18時30分 ]
【OLYMPUS/OM SYSTEM】カメラ初心者に間違いない1台。PEN E-P7

【OLYMPUS/OM SYSTEM】カメラ初心者に間違いない1台。PEN E-P7

カメラを初めて購入する際に「何を買ってよいのかわからない」「高すぎる…」などといった様々な悩みがあると思います。難しいことは捨てて「とりあえずこのカメラ買っておけば間違いない」と言えるようなカメラが今回ご紹介する「PEN E-P7 EZダブルズームキット」です。今流行りのクラシカルな外観、コンパクト、フラッシュの内蔵といった最近のユーザーに求められるニーズに答えてくれるカメラでしょう。

この記事を読むと分かること
○ OLYMPUS PEN E-P7の魅力
○ ダブルズームレンズキットについて

 

目次
  1. PEN E-P7について
    1. 小型・軽量でクラシカルな見た目
  2. ダブルズームレンズキットについて
    1. M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ │ 標準ズーム
    2. M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R │ 望遠ズーム
  3. 各レンズの作例
    1. 標準ズームの作例
    2. 望遠ズームの作例
    3. 交換レンズで広がる無限の可能性!
  4. まとめ │ 関連記事のご紹介

 PEN E-P7について

 
まずは、ボディ本体のご紹介をいたします。PEN E-P7は小型軽量で初心者の方にとっては非常に持ち運びがし易いカメラとなっております。また見た目もクラシカルでユーザーの所有欲を満たすでしょう。
 
E-P7と標準ズームレンズの外観写真

重量はボディ単体で337gです。付属するレンズを装着しても436gと非常に軽量です。

 小型・軽量でクラシカルな見た目

 
E-P7とフルサイズカメラとのサイズ比較
デジタル一眼カメラの中でも軽量・コンパクトとして定評のあるSONY製ミラーレス一眼カメラと並べてみましたが、一回り小さく取り回しも非常に容易です。
マイクロフォーサーズのセンサーを搭載しているE-P7は後述するレンズも小型・軽量なものが多数ラインナップされており、小さなボディに合わせても嵩張ったりしにくいのも魅力です。
加えて、このコンパクトかつクラシカルな外観ですが、中身の性能は非常に優秀なものとなっております。ボディー内に5軸の手振れ補正を搭載しており、手振れの可能性を低減してくれます。この手振れ補正は本当に素晴らしい性能で、上位機種に迫るものがあります。
 

 ダブルズームレンズキットについて

 
今回ご紹介するPEN E-P7 EZダブルズームキットには購入と同時にレンズが2本付属します。それは広角から中望遠までをカバーするM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZと望遠をカバーするM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rです。

 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

 
レンズ単体の写真
こちらがM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZです。非常にコンパクトで重量も93gと100gを切る重量で非常に軽量です。
焦点距離は換算をすると、28mmから84mmまでをカバーする標準ズームレンズでテーブルフォトや、ポートレート撮影など比較的近めな被写体を撮影する時に重宝するレンズです。カメラをデビューする時はまず持っていて間違いない一本であると思います。
 
標準ズームレンズの比較写真
参考までに、焦点距離が近い他メーカーのレンズと比較してみるとこの通り。比較等に並べたレンズはフルサイズ用で設計されている為、レンズ単体で700g以上の重量があります。高さだけ見てもその小ささがより伝わると思います。
 

 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

 
40-150mmの外観写真
続いて、ダブルズームレンズキットについている望遠ズームレンズがM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rです。
こちらは換算80mmから300mmまでをカバーしてくれる遠くを撮ることに特化したレンズになります。遠くのものを大きく写すようなシチュエーションでの撮影、例えば動物園や野球・サッカーなどスポーツの試合の撮影なんかでは活躍してくれること間違いなしのレンズです。
 
40-150mmと一眼レフ用の70-300mmのサイズ比較写真
通常のフルサイズやAPS-Cで同等程度の焦点距離を出せるレンズとのサイズ比較です。
これだけサイズ感に違いがあるのが分かっていただけるかと思います。しかもこのレンズは、標準ズームレンズ同様でとにかく小型・軽量。重量はなんと190gしかありません。
 

 各レンズで実際に撮ってみた作例

 
マイクロフォーサーズの最大の特徴である、小型・軽量を実現させている一番の要因はやはり小型のセンサーを搭載していることです。これによりレンズ小さく設計することが出来、持ち運びに便利なサイズ感になっています。
しかし、センサーが小さい=画質が悪いと感じる方もいるのではないかと思います。今回はキットレンズ2本とE-P7で実際に撮影してきた作例をご紹介させていただきます。
 

 作例 │ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

 
OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影した駅のホームでのスナップ写真

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/640, F3.5, ISO200

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影した夜の新宿駅

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/60, F3.5, ISO2000

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影した夜の東京湾

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1s, F3.5, ISO200

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影した東京タワーのある夜景

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1s, F5.6, ISO250

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影した東京タワーのある夜景2

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 2s, F5.6, ISO200

3枚目と4枚目の作例はなんとシャッタースピードは1秒!5枚目に至っては2秒にしています。しかし、この時は三脚などを持ってきていなかったのでいずれも手持ちでの撮影を行っています。2秒の作例は周辺部に若干のブレを確認出来ましが、1秒の作例はほとんど分かりません。
これは特別撮影したスタッフが上手なわけではなく、カメラ内に非常に優秀な手ブレ補正を搭載している為このように1秒でも、ブレの無い写真を撮ることが出来るのです。
 

 作例 │ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

 
OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rで撮影した望遠スナップ写真

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R, 1/800, F6.3, ISO4000

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rで撮影した飛行機の写真

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R, 1/1250, F6.3, ISO1250

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rで撮影した圧縮効果を活かした花の作例

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R, 1/250, F6.3, ISO2500

望遠レンズ使用での作例ではシャッタースピードを稼ぎつつ撮影をしたいので、その分ISOを上げて撮影を行いました。
3枚目はISOが2500まで上がっていると思うのですが目立ったノイズが確認できません。センサーが小さい分、最新の画像処理エンジンでしっかりと発生したノイズの補正を行っているのでこのようにノイズの気になりにくい高画質な撮影が可能となってます。
 

 作例 │ 交換レンズで広がる無限の可能性!

 
OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROで撮影した夜の空港と飛行機

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO, 1/30, F2.8, ISO8000

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROで撮影した夜の空港と飛行機2

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO, 1/30, F2.8, ISO8000

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroで撮影した花をアップで撮影した写真

OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/400, F3.5, ISO200

レンズが交換できるカメラの一番の魅力はやはり、レンズが交換できることです。
ご自身のやりたいことに応じて、その用途にピッタリ合うレンズを選びそのレンズを使うことで理想の撮影をすることが出来ます。例えば、3枚目の作例のような花のドアップの撮影をしたい時はマクロレンズと言われるレンズを用いることで人間の眼では捉えることが出来ない距離・大きさで被写体を撮影をすることが出来ます。
 

 まとめ │ 関連記事のご紹介

 
今回はカメラ初心者に間違いないカメラ PEN E-P7 EZダブルズームキットをご紹介いたしました。見た目・性能・重量のどれをとってもカメラ初心者に最適なカメラだと言えます。値段もカメラの市場の中では比較的お手頃です。カメラデビューの1台に是非ご検討下さい。
 

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<ホワイトも展開しています!>

[ Category:etc. OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年10月15日 17時30分 ]
【Nikon】「あと少し」の思いに手が届く、Z6IIIと軽快な800mmレンズの組み合わせ。

【Nikon】「あと少し」の思いに手が届く、Z6IIIと軽快な800mmレンズの組み合わせ。

秋と言えば何を思い浮かべるでしょうか。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…。○○の秋という言葉は世に数多あれど、私が思うのは「超望遠レンズの秋」。
夏場私たちと被写体の間にあった陽炎が幾分か息を潜め、重量級レンズを持ち出しても暑さに怯えることもない。
まさに秋は超望遠レンズを持ち出すのに最適な季節なのです。

Nikon Z6IIIにNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sを装着した物撮り

今回撮影に持ち出したレンズはNikonの「NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S」。ニコン独自のPF(Phase Fresnel=位相フレネル)レンズを採用し、回折現象をコントロールすることで800mmという超望遠域でありながら手持ちでの撮影を可能にしたZマウントレンズです。
ボディには部分積層型センサーを搭載した「Z6III」を選択しました。フラッグシップのZ9やZ8に比べると画素数では劣りますが、AF性能はほぼ同等、さらにZ9よりも明るい”下剋上”ともいえる高輝度EVFは、秋晴れの日差しの中でも被写体をしっかり捉えることができます。


Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したサギの写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:500

 

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したサギの写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:720

 

まずは超望遠レンズを手にしたら真っ先にカメラを向けたい被写体である野鳥を撮影してみました。サギは体長が大きく基本的に動きもそこまで速くないので、野鳥の中では最も撮りやすい被写体の一種だと思います。
Zマウントで最長となる800mmという焦点距離は、遠くにいる鳥もぐっと近くに引き寄せてくれます。

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した鵜の写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:2000

 
Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した鵜の写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:2500

 

続いては鵜を狙いました。よく飛びますが個体数も多いのでこちらも撮影しやすい被写体です。
ボディのZ6IIIは先日初の大型ファームアップであるファームウェアVer2.00が公開され、Z9/Z8に搭載されている被写体認識「鳥」や「飛行機」などが追加されました。これまでと同じ全点自動選択の追尾AFでもより被写体を追いやすくなりました。

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した鵜の写真。鵜は画面奥へ飛んでいる。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:720

 

水面を切るように飛ぶ姿も、自動追尾でピントを合わせ続けることができます。被写体認識性能が弱いとこのような構図で手前の鳥にピントを持っていかれてしまうことがしばしばありますが、Z6IIIは連写の途中、狙った個体だけを追い続けることができました。

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した航空機の写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:450

 

撮影中音がしたので上を見上げると飛行機が飛んで行ったのでレンズを向けました。三脚などを使用せず手持ちで撮影していると、咄嗟の構図変更がしやすくなります。ボディ重量約760g(バッテリー・メモリーカード含む)、レンズ重量約2385gとセットでもおよそ3kgと、800mmのレンズを使っているとは思えないほどの軽快さです。例えばFマウントで用意されていた800mm「AF-S NIKKOR 800mm F5.6E FL ED VR」はレンズのみで約4590gと、単純に比較こそできませんがいかにこのレンズが軽量であるかがお分かりいただけるかと思います。

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したカワセミの写真。よく見るとカワセミが魚をくわえている。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:2000

 

そして野鳥撮影の憧れと言えばカワセミが真っ先に思い浮かぶ被写体です。幸運なことに今回の撮影中、何度か出会うことができました。
飛び込みの瞬間は逃がしてしまったのですが、魚をくわえた姿は見ることができました。
Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したカワセミの写真。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:2200

 
Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したカワセミの写真。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:1800

 

カワセミを撮影したのは実は数回目ですが、人生で最も近くまでカワセミが近づいてくれました。その距離およそ6mほど。800mmという焦点距離をもってすれば、画面いっぱいにその姿を写すことができます。近距離でも正確なAF、また画質も良好なままです。警戒心の強さからこちらに気づくとすぐに飛び立ってしまうイメージがありますが、スペックを考えれば小型なこちらのレンズは、超望遠単焦点レンズ群の中では比較的目立たずに撮影ができるのではないでしょうか。


Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した皆既月食の写真。月の半分程度が暗くなっている。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/10秒 / ISO:100

 
Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影した皆既月食の写真。赤銅色になっている。

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/2秒 / ISO:2500

 

2025年9月8日の皆既月食もこの組み合わせで撮影しました。普段の月は手持ちでも撮影可能なほど明るいですが、月食中は周囲の星が写るほどに光量が低下し、超望遠レンズでは三脚が必須アイテムです。
月食と言えば皆既中の赤銅色の姿が印象的ですが、超望遠レンズでその姿を捉えるとその最中の月の表情の微妙な変化も楽しむことができます。地球の影が落ちる境目に見られる「ターコイズフリンジ」も撮影することができました。部分食の最中は月の明るい部分と暗い部分の差が激しいので、Z6IIIのセンサーが持つダイナミックレンジの高さを活かして1枚の写真の中に収めています。

Nikon Z6IIIとNIKKOR Z 800mm F6.3 VR Sで撮影したオリオン座大星雲の写真

Nikon Z6III+NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/3秒 / ISO:12800

 

撮影の終わった深夜、オリオン座が東の空に昇っているのが見えたのでカメラを向けてみると、オリオン大星雲の姿が見えました。肉眼ではぼやっとした光しか認識できませんが、超望遠レンズを通して見ることではっきりとした輪郭も見ることができました。特に赤外改造をしていない市販のカメラですが、カバーガラスの薄さが功を奏しているのか、Nikonのセンサーは星の赤を写すのが得意だと感じます。またISO12800での撮影でもノイズが目立たず、望遠鏡や赤道儀などの天体撮影用装備を整えなくてもここまで写せてしまうのは驚きです。


Nikon Z6IIIにNIKKOR Z 800mm F6.3を装着した様子。夜に三脚に据えて天体を撮影している。

カメラを始めたばかりの2018年の皆既月食の際、当時はAPS-C機に300mmレンズを装着して撮影した筆者ですが、思ったように月が大きく写らずやきもきしたのを覚えています。あれから7年が経ち、その間にカメラも大きな進化を遂げました。2018年と言えばZ6/Z7の発売を皮切りにZマウントがデビューした年ですがそこから考えると多くのレンズが登場しました。そして現在Zマウントでは最長の焦点距離を持つ800mmは、あと少し足りないと思っていたシチュエーションで被写体に手を伸ばせるレンズだと感じました。
超望遠レンズの秋を、軽快なZ6IIIと800mmレンズと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。

▼日々のスナップにも最適な「Z6III」の記事はこちら▼

【Nikon】魅力的なZマウントボディたちをご紹介します。~Z6III編~

▼モータースポーツ撮影でも使用した「NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S」のKasyapaはこちら▼

759: 伸ばした手の先にある光を掴め『Nikon NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』

▼今回使用した機材はこちら▼

【数量限定】ただいま新品のZ6IIIご購入で、ニコンオリジナルイージーラッパーとNextorage SDXC 128GB V90をプレゼント!

 

新品レンズはネット限定 マップカメラ2年保証対象です!


[ Category:Nikon | 掲載日時:25年10月14日 17時52分 ]
【Leica】ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラック」からのポイントバックでお得にお買い替え

【Leica】ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラック」からのポイントバックでお得にお買い替え

10月も半ばに差し掛かり、肌寒い日も多くなってまいりました。
山間部ではもう紅葉が始まっているようです。
秋が深まりきる前に、今一度機材の見直しをするのはいかがでしょうか。

本日は「ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラック」からのお買い替えにおすすめなレンズを2つのケースに分けてご紹介いたします。
ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラックは、Leicaのレンズの代名詞ズミクロンの現行モデル。
高い解像度やコントラストを持ち、安定したシャープな描写が人気のレンズです。
しかし中には、「もう少し明るいF値で寄って撮影がしたい」
「コンパクトでクラシックな写りのレンズが欲しい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、そうしたお客様に向けて

CASE1:ズミルックス M35mm F1.4 ASPH. 11726 ブラック
CASE2:ズミルックス M35mm F1.4 11301

この2つのレンズをご紹介し、それぞれの魅力や特徴をご説明いたします。

 ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラックからお買い替えにおすすめレンズ

 

 CASE1:ズミルックス M35mm F1.4 ASPH. 11726 ブラック

 
Leica M11とズミルックス M35mm F1.4 ASPH. 11726 ブラック で撮影した神社のお稲荷さんの画像

 

開放F1.4の明るさによる大きく美しいボケと浅めの被写界深度で、被写体を際立たせてくれるレンズです。
現代的の技術が詰め込まれており、ピント面においては高い解像力を発揮します。
従来のズミルックスと比較して最短撮影距離が従来の0.7mから0.4mと短くなり、ライブビューやビゾフレックスを使用することで寄ることができるようになったこちらのモデル。
ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラックの最短撮影距離は0.7mなので、今まで踏み込めなかったあと一歩に応えてくれます。
_______________________
10月14日現在、ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラックのお買い替え時の買取見積金額!

ワンプライス買取価格:¥251,000-
先取/下取交換にて見積金額10%UP:¥25,100-
買取優待券をお持ちの方は見積金額3%UP:¥7,530-
最大買取見積合計金額:¥283,630-

>ズミルックス M35mm F1.4 ASPH. 11726 ブラック(新品・中古)へのお買い替えはおおよそ¥405,170~¥674,850のお支払いで購入可能です!
_______________________


 CASE2:ズミルックス M35mm F1.4 11301

 
Leica M11とズミルックス M35mm F1.4 11301で撮影した夕方のビル街の写真

 

初代ズミルックスM35mmの復刻として発売された本レンズ。
オリジナルを思わせるようなハイライト部分の滲みや、周辺減光、少し癖のある大きなボケが魅力的な現行モデルです。
最短撮影距離が1.0mと被写体に寄ることのできないレンズにはなりますが、長さ約35mm、重量約200gと軽量コンパクトなレンズになります。
ズミクロンでは写り過ぎてしまう、もっとオールドレンズのような雰囲気の写真が撮影したい、と感じている方におすすめです。
_______________________
10月14日現在、ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.ブラックのお買い替え時の買取見積金額!

ワンプライス買取価格:¥251,000-
先取/下取交換にて見積金額10%UP:¥25,100-
買取優待券をお持ちの方は見積金額3%UP:¥7,530-
最大買取見積合計金額:¥283,630-

>ズミルックス M35mm F1.4 11301(新品・中古)へのお買い替えはおおよそ¥281,170~¥371,800-のお支払いで購入可能です!
_______________________




本日ご紹介したレンズは、ご購入とご売却を同時に行っていただく先取/下取交換のご利用がおすすめです!
通常価格より見積金額が10%アップ、買取優待券をお持ちでさらに3%増額いたします!


マップカメラでは、安心の定額買取「ワンプライス買取」を実施しております。
買取金額が確定しているので全国どこからでも送るだけでスムーズに売却できます。


さらに先取/下取交換でのお支払いでもポイントが貰え、貯まったポイントを使っても、その分にもポイントが貰えます!
還元されたポイントを次回のお買い物で使っても、さらにポイントが貰えるのでお得がどんどん広がります。ぜひご活用ください!

[ Category:etc. Leica | 掲載日時:25年10月14日 17時00分 ]
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