3本目はニコンのMFレンズの中でも有名かつ銘玉である、『Nocturne(夜想曲)』から付けられたNoct Nikkor、「Nikon Ai Nikkor 58mm F1.2 Noct 」です。
夜間の撮影においては大口径化が必須であるものの、それに伴いサジタルコマフレアが発生してしまう。
このサジタルコマフレアを開放時から抑え、絞り開放で夜間撮影を存分に楽しめるように設計されたのが本レンズです。
6群7枚、ガラスの塊ともいえるレンズから生み出される写真は唯一無二。
開発時の思いは現代まで引き継がれ、ZシリーズレンズとしてNoctの名が復活した「Nikon NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct」が販売されています。
F1.2という明るさだけではなく「Noct」が織りなす圧倒的な描写。是非お楽しみください。
1記事目はOLYMPUSの広角大口径ズームレンズ、『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』から。35mm判換算14-28mmのこのレンズは、各社がラインナップしているいわゆる大三元レンズの一角を成すレンズです。「超広角ズームレンズは大きくて重い。」そんな定説を覆す本レンズはレンズ単体で534gと、他社製の同画角帯をカバーするレンズと比較するとおよそ半分ほどの重量になります。そのサイズ感はさることながら性能も屈指のもので、画像周辺部におけるコマ収差や色収差を徹底的に排除した光学性能で星景写真の撮影を意識した設計となっています。
小型化と高い描写性能を両立したOLYMPUSの『M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0』。コンパクトながら金属外装のデザインは確かな所有感を満たしてくれます。レンズの表面は反射防止のコーディング、“ZEROコーティング”が施されており、画角が広いと気になるゴーストやフレアの発生を限りなく軽減してくれています。35mm判換算24mmで開放F値F2.0と大口径ながらレンズの重さはたったの130g。マイクロフォーサーズマウントの良さが詰まったレンズです。
Nikonのミラーレス用Zマウントの中でも高い光学性能を誇る「S-Line」から単焦点レンズのうち最も広角の『NIKKOR Z 20mm F1.8 S』。特殊レンズを豊富に使い軸上色収差の補正や歪曲収差の抑制、絞り開放からサジタルコマフレアを高いレベルで抑制し、画像の四隅まで点光源を点として描写することが可能です。ピントリングが大きく取られているので微細なピント調節も可能です。20mmという画角も使ってみると広すぎず狭すぎずで程よいサイズで星が画像内に納まってくれます。さらに広角レンズながらフィルター装着が可能なのでソフトフィルターや光害カット系のフィルターを併用することも可能です。広角レンズに迷ったら迷わずこれ!とおすすめの1本です。
PENTAXのAPS-Cセンサー向けレンズを意味するDAレンズから『HD DA★ 11-18mm F2.8 ED DC AW』をチョイス。レンズ名の「★(スター)」は妥協なき高性能を追求したスターレンズを意味します。性能だけでなくハード側もピント位置を固定するフォーカスクランプ機構も採用し、撮影中の不意の事故を軽減します。それだけでなくレンズヒーターを巻くためのスペースや、レンズ部にヒーターの熱が伝わりやすいよう金属の枠を用いた構造など細かいところまで撮影を考えられています。さらにアウトドア環境下に強いPENTAXらしく防塵・防滴性能はもちろん、-10℃耐寒動作保証まであり厳しい撮影環境下でも確実に撮影を行えます。まさに星を撮るべくして生まれた「★(スター)」レンズです。
1人目:Nikon Z9 + NIKKOR Z135mm F1.8 S Plena
2人目:OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ + M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
3人目:Nikon Z6Ⅲ + NIKKOR Z 400mm F2.8 TC VR S(1台目)、SONY α9Ⅲ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(2台目)
4人目:Canon EOS R3 + RF70-200mm F2.8L IS USM
続く6位に入ったのは、『Canon EOS R6 Mark II』。
上昇気流に乗ったNikonとは対照的とも言える苦しい状況がひたすら続いていたCanon。
そのなかでEOS R6 Mark IIが孤軍奮闘の頑張りを続けていたことは、このランキングの読者の方ならよくご存じのはず。
新型機の噂は早くからありながら、一向にメーカーからの発表はなし。選択肢はこのEOS R6 Mark IIのみでした。
優れた性能を持つ機体だけに高い支持を受けCanonを支え続けてきましたが、続々と登場する他メーカーの新型機に目移りし乗り換えてしまうユーザーも。
その長くつらい戦いもついに終わる時が来るか、次回待望の新型機がいよいよ登場。Canonの巻き返しに期待しましょう。
中古ランキング1位は、相変わらずの強さを見せた『SONY α7III』、これで6ヶ月連続です。
2024年に入って1月こそRICOH GR IIIにトップを譲りましたが、それ以降は首位を守り続けています。
今回も2位以下に少し差をつけての1位。今後、α7IIIに代わる機体が何になるのか、全く予測がつきません。
2位は『Nikon Z fc』。4ヶ月連続2位と、α7IIIの後塵を拝し続けています。
前回も述べましたが、中古商品の在庫数がα7IIIほど潤沢ではありません。また、新品との価格差がそれほど開いてはいないことも影響しているようです。
ただ現在、人気のブラックモデルの新品在庫がボディ単体・レンズキットとも品薄状態となっているので、中古在庫数が増えれば販売数も伸びていく可能性があります。