暑さ寒さも彼岸までと言いますが、あのものすごい猛暑も秋分の日を境に落ち着いたようです。
主に屋外で撮影をしている私と同類の方々にも、過ごしやすい時期となりました。
過ごしやすくなりましたので、
SONY α7RIV ボディ ILCE-7RM4A +SIGMA Art 105mm F2.8 DG DN MACRO (ソニーE用/フルサイズ対応)を持って、
近くの緑道へ行きました。
猛暑のせいで、秋の花は二週間くらい遅れている様でした。
その中で緑道の端で目立って、咲いてた花です。
「ランタナ」と言います。
江戸時代末期、園芸目的で導入されました。
南アフリカ原産地の熱帯植物です。
花です。
和名を「シチヘンゲ・七変化」鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来します。
葉っぱです。
葉はかたい毛があり、縁に鋸歯があります。
花は果実になります。
この青色は未熟の状態です。
熟した果実です。
東南アジアでは香辛料に用いてます。
黒熟した実は甘みがあり、原産地や北米で子供がつまんで、中毒症状を起こす事故が絶えません。(中毒にならない人もいるらしい)
実は、葉と実はランタニンと言う毒があるので注意が必要です。
こんな毒がある植物でも、昆虫には必要なのです。
イチモンジセセリと言います。
蜜を求めます。
蛾に間違えられますが、蝶です。
これから、個体が増えてきます。
ツマグロヒョウモンと言います。
関西しかいなかったのですが、2000年位から関東で見かけるようになりました。
関西で育てたスミレの苗に食草にしてる幼虫や卵が付いて、ホームセンターで売られて関東に広まった説があります。
これは、蛾です。
ホシホウジャクと言います。
初夏から晩秋にかけて発生を繰り返します。
コガタスズメバチだと、私は思います。
あまり人には攻撃的な蜂ではありません。
でも、注意は必要です。
アオスジアゲハです。
もう季節が終わるので必死です。
だいぶ、羽根が傷んでました。
きれいな羽根のアオスジアゲハは【SONY】この季節に咲く花(68)道端の赤花
こちらで。
昆虫には楽園の「ランタナ」ですが、特に熱帯~亜熱帯気候の土地では、
よほどきちんと管理してないとそこかしこにこぼれ種で増えてしまい、
そうした気候の土地では「植えてはいけない花」と言われてます。
日本では越冬できないので、まだ影響はないのが不幸中の幸いなのかもしれません。
今では、野鳥が熟した果実を食べて、拡散しています。
今現在、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
日本では、環境省の「要注意外来種生物リスト」に指定されています。
【参考文献】
帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種 森 昭彦 (著, イラスト, 写真)出版社 : 秀和システム
フィールドベスト図鑑16巻日本の有毒植物 佐竹元吉 (その他) 学研
熱帯植物図鑑: Guide to Neotropical Plant Families日本インドアグリーン協会 (編集), フラワーオークションジャパン出版社 : 誠文堂新光社
日本で見られる熱帯の花ハンドブック土橋 豊 (著)出版社 : 文一総合出版
フィールドガイド 日本のチョウ 日本チョウ類保全協会 株式会社誠文堂新光社
日本帰化植物写真図鑑―Plant invader600種 清水 矩宏 (著), 広田 伸七 (著), 森田 弘彦 (著)出版社 : 全国農村教育協会; 1部改訂版
昆虫の図鑑 採集と標本の作り方福田 晴夫 (著), 山下 秋厚 (著), 福田 輝彦 (著), 江平 憲治 (著), 二町 一成 (著), 出版社 : 南方新社
くらべてわかる蛾 1704種 (くらべてわかる図鑑)横田 光邦 (監修), 諸岡 範澄 (著), 筒井 学 (著), 阿部 浩志 (著)出版社 : 山と渓谷社
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。