マップカメラ鉄道倶楽部

どうなる岳南鉄道

岳南鉄道線という鉄道をご存じでしょうか?
東海道本線の吉原駅(静岡県富士市)を起点としている岳南鉄道線は、「岳南」という名の通り山の南側、富士山の南側を走っている
全長9.2kmの小さなローカル線です。
私も東海道本線を利用する際に見かける程度で、全く未開拓の路線でしたが昨年「岳南鉄道が存亡の危機になっている」という情報
を聞かされ、ちょっと興味を持ち始めました。
Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED
東京から東海道本線を西へ。吉原駅に到着です。
東海道線のホームに降りると跨線橋の先に岳南鉄道の乗り場が見えます。ホームには派手なマスクの1両編成の電車が停まっていました。

Nikon D700 +SIGMA 50mmF1.4 EX DG HSM
7000系と呼ばれるその車両は、昔京王井の頭線で活躍していた3000系を改造したもの。
初めての路線ですが見慣れた車両がベースになっていると、少し懐かしさを感じます。

もちろん運転席も最近では珍しくなった2ハンドル式。
Nikon D700 +SIGMA 50mmF1.4 EX DG HSM Nikon D700 +SIGMA 50mmF1.4 EX DG HSM
一方の車内には車内広告がほとんどなく収入源に不安を覚えますが、沿線の幼稚園児童が作成した可愛いイラストが彩りを添えていて
暖かさのようなものも感じました。小さなローカル線は、地元の人に愛されているようです。

列車は工場街を抜け約20分の所要時間で、東海道新幹線の高架下で終点となります。
Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED
終点の岳南江尾駅は無人駅。時々頭上を新幹線が通過するものの、とても静かな場所です。
そんなホームの片隅に色違いの車両を発見。同じく京王井の頭線の3000系を改造した2両編成の車両には「かぐや富士」と書かれた
ヘッドマークが付いていました。沿線が「かぐや姫伝説」の発祥の地であることから付けられた愛称との事。

そんなのどかな沿線ですが、途中駅の比奈駅には広い貨物列車の発着場が設けてありました。
Nikon D700 +SIGMA 50mmF1.4 EX DG HSM
レトロな電気機関車に、これまた懐かしい貨車。

さて冒頭に記した存続の危機とは、この貨物列車に関わるものでした。
岳南鉄道は沿線にある製紙工場からの荷物を吉原駅でJR線へ受け渡す貨物輸送を行っていたのですが、JR側が吉原駅での受け渡しを
止め、近くの貨物ターミナルまでトラックで輸送する方式に切り替えることを要望してきたのです。
貨物輸送量が減少傾向にありる現在、JR側も効率化を計るため仕方なく、このままいけば4月でJR側の連絡輸送が休止されるとの事。
岳南鉄道にとって鉄道事業収入の4分の1を占めるという貨物事業の休止は、旅客営業にも影響を及ぼす大きな問題なのです。

Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED
今後どうなるのか?注目の貨物列車が目の前を通過していきました。
ワム80000形貨車の長大編成久しぶりに見ました。
1960年頃から80年頃にかけて国鉄貨物の主役的存在だった貨車も、コンテナ輸送が主流の昨今、ほとんど見なくなりました。
それにしてもこれだけの長大編成分の荷物をトラック輸送に切り替えるとなると何台分になるんだろう?排ガスなど新たな問題が生ま
れないか心配になります。

Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED

Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED
特に目を引いたのがこのレトロな電気機関車、製造から80年以上経つているにも関わらず未だ現役です。
こんな貴重な列車が、もう少しで見納めかと思うと勿体なく思います。
今後どうなるのか?離れた場所の鉄道ですがとても気になります。

おまけ。
帰り道、御殿場線経由で東京に戻ると、途中駅で新宿と沼津を結ぶ特急「あさぎり」のすれ違いに遭遇。
JR東海と小田急電鉄が相互に乗り入れている特急列車は、それぞれの会社で異なる車両を運用しています。そしてこの車両も今年3月で引退が決まりました。
Nikon D700 +AF-S 24-70mmF2.8G ED
これも見納め?JR東海のあさぎり371系(左)と小田急のあさぎり20000形(右)。
この春は静岡県に注目です。


使用機材:Nikon D700
     AF-S 24-70mmF2.8G ED
     SIGMA 50mmF1.4 EX DG HSM

written by コリドラス
この記事のカテゴリーは『撮り鉄(車両/設備関連)』です | この記事は2012年01月17日現在の情報です。


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