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【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】久留里線でクルリ!青春18きっぷの旅

いよいよ待ちに待った夏休みシーズンのスタート!
「楽しいのは学生だけでしょ….」と思われがちですが、鉄道好きにとっても嬉しい「青春18きっぷ」の利用可能
期間のスタートでもあります。
最近は高速道路料金の割引サービスに対抗していろんなフリー切符も登場していますが、利用人数や曜日に融通の
利く「青春18きっぷ」は、日帰り撮影小旅行が最高5回もできる大変お得な切符です。

早速、普段通勤で使う列車とは逆方面への列車に乗って、第1回目の小旅行に出発です。

今回訪れたのは、木更津駅(千葉県木更津市)と上総亀山駅(千葉県君津市)の32.2kmを結ぶJR久留里線。
全線単線非電化のローカル線で、旧国鉄時代から活躍している気動車(ディーゼルカー)の姿を楽しむことができ
ます。

東京方面から総武線と内房線で木更津駅へ。到着ホームの向かい側に久留里線が停まっていました。
木更津駅に停まる久留里線キハ38形
白地に青と緑のライン。運転席の窓の周りは黒で貫通扉は黄色…。
最近のステンレス車両に見慣れていると、カラフルすぎて逆に違和感を感じます。(木更津駅にて)

木更津は「しょ、しょ、しょしょじ」で始まる童謡「証城寺の狸囃子」のモデルになったお寺がある街で、
木更津を起点とする久留里線にも狸のイラストが入ったステッカーが貼られています。(写真左)
久留里線のステッカー キハ38形の扇風機
車内に入り目に付くのは軽快に廻る扇風機。扇風機も最近の車両では、ほとんど見られなくなってしまいました。
そういえば、JR東日本のロゴ入りは初めて見たかもしれません。
後ろには久留里線の載っていない東京近郊の路線図が…。(写真右)

そのまま列車に揺られ、まずは横田駅で途中下車。
タブレットの交換 キハ37形(左)とキハ38形(右)の列車交換
木更津~上総亀山の間には12の駅がありますが、全線単線の久留里線で上り下り列車の交換が出来るのは、この
横田駅と久留里駅の2駅のみ。列車交換の際には懐かしいタブレット(通票)交換の作業を見る事ができます。
僅かな停車時間の間に、駅の助役さんが素早く安全に交換作業を行います。(横田駅にて)

木更津駅周辺は住宅や工場等が多く見られましたが、横田駅辺りまでくると沿線の風景は一気に緑が多くなります。
今の時期は稲が緑の絨毯と化していました。
日食時の久留里線
梅雨明け発表後は、晴天の続いていた千葉県でしたが、コリドラスの休みに限って生憎の空模様…。
実はこの日、日食のあった日で、しかも撮影時間は11:15。日食のピークに合わせて選んだ撮影場所でしたが、
何処に太陽があるのかも分からない程の分厚い雲。運の無さにほとほと嫌気がさします。(東清川~横田間にて)

挙げ句の果てに雨まで降ってきました。撮影を中断し、列車に乗りながら雨が止むのを待ちます。
久留里線の車窓から1 久留里線の車窓から2
気動車独特のゆっくりとした走りに心地よい揺れ。小雨交じりの涼しい風に緑豊かな景色。
普段の嫌なことを忘れ、自分の世界へ。まさに至福の時間です。(久留里線の車窓から)

しかしあっという間に終点、上総亀山に到着。
上総亀山駅に停まる久留里線

上総亀山駅の先 上総亀山駅舎
以前、いすみ鉄道(旧木原線)の撮影に出掛けた時にも記しましたが、久留里線と木原線はつながる予定でした。
駅の先に見える車止めが、志半ばで諦めた場所であると思うと少し寂しく思えます。(上総亀山駅にて)

小さな駅舎の中にはツバメの巣がありました。国鉄に縁のある「つばめ」。元気に巣立って欲しいものです。
駅舎のつばめ 久留里線の終点は危険地帯
線路の終端まで歩いてみると「ヤマビル注意」の看板が。(写真右)
本当に凄いところまで来てしまったと感じさせます。

上総亀山駅周辺にはダムで作られた人工湖、「亀山湖」があります。
亀山湖 亀山ダム
湖畔にはハイキングコースが整備され、四季折々の景色を楽しむことができるそうですが「本当に夏休み?」と
思うほど人気のない静かな場所でした。ダム(写真右)だけ覗いて、折り返し列車に乗り込みます。

雨も小降りになってきた様なので、撮影を再開。
水田を走る久留里線
水田の脇を走る久留里線(木更津~祇園間にて)

沿線にレンコン畑があったのを思い出し、蓮の花を求めて池の畔まで行ってみたのですが…
レンコン畑越しに見る久留里線
池が広すぎて列車は遙か彼方。しかも葉っぱばかりで花は見えず。(木更津~祇園間にて)

鳥と久留里線
稲の陰にはたくさんの鳥が隠れていて、列車が側を走ると一斉に飛び立ちます。(木更津~祇園間にて)

先月末からJR東日本千葉支社では、一部の車両を国鉄時代のカラーに戻して運行するイベントを行っています。
今回、久留里線まで足を運んだ理由も旧塗装に戻った車両を見るためでしたが、残念な事にこの日の運用は無く、
車庫に留まる車両を覗くだけになってしまいました。
車庫の一番奥に留まる復刻カラー
国鉄色のクリーム色と朱色のツートンカラーに塗られたキハ30形。
よりによって、留められている場所が転車台を越えた車庫の一番奥。結構歩きました…。
そういえば最近、このように車庫をのぞくだけで終わってしまう撮影が続いてますね。

復刻国鉄カラーのキハ30形 久留里線オリジナルカラーのキハ30形
同じ車庫内にはオリジナルカラーの同形車両が停まっていました。(写真右)
色一つでだいぶイメージが変わることが分かります。

天気にも恵まれず、見たかった車両の運用もなく…と、まさに踏んだり蹴ったりの撮影となってしましたが、
久しぶりにゆっくりと列車に乗れて楽しかったです。また機会があればリベンジということで。
まだまだ切符は残ってますから…。 

続く。

撮影機材:Nikon D700
     AF-S ED80-200mmF2.8D
     AF-Sテレコンバーター TC-17EII

[ Category:etc. | 掲載日時:09年07月25日 09時00分 ]

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