マップカメラ鉄道倶楽部

再訪・真夏の「ながでん」長野線


昨年の冬に訪れた長野電鉄を、今回は真夏の季節に訪れてみました。「ながでん」沿線の豊かな自然が、真冬とはまた違った表情を見せてくれると思うと楽しみです。

長野電鉄、通称「ながでん」の長野線は長野駅から須坂(すざか)駅、小布施(おぶせ)駅を経て、温泉とスキーで有名な湯田中駅までを結んでいます。観光路線としても力をいれていますが、一方で通勤や通学に利用する乗客も多いのも特徴です。

湯田中駅 須坂駅
湯田中駅(左) 須坂駅(右)

小布施駅 小布施駅
先ずは小布施(おぶせ)駅で下車。撮影ポイントへ向かいます。

小布施の栗 栗タクシー
左:小布施は栗の名産地として知られるだけあって、そこらじゅうに栗畑があります。
右:タクシーの塗装にまで栗があしらわれていました。

 A特急1000系「ゆけむり」
最初の撮影ポイントでまず出迎えてくれたのはA特急1000系「ゆけむり」。一年半ぶりの対面です。(小布施駅~北須坂駅間にて)

以前このコーナーでも触れましたが、「ゆけむり」の前身は小田急線の10000系ロマンスカーです。2006年に無償譲渡によって長野電鉄にやってきました。また「ゆけむり」に限らず、ながでんには、関東の交通機関に所属していた履歴を持つ車両が沢山あります。

 8500系
8500系。東急田園都市線から譲受された車両です。

 3500系
3500系。営団地下鉄日比谷線で3000系として使用されていた車両です。

現在残っている車両の中で唯一「ながでん」生粋の車両が2000系です。2000系は普段B特急(A特急よりも停車駅がやや多い)として運用されていますが、普通列車としても運用されており、また逆に1000系ゆけむりの定期検査の時は、代打としてA特急で運用されることもあります。以前はA~Dの4編成がありましたが、現在残っているのは2編成で、それぞれA編成、D編成と呼ばれています。前回、真冬に訪れた時にその姿を初めて見ましたが、すっかり人懐っこい丸いフェースデザインのファンになってしまいました。

 2000系A編成
普通列車で運行されるA編成。1957年に運用を開始しました。一昨年前の特急運用開始50周年の折に、運用開始当時の「マルーン色」に塗り替えられて現在に至ります。(都住駅~桜沢駅間にて)

 2000系A編成
旧い車両ですが40パーミルの急坂も難なく登ってゆきます。(信濃竹原駅~夜間瀬駅間にて)

 2000系A編成
果樹園の間を走り抜けて行く2000系A編成。(夜間瀬駅~上条駅間にて)

 2000系D編成
こちらは1964年運用開始のD編成。先頭車にスカートが付いているところが、カラーリング以外でA編成との最も判り易い違いです。A編成同様、一昨年前から「りんごカラー」に塗り替えられています。(都住駅~桜沢駅間にて)

 2000系D編成
雄大な高社山(こうしゃさん)を背景に夜間瀬川を渡る2000系D編成。(信濃竹原駅~夜間瀬駅間にて)

 2000系D編成
夕日を浴びながら夜間瀬川の鉄橋を渡る。(信濃竹原駅~夜間瀬駅間にて)

りんご畑 葡萄畑
長野電鉄の沿線では、りんごやぶどうが沢山作られています。今年は天候が不順で、農家の方々は苦労されたんだと思います。

実は2000系には3000系という後継車が、名古屋鉄道のパノラマカーなどと同様の展望車として計画されたことがあったそうです。結果的には特急新型車は導入されず、2000系を増備するという形で収まったのですが、21世紀になってから2000系を特急の花形から押し出す形になったのが、展望車である1000系ゆけむりだったというのは、まさに奇遇といえるかもしれません。

2000系は現存するA、Dの両編成とも老朽化が進み、一番「新しい」D編成でさえ製造から今年で50年が経ち、引退の声もちらほらと聞こえてきます。かつてのB編成は8500系の導入によって2005年8月に既に引退しており、またC編成も2006年の暮れに1000系の導入によって引退しています。ながでんに今度新しい特急車両が導入されるときには、残る2編成も引退は避けられないかも知れません。今回真夏の長野で2000系に再会できたのはとても嬉しかったのですが、もう一度会える時があるのだろうかと思うと、ちょっと不安になってしまいました。

秋の気配
ふと気がつくと、空の雲はもう秋の気配です。

【使用機材】
キヤノン EOS KissDIGITAL X
EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM
EF70-200mm F4L IS USM


written by ストロベリー小野
この記事のカテゴリーは『撮り鉄(車両/設備関連)』です | この記事は2009年08月26日現在の情報です。


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