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青春18きっぷの日帰り旅(大井川鐵道編)


先日NHKで「銀河鉄道999」のスペシャル番組が放映されました。
幼少の頃、ストーリーもよく分からないのに汽車が走ってるというだけで、よく見ていたのを思い出します。
その後再放送などを見て、どっぷりはまっていくのですが…。

久しぶりに見たアニメのSL999号(C62形50号機に旧型客車)を見て、思い立ったのが「SLに乗りに行こう!」
なんとも単純なきっかけですが、幸いにしてまだ「青春18きっぷ」の残りもあることですし、早速予定を立てます。
今の時期、日帰りでSLに乗れる東京近郊の路線と言って思い当たるのが、下記の5つ。
●新潟県から福島県を走るJR磐越西線(新潟~会津若松)
●茨城県から栃木県を走る真岡鉄道(下館~茂木)
●群馬県を走るJR上越線(高崎~水上)
●埼玉県を走る秩父鉄道(熊谷~三峰口)
●静岡県を走る大井川鐵道(金谷~千頭)
で、この中から青春18きっぷが有効に使えて、自分の公休日とSLの運行日がマッチする路線ということから今回
は大井川鐵道をチョイスすることにしました。

コリドラスにとって大井川鐵道への遠征は今回が初めてですが、この鉄道倶楽部を遡ってみると3年前にヴィン
テージカメラ担当のT氏によって紹介された記事
が載っていましたので、この記事を参考に出発です。
東海道線の普通列車を乗り継ぎ、大井川鐵道の起点駅でもあるJR金谷駅(静岡県島田市)に到着。
早速大井川鐵道のりばに移動すると、すでにホームにはお目当てのSLが停まっていました。
SL補助用の電気機関車 旧型客車オハ35
大井川鐵道の起点駅「金谷駅」ではSLの方向転換ができないため、車庫のある隣駅から電気機関車で後ろ向きに
牽引されてきます。この電気機関車も年期を感じる昭和24年製。(写真左)
そして乗り込む客車も昭和初期製造の茶色い旧型客車(写真右)。
昭和10年代~20年代にかけて東海道本線の標準型として活躍した形式の茶色い旧型客車は、まさに999号の客車
を想像させます。
肝心の蒸気機関車はホームから飛び出した場所に停車していたため撮影は後ほどにして、先に車内を見てまわり
ます。
木目調の旧型客車 化粧仕立ての旧型客車
車両によって車内の雰囲気が若干異なりますが、基本は板張り。椅子も良い感じで昭和初期を感じさせます。

栓抜き 手動ドアのデッキ
窓枠下の台には栓抜きが付いていました。(写真左)
ペットボトルや缶飲料が当たり前の時代、ちょっと忘れかけていたアイテムに感動です。
乗降用のドアも手動。(写真右)簡単なフックで鍵が掛けられており、車掌さんが1箇所づつ手で開けてくれます。

牽引機の後ろ姿
一番前の車端部からSLの後ろ姿が確認できました。牽引機はC11形190号機でした。

最初の停車駅「新金谷」駅には車庫が併設されており、同型の旧型客車がいっぱい停まっていました。
ホームの屋根の造りもレトロ感十分なので...
旧型車両の停まるホーム
写真をセピア調にしてみたら、本当に昔の写真みたくなってしまいました。

エアコン無しでは辛い猛暑日。当然の事ながらこの客車には冷房など付いません。
ですが、大井川に沿って走る列車の窓から入ってくる風はとても心地よく、思わず窓の外に乗り出してしまいます。
車窓から覗くSL 車窓から見るトンネル
カーブの度に見える先頭のSL(写真左)。時々砂粒のような小さな灰が飛んできて顔に当たります。
SLではタブーとされているトンネルでの窓開けも、石炭の改良なのか大惨事に至らず。(写真右)
SLの車窓 大井川第1橋梁
SLの車窓を楽しむ事、約40分。
大井川を跨ぐ「大井川第1橋梁」にさしかかりました。(写真右)撮影ポイントとして有名な場所なので、途中
下車して撮影の準備を行います。
本日のSLの運転は上下線とも2本づつ。後続のSLを待ちます。

SLを待っている間に走り抜ける普通列車は
大井川を渡る近鉄特急 大井川を渡る京阪電車
近鉄特急の16000系(写真左)と、京阪の3000系(写真右)と関西の名車ばかりで退屈しません。
そしてやってきました。お待ちかねのSL。
大井川を渡るSL
先ほど乗ったSLと同型のC11形227号機、石炭と水を積むタンク車と一体型となった小さなSLです。
ここ数年千葉のイベントでD51C57など大型の機関車ばかり見ていたので、迫力に物足りなさも感じましたが
「ポー」っとかわいい汽笛を鳴らしながら一生懸命川沿いの渓谷を登っていく姿は、背景の景色にもマッチして
格好良く見えます。
ここ大井川鐵道には他にもC10形、C11形、C56形と数種類のSLが動態保存されており、日によって運用が変わる
らしいので、また機会があったらチャレンジしたいと思います。

短いトンネル 塩郷大吊橋
その後は短い事で有名なトンネル(写真左)や、T氏の記事にもあった塩郷大吊橋(写真右)を見ながら普通電車
で終点の千頭へ。
千頭駅に着くと先ほどのSLが折り返し運転の準備をしていました。今度は折り返しのSLに乗り込みます。
折り返しのSLは後ろ向き
折り返しのSLは後ろ向きに走ります。
一見すると急坂を後ろから押す補助機関車みたいですが、終始バックしながら客車を引っ張ります。
後続のSLも後ろ向きに SLの運転台
後続のSLも機関車の組み替えが終わって後ろ向きに連結されていました。(写真左)
運転席(写真右)を覗き込んだりしている間にあっという間に発車時間です。

行きの列車同様、先頭の車端部から今度はSLの正面の写真を狙います。
車内から見たSLの正面
先ほどは窓ガラスの汚れで曇ってしまったため、今回はトンネル内で車内と車外の明るさの差を利用しての撮影。
今度ははっきりとプレート番号も読み取れました。

帰りは車庫が併設されていた新金谷駅で途中下車。
ホームのたぬき たぬきのお見送り
ホームには何故か狸の置物が。(写真左)
見方によっては走る列車に手を振っているようにも見えます。

新金谷駅 静態保存の機関車
新金屋駅(写真左)の側にある古い機関車が保管(写真右)されている場所などを見学していると、本日の役目を
終えたSLが車庫に帰ってきました。
1日の終わり
車庫での入れ替え作業を見て本日のSLは終了です。

静態展示の車両を含めたらいったい何本のSLを見たんだろう?と思えるほど、今日は多くの機関車を見ることが
できました。いずれも小さなSLばかりでしたが、数の多さで十分圧倒されました。
そしてこのSLを引き立てているのが旧型客車。木の感触を感じながら流れる景色と心地よい揺れ、石炭の香と
汽笛の音。あらゆる感覚でSLの旅を楽しむ事ができました。
かなり老朽化が進んでいるようで、いつまで現役でいられるのか少々不安ですが、機関車共々永く活躍してくれる
事を祈ります。

使用機材:Nikon D700
     AF-S ED17-35mmF2.8D
     AF-S ED28-70mmF2.8D
     AF-S ED80-200mmF2.8D
     OLYMPUS PEN E-P2
     M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mmF4.0-5.6


written by コリドラス
この記事のカテゴリーは『乗り鉄(旅/名物関連)』です | この記事は2010年08月30日現在の情報です。


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