Select Language

Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2

Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M

CarlZeiss Milvusシリーズの第5弾はマクロレンズの『Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2』が登場です。
旧モデルにあたる「Makro Planar T* 100mm F2」と同じく、100mmマクロレンズとしては最も明るい開放F値”2”のスペックを持ち、大きなボケが期待できます。
カタログスペックで旧モデルと比較してみるとレンズ構成やMTF曲線はほぼ一緒で、外観と最新のT*反射防止コーティングが施されたこと以外には違いを見つけられませんでした。はたして新しいMilvusマクロレンズはどのように生まれ変わったのか?さっそく試してみました。

梅雨の時期ということで初日は生憎の空模様。色温度を少し下げ雨の雰囲気を少し引き立てみました。気持ちアンダー目にもなりましたが、花菖蒲の薄い花びらが雨露でしっとりとした様子が綺麗に再現されています。
鏡筒のリニューアルで、防滴性も向上したのも心強い限り。深めのフードは横からの雨風を防ぎ前玉の濡れ防止に一役買ってくれました。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


雨に濡れ瑞々さを増した紫陽花の鮮やかな色も綺麗に捉えてくれました。開放F2による大きなボケも凄いの一言です。透明感高いクリアーな描写は旧モデル同様、さすがツァイスレンズと言ったところでしょうか。
紫陽花の生垣をシンプルに切り撮っただけですが立体感ある描写は、その1箇所を極限まで引き立ててくれました。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


翌日は雨も上がったので水郷地域まで足を伸ばしてみると、珍しい嫁入り船を見る事ができました。
少し高い橋上からの撮影でしたが、高い解像力のおかげで花嫁さんの白無垢模様までしっかり確認することができました。光沢ある白い生地でしたが、白トビすることなく綺麗に捉えたあたりにコーティングの進化を感じることができます。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F4 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


シャープでキレのある描写は中望遠としても使いやすい印象です。
旧モデルと比べ147g(ZF.2マウントの場合)重くなった本レンズ。さすがに移動時では快適とは言えませんが、大きな回転角を持つピントリングは適度な重さを持ちつつも滑らかで、操作感はとても良い印象を持ちました。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F4 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


白無垢の写真で白を綺麗に再現する印象を受けたので、白い被写体を集中的に狙ってみました。
まずはタンポポの綿毛から。何処に飛んでいくのか分からないので、被写界深度を稼ぐため少し絞りましたが、背景の芝が緑の壁紙の様にボケてくれたので綿毛のフワフワ感がより引き立つ画になりました。細い毛の柔らかさがはっきりと分かる高い質感描写です。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


白紫陽花に最短44cmまで寄ってみました。開放F2のボケと相まってとろける様なボケを味わうことができました。小さな花が集まる紫陽花は引きの画も綺麗ですが、マクロレンズで接写するとまた違った印象で花を楽しむ事ができます。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F4 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZF.2


睡蓮の白い花も綺麗に捉える事ができました。水辺に咲く花は近づく事が難しい為、中望遠マクロレンズがとても重宝します。
境界線が分かりにくいほどの真っ白な花びら。それでも1枚1枚、模様までしっかり描いているのに驚きました。また花の上部に水面反射で生じた点光源が9枚絞り羽根のおかげで綺麗な円形をしているなど、細部までしっかり作られているのがよく分かりました。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M

Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 5Ds +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZE


続いては機材をキヤノンにスイッチ。夜に町を歩いていた時に目に入った、電球のディスプレイを開放で撮影しました。電球ならではの艶やかな輝きと発光するフィラメントを見事に写し出しています。コントラストも高く、『ZEISSらしさ』を感じられる一枚です。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:800 / 使用機材:Canon 5Ds +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZE



寝ている2歳の息子のまつげに最短距離でピントを合わせて開放撮影しました。さすが100mm F2という焦点距離もあって被写界深度は極浅。まつげの前後でもボケ味が包み込んでいるのがわかります。しかしながら近接時の解像感は流石ですね、細かな産毛まで鮮明に写し出していますから、ポートレートレンズとしての使用では写り過ぎに注意しないといけないかもしれません。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5Ds +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZE


テーブルに置いたグラスを近接撮影。後ろに写っているのは飼っている金魚です。コクのある色合いとグラスの映りこみが綺麗に出ています。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5Ds +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZE


こちらは金魚にフォーカスしたカット。尾っぽの部分にハイライトが当たり、暗い背景にシルエットが浮かび上がった様が美しく感じたので撮影しました。この写真もピント面が薄いですが、鱗の質感を見事に写し出しています。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 5Ds +Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M ZE


アガパンサスの花を最短距離で撮影。この時期に咲く花で好きな品種の一つです。好みもあると思いますが、私の感覚だとマクロ撮影はMFレンズの方がAFレンズよりも使いやすく感じます。微妙なピント調整をする時にねっとりとしたヘリコイドのトルク感があった方が感覚に合うんですよね。この写真も雄しべにフォーカスを合わせて、息を止め、カメラを構えた体が揺れるタイミングに合わせてシャッターを切りました。


Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M

『Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M』は高い解像力とコントラスト、そして深くなめらかなボケ味を両立させた素晴らしいレンズでした。先代と比べてより先鋭さが増したと言ったら良いでしょうか、現代の高画素機にしっかりと画作りを合わせた描写を見せてくれます。
今まで発売されたMilvusシリーズはレトロフォーカスのディスタゴンだったのに対し、今回の100mm M及び、次回発売予定の50mm Mは伝統のダブルガウスタイプであるプラナーという点も特徴の一つですね。現在は他社のマクロレンズもレトロフォーカスタイプがほとんどですから、CarlZeissの伝説を残してきたプラナーを最新の光学設計で、しかもマクロ用途としても使えるというのは非常に贅沢な1本とも言えるかもしれません。また、接写の用途以外でもポートレートレンズとしてもその実力を発揮してくれることでしょう。Zeissレンズの持つ立体感と繊細さは被写体の魅力を引き出してくれるはずです。「良いレンズは一生ものの資産」などと聞いたことがありますが、『Carl Zeiss Milvus 100mm F2 M』もその通りだなと感じました。すでに完成されたMFレンズというジャンルを描写性・操作性・デザイン性さらに突き詰めた1本です。レンズにこだわりを持たれているユーザーにぜひ使っていただきたいレンズです。


Photo by MAP CAMERA Staff








Kasyapaトップへ戻る"

[Category: Carl Zeiss & Voigtlander|掲載日時:2016年07月04日 02:00:00 PM]

面白いと思ったらコチラをClick!86票


SONY FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

582:誰の手にも馴染む高性能標準ズーム『SONY FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS』[2020年03月31日]

焦点距離:28mm / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7III + FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SONYFE 28-70mm F3.5-5.6 OSS 今回はソニーの『FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS』をご紹介します。α7 IIIズームレンズキットなどに付属しており、はじめて35mmフルサイズを使われる方にぴったりの標準ズームレンズです。多くのソニーフルサイズ機オーナーが手にしたこ...
続きを読む
Nikon NIKKOR Z 20mm F1.8 S

581:近接から星景まで高い解像力を誇る『Nikon NIKKOR Z 20mm F1.8 S』[2020年03月28日]

焦点距離:20mm(35mm換算30mm相当) / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon Z50 + NIKKOR Z 20mm F1.8 S NikonNIKKOR Z 20mm F1.8 S 今回はニコンの『NIKKOR Z 20mm F1.8 S』をご紹介します。近接から星景まで、撮影距離を問わず高い解像力を誇るこの大口径広角単焦点レンズ。風景だけでなくスナップなどにもオールマイティに活躍しそうです。 広い画...
続きを読む
SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS

580:長く愛される定番望遠ズーム『SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS』[2020年03月23日]

焦点距離:210mm(35mm換算315mm相当) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:4000 / 使用機材:SONY α6500 + E 55-210mm F4.5-6.3 OSS SONYE 55-210mm F4.5-6.3 OSS ソニーの『E 55-210mm F4.5-6.3 OSS』をご紹介します。当レンズはAPS-C、Eマウント対応で、35mm換算では82.5-315mm相当になる望遠ズームレンズです。315mm相当となると大きかったり重かったりしがちですが、...
続きを読む
FUJIFILM フジノン XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ

579:とことん小型・軽量な標準ズーム『FUJIFILM フジノン XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ』[2020年03月20日]

焦点距離:45mm(35mm換算68mm) / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-A7 + フジノン XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ FUJIFILMフジノン XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ 本日はフジフイルムの『フジノン XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ』をご紹介します。2年前に発売されて以降、多くの方が愛用し好評を博してきたレンズです。一番の特長は、Xシリーズ用レンズ...
続きを読む
SONY FE 20mm F1.8 G

578:直感的に思い通りの高画質な写真が撮れる『SONY FE 20mm F1.8 G』[2020年03月15日]

絞り:F8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7III + FE 20mm F1.8 G SONYFE 20mm F1.8 G 今回はソニーの『FE 20mm F1.8 G』をご紹介します。周辺まで解像感に優れた超広角レンズで、景色が目の前に広がっているかのような描写を得られます。小型軽量で携帯性に優れ、合焦スピードも速いことから、機動力もあります。開放F値が1.8と明るいため、背景をぼかした...
続きを読む