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FUJIFILM X-T2 焦点距離:20mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR

FUJIFILM X-T2

富士フイルムが展開するXシリーズより新たなカメラが発表されました。今回のKasyapaは、X-T1の後継機種『FUJIFILM (フジフイルム) X-T2』のフォトプレビューをいち早くご紹介したいと思います。フィルム一眼レフのようなスタイルで大ヒットした『X-T1』は『X-Pro1』と並ぶフラッグシップの双璧として君臨していました。今年2月に『X-Pro1』は後継となる『X-Pro2』へとモデルチェンジ。画質性能だけでなく、ファインダーのメカニズム、AF性能や操作性など大幅な進化を遂げ、カメラとしての格がさらに上がったことは記憶に新しいかと思います。そして今回の『X-T2』もその時と同じように大変インパクトの大きい進化を遂げました。画質面や操作系は『X-Pro2』で培われた最高のものを引き継ぎ、AF性能はこれまでのXシリーズの常識を覆す最大325点の測距点と高速・高精度な動体撮影性能を手に入れました。さらにそのAF性能を最大限に生かすべく、メカニカルシャッターで秒間最大11コマの高速連写も実現(パワー・ブースター・グリップを装着し、「BOOST」モード時)。それに加えてX-Trans機初となる「4K動画撮影」も可能になっています。『X-T2』は静・動そして動画も含めて死角のないカメラへと生まれ変わったと言っていいでしょう。早速その画質性能を確かめるべく、撮影をしてきました。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:55mm / 絞り:F11/ シャッタースピード:1/300秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


まず驚いたのが動体に対するAFのレスポンスの速さ。撮影時に望遠レンズの手持ちがなかったので『フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR』のテレ端で許してください。浜から離れたところをジェットスキーが水しぶきを上げながら高速で走って行ったのですが、AFが常に被写体を追いかけ、捉えてくれました。像面位相差エリアは従来モデルに比べ、なんと面積比で230%!さらに被写体に合わせてAF-Cの特性をカスタム設定できますから、「AFが食い付かない」という心配が大幅に減りました。これはスゴイですよ!初めて「AF-Cカスタム設定」の画面を開いた時、「あのフラッグシップ機みたいに細かな設定ができる!」と感動してしまいました。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:55mm / 絞り:F11/ シャッタースピード:1/950秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


浜に打ち寄せる波を撮ったのですが、さすが2430万画素のX-Trans CMOS IIIですね。しぶきを捉える解像感だけでなく、水が持つ質感を上手に表現してくれています。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:16mm / 絞り:F4/ シャッタースピード:1/340秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


X-Trans CMOS IIIはダイナミックレンジが広いのも魅力のひとつ。日差しが相当強い時だったので左上のレンガ部はすこし白飛びしていますが、ハイライト・シャドウ部ともに肉眼で見ているようなトーンで写し出していることがわかります。他のカメラで撮影されている方は分かると思いますが、撮って出しでなかなかこういうトーンの画は撮れないですよね。『X-T2』はそのままでも見たままに近い写真が撮れるカメラです。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:32mm / 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:6400/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


ウイスキーの樽が貯蔵されている薄暗い倉庫の中での一枚。X-T1も素晴らしい高感度性能でしたが、この『X-T2』は画素数がUPしているのにもかかわらず、ISO6400でこの低ノイズ。写真はモノクロで現像してみました。モノクロといえば『X-Pro2』より追加されたフィルムシミュレーション『ACROS』が使えるようになったのも嬉しい変更点ですね。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:44mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:12800/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR



常用感度の上限であるISO12800での撮影。どうでしょう?だいたい常用感度と言っても最大上限のISOは使えないよ、と思うカメラがほとんどなのですが、ここまで低ノイズでディティールがしっかりと写るなら十分使える感度と言っていいのではないでしょうか。背景ボケなど曖昧なところは若干モヤっとした感じは受けますが、フォーカスを合わせた柱の立体感など見事です。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:16mm / 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/140秒 / ISO:800/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


続いては私の知っているとっておきの清流へ。地元を離れて東京の学校へ行ったので、かれこれ十数年ぶりに訪れたのですが相変わらずの水の透明度に感動しました。水面に映り込む木々の緑色が美しかったのでじゃぶじゃぶと冷たい川に膝まで入って撮影した一枚です。これもハイライトとシャドウの差が激しい難しいシーンだったのですが、『X-T2』は見たままの美しさで写真に仕上げてくれました。


FUJIFILM X-T2

X-T1からのモデルチェンジで大きく変わったのは『X-Pro2』より搭載された2430万画素の最新の「X-Trans CMOS III」。今や2400万画素クラスはスタンダードなスペックに見えるかもしれませんが、X-Transの場合はベイヤー配列のセンサーと比べて斜め方向の解像感が飛躍的に向上しますから、実質的に一般的な画素数値以上の解像感が得られます。また、画像処理エンジンも従来の4倍の性能を誇るので、あらゆる性能が高速でレスポンスの良いカメラに仕上がっているのが特徴です。 実際に撮影で使ってみるとAFが速い速い!今までとは別物と言っていいほどの進化を体感できると思います。また、EVFは約236万ドットと従来機と同じスペックなのですが、表示タイムラグが0.005秒、輝度を2倍にアップし自動明るさ調整機能を搭載したことで、光学ファインダーのような自然な見え方になりました。操作系もいいですね。フォーカスレバーが追加になったことでAFポイントの変更が感覚的にやりやすくなりましたし、何よりファインダーを覗きながらの誤操作がなくなりました。これで高速連写も4K動画も撮影できるのですから、Xシリーズの中で最高性能のカメラと言っていいでしょう。『X-Pro2』も素晴らしいカメラですが、撮影スタイルや被写体が一眼レフ寄りならば『X-T2』をオススメしたいですね。

FUJIFILM X-T2 焦点距離:34mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/100秒 / ISO:1600/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


続いては、幼馴染がやっている理髪店へとお邪魔しました。懐かしいバリカンが置いてあったのでパシャリと一枚。日中でも室内+日陰だと撮影をするのには少し暗かったので、ISO1600まで上げて撮影しました。もう『X-T2』だとISO1600くらいではノイズを感じることがないですね。金属の質感や立体感も見事に表現しています。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:55mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/100秒 / ISO:1600/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


散髪中に失礼して撮影をさせてもらいました。実は髪を切られている女性も私の友人です。ボディの性能もさることながら、使用した『フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR』もいいレンズですね。ボケ味は柔らかく、フォーカス部は開放からしっかりと写ります。この時はボディにバッテリーグリップも付けていたので重量バランスもいい組み合わせでした。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:24mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1600/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


ヴィンテージ感を上手く演出した店内。所々に古い理髪店の道具を使っているのがニクいです。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:50mm / 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/1200秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR


続いては、空港の展望台で撮影をした一枚。飛行機を見る妻と息子をハイキー気味で撮影。細い髪の毛を鮮明に写しつつ、ハイライトの粘りも素晴らしいです。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:140mm / 絞り:F8/ シャッタースピード:1/420秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR


西日が強い時間帯での撮影だったのにもかかわらず、『フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR』はシャープでクリアな描写を見せてくれます。細かなところまで実に良く描写しているのがわかります。


FUJIFILM X-T2 焦点距離:41mm / 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:200/ 使用機材:FUJIFILM X-T2 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR


X-T1でも十分と感じていた解像力ですが、『X-T2』を使用してみるとさらに画の先鋭さが増したと実感できます。APS-Cサイズながら高感度も強くダイナミックレンジも広く、そして何よりXシリーズ独特の美しい色が感動を与えてくれます。


FUJIFILM X-T2


『FUJIFILM (フジフイルム) X-T2』は画質性能、AF性能、操作性、レスポンスの全てにおいて死角のないカメラに仕上がっています。一昔前まではミラーレス機は動体撮影に弱いなどと言われてきましたが、『X-T2』はミラーレス機の使いやすいサイズと機動力に加え、フラッグシップ一眼レフ並のAFレスポンスと連写性能を手に入れました。更に、UHS-II対応のデュアルカードスロット、3方向チルト式液晶を新たに採用、グリップの形状もよりホールド感が増したことで撮影のしやすさも大幅に向上しています。
最後に、これは実際に使用したからこそ言えるのですが、『縦位置パワーブースターグリップ VPB-XT2』は絶対に買ったほうがいいと言えるほどオススメです。まず、最大の特徴である高速連写が可能になる(最大約11コマ/秒)ことと、本体と合わせてバッテリーが3つになることで撮影可能枚数が飛躍的に伸びるということ。そして大口径ズームレンズをメインで使用する方でしたら横位置でのグリップ部分の厚みも増しますので、ホールド性がとても良くなります。また、グリップにストラップを通せるのが最高です。本体シャッターボタン側とグリップ側にストラップを通せばカメラを縦吊りすることが出来ますので、撮影をする際にファインダーやダイヤルにストラップが掛かって邪魔になるという煩わしさがなくなります。『X-T2』は使えば使うほど「良く考えられているなぁ」と関心させられるカメラでした。購入を迷っている方もいらっしゃるかと思いますが、Kasyapa担当としては「性能と使いやすさを考えたら、驚くほどコストパフォーマンスが高い一台」と言いたいですね。まずは実際に使っていただきたいです。きっと『FUJIFILM (フジフイルム) X-T2』は、「買ってよかった」と納得のできる一台になるはずです。



Photo by MAP CAMERA Staff





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