Select Language




絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

Carl ZeissOtus 100mm F1.4 ZF.2 / ZE

世界最高性能を謳う「Carl Zeiss Otus」シリーズに望遠域をカバーする『Otus 100mm F1.4』が登場しました。同じクラスのレンズの中でも最高のクオリティを誇るという本レンズ。これまでに発売されたOtusシリーズを振り返ってみても、性能の高さは容易に想像がつき、期待は高まる一方です。

いざ手元に届き、撮影に出掛けようと準備をしていると、ある問題が発生しました。想像より重い、大きい...。
Otusシリーズのコンセプトは一切の妥協をしないこと。すなわち小型軽量化のために性能を犠牲にすることはないのです。機材の重さが苦になり始め、所有機材を少しづつミラーレスにシフトしている筆者にとってこの重さは難敵です。少しでも軽くしようと思い、Zシリーズに「マウントアダプターFTZ」を介して装着したものの、グリップから手首への負荷が大きく感じられます。ここはウエイトバランス重視で一眼レフの出番ということになりました。

水辺に咲く菖蒲も長い焦点距離のおかげで、容易に引き寄せることができます。
薄いピント面をマニュアル操作で絞り込んでいくと、光学ファインダー越しでもキレと抜けの良さが実感できます。緻密な操作が要求されるものの大きなゴム製のピントリングは程よいトルクで操作しやすく、ライブビューを併用すれば特段難しい印象もありません。AFでは味わえない、ピントを操作する楽しさを思い出させてくれます。質感描写も素晴らしく、薄いながらに張りのある花びらの様子をしっかり捉えています。

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

室内照明の無い古民家。F1.4の大口径レンズはファインダー内も明るく、スムーズな操作を可能にします。
襖、畳の縁などの直線部も歪みなく捉えており、見た景色をそのままに描いてくれます。ハイライトの境界部分にも擬色の発生もなく、光のトーンを上品に再現しています。

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

マニュアルで追うのは難しい蝶を駄目元で撮影したカット。厳密に見たらピントは甘めでも、大きく綺麗な前後のボケが被写体を浮き立たせてくれます。
それにしても本当に綺麗なボケです。見れば見るほど画の中に吸い込まれていような不思議な感覚になります。ボケの綺麗なレンズは多くありますが、ここまで凄いと思わせるレンズも久しぶり。世界最高と呼ばれる所以を感じます。

Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2
絞り:F2 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2

公園で日向ぼっこをしていた猫にカメラを向けると突然、細い木製の手すりの上に飛び乗り爪を研ぎ始めました。断りもなくカメラを向けたことに怒ったのか臨戦態勢をアピール。細い足場で踏ん張る後ろ足、背中から腰にかけての筋肉の張りなどがしっかり感じられます。まるで戦い方を考えているかのような表情がなんとも言えません。動物の横顔でもこれだけ伝わるのですから、ポートレート撮影ならもっと感動的な画になることでしょう。

Carl Zeiss Otus 100mm F1.4


レンズの描写力が圧倒的すぎる

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

続いてはボディをCanon EOS 5D Mark IVへスイッチ。ショーウィンドウに飾られたグラスの美しさに目を惹かれ思わずシャッターを切った一枚から。いつもは撮影前から完成形が見えている(どのように撮れるか想像できている)のですが、このカットを液晶で確認した時、思わずため息が出ました。これは凄い、想像以上のレンズだ、と。ピント面の解像力さやボケの深さなどではなく、画作りの力が強すぎる。『Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE』はコンシューマーが購入できる最高峰のレンズだと実感しました。

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

高価で描写が良いと言われているレンズは何が違うのか、と友人から聞かれることがあるのですが、そのような時「普通じゃない写りをする」と私はいつも答えています。普段目にする何気ない景色や物も、そのようなレンズで撮ればたちまち作品に変える力、惹きつける力を持っている。本レンズからもその力を十分感じます。

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

木々に囲まれた素敵な雰囲気のレストラン。拡大すると少し手ブレを思わせる写りですが、想像以上に撮れた一枚だったので掲載させていただきました。木々の隙間を狙ってシャッターを切ったのですが、そのボケ具合がなんとも妖艶で美しいです。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D Mark IV + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZE

最後は毛繕いをする白鳥のカット。シャッターを切る1秒前にクチバシに含んだ水滴を飛ばしたため、周りの水面に無数の波紋が立っています。反射する光のアクセントも相まって、いい一枚が撮れました。

Carl Zeiss Otus 100mm F1.4

改めてZeissの凄みを思い知った。

ここまで描写の力を感じるレンズはなかなか無いと思えるほど、改めてZeissレンズの凄みを感じた1本でした。極薄なピント面をマニュアルフォーカスでコントロールし、撮れる画は想像を超えるほど極上品。これほど撮影冥利に尽きるレンズは他に無いかもしれません。様々なレンズを撮影する機会がありますが、その中でも難易度の高いレンズだとも言えました。しかしその分、簡単に写真を撮らせてくれない面白さや喜びを感じられるレンズです。
今やカメラの主流はミラーレスへ移り変わろうとしている時代、一眼レフのメリットとは?と問われた時、光学ファインダーや豊富な純正レンズの他に「Carl Zeiss Otusが使用できる」と言っても、言い過ぎでは無いと思います。Carl Zeissが世界最高性能を目指して開発したOtusシリーズ、カメラや写真を愛する方に一度は使用していただきたい魅力が本レンズにはありました。


Photo by MAP CAMERA Staff








マップカメラ TOPページへKasyapa TOPページへ



カテゴリー: Carl Zeiss & Voigtlander   
この記事が面白いと思ったらここをクリック!→投票数:25票   




≪BEFORE Top Page NEXT≫

TAMRON SP 35mm F1.4 Di USD 528:本気の35mm『TAMRON SP 35mm F1.4 Di USD』 2019年07月10日
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + TAMRON SP 35mm F1.4 Di USD TAMRONSP 35mm F1.4 Di USD タムロンから新しい大口径単焦点レンズ『SP 35mm F1.4 Di USD』が発売されました。 SP (Superior Performance)シリーズ40周年の節目から、最上級の描写力を目指したという本レンズ。F1.4の大口径ということで少し大きめな仕上がりですが、手に伝わるその質感から良く写りそうと瞬時に感じとることができます。標準レン...
続きを読む
Canon RF85mm F1.2L USM 527:絶対的な性能を持つ中望遠『Canon RF85mm F1.2L USM』 2019年06月28日
絞り:F4 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R + RF85mm F1.2L USM CanonRF85mm F1.2L USM キヤノンがフルサイズミラーレス機に参入し、新マウントの特徴として選んだのがRF用Lレンズという強力な武器。銘玉24-105mmを継承したズームレンズと弩級のF2通し28-70mmズーム、そして50mm F1.2という誰しもが憧れるラインアップを初期から登場させ、フルサイズミラーレスに対するキヤノンの本気を世界に知らしめました。今回はそこに...
続きを読む
526:Zeissレンズの凄みを感じる『Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2 / ZE』 526:Zeissレンズの凄みを感じる『Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2 / ZE』 2019年06月20日
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D5 + Carl Zeiss Otus 100mm F1.4 ZF.2 Carl ZeissOtus 100mm F1.4 ZF.2 / ZE 世界最高性能を謳う「Carl Zeiss Otus」シリーズに望遠域をカバーする『Otus 100mm F1.4』が登場しました。同じクラスのレンズの中でも最高のクオリティを誇るという本レンズ。これまでに発売されたOtusシリーズを振り返ってみても、性能の高さは容易に想像がつき、期待は高まる一方です。 いざ手元に...
続きを読む
525:開放描写が美しいポートレートズーム『TAMRON  35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』 525:開放描写が美しいポートレートズーム『TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』 2019年06月07日
焦点距離:42mm / 絞り:F3 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:400 使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD TAMRON  35-150mm F2.8-4 Di VC OSD ポートレートレンズと聞くとみなさんはどのようなレンズを思い浮かべるでしょうか?このカテゴリーのアイコンとも言える85mm、それより少し長い105mm、近年注目を浴びている135mm。どれも中望遠レンズと呼ばれているもので明るい単焦点レンズが主流です。像面の歪みが少なく、ボケも綺...
続きを読む
Nikon Z 14-30mm F4 S 524:Zシリーズの凄さが実感できる超広角ズーム『Nikon NIKKOR Z 14-30mm F4 S』 2019年05月13日
焦点距離:14mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 14-30mm F4 S NikonNIKKOR Z 14-30mm F4 S 発売発表から多くのご予約を頂いた人気の超広角ズームレンズ『NIKKOR Z 14-30mm F4 S』が手元に届きました。 14mmスタートの広角ニッコールズームレンズと言えば、「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」が真っ先に挙げられます。こちらのレンズはズームレンズながら、単焦点レンズ以上の描写力を持ったレンズとし...
続きを読む

 [TOP Page] | Leica Canon | Carl Zeiss & Voigtlander | FUJIFILM | Nikon | OLYMPUS | Panasonic | PENTAX & RICOH | SIGMA | SONY | TAMRON | etc. |