高スペックのデジタル一眼を次々と発売するニコンから新しい広角単焦点レンズ「AF-S 28mm F1.8G」が発売されました。
最近のニコン製品の充実ぶりには目を見張るものがあります。カメラの高画素化に併せて魅力的な高性能レンズを次々に投入しており、前作の「AF-S 85mm F1.8G」も期待以上の高性能だったことから、今回の「AF-S 28mm F1.8G」に対する期待も自然と膨らみます。
大口径ながら軽量コンパクトに仕上がったレンズは見た目の高級感に少々物足りなさを感じたものの、光学面ではナノクリスタルコートや非球面レンズの採用など最新設計を惜しみなく盛り込んでおり、性能面では非常に豪華なレンズとなりました。
このレンズも想像以上にシャープでクリアーな描写です。絞り開放からとてもコントラストの高い描写で、その場では気づかなかったスポットライトによる光の強弱や質感をしっかり描写しています。
試写に出掛けた日は生憎の雨模様。ナノクリスタルの効果を試すべく強い日差しが欲しかった場面ですが、透明感のある描写はしっとりとした質感と水を得て増した艶をしっかり伝えてくれます。
光のコントラスト再現も美しく、暗い場所でも光の色が持つ暖かさを充分に感じ取ることができます。
さすが大口径単焦点と思わせる綺麗なボケ味です。最短撮影距離30cmの広角レンズは被写体に寄れば遠近感を利用しての迫力ある写真が楽しめます。室内での撮影や子供を撮影するのに重宝することでしょう。
優れたナノクリスタルコートの大口径単焦点レンズは贅沢極まりないスペックな上、APS-Cサイズのカメラで使用すれば42mm相当、Nikon1で使用すれば76mm相当の画角が得られるなど、優れたコストパフォーマンスぶりも発揮しています。
画角以上に使い方も広がる広角レンズは、様々なシーンで楽しめるレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff
使用機材:Nikon D700 +Nikon AF-S 28mm F1.8G