絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM
今回新しく生まれ変わった『EF50mm F1.8 STM』、なんとレンズ構成は今までと全く同じという事を聞いて驚きました。では一体どこが新しくなったのか?
先代の登場が1990年(平成2年)の12月、写りに定評はあるものの、今の時代に使用するには各所に古さを感じてしまうレンズでした。ちなみにその年は任天堂のスーパーファミコンが発売になったのと同じ年です。
まずデザインを一新し、全長を縮小。強度が心配されていたプラスチックマウントも金属マウントへ変更されました。AFはレスポンスや制御性の高さが特長のSTM(ステッピングモーター)を採用、これは動画撮影にも強い味方です。ボケ味をより美しく表現するため、五角形の5枚羽根から7枚羽根の円形絞りに変わりました。そして最短撮影距離はなんと35cm!一般的な50mmレンズより10cmも被写体へ寄ることができます。
写りはそのままに、より使いやすくなった『EF50mm F1.8 STM』。さっそくその描写をご覧いただければと思います。
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM『EF50mm F1.8 STM』のレンズ構成は5群6枚のシンプルなガウスタイプレンズ、コントラストが高く、色乗りも良好。中央部は高い解像力を見せてくれます。
絞り:F4/ シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STMF4まで絞ればフォーカス部はスッキリと解像し、アウトフォーカス部の柔らかいボケが被写体を立体的に見せてくれます。
絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/200秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM
絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM
絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/40秒 / ISO:500/ 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STMトンネル出口から差し込む光がまるでSF映画のワンシーンのようです
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM写真左側にすこしコントラストの低下が見られますが、日差しが強かったためレンズに斜光が入ったのかもしれません。今からの季節、屋外で安定した描写を求めるなら別売りのレンズフード『ES-68』を装着する事をオススメします。
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM本レンズはポートレートにいいレンズですね。通常の50mmよりあと半歩寄る事ができるので、F2.8のピントの立ちと深いボケ味を同時に表現する事ができます。
絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 6D + EF50mm F1.8 STM

今回は試写にフルサイズ機である6Dを使用しましたが、X8iや70DなどのAPS-C機に装着すれば約80mm相当の画角となりポートレート撮影により適したレンズになります。手軽にボケ味を楽しむ事のできるレンズとして作品撮影に活躍してくれることでしょう。
『EF50mm F1.8 STM』は価格だけでなく描写も素晴らしい一本でした。このレンズはキットのズームレンズしか持っていないCanonユーザーの皆さんに是非使っていただきたいです。レンズを換える面白さ、写真を撮る面白さを、自分の写真が大きく変わる面白さをあなたに教えてくれることでしょう。
Photo by MAP CAMERA Staff





