TAMRON17-28mm F2.8 DiIII RXD
超広角ズームレンズ『TAMRON 17-28mm F2.8 Dilll RXD』は、ズーム全域でF2.8と明るいにもかかわらず、軽量コンパクトに仕上がっています。首から下げて散歩するのも苦になりません。特に街撮りや旅行などで幅広く活躍してくれそうです。SONYのフルサイズ機に対応しているので、今回はSONY α7IIIと組み合わせて街にでかけました。
まずはベトナム風ランタンの写真からご紹介します。綺麗な赤いランタンに近づいてみると布に地模様があり、近くで見ても綺麗で思わず見とれてしまいます。布の模様とたくさんの灯りの両方を撮りたくなり、最短撮影距離まで近づつ広角端でいっぱいに切り取りました。開放F2.8の
ボケも綺麗で、幻想的な仕上がりに大満足です。
曇ったり晴れたりの難しい天気の中、晴れ間を狙ってシャッターを切りました。広い空と広い池の気持ちのよい抜け感が伝わります。
17mmの超広角のパースを活かし、迫力の画角で猫を撮りました。シャッター音を消していたので、全く警戒されておりません。
こちらの猫もお昼寝中。今度は望遠端で狙ってみました。先ほどと同様、シャッター音はオフにしています。柔らかな毛が描写できています。
当レンズはBBAR (Broad-Band Anti-Reflection)コーティングされているため、夏の太陽を写り込ませてもフレアが見事に低減されます。
17mmの超広角ですから、狭い歩道でも後ろに下がることなくウォールアートを撮影できました。このレンズを使っていて何度も感じる快適さです。
視線を感じて目をやると、パンダと目が合いました。背後にもパンダ、パンダ、パンダ……! 仲間たちを背景にぼかして撮影です。大口径ならではのやわらかな表現が、パンダをより優しい表情にしてくれます。
存在感のあるオレンジの花を望遠端で少し絞って撮影しました。望遠端での最短撮影距離は0.26m。広角端での0.19mと比べ1歩下がって撮影するイメージですが、ズームの効果 によるクローズアップに加え、超広角レンズ特有のパースペクティブにより迫力ある一枚を切り取ることができました。
お寺の参道には、懐かしい雰囲気の店が軒を連ねます。木漏れ日が店先をにぎやかに彩っていました。
暗くなりかけた街。ふらりと路地へ入ってみました。提灯の灯りが人を引き寄せるのはこの時間から。
毎日持ち歩きたくなる一本
小型軽量で静か、かつ、超広角で撮影最短距離が短く後ろに下がることなく撮影できるので、毎日使いたくなる一本です。
優れた光学性能により、コンパクトボディながら妥協のない美しい画質を実現。広角撮影で気になる画面周辺もズーム全域で高い解像性能を披露してくれました。もちろん日常だけでなく、広大な自然などを撮るのにも向いています。
F2.8の超広角ズームといえば、既にSONYから画質に定評のあるGマスターシリーズの「FE16-35mm F2.8 GM」が発売されておりますが、本レンズは画角をより切り詰めたことで価格を半分以下に。重さは2/3以下に抑えるなど、タムロンレンズならではの魅力もいっぱいです。気軽に持ち出せてこそ、撮影機会も増えるというもの。標準レンズに加えるもう1本にいかがでしょうか?
Photo by MAP CAMERA Staff