先達て発売された『SONY ZV-1』のラインナップにホワイトバージョンが追加されました。当初はブラックのみだった色の選択肢が2つに増えたというわけです。発売時にブラックを使いVlog作りを楽しみましたが、今回はどんな写真が撮れるかホワイトを使いフォトプレビューします。手にした第一印象は、とても綺麗なカメラで気分が上がりました。人前でサッと取り出すと「おしゃれなカメラだね」と褒めてもらえました。様々な色がある中で選ばれたのが白だったのもお気に入りポイント。神様の化身が白い生きものになる物語はよくあり、白鹿、白蛇、白鷹など神聖で縁起の良い存在は白いことが多いです。このカメラもどこか神聖で特別なカメラのように思えてくるから不思議です。そんな『SONY ZV-1』を持って撮影に出てきました。
写真家・浅田政志さんの半生を綴った映画『浅田家』をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。実はマップカメラは少しだけ映画『浅田家』に関わらせていただいたので、エンドロールに「Map Camera」という文字が流れてきます。映画に実名で登場する専修寺は、建造物国宝指定を受けているお寺。大玄関と御影堂を繋ぐ立派な渡り廊下の下に冬らしい斜陽が温かい影を作ります。
静かな境内にある常香炉の横穴を覗くと、線香の煙が複雑な形を描いていました。心落ち着く香りに癒されながら煙を見つめていると、時が止まっているかのよう。
海に移動して景色の良い堤防の上を歩きます。掴まるところがなくても釣り人たちは慣れた様子でスイスイと進んで行きますが、この堤防は海面から3~4メートルほどの高さがあり、その上に立つと自分の身長分さらに高くなり恐怖心を煽られました。『SONY ZV-1』は小型・軽量なので機材の扱いに気を取られることなく、足元の安全確認や美しい眺めに集中することができました。
堤防の上から陸を振り返ると、海辺の家々が美しくシルエットになっていました。これ以上堤防を進むのも怖いので、浜へ戻ることにします。
日を改め、お気に入りの展望台に行きました。ここはそれほど有名でない穴場で観光客が押し掛けることなく、地元の方がソファーで寛ぐ憩いの場といった風情です。地上から高すぎないのがまたよくて、遠くまで見渡せるけれど建物もほどよい大きさで見ることができます。手前にある階段のような形状が印象的なマンション群を主役に撮影しました。曇り空のフラットな光は派手さはありませんが、逆に言うと陰で潰れてしまうことがないので、こうしてじっくり景色を見るのに向いています。
かつて活躍していた電車が展示されていました。『SONY ZV-1』には「背景ぼけ切り換えボタン」があり、ボタンひとつで背景をボカすかクッキリ写すか切り替えることができます。つり輪を覗き込みながらボタンを押して違いを確認。今回はボケ味を楽しむカットを選びました。
おしゃれな寄せ植えの鉢が並んでいました。あまり見ない植物ばかりが選ばれており、それでもまとまりがよく印象的な鉢植えだったのは、さすが表参道といったところ。存分に寄ってマクロ撮影したり、「背景ぼけ切り換えボタン」で見え方を変えてみたりと、ひとしきり楽しい時間を過ごしました。
定期的に通っているギャラリーのドア。センスよくカラフルに塗られていて、さすがだと唸ります。このドアの先にどんな作品が展示されているのだろうとワクワクさせられます。
サパー代わりにボリュームのあるパンケーキをいただきます。一緒に運ばれてきた3種類のソースの中から無難なハニーソースを選んでかけると、ただでさえ瑞々しかったフルーツがさらにつやつやと輝き始めました。テーブルフォトでも『SONY ZV-1』は活躍してくれます。店内で撮影するときはさり気なく撮りたいところですが、『SONY ZV-1』は小型なのでスマートに撮影することができます。5cmまで寄れるのも嬉しいところ。強調したい食材があれば大きく写せます。またそのおしゃれな白い外観はそのままテーブルの上に置いておいても全く違和感がありません。
淡いピンク色の建物に夕方のピンクがかった陽が当たり、階段の影を作ります。何気ない一枚ですが、このピンク色の世界の色合いと階段のギザギザのコントラストが気に入っています。
愛着を持てるルックスの本格派
白くて小さいおしゃれなカメラは持っているだけで心躍ります。軽量コンパクトでどこへでも連れていくことができ、出先で人に見せると褒められました。その上に動画も得意とくれば、大活躍間違いなしの一台です。今回いつでも動画撮影できるようにウインドスクリーンをつけたままにしていましたが、白いモフモフがついているとまるで血の通った相棒を得たような気分にもなりました。白ということで汚れが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、使った限りでは擦れ傷などがつくことはありませんでした。2021年は神々しくおしゃれな白いカメラに挑戦してみてはいかがでしょう。
Photo by MAP CAMERA Staff