昨年は主要メーカーのフラッグシップモデルが次々とリニューアルし、ミラーレス一眼が出揃うなどまさに新製品で埋め尽くされた1年でした。
そんな1年を締めくくるかの様にニコンから発売されたのが「Nikon 1 V2」。D4、D800に始まりD600と立て続けにフルサイズ機を投入し、これからはフルサイズ一色になると思った矢先の出来事はとてもインパクトのあるものでした。
さらに今年は早くも兄弟機のJ3/S1が登場。息を吹き返したかのように活気づくNikon1シリーズのフラッグシップの機能は是非とも確認しておきたいものです。
V1からV2になって大きく変わったのは外観デザインと操作性。撮影モードダイヤルでP,S,A,Mの切替がダイレクトに操作できるようになり、その一眼レフに似たインターフェイスは、普段一眼レフを使用している筆者にとっても分かりやすくスムーズに操作できます。
またフューチャーボタンによりISO感度やピクチャーコントロール等の変更がダイレクトにできるので、メニューを呼び出すケースが少なくなり撮影の機動力も上がりました。
電池ボックス分そのまま飛び出したグリップも非常に持ちやすく便利です。V1の時はマウントアダプターを介して、少し重いレンズを装着するのが不安でしたが、V2ならば片手で問題なく持ち運びが可能です。
あまりに様変わりした外観を見て少し驚きましたが、実際に手にしてみると握ってみると「ミラーレスに一眼レフの操作性を求めたら自然とこの形になった」といった機能美的なものを感じ、更にそのデザインが格好良く見えてくるから不思議です。
画素数も1425万画素に向上。1インチセンサーにより細かなピッチのセンサーを搭載したことにより、非常にシャープで細部まで綺麗な画を描き出してくれます。
逆光でつぶれながらも模様を残す砂浜。冬のきつい西日を浴びて輝く水面。雲のグラデーション。
ローパスレスになったというセンサーは解像感も素晴らしく、対象物の質感描写もさらに向上した様に感じます。
小型軽量で持ちやすく、素早いAFに高速連写など一眼レフを凌駕するハイスペックも有するV2はとても便利。一眼レフユーザーでもスムーズに使えることからサブ機としても重宝しそうです。
例えば。マウントアダプターを介せば手持ちのレンズを約2.7倍相当の望遠レンズにしてしまうことも。
軽量な高倍率ズームレンズでも810mm相当の超望遠撮影が可能になりました。望遠レンズの代わりにレンズより小さいボディを追加することでも、写真の幅を広げることが可能になりました。
種類豊富に存在するデジタルカメラの中で、Nikon1 V2は他のカメラと共存できる不思議な魅力がたくさん詰まったカメラです。
Photo by MAP CAMERA Staff