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動画で巡る横須賀・猿島 『FUJIFILM X-S10』 4K実写レビュー

2021年09月21日

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

富士フイルムのカメラとレンズを使い映像を制作しました。カメラは2020年秋の登場から好評を博している『X-S10』。コンパクトなボディとそこに凝縮された描写性能が魅力の一台です。小型・軽量の上に、センサーや映像エンジンが上位機種の『X-T4』と同等であることが大きなポイントです。富士フイルムの代名詞と言われることもあるくらいユーザーにはお馴染みのフィルムシミュレーションも搭載されており、「撮って出し」から美しいその画質は撮る人をクリエイティブな世界に誘います。そしてレンズはシチュエーションに合わせて『XF16-55mm F2.8 R LM WR』『XF10-24mm F4 R OIS WR』『XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR』『XF 50mm F1.0 R WR 』『XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro』というフジノンの5本を使用しました。

 

FUJIFILM X-S10 | 4K MOVIE

使用機材:FUJIFILM X-S10 / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

撮影に訪れたのは「猿島」。東京湾唯一の無人島です。神奈川県横須賀市にある世界三大記念艦「三笠」横の船着場から船で10分ほどで到着します。島には木々や砂浜だけでなく、かつて「要塞の島」だったことが伺える歴史遺産があるのが特徴です。また宿泊が法令で禁じられており、島で働くスタッフ含め全員が最終便までに島から出なければなりません。美しい日没も撮ってみたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。この日は雨が降っており、苔むす島を彩ってくれました。

 

撮影の際にはスタビライザーか三脚を使うようにしていました。これはスタビライザーの使用例です。スタビライザーは歩きながら撮るだけでなく、このように地面に置いてスタンドとして使うこともありました。

 

東京湾唯一の無人島・猿島

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

ここからは動画から切り出したショットを掲載していきます。4K画質らしい美しい画像ばかりです。まずは上陸後に訪れた砂浜にある波打ち際での一枚です。波の泡まで精細に描写されています。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

カメラをスタビライザーに乗せて速足で進んでいるところを切り出したため、周辺部の像が流れています。カメラが小型・軽量なおかげで、スタビライザーをつけてもそこまでの総重量になりませんでした。移動しながら高画質で撮影できる上に置いても使えるので、まだ使ったことがない方にはぜひチャレンジしていただきたいアイテムです。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

猿島は静かであり騒がしくもあります。というのは、鳥や虫の声がよく聞こえ、飛行機も近くを通るのです。今回の映像には外部マイクを使用して猿島の環境音も入れましたのでお楽しみください。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF 50mm F1.0 R WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

雨の日のトンネルの中。電気が点いてはいますが光量はかなり控えめでした。そこで開放F値1.0の『フジノン XF 50mm F1.0 R WR』の登場です。ボケ味の撮影のために持って行ったはずが、暗い場所で活きることになりました。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

一面苔むした壁を望遠マクロで狙った一枚。とても趣深く、また猿島らしくもあります。保護のため壁に近づけなくなっているので、こうしてアップで撮るのにはズームレンズが役立ちます。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

雨に釣られてカタツムリが出てきました。何匹か見かけましたが、これが一番の大物です。当機は動画撮影では6K相当の情報量から4K映像を作ることで、高解像で美しい映像になるのです。カタツムリが腹足で滑らかに進んでいく不思議な様子を望遠マクロで精細に捉えられました。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro / 4K 3840×2160 / 29.97P / 200Mbps

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

スタビライザーの回転機能を使い360度撮りました。無料でダウンロードできるiPhone/Android用アプリ『DJI Ronin』から遠隔操作し、自分が映ってしまわぬよう移動しながら撮っています。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

山壁がくり抜かれ、レンガでできた弾薬庫や兵士用の部屋などさまざまな施設になっています。ロウソク置き場と火をつけるための専用通路が設けられ、うっかり倒して火事にならないよう対策がなされていたりしました。「昔のこと」と括ってしまうと他人事になりがちですが、こうして遺産を目の当たりにすると一日ずつ進んで現在に繋がっていることを実感できます。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

島にある唯一の飲食店でかき氷とドリンクを買い、コップの底から浮いてくる気泡やコップが汗をかいているところを撮りました。飲み物の冷たさと高い気温を感じられるかと思います。『X-S10』がブルーを美しく表現してくれたのも気に入っている点です。

 

使用機材:FUJIFILM X-S10 + フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR / 4K / 29.97P / 200Mbps

 

最終便で本土に帰るときに、船の後方から猿島を振り返っているシーンです。カメラを三脚やスタビライザーに付けて船に置くと揺れを拾ってしまったので、カメラをスタビライザーに乗せてそれを握って立つという方法をとりました。自分自身をクッションにすることでだいぶ振動を吸収できます。

フットワーク軽く使える高性能機

動画撮影用の三脚は写真撮影用のものに比べ大きく重くなりがちです。つまりカメラが小さく軽くなるメリットをより感じられるのは動画撮影なのです。本格派でありつつ小型・軽量の『X-S10』は、まさに今回の動画撮影でもその威力を発揮しました。特にスタビライザーを使用した撮影では全重量が両手にかかり、それが作品にダイレクトに反映されます。また今回レンズを頻繁に変えましたが、軽量なレンズが多いためスタビライザーのバランス調整が簡単でした。動画の安定性や撮影の幅を広げる意味でも、富士フイルムのシステムがベストチョイスのひとつなのは間違いありません。また今回の撮影でAFとMFを併用しましたが、暗所でもAFが非常に速く、またMFも合焦しやすく、ストレスフリーに使えたのも魅力でした。ぜひお試しください。

Movie by MAP CAMERA Staff

 

▼ 『X-S10』のPhoto Preview はこちら ▼

 

 

 

 

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