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922: 写真を撮る楽しさを『FUJIFILM X100VI』

922: 写真を撮る楽しさを『FUJIFILM X100VI』

2024年03月07日

絞り:F3.6 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:250 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

約3年間の間隔で後継機が発売されていた「X100シリーズ」。「X100V」から約4年経った今、高解像4020万画素Xシリーズ第5世代センサー「X-Trans CMOS 5 HR」と画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した『X100VI』が発表されました。新開発の5軸・最大6.0段の手振れ補正機能を搭載しつつ、「X100V」とのサイズの違いは奥行2mmだけ!重量も約43g違うだけというシリーズの特徴であるコンパクトを維持したまま大幅な改良がされました。ISO感度ダイヤルは「X100V」同様にシャッタースピードダイヤル内に格納されており、慣れてくれば被写体から目を逸らすことなく各操作を行うことが出来ます。ハイアングル時のチルト角度45°に改善したチルト式フラット液晶モニターを搭載し、EVF、OVF、ERF(エレクトロニック・レンジファインダー)3つのファインダーを切り替えて使用が可能です。他にも「被写体検出AF設定」や「ISO125常用感度化」「内蔵NDフィルター」など従来モデルを使っていたユーザーにとっても魅力的な機能が詰め込まれています。動画機能においても「6.2K/30P 4:2:2 10bit 内部記録」や「4K/60P・1080/240P」など大幅なスペックアップを実現しました。創業90周年を迎えた2024年。少し間を空けて発表された本機『FUJIFILM X100VI』はまさに満を持しての登場だったということかもしれません。既存ユーザーにとって待望ともいえる後継機、気になっている皆様への参考になれれば幸いです。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:左 PROVIA / 右 REALA ACE

 

「X100V」と比較すると「ノスタルジックネガ」「エテルナ ブリーチバイパス」そしてXシリーズとしては初めてとなる「REALA ACE」の3種類が追加されました。左の写真が「PROVIA」右の写真が「REALA ACE」です。「REALA ACE」が青の深さが印象的で葉っぱの明るさがより引き立っています。私見ではございますが「PROVIA」と比べるとハイライトにメリハリがありシャドウ寄りのミドルトーンがやや柔らかくなる印象です。色味はナチュラルで使いやすく、より撮って出しに向いているフィルムシミュレーションだと思います。逆を言えば「PROVIA」は本当に標準的で幅広く使えるフィルムシミュレーションだということが分かります。今回はコンパクトなXシリーズ初搭載ということもあり「REALA ACE」で撮影した写真を中心にご紹介してまいります。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

だんだんと季節が春に近づいてきて、カラフルな花たちが街の景色を色どりはじめてきました。レンズは「X100V」から継承した23mmF2で、開放ではシャープさと柔らかさを両立させた写りです。歴代X100シリーズの開放描写は好みの違いがあるかもしれませんが、『X100VI』の写りは個人的に安心して使える写りです。逆光ではフレアゴーストもしっかり出てきます。しっかりというのがかなり語弊があるかもしれませんが、意図的に出したいというのはあると思います。完璧すぎてはつまらないというか味気ない。少なくとも私はこのカメラを使うならフレアゴーストは表現の一つとして組み込みたい要素です。そういう意味で出したい時は出せるし、抑えたいときは抑えられるくらいの加減が出来るのは好ましいです。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:320 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

デジタルテレコンバーター機能で「50mm」「70mm」にクロップすることも可能です。左の写真がクロップなし、右の写真が50mmクロップです。約10cmまで寄れるのでテーブルフォトはもちろん、身近なものも気軽にササっと撮れます。今回は「50mm」のテレコンを使ってみましたが画質の劣化もなく料理などのクローズアップにも積極的に使えそうです。RAW+Jpegで撮影していればノンクロップのデータも残しておけるのでおススメです。50mmクロップで「5472×3648ピクセル」サイズのデータですので、使い勝手も良いです。最大6.0段のボディ内手ブレ補正も搭載され、幅広いシチュエーションで用途に合わせた撮影が可能です。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:左 PROVIA / 右 REALA ACE

 

再び左 PROVIA / 右 REALA ACEの比較です。金属のハイライトはやはり「REALA ACE」が印象強めで、シャドウはやんわりと「REALA ACE」が明るめです。意外だったのは陽だまりの仕上がりで「PROVIA」のほうが印象強く写りました。赤への反応の違いが分かる結果となりました。金色が正確に出る「REALA ACE」も良いですし鮮やかな赤が出てくる「PROVIA」もどちらも良いので、フィルムシミュレーションをどれにするかはいつまでも悩めてしまう問題です。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

EVF、OVF、ファインダー右下に小窓を出しライブビュー、AFポイントの拡大表示、ポストビューを表示できる「ERF(エレクトロニック・レンジファインダー)」の3つのファインダー機能を搭載しています。EVEで見ながらフレーム外から飛んできた鳥がちょうど画面中央にきたところでシャッターを切ったのですが狙った通りのポイントでシャッターがしっかり切れてくれました。もはやEVFの遅延など疑うような必要もないとは思うのですが、シャッターチャンスを逃さないという信頼は非常に頼もしいものです。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

少し絞るととてもシャープになり、錨の錆びを鮮明に写してくれました。錆びの微妙な色合いまで忠実に再現されていて絞りによる画の変化に驚かされました。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

被写体検出AF機能が搭載され、人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンなどの被写体を自動的に追尾できるようになりました。このようにピントが迷いやすい状況でもあっちこっちを忙しなく飛びながら蜜を吸うヒヨドリを認識して撮影することが出来ました。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

第5世代センサー「X-Trans CMOS 5 HR」によって従来は拡張感度であったISO125が常用感度で使用可能に。より深みのある色と光を撮れるようになり、RAW現像時の幅も広がりました。

 

絞り:F8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:125 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

夕暮れのその光景をモニターを見ながら好みの色温度に設定。色温度は10000K、F8まで絞って撮影してみましたが、柳の木の枝を精細に描いてくれました。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:1600 / 使用機材:FUJIFILM X100VI / フィルムシミュレーション:REALA ACE

 

赤青緑の色が綺麗に出ていたので記念に一枚。焼けていく空のグラデーションも見事に再現してくれました。ISO1600なら全くと言っていいほどノイズも気にならないレベルです。

 

 

写真を撮る喜びを

色んなカメラや機材を知るたびに自分の中で必要なものリストが出来上がっていって、一度システムを組み立てるとなかなかその中から抜け出すことが難しくなってきます。撮れ高を意識した万全セットみたいなものじゃないと落ち着かなかったりして。今回久しぶりにこのコンパクトな『X100VI』を持って写真を撮っていたら、「あぁそういえば写真ってこんな風にも楽しめるものだった」と感極まりそうになりました。ストラップを付けて首からかけても全く負担にならない重さで、カバンの中身は軽々(何かあった時のためという習慣でバックパックは背負ってしまう)。コンパクトデジタルカメラやフィルムカメラに単焦点をつけてプラプラと気ままに撮っていた頃のことを思い出してしまいました。やっぱりいつでも一緒にいられるカメラというのは大事。この小さなカメラに詰め込まれた高機能は私たちの「撮りたい」と思った瞬間を逃すことなく捉えてくれます。だからあとはこのカメラを持って街に出掛けるだけ、楽しむだけです。ぜひとも写真を撮る楽しさを供に。

 
Photo by MAP CAMERA Staff

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