シグマが提案する「”プレミアムコンパクトプライム”Iシリーズ」のラインナップに焦点距離24mmと90mmのレンズが追加されました。マウントはソニーEとライカLがありフルサイズ対応です。当記事では『SIGMA Contemporary 90mm F2.8 DG DN E-Mount』で撮った写真をご紹介します。あらゆる場面で楽しめる常用レンズで、妥協のない描写性能を併せ持ちます。中望遠レンズでありながら最短撮影距離が50cmと短いのもポイント。テーブルフォトや花などの近接撮影でもその威力を発揮しそうです。それではご覧ください。
目の前の木にリスがスルスルと降りてきました。見れば今年生まれだとハッキリわかる身体の小ささで、その華奢さがより一層愛らしさを引き立てます。目が合っているような気がしますがリスの瞳は白目が見えないので確証が得られません。
こちらは別の個体。すぐそこまで興味津々に近づいて来ます。ここまで態度に示してくれればさすがに目が合っているとわかります。木漏れ日が丸ボケとなり重なって写真に彩りを添えます。
ベゴニアは花を楽しむものだと思っていたのですが、葉が主役の種類もあるのだそうです。世話をしている人がいるとつい話しかけ、そんなことを教えてもらいました。この葉が何に似ているかと聞かれ、表面がフワフワして厚みがあるのがタオルのようだと答えたところ、よくスイカと言われているとのことでした。なるほどとじっくり見つめます。
飛行場と運動場の間の道にいたところ、プロペラ機が音を立てて飛び立って行きました。ジェット機も格好いいですが、プロペラ機の方がなんだか親しみを感じます。これに乗り東京の島々に早く撮影に行けるようになってほしいと願います。
久しぶりにスズメの群れに会いました。カメラを向けたところ、警戒心が強いスズメはそんなに近づいていないのにすぐに飛び立ってしまいました。おかげでただ止まっているより動きが出て面白い写真になりました。
本棚の隙間の置物が目に留まります。芥川龍之介でしょうか。確かにこれを飾るとしたら本棚がピッタリだと頷きます。
おしゃれなデザインのマッチがずらりと並び、まるでマッチの博物館です。マッチを見るのはいつぶりだろうと振り返りますが思い出せませんでした。使う人がいないと生産もされないのでしょうから、これからどんどん貴重になっていくでしょう。
出してもらった水が入ったコップの下に、白いレースのコースターが敷かれていました。コップの中からもその繊細な模様が見え、それがランプに照らされてなんとも素敵です。たかが水、されど水。
90mmの魅力際立つ
このレンズを使っていて、90mmという焦点距離の魅力を改めて確認できたように思います。実はスナップを撮るのに向いていると気づいたのです。しかし90mmのレンズならどんなレンズでもよいわけではなく、当レンズのように座ったままテーブルフォトが撮れたり、少し先にいるリスやその奥の木漏れ日が綺麗に撮れたり、頭の上を通り過ぎるプロペラ機を大きく写せたりしなければならないのです。小型・軽量であることは言わずもがな。まさに常用と呼ぶに相応しいレンズです。ぜひお試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff