765: 極上のオールラウンダー『SONY FE 24-70mm F2.8 GM II』
2022年06月12日
ついに『SONY FE 24-70mm F2.8 GM II』が発売されました。前モデルである『SONY FE 24-70mm F2.8 GM』と比べて”II”はまずその小型化に驚きました。まるでF4のレンズかのようです。そして絞りリングが備わりました。ボディ側で絞りを変えるより直感的に操作できるので、こちらの方が好みだという方も多いのではないでしょうか。携帯性や直感性だけでなく画質が向上しているのが特筆すべき点です。より優れた解像性能は、GMレンズらしい緻密な描写となめらかなボケ味を可能とします。AFの追従性能も2倍に向上。使い勝手のよさ、そして画質のよさは、幅広い作品づくりにおいて的確に応えてくれます。さっそく街で撮影してきました。フォトプレビューをどうぞご覧ください。
太陽の光が斜めの線を作り出し、それらの角度が揃っているところが気持ちよかったのでシャッターを切りました。”OZONE”といえば、筆者が子どもだった頃には毎日のようにオゾン層破壊がニュースで取り上げられていました。気象庁によると現在は回復傾向にあるそうです。ひとりひとりの行動で地球環境は変わるのです。
ヴィンテージマンションが大好きです。それは特集本を買ったり、見学に足を運ぶこともあるほど。商店街を歩いていたら、とあるお店の上がマンションになっており、そのデザインの可愛らしさに惹かれました。小さめの窓は正方形の桟で仕切られ、それを取り囲むようにコンクリートの凹凸があって上部はアーチを描いています。花台もいいです。窓が全部でいくつあるのか想像が膨らむように切り取ります。
ここは筆者の安らぎスポット。屋根はありますがガラスは入っておらず、目の前にあるグリーンの壁を眺めながら風に当たれる場所です。今は気候もいいですから、気持ちよく過ごせます。筆者が好きなのは外に近い席ではなく、少し下がったこのあたり。天井と床と壁で外の景色が額縁に入ったように見えるからです。
通りから入った狭い路地にあるお気に入りのカフェへ。前回来たときにはなかった丸い提灯が可愛らしかったのでレンズを向けます。狭い場所であること、そして主役の提灯の質感をしっかりと写し取ることができました。
カフェの階段の突き当りには鏡があり、階段をのぼるときには背中側にあって視界に入らない絵画やシャンデリアが正面に映ります。階段があって壁と鏡の額縁がリズムよく並び、なんだか気持ちいいです。
曲線を描くキラキラしたオブジェの表面に水が流れています。「都会の滝」といったところでしょうか。水の流れで表面の輝きが変わるので、時が経つのを忘れていつまでも見ていられます。等間隔に並んだ下からの照明が動物の足跡のように見え、ケモノ道を奥へ抜けていくようなイメージでフレーミングしました。本当に動物の足跡が光ったら面白いだろうな、などと自由に妄想するのも写真の醍醐味です。
極上のオールラウンダー
“G”エンブレムが光る標準ズームの最新モデルは、極上のオールラウンダーでした。小型軽量化し、従来機と比べ16mm短く体積も18%減、重さは191g軽くなり、機動性・携行性が向上しました。画質は周辺部まで美しく自然。かゆいところに手が届く設計で、そのリングやボタン、スイッチなどのひとつひとつがオールラウンダーとしての足元を固めてくれています。特に新たに加わった絞りリングは直感的な操作を可能にしてくれ、動画撮影においては撮影中に絞りを変えることも可能です。写真作品だけに留まらず、動画においても幅広い活躍が期待されます。ぜひお手にとっていただきたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff