Leica M7 Titanium Set“50 JAHRE LEICA-M SYSTEM”

2015年01月16日

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『LEICA M7 Titanium Set 50JAHRE LEICA-M SYSTEM』

昨年(2014年)はライカ社創業100周年、そしてM型ライカ誕生60周年の節目。
Photokina2014という晴れ舞台において、M型ライカ60周年記念モデルとして発表された、デジタルカメラでありながら背面液晶が無い『M Edition 60』が注目を集めました。

いまから約10年前の2004年にM型ライカ50周年の節目にリリースされたモデルも、かなり革新的なものでありましのでご紹介しましょう。

『Leica M7 Titanium Set“50 JAHRE LEICA-M SYSTEM”』は、3本のレンズがセットになった大変希少なセット。
通常のM型ライカは真鍮であるところ、外装の30か所にチタン無垢材を使用。
ベースになっているのは、絞り優先AEを搭載した『LEICA M7』です。

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チタン材には、非常に硬質なセラミック酸化被膜を高真空処理にて塗布することにより、ただでさえ金や白金と同等の耐腐食性を、さらに強固な物にしています。

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真鍮やアルミニウムに比べ、掘削加工に5倍以上の労力を要すると言われるチタン。
チタン“メッキ”はライカのみならず、他社のカメラにも存在していましたが、硬度の高いチタン材を削り出し、外装として採用してしまう選択と技術力には恐れ入ります。

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もちろん、耐久性だけではなく、軽さもカメラにとっては重要な要素。通常のM7に比べても、約13%(約80グラム)軽量になっています。
セットになっているレンズも、もちろんチタン削り出し。

『Summilux 50mm F1.4 ASPH.』

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ねじ込みタイプのキャップまで重厚なチタン製です。そのデザインから高い精度に至るまで・・・とにかく、美しい。

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『Summicron 28mm F2 ASPH.』

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このSummicron 28mmには、特徴的な形をしたレンズフードが付属します。

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勿論、こちらもチタン製です。

『APO-Summicron 90mm F2 ASPH.』

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どのモデルにも、見慣れたブラックアルマイト仕上げとは一味違う、品格と質感が備わっています。

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さて、この『M7 Titanium』の生産帯はシリアルナンバーで言うと「No.3000000-3000550」の550台。
ご紹介している3本のレンズが付属するキットは、そのうち50セット「No.3000000-3000050」のみ。
以降の「No.3000050-3000550」の500台には『Summilux 50mm F1.4 ASPH.』のみ1本が付属します。
そして、3本のレンズが付属する50セットにのみ、M型ライカが登場した1954年から2004年に至るまでの西暦が割り振られ、軍艦部に刻印されています。

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この個体は“1977”ですね。1977年というと・・・『LEICA M4-2』が製造されていた頃合でしょうか。
この刻印は、同じくセットになっているレンズにもそれぞれ彫刻されています。

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これだけのスペシャルモデルということで、付属品も豪華です。

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ライカ社のハンス=ピーター・コーン氏とラルフ・クーネン氏の両CEO(当時)によって署名された製品証明書。

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ライカ・アカデミーの校長であったギュンター・オスターロー氏による著書「50Years Leica M」

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2004年時点までの、M型ライカの歴史が凝縮されています。
非常に読み応えがありそうですが、なんとビニールをかぶったまま、未開封です。

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セットが収まるケースは、ドイツ・ケルンに本拠地を置く老舗スーツケースメーカー、リモワ(Rimowa)製。
既存のものではなく、落ち着いたチタンカラーの外装をもつ特注品です。
下記動画では、このRimowaケースから取り出すところから、じっくりと御覧いただけます。

写真および動画を見て「おや?」と思われたお客様・・・流石です。
そう、この個体には1点オリジナルと異なる部分があります。
本来、目の細かいサドルレザーが貼られている筈ですが、この個体の貼り革は、通常のM7と同様の物に交換されています。
恐らく、過去にライカへメンテナンスに出された際に交換されたものと推測されます。
記念モデルのメンテナンスであろうと快く引き受け、常に“実用できる”完璧な状態で保つ。
単なるコレクションとしてではなく、ライカ社のカメラに対する姿勢が伺える一品とも言えるのではないでしょうか。

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