【SIGMA】 山木和人社長 スペシャルインタビュー <Part1> | THE MAP TIMES 
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【SIGMA】 山木和人社長 スペシャルインタビュー <Part1>

[ Category:SIGMA|掲載日時:2017年11月09日 16時10分]


マップカメラ×シグマ 社長対談インタビュー

マップカメラ×シグマ 社長対談インタビュー

マップカメラ×シグマ 社長対談インタビュー

シグマ会津工場レポートの特別編として、株式会社シグマの代表取締役社長・山木和人氏にお時間をいただき、インタビューを行いました。インタビュアーはシュッピン株式会社・代表取締役社長の小野尚彦。なぜ会津に工場を構えたのか?新たなレンズシリーズを展開した意図とは?ヴィンテージナンバーの意味とは?など、シグマという会社や製品に込められた想いなどを伺ってきました。ぜひご覧ください。


 

福島・会津に工場を構えた理由とは?

マップカメラ×シグマ 社長対談インタビュー

シュッピン株・小野社長 まず、東京の世田谷で事業を営まれていた貴社が、製造の拠点として「会津」という土地を選んだのにはどのような理由と背景、ご縁があったのでしょうか?


株シグマ・山木社長 創業当時から働いていた会津出身の社員の提案がきっかけです。当初、先代(創業者:山木道広氏)が会津へ高卒新卒者のリクルートに来ていたのですが、農家出身者が多く、長男は跡取りとして必要なため、都内に行くことが出来ない。かといって近代農業なので、専業農家である必要はない。そこで、繁農期以外はそうした方も働くことができる方法として「こちら(会津)に拠点を移されてはどうか」という提案を受けたようです。

その提案に応える形で先代が号令をかけ、最初は磐梯町ではなく、猪苗代で鉄工所を営んでいる方から納屋を借りて事業を始めたのが、この会津工場の始まりです。そのうちに、この土地と人の良さに気付き、猪苗代に本格的な拠点を探したのです。でも、猪苗代は産業構造としては観光地であり、工業にはあまり適さない、そこでここ磐梯町にお誘いをいただいて操業を始めたのが当時の経緯です。公式にはこちらの工場での生産は1974年からなのですが、実は1972年頃には操業を開始しています。


シュッピン株・小野社長 そういう方がいなければ今この地に拠点は無かったことを思うと、ご縁を感じてしまいます。
会津というと雪が深く、その良質な水が使える印象がありますが、そうした点が決め手なのでしょうか?


株シグマ・山木社長 水質が良い所にレンズ工場、というのはあまり関係ないと思います。もちろん会津は水が良い所で、工場の近くでも日本百名水などがあります。しかし、水の美味しさが工場設立の決め手となったわけではありません。

以前、海外のレンズ工場の方ともお話した際に、水が美味しい所というのは、山が近い所、生活が厳しい所である。そこに暮らす人も規律正しく、勤勉な人が多いのだという話題が上りました。実際に水質がよい土地でもあるのですが、それよりもその地域の人々の気質が重要と我々は理解しています。


シュッピン株・小野社長 なるほど、そうした気質という点も御社のモノづくりへのこだわりに繋がっているのではないでしょうか。

こだわりといえば、先ほど工場見学をさせていただいた際に、貴社の「MADE IN JAPAN」に対するこだわりを強く感じることが出来ました。ここまで国産、自社生産にこだわる理由とは何なのでしょうか?


株シグマ・山木社長 国内にこだわるという点には「工場で働く方の雇用を守る」という意味合いも大きいのです。
もし、海外に行けば、当社も もっと拡大しようと思えば出来たと思います。アナログがデジタルに変わった頃、各社が一気に規模を拡大し、転換を図ったのに対し、当社は緩やかな変遷を重ねて参りました。

日本に残ることで、日本でしかできないことを行なおうと、それまで作っていた安価帯の製品から、ハイエンドな製品にシフトしました。海外に工場を作ると、そこに大きな投資を行います。一方で、国内工場は縮小、または撤退・閉鎖となるのですが、当社はそれには否定的で、品質にこだわることと同時に、会津で働く皆さんの雇用を守りたかったのです。


シュッピン株・小野社長 国内にこだわりを持つという点は、そうしたお考えがおありでしたか。
実際に見学させていただいた工程の中で『一番見せたかった部分』と『実は見せたくなかった部分』を強いて挙げるならば、どこの内容でしたか?


株シグマ・山木社長 特別に「ここは見せたくない」という部分はありません。ただ、一般的にはガラスモールド非球面レンズや、組み立ての工程などは、あまり見せたくないと考える企業様はいらっしゃると思います。
実際にはご覧いただいた工程の中で、見えない部分にこそ重要なノウハウがあると思うので、目で見える部分は見ていただいて構わない、と私は考えています。

見てほしかった部分としては、特定の工程というよりはスタッフの働く姿、真剣に取り組む姿、そしてその眼差しが最も見てほしかった部分です。皆、規律正しく取り組んでいる様子をご覧頂けたかと思います。

以前、製品の製作工程を収録したプロモーションビデオをフォトキナ向けに作成したことがあります。当初製作の方にお願いした際は、工程のみに焦点を置いていたのですが、「部品だけではもったいない、働く方がとても良い目をしているので、その方々の手と目を撮りたい」との申し出を受けました。
製造工程もそうですが、真剣に取り組むスタッフの姿勢や眼差しも是非見ていただきたい部分です。


シュッピン株・小野社長 製品だけでなく、皆様の意思決定やノウハウに至るまで『MADE IN JAPAN』が浸透していると感じました。

日本だけではなく、海外のお客様にも「MADE IN JAPAN」は強い武器になると思います。


株シグマ・山木社長 英米辺りだと、昔の「安かろう悪かろう」という印象が根強くあるものの、中国や東南アジア、ヨーロッパ辺りでは「MADE IN JAPAN」は高品質の証のような意味に捉えられています。特にアジアでは非常に人気が高いです。

全てを日本でローカルに作り込んでいるところや、日本的な考え方で作っていることは、欧州で非常に支持を得ています。フランスのワイン、スイスの時計と同様に、「ローカルで特色を出してモノづくりをする」という考え方は共通していると思います。


  
SIGMAインタビュー Part2


工場レポート




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SIGMA|掲載日時:2017年11月09日 16時10分]



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