【OLYMPUS】OM-D E-M1Xの実力と魅力に迫る Part.3
手ぶれを検出するセンサーや補正ユニットのメカニズムを見直しすることで、カメラ単体で7段、「ED 12-100mm F4.0 IS PRO」レンズとの組み合わせでは最高7.5段の5軸手ぶれ補正を実現しました。 OM-D E-M1 Mark IIの最大6.5段補正で2秒間の手持ち撮影が可能だったことを思い起こすと、1段向上したことで昼夜問わず様々なシーンで活躍してくれることは容易に想像がつきます。感度を上げるか、三脚を立てて手振れ対策をする必要から解き放たれ、好きな場所で撮影ができる。考えただけでもワクワクしてしまします。
そして注目すべきは、手振れ補正技術向上に伴い更なる進化を遂げたハイレゾショット。80M相当の超高解像画像を生成するモードに加え、手持ち撮影でも50M相当の撮影を可能にする「手持ちハイレゾショット」が実装されたことで、様々なフィールドの景色を高解像度で記録できる可能性が高まりました。
撮影中に発生するわずかな位置ずれを利用し、16回撮影した画像をもとに50M相当の高解像写真を生成。三脚を利用できない場所での撮影でも高画質な撮影が楽しめます。また、このわずかなズレはカメラ側で大きすぎると判断した場合、エラー表示がされるので、その場ですぐ撮り直しができるのも魅力です。
同じく画像合成で可能になった機能に「ライブND機能」があります。複数の画像を合成して疑似的に露光時間を延ばすことで、スローシャッター効果を使ったような表現が得られます。効果の段数はND2(1段分)~ND32(5段分)の5段階から選択可能で、撮影前にファインダーでスローシャッター効果が確認できます。前玉が飛び出した超広角レンズなどフィルター装着が困難なレンズでも超スロー撮影が楽しめます。
「ND32」を選択し、シャッタースピード6秒で撮影しました。海岸に打ち寄せる波しぶきを止め、雲海のようなイメージに仕上げました。
他にも前ページで触れた優れたAF機能を併用して流し撮りに応用するなど、作品の幅を広げることができる嬉しい機能です。