【Voigtlander】ぼくらのVCメーター
フィルムライカデビューにおける壁の一つ、それが露出の決定です。
M型フィルムカメラには露出計の存在しないモデルが多くあります。
M3、M2、M1、M4、M4-2、M4-P、M-Aなどなど…。
フィルムライカを使っているユーザーは感覚的に露出を測ることに慣れている方が多い印象ですが、フィルム代・現像代の高騰する現代です。 一枚も無駄にしたくない…。という気持ちもあると思います。 そんな私たちの強い味方が露出計です。
露出計を使えば様々なシーンで明るさを測ることができ、表示された明るさに合わせて
カメラのシャッタースピードやF値を決めると適切な明るさで写真を撮ることができます。
しかし、この露出計ですが、少し大きく、カメラと露出計を持ち変えるのが面倒なときも…。
確かに正確な露出を測るには単体露出計がベストですが、撮影時にわざわざバッグから取り出すのも少し億劫であったり、バッグなど何も持たずにカメラ1つ、身一つで気楽に街歩きをしたいときもあるかと思います。
そんなあなたにこのVCメーター!
Voigtlander(フォクトレンダー)というメーカーの露出計です。
なんとカメラのシューに取り付けることが出来るのです。 もともとはドイツ発祥のメーカーですが、現在は日本の長野県にあるコシナが受け継いでいます。
シリコンフォトダイオード採用の高精度露出計です。
使い方は、メーターのシャッター速度と絞りの値を適正露出の緑のLEDが点灯するよう調整します。
緑のLEDが点灯したら、そのシャッター速度と絞りの値にカメラの数値を合わせて撮影です。この時、カメラ側の設定を忘れないように。VCメーター側を合わせて満足してしまい、よく忘れます…。
I型とII型を比較するとII型のほうが薄型になっています。
また、ISOの設定の場所も変更されています。
II型では5本線が入っており、同じ露出で5種類のF値とシャッタースピードの組み合わせが選択できます!
この写真の状態であれば、ISO400のとき以下の表のとおり
すべての組み合わせで同じ明るさの写真が撮れます。
例えばレンズをF5.6で設定しているとき、露出を測ったけれどももう一段絞るとシャッタースピードはどうなるか、などの早見表として使うことができます。
動力はボタン電池のLR44かSR44を2つ。どちらでも作動します。
ニッチな話となりますが、
I型では電池蓋を開けるのにコインを必要としますが、II型ではコインが不要となっています。
これは大変画期的な事で、『電池蓋の無償化』と言う方もいらっしゃるそうです。
小さいのでポケットの中に入れておいて必要な時だけ取り出しで測光するという使い方もできます!
またVoigtlander のストラップアダプターを使えば紐をつけて持ち運びができます。
現在は新品の販売が終了してしまったアイテムなで中古で見つけたらチャンスです…!
また過去にはこんな記事があります!
こちらの記事も現在では同様の製品はなく、加工が必要になると思います。ご参考までにご紹介しました。
M3などにつけてもよし。
M10系につけてもよし
Q2につけてもよし…!?
ライカ以外にも露出計が搭載されていないカメラや、
セレン露出計など、経年劣化により露出計が不動のものや、精度が怪しい…というカメラにも!
カメラの楽しみが広がるVCメーター、一家に一台、一カメラに一台いかがでしょうか!
それではまた!