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【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】歴史の街で振り返るSL史

まだまだ暑い日が続いていますが、少しづつ秋の気配が感じられるようになってきた9月。
ちょっと遅めの夏休みをいただきました。
日頃、青春18きっぷを使っても関東近県から出ることの少ないコリドラスですが、今回は久しぶりに関西までの
遠征です。

朝一番の東海道新幹線「のぞみ」に乗り訪れたのは京都。
夏休みを終え紅葉までは少し時間があるこの時期は、修学旅行生が多い時期でもあります。
案の定、有名な神社仏閣には多くの学生が押し寄せていました。
で、そんな集団から逃げるように訪れたのは、西本願寺のほぼ裏手にある梅小路蒸気機関車館です。

梅小路蒸気機関車館は、かつて蒸気機関車の基地であった「梅小路機関区」に造られた博物館で、現在17形式
19両の機関車が保存されています。中には今でも走行可能な機関車も数両あり、山口県内を走るSLやまぐち号の
機関車C57形1号機などもここで保管、検修されています。
旧二条駅 出札事務室
梅小路蒸気機関車館の入口と資料展示館。(写真左)
この建物はかつての「二条駅」を移築したもので、明治37年に建てられた日本最古の木造駅舎との事。
中には応接室や出札事務室(写真右)が当時の雰囲気のまま残っており、昔の切符入れ等を見ていると、本当に
タイムスリップした気分になります。

館内を抜け奥に進むとお待ちかねの機関車庫です。
扇形機関車庫
車庫は最近では珍しくなった転車台を中心に広がる扇形車庫で、大正3年に造られたものとの事。
車庫の中には、これまた珍しい時代の異なるいろんな形の機関車が展示されています。
1080号機 C56 160号機
1080号機(写真左)は明治34年に造られた機関車で、ここで展示されている最古の機関車です。
そしてC56 160号機(写真右)。かつて千葉県を走った機関車としてこの鉄道倶楽部でも紹介した機関車がここ
にいました。23年ぶりの再会です。

C58 1号機 C62 2号機
C581(写真左)は静態保存となっていたものの「お召し列車」仕様で保存されています。
他の機関車とは異なるボイラー扉のノブや菊の御紋が、他の機関車と異なる貫禄の様な物を醸し出していました。
C62形(写真右)は日本最大の旅客用蒸気機関車で前回、大井川鐵道の時に紹介しましたが銀河鉄道999の機関
車と同じ形。
スワローエンジェル C62の動輪
C62の側面の除煙板には超特急「つばめ号」牽引機の証、つばめのプレートが付いています。(写真左)
このつばめのプレート、つばめ号牽引機でも一部の機関車にしか取り付けられず、また他の機関車はつばめ牽引
から外れる際、剥がされてしまったことから、今でもつばめのプレートが残る2号機は「スワローエンジェル」
という別名が付いています。

D51トップナンバー
車庫の外では貴重なD51とC62のトップナンバーや

館内を走るイベント列車「スチーム号」
動態保存されている機関車が1日3回、館内を走るイベントも行われています。

スチーム号の鼓動 給水塔
残念ながら時間の都合で走行シーンを見ることはできませんでしたが、走行準備の為、ボイラーには火が入って
おり、SLの躍動感は十分感じられました。(写真左)
脇には大きな給水塔(写真右)があり、石炭の他にも大量の水を使う機関車の維持の大変さも感じられました。

スチーム号
京都と言えば有名な神社仏閣ばかりに足が向きがちですが、たまには鉄道史を振り返るのも悪くありませんよ。

使用機材:M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mmF4.0-5.6

[ Category:etc. | 掲載日時:10年09月23日 12時43分 ]

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