【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】い鉄で菜の花めぐり
西の方から桜開花のニュースもチラホラ。いよいよ春本番といったところでしょうか。
そんな中、千葉県では県の花の菜の花が見頃を迎たとの事。暖かい陽気に誘われて房総半島へ出掛けてきました。
今回訪れたのはJR外房線の「大原駅」から房総半島の内陸部で小湊鐵道の終点でもある「上総中野駅」までの
26.8kmを結ぶ「いすみ鉄道」。旧国鉄木原線から昭和63年3月に第三セクターに移行されたローカル線で、
「い鉄」の愛称で親しまれています。
利用者減少による慢性的な赤字から廃線が度々噂され、2年前には経営状況の立て直しのため、社長を全国に公募
したことでも話題になりました。
近年は観光に力を入れ、沿線景観の向上やグッズ販売等で経営改善を目指しています。
その中の一環として行われている「花のスポンサー」企画。花の種子代を寄付金で集め、沿線によりたくさんの
花を咲かせています。
総元駅にて
東総元~久我原間にて
東総元~久我原間にて
東総元~久我原間にて
菜の花がどんどん広がっています。もうすこしすれば桜も咲きもっと華やかになることでしょう。
菜の花ばかりに目を取られがちですが、足下に目をやるとつくしの姿も。
あちらこちらで春を感じ取る事ができます。
いすみ鉄道の中心駅「大多喜」は徳川家康の直臣、本多忠勝の居城、大多喜城の城下町として栄えました。
駅から1.5kmほど離れた山の上には天守閣を望む事ができ、時間があれば歴史散策も。
上総東駅付近にて
日没間近、最後の撮影に菜の花畑の側で列車を待っていると、畑作業中の方に「これは食用の菜の花よ」と声を
かけていただき、花を分けていただきました。春の暖かい陽気の中に、沿線の人の温かさも感じられた1日でした。
いすみ鉄道の前身「木原線」は当初、現在のJR久留里線(木更津〜上総亀山)と結んで木更津と大原を結ぶことが
計画され、木原線と名付けられましたが、利用者が見込めないため上総中野〜上総亀山間は建設されませんでした。
開業時から苦戦が予想されていた路線でも、沿線の方々のは無くてはならない生活路線。
これからもがんばって欲しいものです。
少しでも売上に貢献すべく、帰りにい鉄のお土産グッズ、い鉄揚げを買ってきました。菜の花の形をした揚げの
ぬれ煎餅です。そういえば同じ千葉県内に、ぬれ煎餅で鉄道の赤字を補っている鉄道会社がありましたね。
ぬれ煎餅ってすごいんですね。
使用機材:Nikon D700
AF-S ED28-70mmF2.8D
AF-S ED80-200mmF2.8D
AF60mmF2.8D Micro
Canon IXY DIGITAL 910 IS