

連載中の「カメラを愉しむ」vol.105は「あぁいいカメラだ。そんな最高のカメラと京都を旅する。」をご紹介いたします。
さて、今回 旅のパートナーに選んだ機材は『Leica Q2』。2019年3月に発売となったレンズ一体型の高級コンパクトカメラで、有効4730万画素の35mmフルサイズセンサーと「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」を採用した1台となっています。
発売から7年近く経過した本機、今でも高い人気を誇る第2世代目のQシリーズの写りは京都という歴史ある街をどのように表現してくれるのでしょうか。期待に胸を膨らませ、いざ撮影へ。

京都という街は何気ない景色が、一枚の作品になるふしぎな街。
歴史ある寺社仏閣が美しいことはあえて特筆する必要もないでしょう。しかしこの街をカメラ片手に散歩をしていると、石畳を照らす木漏れ日や町家の格子窓、のれんが揺れる小さな路地、時間帯によってさまざまな表情を見せてくれる鴨川の景色。
Leica Q2というカメラと共に街を巡ることで、そんな何気ない瞬間も1枚の作品のように自分の記憶に残る1枚になる不思議。それは街の魅力と、カメラの魅力双方あってこそでしょう。なんと幸せなことでしょうか。



「撮る」のではなく、「感じたままを残す」そんな言葉がふさわしい気がします。
有効4730万画素の35mmフルサイズセンサーと「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」の組み合わせは、もちろん言うまでもなくスペックだけを見ても高性能なカメラ。でも実際に使って感じる魅力は数字では表せません。


シャッターを切った瞬間の心地よさ。ファインダーを覗いたときの没入感。
そして写真に写る光の柔らかさや空気感。まるでその場所に流れていた時間まで閉じ込めたような一枚になります。


Leica Q2は、その光のグラデーションを驚くほど自然に描いてくれる。
白飛びせず、黒も潰れすぎない。
明暗のコントラストが美しく、写真を見返すたびに「あの時の空気」を思い出させてくれる空気を写すカメラ。


「広角28mm」だから見える京都。広すぎず、狭すぎず。
時にはクロップ機能を最大限活用して、自分好みの画角に近づけることも簡単。
街の空気感まで写してくれる絶妙な広さでした。


京都の街並みとLeicaの色、Leicaの色は派手ではない。
どちらかといえば落ち着いていて、自然。
木の温もり、石畳の質感、朱色の提灯。
どれも誇張されることなく、その場で見た印象に近い。
だからこそ、京都という街との相性の良さが際立ったのでしょう。
写真を撮るためではなく、旅を楽しむためにLeica Q2を持って京都を歩いて感じたこと。
それは「良い写真を撮ろう」と思わなくなったことでした。
ただ歩き、景色を眺め、心が動いた瞬間にシャッターを切る。
それだけで十分でした。
Leica Q2は、その旅を静かに支えてくれる相棒のような存在。
そんな旅が主役でも1枚1枚がちゃんと作品に感じられる。
その空気感を写すカメラこそがまさにLeicaなのだと実感した旅でした。
現行モデルよりも幾分手の届きやすいこのカメラの魅力を存分にこの1台と。



