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【Nikon】D750 レビュー|フルサイズの定番!人気中古デジタル一眼レフの実力

【Nikon】D750 レビュー|フルサイズの定番!人気中古デジタル一眼レフの実力

 
中古で人気の『Nikon D750』とは

2014年に登場した『Nikon D750』は、フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフの中でも“定番”と呼ばれる存在です。発売から10年が経った今でも、中古市場で根強い人気を誇っており、「中古で初めてのフルサイズを選ぶならD750」という声も多く聞かれるほどです。
有効画素数は約2432万画素。ニコンのFXフォーマット(いわゆるフルサイズ)らしい階調豊かな描写力と、素直でナチュラルな発色が魅力です。また、ボディは軽量でグリップ感も良く、フルサイズながら日常使いにもしっかり対応。プロユースにも耐える堅牢性を持ちながら、趣味としての写真撮影にも最適な一台です。



雨が上がりのペイブメントに注がれる眠い光

 
フルサイズ入門にもおすすめの理由

『Nikon D750』がフルサイズデビューに適している理由は数多くあります。まず第一に、描写力の高さ。高感度性能も非常に優れており、ISO6400でも実用的な画質を維持します。暗所でも色が破綻せず、ノイズも控えめ。センサー性能の高さが、夜景撮影や室内スナップでも安心感を与えてくれます。
さらに『D750』にはチルト可動式の液晶モニターが搭載されており、ハイアングルやローアングルの撮影も楽にこなせます。Wi-Fi機能も内蔵されており、撮影後すぐにスマートフォンへ転送してSNSへアップすることも可能です。
操作性の面では、上位機種ゆずりのファインダー倍率やボタン配置がしっかりしており、初心者から中級者、ベテランまで幅広く扱いやすい設計となっています。

このように理由が並ぶと『D750』が2025年の今も人気であることに頷けます。

少なくとも3種のミックス光でも色が転ぶことなく、立体的な描写に

 
相性抜群の標準ズームレンズ

今回組み合わせたレンズは『AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR』。このレンズはF4通しのズームレンズで、焦点距離24mmの広角から120mmの中望遠までをカバーします。街スナップから風景、ポートレート、室内撮影までオールマイティに対応する、まさに“万能レンズ”です。

特に『D750』との組み合わせでは、AFの速度もスムーズでストレスなし。手ブレ補正機構(VR)も優秀で、室内や夜間でも安心して撮影が可能です。24mmでの広角スナップではダイナミックに、120mmでは被写体をしっかり引き寄せて表現でき、フルサイズのセンサーを存分に活かせます。

この相性抜群のカメラとレンズのセットはコストパフォーマンスが非常に高く、セットで入手する方も多いです。





短いバスの停車時間でもサッと撮れる機動力が魅力

 
中古で選ばれる理由

中古市場において『Nikon D750』が選ばれ続けている背景には、性能と価格のバランスがあります。発売当初の新品と比べ、現在は中古がその3分の1程度に抑えらるなどしており、憧れの機種へ手が届きやすくなっています。そしてボディはマグネシウム合金と炭素繊維複合素材の組み合わせで軽くて強く、長く使える信頼性があります。

人気の理由は、ただスペックが高いからではなく、「使いやすく、壊れにくく、写りがいい」という3拍子揃ったバランスの良さにあります。カメラとしての完成度が非常に高いため、今なお人気なのです。



夜スナップもバッチリ

 
まとめ|完成度の高い一眼レフ

『Nikon D750』は、今なお多くの写真愛好家に支持され続けるフルサイズ一眼レフです。その理由は、信頼性の高い画質、優れた高感度性能、快適な操作性、そして中古での手に入れやすさにあります。

加えて、『AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR』との組み合わせは、幅広い撮影シーンに対応できる抜群のペア。街を歩きながら撮るスナップ、室内での作品撮り、夜の情景までもがしっかり描写できるのは、まさに『D750』だからこそ。

中古で購入を検討している方にとって、『D750』は「いま選んでも間違いのない一台」と言えるでしょう。これから本格的に写真を始めたい人にも、一眼レフなられはの操作感を楽しみたい人にもおすすめです。どうぞセットでお試しください。

 

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[ Category:Nikon | 掲載日時:25年06月10日 15時19分 ]

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【SIGMA】痒い所に手が届く、なんでも撮れる便利ズーム

【SIGMA】痒い所に手が届く、なんでも撮れる便利ズーム

梅雨も近づき雨の降る日も多いこの頃。
この日は運よく晴れていたので外出し、この季節ならではの植物を撮影してまいりました。

使用したレンズはSIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS(フジフイルムX用)。
こちらは丁度1か月ほど前に発売され、35mm判換算で24-450mmの画角を持つ高倍率ズームレンズになります。
今回はFUJIFILM X-T5に合わせました。

梅雨といえばアジサイでしょうか。まだ三分咲きくらいのものが多かったので東京での見頃はこれからだと思います。
今回使用したレンズは焦点距離70mmにおいて最大撮影倍率1:2、ワイド端の最大撮影倍率1:3、テレ端でも1:4の高い最大撮影倍率を実現しているため、ズームレンズでありながらマクロ撮影も可能です。

可愛らしいピンクのアジサイ。
木漏れ日を背景に望遠で撮影するとしっかりと玉ボケを写すことができました。

高倍率ズームレンズで気になるのは手ブレのしやすさです。
レンズ内手ブレ補正がワイド端で6段、テレ端で4.5段入っています。X-T5のボディ内手ブレ補正も相まって日中の日陰の撮影でもあまり手ブレを気にせず撮影することができました。

テレ側での作例が続いたのでワイド側での写真を。清掃工場が近くにあったので煙突を撮影しました。
焦点距離16mmでは大きな煙突も切れることなく撮影することができます。

春に咲いた花々が実を結んでおり、上から梅、葡萄、枇杷と馴染みのある果物がなっていました。
この季節になると梅干しを漬けねばと毎年筆者は思います。

広角から望遠まで使えるこのレンズは一本あればなんでも撮影ができるのでレンズを変える手間がありません。
もう少し広角だったら、もう少し寄れたら、という要望に応えてくれる、痒い所に手が届くようなレンズだと感じました。

[ Category:FUJIFILM SIGMA | 掲載日時:25年06月09日 18時00分 ]

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【OM SYSTEM】雨の中でも安心のフォーサーズ!OM-5で梅雨の日散策

【OM SYSTEM】雨の中でも安心のフォーサーズ!OM-5で梅雨の日散策


6月8日に掲載いたしました当該記事におきまして、記載内容に一部誤りがございました。
つきましては、6月10日付で該当箇所を修正いたしました。

九州南部や沖縄ではすでに梅雨を迎え、今月6月上旬以降九州北部から四国・中国・近畿・関東甲信越と徐々に梅雨入りが予想されています。
雨の中、カメラを持ち運ぶのは少し心配…。
しかし、そんな時こそおすすめしたいカメラメーカーがOM SYSTEMです。
今回は、多種多様なOM SYSTEMのカメラの中からOM-5で雨の日に撮影に行ってきましたので作例写真とともになぜ雨の日に特におすすめしたいのがOM-5をはじめとするOM SYSTEMのカメラであるのかという点をご説明させていただきます。

1.マイクロフォーサーズだからこそ実現できるコンパクトさ

まず、マイクロフォーサーズの利点として最初に思い浮かぶのが、他のフルサイズやAPS-Cといったセンサーサイズのカメラと比べてコンパクトなサイズ感が実現できるということです。
今回使用したこのOM-5も幅125.3mm×高さ85.2mm×奥行49.7mmと小さいバッグでも鞄に入るサイズとなっております。
また、重量も約366gとペットボトル500mlよりも軽いカメラになります。雨の日は傘を指していて片手がふさがっていることもあり軽量なボディの方が撮影がスムーズに行えます。
また、センサーサイズが小さい分レンズも同様に望遠レンズであってもコンパクトなサイズ感であることが多いです。
今回のこの撮影で使用したレンズは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」です。こちらのズームレンズでも382gと先ほどのOM-5とほぼ同様の重さ。
このカメラとレンズのセットでも1キロにならず持ち歩きの負担にもなりません。
雨の中では、カメラバッグに入れて都度バッグから取り出すよりもストラップを付けて常に首から下げて携帯していた方が使い勝手がいいように思います。そのため、このような軽量な組み合わせがおすすめです。

2.強力な手振れ補正

OM-5に限らず、OM SYSTEMのカメラの一つの大きな魅力として強靭な手振れ補正が搭載されているという点が挙げられます。
OM-5には、5軸手ぶれ補正が搭載されております。今回のレンズにはレンズ内手振れ補正が搭載されていませんが私個人の感覚では、OM-5をはじめとするOM SYSYTEMカメラはレンズ内手振れ補正がない場合でもシャッタースピードが1/10程度であっても両手でカメラをもって撮影した場合、ほとんど手振れが発生していないように感じます。
そのため、街中のスナップ撮影以外のシーンでもアウトドアでアクティブに使用される方に人気のメーカーがOM SYSYTEMです。
今回の雨の中での撮影も同様に、傘を片手で不安定な手元での撮影シーンが多く考えられるためOM SYSYTEMの強靭な手振れ補正は梅雨の撮影の強い味方となってくれます。

3.高い防塵防滴性能

OM SYSYTEMの特徴として、強い防塵防滴性能が挙げられます。
今回使用した、OM-5とM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIはそれぞれOM SYSTEM(OLYMPUS)製防滴カメラ、もしくはレンズと組み合わせて使用した際にIP53という高い防塵防滴性能を発揮します。
OM SYSYTEMをはじめとする、高い防塵防滴性能を持つカメラやレンズで表記のあるIP〇〇とは、防塵・防滴保護等級と呼ばれ、塵や埃等の固体異物と水の浸入からどれだけ耐久性があるかを示す、IEC(国際電気基準会議)及びJIS(日本工業規格)の2つで定められた規格となります。
IP〇〇と表記のあるうちの最初の数字は、防塵性能の強さを表し最大数は6となっています。
そのため、IP6〇とは完全な防塵構造を持ち、塵等の混入を完全に防御出来る性能を持つものです。
後半の数字は、水の侵入に対してどれほどの性能を持つかという数値となっており、最大数は8です。
そのため、IP〇8は水面下での使用が可能
なものとなります。

今回の組み合わせはそれぞれIP53等級のため、
「機器の正常な動作に影響が出るほどの粉塵が内部に侵入せず(IP5〇)、左右60度以内の降雨による有害な影響を受けない(IP〇3)」のカメラとレンズの組み合わせであると言えます。

この日は、傘を差しながら片手で撮影を行い撮影に夢中になるにつれカメラが傘からはみ出してしまう場面もありました。
カメラのグリップ部やレンズの鏡胴部分が雨に濡れてしまう時も多くありましたが動作には全く問題なく撮影を最後まで行うことが可能でした。
もちろん、一日中傘を差さずに撮影を行ったり雨の中レンズ交換を行った場合はカメラが壊れてしまう可能性も大いにありますが、傘でカバーできずに多少雨に濡れてしまってもあまり心配せずに撮影が安心して行えると感じました。


4.雨により風情を感じるモノクロ撮影

雨の日はどうしても曇り空に覆われ光が上手く写真に取り込めずどんよりとした写りの写真になってしまうことがあります。
そんな雨の日だからこそおすすめしたいのがモノクロ撮影です。
こちらの写真は同じ場所にあった葉を通常のカラーとモノクロでそれぞれ撮影したものです。
カラーの撮影でも葉の緑が鮮やかに描写されていますが雨の日に葉載った雨の水玉は、モノクロで撮影した方が存在感を感じられるように感じます。
広角での風景写真等を撮影したときに色の鮮やかさが足りないと感じる場面ではモノクロモードでの撮影を行うことでより味のある写真が出来るように思います。

また、葉の写真の通りこちらのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIの最短撮影距離は0.2m。
葉に寄っての撮影も可能です。雨の日で撮りたい写真として水たまりの様子や、葉の上でまとまった水玉が挙げられます。
その際にOM-5はバリアングル式液晶のため地面に近寄っての撮影もスムーズに行えます。

5.OM SYSYTEMだからこそ楽しめるアートフィルター

4.でご紹介したモノクロ撮影を、OM SYSYTEMだからこそより楽しめるアートフィルターという機能があります。
こちらはモードを切り替えることでトイカメラやジオラマ撮影などを楽しめる機能となります。
OM-5では全17種類のアートフィルターが搭載され、カメラ上部のダイヤルを「ART」に合わせていただくかメニュー画面からアートフィルターを楽しむことが出来ます。
多くのフィルターの中でも雨の日にぜひ使用して頂きたいおすすめのフィルターが「ラフモノクローム」です。
OM SYSYTEMの説明によると、ラフモノクロームは「モノクロならではの力強さ、荒々しさを表現した仕上がり」になるとのことです。
上の写真は道に出来た水たまりをラフモノクロームで撮影した一枚です。
ピントを当てた水面の他は粒子感のあるザラザラとした背景となっています。
先ほどのモノクロモードでの一枚と比較して、よりシャープネスが高くドラマチックな一枚になっていると感じました。
この水たまりは普段なら通り過ぎてしまうような特に変わったところのない一般的な水たまりでしたがアートフィルターで撮影することで唯一無二の一枚のような描写で撮影することが可能です。

これから全国で始まる梅雨の季節。
コンパクトながら高い手振れ補正と防塵防滴性能を備えた、OM SYSYTEM OM-5と雨にしか出会えない一枚を探して雨の日のお散歩がおすすめです。

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[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年06月08日 17時01分 ]

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【SONY】コンパクトなのに約6100万画素!「α7C R」で旅スナップ撮影を楽しむ

【SONY】コンパクトなのに約6100万画素!「α7C R」で旅スナップ撮影を楽しむ

旅行先の風景や日常の一瞬を、できるだけ高画質で、でも気軽に撮りたい!
そんなわがままを叶えてくれるカメラ、それがSONY「α7C R」。小さなボディに高画素の実力、旅に連れ出したくなるフルサイズです。

写真はSONY FE 24-70mm F2.8 GM IIとの組み合わせです

手に取ってまず驚くのはその小ささと軽さ。まるでAPS-C機のようなコンパクトなボディ(約515g)に、なんと約6100万画素のフルサイズセンサーを搭載。しかも、最新のBIONZ XRエンジンで高速処理も抜群。

重たいカメラはちょっと…という人でも、旅先で思わずポケットやバッグに忍ばせたくなる一台。この記事では、α7C Rの魅力をスペックや使用感とともに、旅スナップ目線で紹介していきます。

ファーストカットは旅先の漁港にいた鳥を撮影。今回持ち出したのはGMシリーズの標準単焦点として人気の高い「SONY FE 50mm F1.4 GM」です。


こちらの画像は上の画像から被写体に合わせて編集で大きくクロップ(等倍で切り出し)しましたが、GMレンズの解像感の高さと相まってシャープな写真にすることが出来ました。近づきすぎると被写体の野鳥が逃げてしまい、中々寄れない。こういったシチュエーションだとズームレンズを持ってくればよかったと後悔しがちですが、α7シリーズ最高画素数を活かして大きくトリミングしても十分な解像度で残せます。特にブログやSNSなどで編集の幅が広い画像データは活躍してくれます。

街中でも様々な被写体の撮影を行いましたが、高画素機を気軽に旅に持ち出せるのは新鮮な感覚です。最新のAI技術を活用したAFと補正効果7.0段を実現した光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構を搭載したことによって、気になる瞬間もブレなく撮影することが出来ました。

お店の軒下で干されていたイカ表面の質感や艶感を見事に捉えてくれました。手触りや匂いまで伝わってくるようなリアリティな描写は高画素機ならでは。編集時に画像を見返して肉眼を遥かに超える情報量の多さに驚かされます。

今回使用したレンズは本体と合わせて1kgを約30gほど超えてしましましたが、より小型な単焦点レンズと組み合わせることで1kgを切る軽量セットにすることも可能です。
ボディが軽い分、旅先に合わせてレンズ選びの自由度も広がります。小型でも性能・画質に妥協したくない方におすすめです。

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[ Category:SONY | 掲載日時:25年06月07日 12時00分 ]

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【Nikon】Z5と行く散歩道

とある休日、東京都町田市にある小野路宿へ行ってきました。


小野路宿は江戸時代に街道の宿場として栄え、古くは室町時代から名が残る交通の要所となっていました。
通りに沿って宿場の雰囲気が残る一帯となっています。
周辺には駐車場が少ないので小田急線の鶴川駅または京王線の多摩センター駅から出ているバスで訪れるのがおすすめです。

今回はこの小野路宿周辺をNikon Z5にZ 40mm F2をつけて散策してみました。


旅のスタートは小野路の入り口にある小野神社前のバス停の近くにある小野神社からスタートです。

スタートの小野神社は平安時代に創建された歴史のある神社です。
今回はここを起点にガイドマップに乗っているルートを辿ってみることにしました。


初めに訪れたのは六地蔵と呼ばれる場所です。名前の通りお地蔵さんが並んでいますが、よく数えてみると実際は6体ではなく7体並んでいます。少し薄暗い中に真っ赤な前掛けの色が映えます。


道を進んでいくと途中に牧場がありました。都心からそれほど離れていないところに牧場があるのが意外でした。牛舎の中では、黒い牛たちがのんびりと過ごしていました。


尾根沿いの道の傍らに白いアジサイが咲いていました。道沿いに咲く花々は近づく季節を感じさせてくれます。
後ろにはなだらかにくだりながら畑が広がり、丘陵地帯であることを感じることができます。


木漏れ日が差し、鳥の声が聞こえる林の中に小道が続いていきます。
今回のルートは写真のように舗装されていない道や林の中を通るので運動靴などの滑りにくい靴で歩くのがおすすめです。


地面に倒れた木にキノコが生えていました。Nikon Z5は周りの雰囲気をしっとりと映し出してくれます。


整備された竹林が現れました。林の中にふっと明るい空間が広がります。時折、風が吹いて竹の先端が揺られる音に周囲が包み込まれます。


谷戸の風景が目の前に広がります。田んぼには水が張られ、田植えの準備が進められていました。
この地区では伝統農法を用いて里山の保全をしているそうです。近くには炭焼き小屋もあり里山の雰囲気を感じることができます。


谷間に流れる水を使った鹿威しがありました。コトン・コトンと竹を打つ音が周りに響きます。
ここまでアップダウンのある道を歩いてきましたが、軽量なボディとレンズの組み合わせの為、長時間持ち歩いても苦にはなりません。


ルートから少し外れますが、関屋の切り通しという場所にも行ってみました。関屋の切り通しは調布の布田宿から小野路宿を結ぶ布田道の切り通しで、幕末には新選組の近藤勇らが稽古の際に通ったといわれています。


散歩を終えてうどんをいただきました。Z 40mmF2は最短撮影距離が0.29mなので、全体を入れるテーブルフォトなどにも使えます。

Nikon Z5を持って歩いていましたが、フルサイズミラーレスでありながら使いやすい操作系と軽量ボディで、非常に取り回しがよく、また、レンズもほど良い画角としっとりとした描写で十分に楽しむことが出来ました。
これからカメラを始めたい方や、APS-C機、コンパクトデジタルカメラからのステップアップにもおすすめの組み合わせです。

お気に入りのカメラとちょっとそこまで、初夏の景色を撮りに行きませんか。

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年06月06日 18時00分 ]

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【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica Chrome編

【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica Chrome編

Leica SL3やQ3に搭載された最先端のイメージプロセッサー「Maestro IV」では、画像処理の高速化や低ノイズに寄与し、Leica独自の色再現性を実現しています。
そして、Maestro IVでは新たな機能として撮影者の好みに応じて変更可能なカラープリセット「Leica Essential Looks」が使用できるようになりました。

この連載では、カメラにプリインストールされている「Leica Core Looks」と新たにインストール可能な「Leica Essential Looks」、
それぞれ独自のカラールックを持つLeica Looksに焦点を当てその魅力に迫っていきます。どうぞお楽しみください!

・・・

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/4000 F1.4 ISO100

今回は「Leica Essential Looks」から「Leica Chrome」(CHR)をご紹介。
実はLeica FOTOSを使用して追加可能なルックの中でも、初期ルックには存在しなかったのが「Leica Chrome」です。
「Leica Q3 43」の発売に合わせてLeica FOTOS側にもアップデートが行われ、そのタイミングで追加になったルックとなっています。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/1250 F1.4 ISO100

比較的コントラストの高めなルックが多かった中で、この「Leica Chrome」はコントラストがそこまで高くなく、落ち着いたトーンが印象的。
前半は小雨が降る雨天での撮影だったため、ややアンダーに寄せたカットが多くはなっていましたが、ミッドトーンからシャドウにストンと落ちてしまう事もなくなだらかな階調の移り変わりを楽しめます。
 

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/640 F1.4 ISO100

なお、今回はLマウントアライアンス製品の組み合わせを試してみたいと思い、以前から気になっていたPanasonicの大口径単焦点レンズ『LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50』をチョイス。
描写性能の高さについては聞き及んでいたので、思い切って絞り開放でソリッドな被写体を捉えてみますが、これはなかなかとんでもないレンズかもしれません。張られているネットの波打つシワなどよく描き込まれています。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/2500 F1.4 ISO100

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/1000 F1.4 ISO100

オレンジの壁が印象的な建築。Leica Chromeについては比較的彩度がおとなしいルックという認識を抱いていましたが、思いのほかヴィヴィットな色表現となりました。
撮り歩いていて感じた事ではあるのですが、露出がハイ気味なのかアンダー気味なのかで仕上げ方を分けているのかもしれません。意外と複雑な処理をしているようです。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/80 F1.4 ISO100

東京都内は最近雨が降る日が増えてきました。梅雨が近づいているという事はアジサイが見頃を迎える季節でもあります。
こちらはハイライト側が飛ばないように露出をあわせて一枚。レンズの描写の良さもあるとは思いますが、しっかりと解像しながらもハイライト付近の柔らかなトーンで可愛らしい印象になりました。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/400 F1.4 ISO100

後半は打って変わって晴れの日の撮影です。光がしっかりと回った環境だとややフィルムっぽい写りになっています。
しかしながらコントラストを上げすぎないという方向性はどの露出バランスでも変わっておらず、日常使いのルックとしても全く問題ないように感じました。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/5000 F1.4 ISO100

さすがの観光名所。この日も外国人観光客で大変賑わっていました。ルックのコンセプト的に肌の表現はどうなのかなと思っていたのですが、大きな脚色はありません。
ポートレートなどの撮影にそのまま使っていただいても良いのではないでしょうか。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/2500 F1.4 ISO100

街中のひとコマ。ルックのおかげもあってか、どこかノスタルジーを感じる一枚に。
こういったカラーバランスのルックであれば、流行りはもう少しフェードが効いていてシャドウが浮いていく傾向があると思うのですが、締めるところは締めるというのがLeicaのコンセプトの様です。
落ち着いたカラーからはフィルムライクな印象を受けますが、コントラストからはモダンな印象を受けます。

Leica SL3 + Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 S-X50
ss1/5000 F1.4 ISO100

また、LUMIX S PRO 50mm F1.4についても写りの良さを再認識し、非凡な写りが際立つ撮影であったと感じました。1kgをギリギリ切ってはいますが955gというヘビー級の標準単焦点、贅沢に作られた光学系のおかげか撮影距離に関わらずピント面の立ち上がりが凄まじいですし、色滲みなども殆ど見受けられませんでした。
中距離でもピント前後がしっかり分離する事から比較的急速にボケていくレンズであるとは思うのですが、そのボケが乱れたりうやむやになったりしない点が意外です。各社50mm付近の大口径単焦点はしのぎを削っていると思いますが、このレンズを使いたいがためにLマウントシステムを導入したいと思えるほど強烈なインパクトのレンズでした。
SL系のボディに対して純正以外のAFレンズを合わせた時に挙動がどうなるのかやや不安はありましたが、鯉を写しているカットなどではAF-Cとトラッキングを組み合わせて難なく追いかけてくれていたので、日常的な撮影では充分な速度が得られるようです。

SLシリーズならば純正レンズという固定観念を打ち破るような一本。個人的には大変おすすめです。

という事で今回は「Leica Chrome」でお届け致しました。以前Leica Q3 43で使った時も大変使いやすいルックだなと感心していたのですが、レンズ交換が出来ない点にもどかしさを感じていました。
SL3であればレンズ交換も自由に出来ますから、敢えて往年のズマール 50mm F2だとかエルマー 35mm F3.5だとかクラシックレンズで使ってみても面白そうだなと感じます。

今回はこの辺りで。



[ Category:etc. Leica | 掲載日時:25年06月05日 19時10分 ]

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【SONY】スタッフおすすめ!これから始めるレンズキット特集Vol.5~α6400編~ 

【SONY】スタッフおすすめ!これから始めるレンズキット特集Vol.5~α6400編~ 

GWも終え6月に入り夏を前に新しく趣味を始めるにはよい時期かと思います。
そこで今回は「初心者向けレンズキット特集」と題し、スタッフが各々お気に入りのアイテムと撮影に望みました。
これからカメラを始める方の参考になれば幸いです。


そろそろ夏の気配と共に日中の日差しが強くなる日も増えてまいりました。
春の訪れを告げた花々から夏を感じさせる力強い色彩を持つ花々に入れ替わりつつあります。
今回は季節の入れ替わりを告げる花々を撮影するために用意したのは「SONY  α6400 ダブルズームレンズキット」になります。
前半ではキットレンズのスタンダードのレンズの領域である「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」、設定は「AUTO」にて撮影しております。

α6400の発売は2019年2月22日。
デザインはフラットで、コンパクトであることが特徴。ファインダーが上部に位置しないのでかなりスッキリした見た目をしています。
タッチパネルが採用されており、ピントを合わせるタッチAF、シャッターを切ることができるタッチシャッターなどに対応しているのは、スマートフォンなどでの操作に準じる面もあり、初めてカメラに触れる方にも馴染みやすいかもしれません。
また、背面の液晶画面は可動式になっており180度チルト可動式モニターを採用しており、様々な状況に対応することができるのではないかと思います。

今回は季節の花々を撮影するのが目的のため、追従性能について確認できる被写体ではありませんでしたが、この「α6400」の特長としてAI技術を利用した物体認識によるトラッキング性能が大幅に向上しているという点は大きいかと思います。

「像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用するファストハイブリッドAFシステムに加え、高速処理を実現する最新のBIONZ X、フルサイズミラーレス一眼カメラの動体予測アルゴリズムを本機に最適化し搭載」とメーカーの機体の説明にある通り、上位機種である『α9』のアルゴリズムを最適化し継承しているので、初めての方が動いている被写体を撮影するのにも強力にサポートしてくれます。

「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」は携帯性に優れ、操作性・静音性が良く、なめらかなズーミングが体験できるパワーズーム機構が搭載されています。
違和感なくズームが作動しますので、構図をいろいろと変えながら撮影してもストレスなく楽しむことができます。
手ブレ機構も搭載しておりますので、手持ちでも安心して撮影できます。
重量も116gとミニマムな軽量さなのでボディのコンパクトさにフィットしております。

ここからの写真が「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」になります。
望遠レンズは普段使用するのには必要がないように思われる方も多いかと思いますが、この花々のように密集感を出すのには望遠レンズがあるととても良いです。

望遠域のレンズは圧縮効果という、背後の遠近感をなくし前後でまばらに咲いている花々でもこのように密集したように撮影できるので、普段の日常に使用してみてもとても面白い構図で撮影することができます。

α6400は高解像度4K動画記録など動画用の性能も充実しております。
コンパクトなボディながら、写真撮影における性能も向上させ、動画撮影においても高い性能を保有しているため、使えるシーンの幅が広いモデルではないかと思います。

Bluetooth機能も搭載しており、スマーフォン経由で撮影した位置情報を取得することができ、
スマートフォン上のアプリでの撮影画像の確認、転送はもちろん、リモート撮影も可能であるのは当たり前になっています。

SONYというメーカーの信頼感があるので初心者でも安心に始めることができるでしょう。
これからカメラを始めてみようという方はぜひご検討いただくのはいかがでしょうか。

 


いかがでしたか。これからの季節にお気に入りのカメラとお出かけしてみてはいかがでしょう。
次回もお楽しみに。
バックナンバーはこちらから。

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[ Category:SONY | 掲載日時:25年06月04日 18時00分 ]

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【Nikon】オールドマクロレンズで楽しむ季節 Z7×Ai-S Micro-Nikkor 105mm F2.8

【Nikon】オールドマクロレンズで楽しむ季節 Z7×Ai-S Micro-Nikkor 105mm F2.8

Nikonのミラーレス一眼カメラ、Zシリーズ。
Zマウントには数多くの高性能レンズが存在し、ZレンズがあるからZマウントを選ぶ、という方も多いでしょう。
ですがZマウントにはもう一つの楽しみ方があることをご存じでしょうか。
それが、マウントアダプターの使用です。実はZマウントボディは、マウントアダプターを介したレンズの使用にも最適な設計なのです。
そこで今回は、古今東西様々なレンズをZマウントボディに装着し、ボディ、そしてレンズの魅力を再発見していこうと思います。


今年もそろそろ「あやめ」の季節になります。
この時期になると毎年のように訪れるのが「水郷潮来あやめまつり」になります。
今回は第74回になるそうです。
※写真は以前撮影したものとなります。

今年もそろそろ「あやめ」の季節になります。
この時期になると毎年のように訪れるのが「水郷潮来あやめまつり」になります。
今回は第74回になるそうです。

潮来駅から徒歩3分にある「水郷潮来あやめ園」は面積約1.3ヘクタールほどで、例年約500種100万株のたくさんの種類のあやめ(花菖蒲)が植えられており、見ごたえのあるものとなっております。

今年は5月23日(金)~ 6月22日(日)にて開催しており、5月末日現在ではまだ2~3分咲き程度であるそうです。
毎年6月の初旬から中旬が見頃ですので、これから訪れてみようという方は開花状況を確認いただきながら計画を立てていただくのもいいかもしれません。

利根川を水運として使用する際の要所として江戸時代に栄えた歴史のある潮来。
水郷たる潮来のシンボルといえば紫に咲き誇るあやめが私としては、まず頭に思い浮かびます。
ハナショウブが中心に植えられているそうですが、アヤメやカキツバタも植えられているそうです。
聞いたところによると、アヤメは4月下旬~5月上旬、カキツバタは5月上旬~中旬、ハナショウブは5月下旬~6月下旬というように開花時期が異なるようで長期にわたり鑑賞を楽しめるようにしている工夫になるそうです。

この会場は北利根川に注ぐ前川沿いに隣接しており、水郷の雰囲気を存分に楽しむことができます。
あやめまつり期間中は、この潮来での嫁入りの様子を再現した「嫁入り舟」や、「あやめ踊り」、手漕ぎの「ろ舟」など水郷らしいイベントが開催されています。

周囲の三方を霞ヶ浦や北浦、北利根川、外波逆浦(そとなさかうら)の湖沼と河川に囲まれた水郷の潮来は梅雨の時季にこそ訪れてみるのが良いかと思います。

通年運航が行われているという加藤洲十二橋めぐりというのも風情があってよろしいかと思います。
北利根川の対岸、12の橋が架かる水路を巡る旅で、この「水郷潮来あやめ園」の近くの遊覧船乗り場から乗り込めるとのことです。
遊覧船に乗ってたっぷりと水郷情緒を味わえるますのでこちらも旅の計画に組み込むのも良いかと思います。

今回、用意した機材は「Nikon Z7」「FTZ」「Ai-S Micro-Nikkor 105mm F2.8」
Nikon ZシリーズのカメラにNikonオールドレンズをFTZを介して撮影してみました。
ZマウントにはFTZという純正のアダプターを介すことによりフィルム時代のマニュアルのレンズを現代の最新のデジタルカメラの技術で楽しむことができるのはとても面白いことかと思います。

「Ai-S Micro-Nikkor 105mm F2.8」は最短撮影距離が0.41m。最大撮影倍率は0.50倍になるハーフマクロレンズになります。
開放ではやや柔らかめの描写で、絞ると精緻で切れの良い精細な描写が得られるかと思います。
この時期であれば水滴が花弁に浮かぶ様を写し撮るのには、このマクロレンズはとても良いのではないでしょうか。

ピントの当たる面の精細さときれいに柔らかくボケていく描写を楽しめるのは素晴らしく、マニュアルでじっくりと追い込む作業を現代の最新のデジタルカメラを土台として行うのは撮影をストレスなくスムースに対応できます。
「Nikon Z7」の4575万画素にもなる高画素機による写りをオールドレンズにて得られるのは、とても面白ことかと思います。

Zマウントは現行ミラーレスでフランジバックが最も薄いものとなります。
つまりいろいろな歴史のあるメーカーのオールドレンズを楽しめる機種でもあります。
皆さまもぜひ「Nikon Zシリーズ」をマウントアダプターで様様なメーカーのレンズを楽しんでみてはいかがでしょう。

 

梅雨の季節となりますが、雨のなかでも映える花々は魅力的なものかと思います。
これからの季節にお気に入りのカメラとお出かけしてみてはいかがでしょうか。

個性豊かなオールドレンズと、選択肢の豊富なZマウントボディたち。
是非あなただけの”ベストコンビ”を探してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに。
バックナンバーはこちらから。

▼使用機材はこちらから▼

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年06月04日 17時00分 ]

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【Canon】ENJOY!「EOS」~EOS R6 Mark IIと今年も香川巡り~

カメラ界において長い歴史を持ち、愛されているCanon。
1987年3月に発売された「EOS 650」が「EOS SYSTEM」の初号機となります。
それからカメラには一眼レフシステムの開発コード「Electro Optical System」を略した「EOS」が刻まれました。
2018年には、新たにRFマウントを採用したミラーレスシステム「EOS R SYSTEM」が誕生し続々と魅力的なカメラが生まれ、多くのカメラユーザーを魅了しています。
とっておきの思い出やいつものかけがえのない日常を残してくれるEOSシリーズから、とっておきの一台を見つけていただけると幸いです。
ENJOY! EOS

・・・

昨年2度に分けて旅ブログを書いた筆者ですが、気がつけばあっという間に一年が過ぎました。
2024年5月に初めて香川へ訪れ、現地で有意義に過ごした思い出が忘れられず、今年も3月に無事に旅行する計画が実現しました。
昨年同様、夜行バスを使い約8時間の長距離移動を経て、香川へとお邪魔しました。
今回は高速渋滞の影響で到着時間がズレてしまうという、波乱の大スタートとなりました。

高松駅到着後、すぐにJR線のダイヤと睨めっこが始り、なんとかベストな選択で予定通りに進みました。
旅の醍醐味と言いますか、自転車のチェーンが急にギアから外れて空回りしてしまっている状態にさっと手を加え噛み合わせて再度動かす(走り出させる)ような感覚を味わえ、これぞと痛感しました。

さて今回の香川への旅でメインで使用した組み合わせが「Canon EOS R6 Mark II + Canon RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」です。
せっかくの旅ですので、その他アダプターを使用してEFシリーズのズームレンズを何本か試して撮影しましたので、お楽しみいただければと思います。

〜香川到着1日目〜

高松駅から観音寺駅の移動を優先した為、8時過ぎの段階で楽しみの一つであった「朝ラーメンor朝うどん」を食べるというイベントが消滅しました。残念でしたが、その後はホテルでチェックインを早々に済ませ、事前に調べで貸出の台数が多くない狙っていたレンタサイクルを無事に借りることが出来たので、市内を効率よく回る事ができました。

ここから分刻みのスケジュールで巡った箇所をご紹介したいと思います。

【あん餅入りうどん屋】
『必ずここは食べて!』と言われていた筆者は、早速お目当ての店舗へ向かいました。
店内は混み合っており、お店の隣接している駐車場は常に満車で空きがありませんでした。
入店前から期待が膨らみ、念願の一杯を頂くことができました!

衝撃的な美味しさに「またすぐにでも来たい。おかわりを食べたいね」と会話が弾み、満足して腹拵えができました。

人も多く、スペースが限られているこのような場面では、コンパクトなレンズが重宝します。
「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」は他の広角ズームレンズと比べ、安く・軽く・良好な解像度と、三拍子が揃っています。

運ばれてからすぐに伝わる老舗自慢の美味しさですが、冷めない内にシャッターを切るこのタイミング、
具材の良さが伝わる解像力のほか、ストレスを感じない軽快なAFのおかげで、すぐに味わう事ができました。

【高屋神社 天空の鳥居】
感動、冷めやらぬまま新しく虜になったうどん屋を離れ、一度来た道を戻り、移動手段をバスに切り替え次の目的地へと向かいました。ここでもたくさんの方が訪れておりここから眺めれる絶景を見たり記念撮影をして楽しめます。

筆者のような旅好きには、風景やスナップ等で多用できる超広角15mmスタートはありがたいです。
そんな「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」の重量はなんと約390g
RFレンズ群の「RF14-35mm F4 L IS USM」や「RF15-35mm F2.8 L IS USM」と比べて飛び抜けて軽量でコンパクトです。

※「RF14-35mm F4 L IS USM」の重量は約540g
「RF15-35mm F2.8 L IS USM」」の重量は約840g

マウントアダプターを使用して「EF135mm F2L USM」で少し離れた所から撮影をしてみました。
景色を楽しめるようにベンチが用意してあった為、ゆっくり時間を忘れて過ごす事ができます。

この特別な、そして落ち着ける空間を見事に再現している写りは
これこそEFレンズの銘玉と言えるのではないでしょうか。筆者のお気に入りのレンズの一つです。

【父母ヶ浜】
春分の日、大人気のスポットはやはり多くの方が足を運んでいました。
日の入りをある程度調べ、移動をしてみましたがギリギリの到着でした。

横一列に並んでいるのは、青いジャケットを着ている方が記念撮影をしてくれているようです。

筆者も同伴者と記念撮影を楽しみ、初めて訪れた風景を目に焼き付ける程ゆっくりしたかったのが本音です。
思っていた以上に当日暗くなるのが早く、滞在時間が30分未満とすぐ来て、すぐ別の所へ移動する忙しさでした。

レンズを交換し、マウントアダプターを付け「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」で撮影。
望遠レンズが一つでもあると安心するのは筆者だけでしょうか。

このレンズは今尚新品が現在も発売されており、I型の直進ズームから回転ズームに変わった点などリニューアルされて、多くの方がご使用していると思います。

直感的に動かすI型も好きですが、日々多くのレンズが捻る動作ですので回転だと慣れが一番の武器だと感じます。
使用して気がつく事が多い筆者ですが、EFの望遠白レンズだと重量が…と思われている方もいるかもしれません。

筆者個人は使っていて重いと感じるほどでなく、寧ろ使いやすく気に入りました。
シャッターを切った後に見る写真が良かったのがそう思わせたかもしれません。

【骨付き鶏の料理屋】
1日目の締めは、ここのお店の骨付き鶏じゃないと満足できない絶品店へと向かいました。

店内の雰囲気がすごく好きで、従業員さんの忙しい中でもこちらを気にしてくれる人柄・笑顔に引き寄せられ、香川に来た時には絶対来ようと決めています。

今回も席の予約がとれ、絶品の親鳥(おや)・若鳥(わか)の両方を頂きました。
※かみ応えのある独特の食感が魅力の“おや”。柔らかくジューシーな味わいの“わか”

うどんのように骨付き鶏も別のお店で、食べ比べを後日行いましたがやはりここで頂くご飯は格別でした。

「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」の気になる価格ですが
新品は約7万円であり、中古は約6万円程度です。【2025年6月現在】

コストパフォーマンスの良さがかなり目立ちます。
小型軽量でいて手頃な価格の広角ズームレンズですので、初めて広角レンズを買ってみようと思われている方へおすすめできます。

・・・

~ちょっとBreak~

前回は持っていけなかったthinkTANKphotoの「カメラローリングケース エアポートテイクオフ V2.0 Airport Takeoff」を実際にこの旅で使用ができた事も、筆者にとってはプラスです。

今回せっかく良い体験もできましたので少し書いてみたいと思います。
中の仕切は自由に組み合わせたり取り外せますので、持ち運ぶ際の状況に応じてカスタムがしやすいのが大きな特徴です。

内訳ですが、カメラボディ+レンズ装着状態の2組、その他レンズ2本、マウントアダプター2個、モバイル充電器1個、その他スリングなど小物類が多数です。三脚なども横に縛着する事も可能です。

次に筆者が一番長く使用した場面をお伝えします。
これからご紹介する2日目の「金刀比羅宮」にて、表参道から厳魂神社(奥社)まで背負って行き帰り使用をしました。
※他の参拝者様のご迷惑にならないよう注意しながら歩き、撮影時も周りを気にしながら行なっておりました。

帰路の際、空港の機内持込手荷物の測りで重量を調べて知ったのですが「約10kg」とあり、それを往復合わせて約2時間背負って歩いていたと判明しました。

日頃の運動不足も解消させるくらいズッシリと重さが体に伝わりましたが、頑丈に作られているので安心して持ち運ぶことができました。

キャリーもできてバックパックのように背負え、機内持込サイズに対応しており、購入して大正解だったと今回の旅で常々感じました。

・・・

〜香川到着2日目〜

翌日は香川から愛媛へ

【朝ラーメンのお店】
前回同様、起きたらすぐ朝ラーメンを食べに向かいました。
朝7時半から頂く500円の煮干しラーメンがこれまた絶品で、おかわりをするかすごく迷ってしまいました。

【金刀比羅宮】
2度目の参拝となる“こんぴらさん”ですが、詳しくは前回の記事をご覧ください!

今回も表参道→御本宮→奥社と行き帰り歩いて参拝しましたので、道中の写真を並べたいと思います。

てっぺんの奥社には天狗と烏天狗があるので、EFの望遠レンズをこの為に持ち歩きました。
まずは「EF135mm F2L USM」
次に「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」
歩き疲れて、ひと休みとなるとここでのくつろぎが癒しになります。
前回はGW特別メニューがあったとの事で、またタイミングを狙ってこちらも訪れようと思います。

今回も美味しいご飯を旅の目的としておりましたので、物撮りで丁度良いレンズだと実感しました。

こちらもおすすめの場所ですが、一年前と気合が違います。
それは「ヤマガラ」がいるカフェとわかっていたので、準備が出来てまた来れたので狙って撮ってみました。

普段鳥を撮ることが少ないので、狙って撮影に挑戦したというのが正しいと感じます。
天気が良かったというのも嬉しく、ファインダーで人懐っこいヤマガラを探していました。

「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」を装着していても、木の上の方にいる場合などは
ボディ内のクロップ機能も適宜使用してみました。

Canonから多くのRFマウントのレンズが世に出されるようになりました。
筆者もユーザーとして、年々楽しみが増えるのでレンズ選びにも時間をかけ、写真を愉しんでいます。

今回の記事でマウントアダプターを使用すればお持ちのEFレンズを活用ができることや新しく購入しなくても銘玉が多くあるEFレンズ群を運用できるなど、資金面でもひと工夫ができるのは嬉しい限りです。

次は何を持ってどこに旅に出ようか、今からまた悩んでみたい筆者です。

いつもよりボリューミーとなりましたので
愛媛(松山)の旅はまた別の機会でご紹介できればと思います。
ぜひ今回ご紹介した組み合わせ、またお気に入りのカメラと一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

▼今回使用した機材はこちら▼
当社インターネットサイトでご注文いただくとボディとレンズは【ネット限定 2年保証対象】です!

▼インターネットからご注文いただくと次回ご利用いただけるポイント還元中!▼

[ Category:Canon | 掲載日時:25年06月03日 18時30分 ]

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【SONY】カメラ初心者だった私が変わらずこの組み合わせを愛する理由。 α7III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA

【SONY】カメラ初心者だった私が変わらずこの組み合わせを愛する理由。 α7III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA

本格的にカメラに触れて5年ほどが経ちました。右も左も、マウントの名前もカメラの構え方もよく分からない中、人に選んでもらって初めて手にした組み合わせが、SONY  α7III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA でした。

幸いその後も様々な機材を使用する機会に恵まれましたが、初めて見たものを親と認識するように、やはりいつ使ってもなんだかほっとするのがこのボディとレンズの組み合わせです。

発売からα7IIIは約7年、またFE 55mm F1.8に関しては約12年。メーカー問わず続々と新機種が登場する中で、後継機に劣らぬ勢いのままこのボディとレンズが新品、中古市場ともに長く愛されている理由を改めてお伝えします。

さて、寒暖差激しく呼び方にも悩む曖昧な季節ですが、街中でもちらほらと紫陽花を見かけるようになりました。だんだんと梅雨の訪れを感じます。

まだ見頃とは程遠いタイミングだったので、葉と葉の間を覗くようにして紫陽花を鑑賞。こうして目に見えている以上の感動を受けるのはフルサイズならではの描写力のおかげです。

ミラーレスカメラ業界の中でも根強い人気を誇るSONY α7IIIは、約2420万画素の裏面照射型CMOSセンサーに、瞳AFをはじめとした高性能なAFシステム、そして3.5軸のボディ内手ぶれ補正を持ちます。

昨今は4000〜6000万以上の画素数を持つ高画素機もラインナップとして多いですが、大きく印刷する用途やトリミングなどを頻繁に行わないのであれば、約2420万画素という画素数は十分と言えます。保存や処理に影響が出てしまう高画素のデメリットも踏まえると、スナップや簡単なポートレートなどがメインの筆者にとってはかなりちょうど良い画素数です。

開放F1.8で撮影した、薄いピント面がよく際立つ1枚。

「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」レンズのスペックですが、人の視野角に近いと言われている55mmという焦点距離に、長さ70.5mm、質量約281gと片手サイズのコンパクトさを実現している万能レンズです。大口径レンズ=重くて大きい、という懸念点を払拭してくれる高性能ながら手に取りやすい1本とも言えます。

様々なメリットがあれど、やはりカメラでしか味わえないこの解像度やなめらかなボケ感は1度味わうと忘れられません。

王道中の王道である本レンズですが、撮影環境や被写体の背景によってはぐるりと円を描くような癖のあるボケが生まれます。あるとき知らずに現れたこのボケ感に驚きましたが、ツァイスレンズならではの味のある特徴が個人的にとても好きです。現行のレンズながらも、オールドレンズライクな描写も楽しめます。

F4 まで絞って撮影しています。開放時の描写力もさることながら、絞ったときのシャープさや、立体感、また高コントラストは本レンズの魅力をより一層際立たせてくれます。使うたびに、結局FE 55mm F1.8に戻って来てしまうなと感じる色合いです。

見上げてみたり、屈んでみたり、撮影時は少し窮屈な体勢になる場面もしばしば。スナップメインの筆者からするとなるべくカメラを目立たせずストレスなく撮影を行いたいシーンも多いので、そんなときはチルト式液晶がかなり役に立ちます。コンパクトさを備えたα7Cや同じ無印の後継機種α7IVと本機が比較されることは多いですが、性能面よりまず先にこのチルト式液晶であることが個人的に重要なポイントでもあります。

高感度性能に優れた裏面照射型CMOSセンサーの搭載に加えノイズの乗りにくいα7IIIと、F1.8の明るさを持つFE55mmの組み合わせは暗所における撮影でも強いタッグです。薄暗い室内やまた夜間のスナップも安心して撮影に臨めます。

長年愛するSONY  α7III + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAの魅力をお届けしました。

ある人にとっては始めの1台として、またフルサイズ機へのステップアップとして、あるいは戻ってくる場所として、多種多様なシーン、どんなカメラユーザーにも適応するそんな万能な組み合わせです。また新品はもちろん中古市場も在庫が潤沢なため、価格帯の面を見ても幅広く検討していただけるのではないでしょうか。

長く長く使いたくなるこの組み合わせ、ぜひお試しください。

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[ Category:SONY | 掲載日時:25年06月02日 19時30分 ]

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【Leica】Leicaのある日常 #21

【Leica】Leicaのある日常 #21

桜とともに過ぎ去った出会いと別れの季節。当店にも新人スタッフが加わり早2か月。吸い込む空気や肌をなでる風に梅雨のなかに足音を感じながら、カメラを肩にかけ近所を散策する機会も増えています。今回ご紹介するのは「Leica M10-R」と「Leica Summicron M50mm F2.0 4th」、どちらも発売から日が経ちましたが人気は今なお健在な組み合わせです。多分に漏れずJPEG撮って出しでお送りいたしますので、ハイライトやシャドウの描き方にも注目してご覧ください。

 

 

 

咲き始めてから散りゆくまで、通勤時に通る桜並木を毎日のように眺めては感慨に耽っておりました。漂う空気の絶妙な機微を感じ取るかのように変化する姿は、日本人のメンタリティにも影響を与えているようにも感じます。今回は一つまたひとつと彩が増えゆく街の風景を、あえて全編モノクロームでお届けいたします。表現力を養うための足枷を自身に課したつもりでしたが結果は如何に。

 

 

 

春の香りに誘われるようにサイクリング。ともすると見逃しがちな足元の世界はモノクロ撮影でも楽しむことができます。この日は曇り空だったこともあり隙間から差す日差しを待ちながら撮影を行いました。散歩中のご婦人と談笑しつつ、ライカで撮影していると話しかけられる回数が多いことに気付きます。M型ライカならではの見た目やサイズ感が威圧間を緩和していることは想像に難くありません。

 

 

 

彩がなくとも春だとわかる。太陽の高度や傾き具合で変わる光の差し方に敏感になったのは写真を撮り始めてからかもしれません。はっとするような光の差し方や一瞬の構図に、気付くときほどカメラを持っていない。裏返すとそれは、大切な瞬間は目を凝らさずとも身の回りにあふれているということなのではないでしょうか。

 

 

 

いい雰囲気だなと見上げて、いい雰囲気がそのまま写る。目で見た通りに写すことほど難しいことはなく、いとも簡単に再現するライカの力にはいつも驚かされます。

 

 

 

 

背景とのスムーズな乖離、溶けるようなズミルックスとは異なる力強いボケ感。モノクロスナップにうってつけの1本であると感じます。

 

・・・

 

 

 

あえて付けたはずの足枷は、次の1枚へと足取りを軽くしてくれる心強い味方となりました。普段より光の強弱や空気感の微妙な違いに意識が向くモノクロ撮影は、気分転換や新しい視点の発見にもお勧めです。レンズの性能についていえば、ズミクロン特有の存在感のあるボケ味と程よい滲みのバランスが良い塩梅な優等生。といったところでしょうか。コントラストよりは諧調の豊かさに重きを置いており、周辺の甘さはオールドレンズ好きにも刺さる頃合いとなっています。新緑の季節を迎え、そして少しづつ夏へ。また次回お会いしましょう。

 






[ Category:Leica | 掲載日時:25年06月02日 18時00分 ]

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【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica Natural編

【Leica】What is Leica Looks? SL3+Leica Natural編

Leica SL3やQ3に搭載された最先端のイメージプロセッサー「Maestro IV」では
画像処理の高速化や低ノイズに寄与し、Leica独自の色再現性を実現しています。
そして、Maestro IVでは新たな機能として撮影者の好みに応じて変更可能なカラープリセット「Leica Looks」が使用できるようになりました。この連載ではそれぞれ独自のカラールックを持つLeica Looksに焦点を当て、その魅力に迫っていきます。どうぞお楽しみください!

・・・

今回、撮影に使用した機材は『Leica SL3』と『Light lens lab M 50mm F2 Rigid(周リジッド)』です。
設定はホワイトバランスをAUTOもしくは撮影時の天候の曇天に変更し、適宜、露出補正をかけています。
Leica Looksは「Natural」を使用いたしました。

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/1000 f2 ISO 100 EV0.6

『M 50mm F2 Rigid』は愛称”周リジッド”の名で呼ばれ、
1956年に発売されたライカの『ズミクロン M50mm F2 固定鏡筒』の外観と光学系を再現したレンズです。
カラーバリエーションはブラックペイント、シルバー、ブラスゴールドの3色で、いずれも真鍮製で高級感のある造りです。
前後キャップやレンズフードも鏡胴と同じ色に合わせており、とても所有欲を満たされるレンズです。

ツツジ

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/200 f2.8 ISO 100 EV0.3

周リジッドは固定鏡胴ズミクロン1stを再現したレンズとのことで、使用する前はボケ味や色、
コントラストがオールドレンズらしい雰囲気があるかと思いましたが、使ってみると後ボケが若干ざわつくものの素直な前ボケで、
ピント面はシャープ、色味も自然でLeica looksの「Natural」ととても相性が良いと感じました。
天気が幸いにも「Natural」に合う曇天で、筆者が見たままの自然な色合いが再現できていました。

建物

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/1600 f2.0 ISO 100 EV0

建物を撮る場合は一般的に絞り込んで全体にピントを合うようにする撮り方が一般的ですが、
筆者は単焦点レンズは開放付近こそ、レンズの個性を楽しめると考えよく開放で撮影します。
曇天の空を諧調豊かに表現してくれたり、窓に当たる光や影になった部分も潰れず『Leica SL3』のセンサーと周リジッドの表現力に感心しました。草花

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/125 f2.8 ISO 125 EV-0.3

草木の緑とツツジのピンクのコントラストが対象的で目を引かれた1枚。
Leica Looksの「Natural」は被写体の色味を人が見たままに再現し、
また、湿度を感じさせる仕上がりのため自然植物にも最適なプロファイルだと感じます。
背後に少し入った玉ボケもアクセントになり、周リジッドの開放付近での描写が被写体を立体的に浮かび上がらせてくれました。鉄橋

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/125 f5.6 ISO 125 EV0.6

『ズミクロン M50mm F2 固定鏡筒』は製造されていた当時、カメラ雑誌の解像力テストであまりの解像力の高さに測定不能となってしまった逸話があります。周リジッドはそのレンズを今の時代に再現したレンズですが、F5.6まで絞った時の解像感は『Leica SL3』の6000万画素のイメージセンサーとの相性も良く、写真中央部の緑の道路標識を拡大するとしっかりと文字が識別できる解像力の高さに、現代でも十分実用に耐えうる名レンズだと感じました。
紫陽花

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/125 f2.0 ISO 5000 EV-0.3

すっかり夜になり、そろそろ引き上げようと時計を見たら19時前でした。
今年、初めての紫陽花を目にして思わず記録に残しておこうと撮影した1枚。
絞り開放でもISO5000まで上がってしまいましたが、50%拡大して初めてすりガラスのような粒状性のあるノイズが確認できますが、
色が破綻したりディティールが崩れることなく自然に出ているところが、『Leica SL3』のノイズ処理の上手さを感じました。
夜景

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/60 f2.8 ISO 640 EV-1.0

周リジッドの絞り開放付近の描写は夜景とも相性が良いと感じます。
ディティールをしっかり描きながら絞り開放付近では周辺に独特の柔らかさを纏います。
電灯を撮影した場合に、クラシックレンズだとしばしば見受けられるパープルフリンジも、
周リジッドは現行レンズのため拡大しなければ目立たないのも良いところです。
港

Leica SL3+M 50mm F2 Rigid 1/400 f2.0 ISO 100 EV0.6

・・・

いかがでしたでしょうか。
『Leica SL3』から搭載されたLeica Looks。なかでも「Natural」は人が見たままの自然な色合いを再現し、
曇天のようなコントラストが穏やかで諧調重視のシーンにおすすめのlookだと感じました。
レンズ選びについてはクラシックレンズを始めとした諧調がよく出るレンズとの相性が良さそうに思います。
周リジッドは諧調と解像力の描写がどちらもよく出るレンズで、令和の今になって再現されたのも納得のレンズでした。
次回もお楽しみに。

 

 

 

 

[ Category:etc. | 掲載日時:25年06月02日 17時00分 ]

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【TAMRON】唯一無二のコスパ最強なズームレンズ

【TAMRON】唯一無二のコスパ最強なズームレンズ

2021年の初登場で衝撃が走ったレンズをご存知でしょうか。
TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058 です。

登場時は非常に話題になり、多くの方に手に取って頂いたこのレンズ。本レンズの唯一無二でコスパ最強であるポイントを改めてご紹介いたします。

レンズの焦点距離を見ていただくと分かると思いますが、35mmの標準から150mmの望遠域を一本でカバーしているのが本レンズの特徴の一つ。
しかし、最大の特徴は開放F値が2から2.8と非常に明るい事です。ズーム比が約4倍でここまで明るいレンズは現状本レンズを除くと、最近発売されたFE 50-150mm F2 GMくらいでしょうか。

焦点距離:150mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

メーカーサイトに記載されている謳い文句は「ポートレートズーム」
謳い文句の通りに今回はポートレートでの撮影で本レンズを使ってみました。

 

焦点距離:35mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

使い勝手は非常に便利の一言に尽きます。
35mmで全身、85mmでバストアップ、150mmで圧縮効果を用いた撮影と今まで都度レンズを変える必要があった撮影方法をこの一本で済ませることが出来ます。
一回のポージングでいろんなパターンを撮る場合は、単焦点を用いた方法だと都度付け替えを行います。もしくはレンズ毎に一通り撮影してからレンズを変えてもう一度モデルの方に同じようにポージングを繰り返してもらう。このどちらかでした。かといって高倍率ズームを用いての撮影となると、多くの場合F値の数値が大きいため単焦点等で想定しているボケ感より物足りない結果となってしまいます。ズームレンズでF2.8通しのレンズを用いてしまえば今回のレンズの様に一本で撮りきれてしまいますが、多くの場合70mm前後までしかないのでもう一歩下がってボケ感強めつつ撮りたいな、なんて感じると結局中望遠レンズに付け替える事になります。

本レンズで唯一と言っていいほど、ネックになるポイントはサイズ感と本体重量。
約1.2kg、望遠レンズとカテゴリーすれば軽い部類ですが、標準域を含めたズームレンズのカテゴリーだと大きい部類に該当します。

 

焦点距離:150mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

しかし、重量感にさえ目を瞑れば画質は非常に素晴らしいと言えるレンズです。
便利である上に高い画質のレンズの為、長らく人気で在庫が不安定だったのが納得のクオリティです。この1.2kgの重量感も、単焦点レンズ複数本分の性能を有していると考えるとむしろ軽い部類であると思います。

 

焦点距離:150mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

普段50mm~70mm前後の焦点距離しか使わない筆者にとって150mmの写し出す圧縮効果の描写がとても新鮮でついついテレ端側を使ってしまいます。
今回組み合わせたα7RⅤとの相性も申し分なく、6000万画素の解像度に対して不足を感じるカットが一枚もありませんでした。本体のルックの設定は全てFLも設定して撮影を行っています。

 

焦点距離:63mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

屋外の撮影で快晴だったこともあり、ストロボやモディファイア類を一切持ち出さず、持ち出したのはカメラとレンズのみだったので非常にコンパクトな装備で撮影に臨むことが出来ました。
カメラバッグはPeakdesignのエブリデイスリングの6Lタイプを持ち出してそれにレンズをマウントしたままカメラを入れることが出来たため、普段2~3本レンズを持ち出しそれなりのサイズのカメラバッグを持ち出している時と比較をした時に「自分はポートレート撮影に向かっている」とは思えないくらいの軽装でした。

モデルさんも普段よくお願いしている顔なじみの方だったので、普段の筆者との出で立ちの違いに別人かと思って最初気付かなかったと言われてしまうほどでした。

 

焦点距離:52mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7RV × TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058S

 

屋外の撮影やイベント撮影などが主に該当すると思いますが、長時間同じところにとどまって撮影をするというのはマナー的にもあまり好ましくありません。
第三者の通行等の妨げになっていないのであればある程度は問題ないとは思いますが、レンズ交換等他の作業に時間がかかってしまうとそういったシチュエーションになる確率が大きく上がります。
パッと撮って、パッと移動が出来る。そしてそのまま立ち位置を変えず焦点距離を変えていろんなパターンでの撮影が出来てしまう。これは本レンズに限らないズームレンズならではの魅力の一つだとは思いますが、それに加えて豊かなボケ感そして望遠レンズ特有の圧縮効果すらも表現出来てしまうのは本レンズの魅力であると思います。

 

いかがでしょうか。
TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD / Model A058にα7RⅤを使用して作例付きでご紹介させていただきました。
2023年には、同レンズのZマウント対応モデルも発売されております。この性能でこのコスパは唯一無二、このレンズだけなので、このレンズを使うことが出来るEマウントとZマウントのユーザーは羨ましい限りです。
まだ試したことのない、両マウントのユーザーはぜひ一度手に取って試してみてください。

 


 

[ Category:SONY TAMRON | 掲載日時:25年06月01日 17時55分 ]

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【6月1日は写真の日】写真を愛するすべての方へ。春夏のグランプリ作品をご紹介いたします。

【6月1日は写真の日】写真を愛するすべての方へ。春夏のグランプリ作品をご紹介いたします。

6月1日は「写真の日」

写真とは、心に残る瞬間を永遠に映し出す芸術であり、人生に寄り添う表現のかたち。
皆さまそれぞれのスタイルで、日々カメラや写真との時間を楽しまれていることと思います。

私たちマップカメラは、写真を愛するすべての方々とその想いを分かち合うべく、様々なフォトコンテストを開催しております。
本日はその中から、「MapCamera PHOTO CONTEST」、「PHOTOGENIC SPRING PHOTO CONTEST」でグランプリに輝いた6作品をご紹介いたします。
撮影者一人ひとりの視点が生み出す、唯一無二の世界観。
写真が映し出す「色」や「温度」を、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。

 

「PHOTOGENIC SPRING PHOTO CONTEST」グランプリ受賞作品

【作品名】飛んでけ帽子<投稿作品を見る
【投稿者】Kana様
【使用機材】Nikon  Z 8 × SIGMA A 135mm f1.8 DG HSM

美しい満開の桜と右下には菜の花でしょうか、まるで絵に描いたような景色の中で帽子を投げる一人の少女が印象的な写真です。選考基準である春のテーマは満点と呼べるほどのシチュエーションに加え、対角線上の前ボケを上手に使い、少女の配置を少しズラして帽子をセンターに持って来る作者の構図センスは、数ある選考写真の中でも一際存在感ある素晴らしい一枚です。

 

「MapCamera PHOTO CONTEST」 新製品部門 グランプリ受賞作品

【作品名】撮影隊 <投稿作品を見る
【投稿者】ゆう様
【使用機材】Nikon Z 8 × Nikon NIKKOR Z 20mm f1.8 S

飛行機・車・電車など特定ジャンルの写真撮影は主役の被写体に意識が集中しがちですが、一歩引いた目線で「これも面白い」と気付いた感性が素晴らしいと思います。写真には著名な巨匠のお手本や撮影テクニックのセオリーがあり、その中で練度を高めていく方法もありますが、オリジナリティや表現で言えばもっと自由で良いと思っています。本作品は構図の面白さに加え、飛行機撮影の現場の空気や物語を感じるような余韻がありました。使用された記事がZ8と20mm単焦点ということで、その特徴を活かしたとても印象的な一枚です。


 

「MapCamera PHOTO CONTEST」 スナップ/モノクロ部門 グランプリ受賞作品

【作品名】阿修羅腺腔<投稿作品を見る
【投稿者】YASU様
【使用機材】Leica typ240 × Leica SUMMICRON M35mm f2 ASPH

モノクロ作品だから映える、構図とスローシャッターでの残像が面白いです。画面をカットするように走るエスカレータと床面を多くとることで、直線が強調された画面と立ち止まっている女性と「静」の空間の中でスローシャッターで残像を残すことで不思議な生物がいるような奇妙さが目を惹きました。 キャプションを拝見して「深夜の駅」という異界めいた空間が効いていると感じました。モノクロでの構図とシャッタースピードでのブレとカメラの特性を生かした面白い作品だと思います。




「MapCamera PHOTO CONTEST」 人物部門 グランプリ受賞作品

【作品名】金色のミモザ<投稿作品を見る
【投稿者】はづき様
【使用機材】FUJIFILM GFX100S × FUJIFILM FUJINON GF110mm f2 R LM WR

「金色のミモザ」と題された本作品ですが、ミモザの花言葉のひとつに「優雅」という言葉があります。鮮やかでどこか遠い記憶のような雰囲気。そして春を感じさせる優しい光がゆらゆらと光輝くワンシーンがとても印象的な1枚。 そんな春の光景に優しい眼差しを向けるひとりの女性。ミモザとポージングが絶妙で優雅さと透明感、そして何かを訴えかける女性の眼差しが1枚の作品に凝縮された魅力あふれる作品です。


 

「MapCamera PHOTO CONTEST」 動体部門 グランプリ受賞作品

【作品名】真夏の突破<投稿作品を見る
【投稿者】kenek321様
【使用機材】Nikon Z9 × Nikon AF-S 500mm f5.6E PF ED VR

「顔面の迫力」に目を奪われた作品です。 突破する選手の力のこもった気迫の顔と追いすがる選手の苦痛に歪む顔がばっちりと撮影されています。思わず一歩後ろに引いてしまうような気迫を感じました。 ラグビーの醍醐味的なぶつかり合いの決定的瞬間を構図としても完璧にとらえています。動体を撮影する際は次の動きや状況をある程度予想していないとフレームにとらえることも難しいので撮影者の方はラグビーを好きでよくご覧になっているのかなと思います。 Z9と500㎜と納得の機材ですが、簡単に取れる写真ではないので感服いたしました。



 

「MapCamera PHOTO CONTEST」ネイチャー部門グランプリ受賞作品

【作品名】紋章の如き背中、カワセミの飛翔<投稿作品を見る
【投稿者】Kay様
【使用機材】Nikon Z8 Nikon × NIKKOR Z 600mm f4 TC VR S

野鳥作品を撮影される方なら被写体として選ぶことも多い「カワセミ」。枝にとまったシーンや、魚を捉えるシーンが多い中で、動きのはやい「カワセミの背中」を瞬時に超望遠単焦点レンズで撮影された本作品に審査員一同あまりの美しさに感動を覚えました。 一体どのように撮影したのでしょう。鋭いくちばしと大きく広げた羽根は可愛らしいカワセミとは違い、自然界で強く生き抜く感動的なワンシーンとして捉えられた作品に仕上がっています。


・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・

 

本日ご紹介した作品はいずれも、撮影者の視点と感性が光る珠玉の一枚です。6月1日「写真の日」に、皆さまの心に響く写真との出会いがあれば幸いです。
これからもマップカメラは、写真を愛するすべての人々とともに歩み続けます。

本日より「Rainy Season Photo Contest」も開催中。梅雨のしっとりとした風景や、雨上がりの清々しさを捉えた一枚を、皆さまの感性とともにお寄せいただけることを心よりお待ちしております。
受賞作品には最大10,000円分のポイントプレゼント。スマホからも簡単にご投稿可能です。この機会に是非ご投稿ください。
メーカー、機種の指定や投稿枚数に制限はございません。また撮影時期についても制限はありません。

▼ Photo Contest 特設ページはこちら ▼

 

▼ 梅雨におすすめの防湿アイテムや機材もご紹介中 ▼

[ Category:etc. | 掲載日時:25年06月01日 11時00分 ]

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【SONY】Cinema Line待望の新モデル「FX2」先行レポート

【SONY】Cinema Line待望の新モデル「FX2」先行レポート

先日発表されたSONY FX2(ILME-FX2B)。FXシリーズにも遂にAIプロセッシングユニットが搭載。FX3/30と比較し瞳認識約30%向上し、より動体への追従性能が強化されました。 さらに、シリーズとして初めてチルト式電子ビューファインダーを搭載。映像制作のプロフェッショナル向けに作成されたFXシリーズですがその中でもエントリーモデルに枠組みされる今回の機種。どんなカメラなのか少しずつ触れながら解説をしていきます。

「SONY FX2」(ILME-FX2B)のご予約開始予定日(2025年6月3日AM10時)にLINEでお知らせします!
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目次
  1. SONY FX2の概要
  2. 初搭載・ビューファインダー
  3. バリアングル液晶モニター
  4. ケージレスデザイン
  5. その他の使用感は?

 SONY FX2の概要

 

SONY FX2外観

2025年8月1日発売予定のSONY FX2(ILME-FX2B)はプロの映像制作者からも支持されているCinema Line(シネマライン) シリーズの新モデル。フルサイズセンサーなので、被写界深度が浅く印象的な動画・写真撮影が可能です。動画撮影時は有効約2760万画素の高画素と最新の画像処理エンジンBIONZ XRを活かし、4K30p撮影(フルサイズ時)には、画素加算のない全画素読み出しによる7Kオーバーサンプリングが可能。Super35mmモードでは4K60p記録が可能です。

今回は、そんな話題の新製品を一足先にソニーストアで体験してきました。実際に体験して感じた魅力を、デザイン・操作性・機能面などさまざまな視点からレポートいたします。フルサイズで動画も写真も一台で撮影できるカメラをお探しの方、そして「Cinema Line」シリーズが気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 ビューファインダー

 
SONY FX2

カスタムボタンの7がEVFの横に設けられています

 

まず、手に取って目を引くのがCinema Line シリーズ初のチルト式電子ビューファインダー。約368万ドットの高精細OLEDを採用したチルト式電子ビューファインダーにより、屋外などの明るい場所でも撮影に集中できます。ファインダーは撮影スタイルに応じて0度から上方向に90度まで回転させることができるので、あらゆる角度からも見やすく、ウエスト位置にホールドしながらの撮影にも対応できます。アイピースカップは必要に応じて取り外しが可能です。

ファインダーの搭載により従来のシリーズよりもFX2では写真撮影がこれまで以上にしやすくなりました。写真機のαシリーズ同様にビューファインダーと液晶モニターは自動で切り替えるか、どちらかを点灯させるかを設定可能です。

SONY FX2

 バリアングル液晶モニター

 

 ホーム画面

 

SONY FX2

CineAltaカメラ「VENICE」などのハイエンドCineAltaカメラと同等の操作性を継承した「BIG6(ホーム画面)」を採用。FPS(フレームレート)、ISO、シャッター (スピード/角度)、IRIS(絞り)、ルック、ホワイトバランスの6つの重要なパラメーターを集約し、タッチ操作で直感的に確認・変更が可能です。

 ボディを縦にしたときも見やすい操作画面

 

SONY FX2

画面に表示される撮影情報のレイアウトを、縦横どちらの向きにも対応。カメラの向きに合わせて表示が自動的に切り換わり、SNS用の縦撮り動画など、さまざまなシチュエーションでもスムーズに対応します。FX3はこのモードに対応していなかったので待ち望んできたユーザーも多いと思います。

液晶は自在に可動する調整可能なバリアングル機構で、手持ち撮影、ジンバル撮影や自分撮り、ローポジション撮影など、状況に応じて自由なポジションやアングルでのフレーミングが可能です。

 液晶画面の解像度

 

SONY FX2

上がFX2・下がFX3A

 
SONY FX2

FX3とは液晶パネルの解像度が異なります。FX2は3.0型約103万画素、FX3は3.0型約144万画素。モデルチェンジ予定のFX3(ILME-FX3A)では、液晶パネルは約236万画素となっています。また、FX3と比較すると液晶パネルを開いた背面にファン部分が見えるようになりました。

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 ケージレスデザイン

 

SONY FX2

上がFX3A・下がFX2

 
SONY FX2

上がFX3A・下がFX2

 

Cinema Lineの『FX3』『FX30』同様のフラットなケージレスデザインを採用し、手持ちやジンバル撮影など、幅広い撮影シーンに対応します。ファインダー搭載により、上面のネジ穴の位置が変更されています。底面部分はネジ穴が2つになっています。

 その他の使用感

 

 記録メディア

 

SONY FX2

FX3は両方スロットともにCFexpress TypeA対応

 

同時記録やリレー記録に対応したデュアルスロットを採用。上下スロットともにSDXC/SDHCメモリーカード(UHS-II/UHS-I)に対応しています。スロット1はCFexpress TypeAメモリーカードに対応しました。

 基準ISO感度

 

SONY FX2
SONY FX2

Cine EIモードでは、撮影環境の照明条件に応じて、基準ISO感度を800と4000の2つから選択可能。FX3では、高感度側がISO12800だったので、一般的な撮影ではこちらの方が扱いやすい場面も多いと思います

 最先端のAFシステム

 

SONY FX2

今回の目玉機能ともいえるのがFXシリーズとして初となる、AIプロセッシングユニットの搭載。

「リアルタイム認識AF」と「リアルタイムトラッキング」の性能が向上し、より高精度な被写体認識によるAF撮影が可能になったことでワンマン撮影も強力にサポートしてくれます。

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 最後に

 

SONY FX2

初搭載のファインダーに加えて、SONY FX2(静止画時: 約3300万画素)はFX3(静止画: 約1210万画素)に比べて高画素となったことで写真表現の幅も大きく向上しました。これまで動画・写真それぞれ2台持ちしていたユーザーやα7IVからの乗り換えなど、多くの方のニーズに応えられるカメラに仕上がっていると思います。

2025年8月1日発売予定のSONY FX2(ILME-FX2B)の情報はLINEでもお知らせします!
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[ Category:SONY | 掲載日時:25年05月31日 13時30分 ]

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【FUJIFILM】X-S10 で叶う、色魔法|SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS 編

【FUJIFILM】X-S10 で叶う、色魔法|SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS 編

写真において「色」は、感情や記憶、空気感までも呼び起こす魔法のような存在です。その“色の力”を最大限に引き出してくれるカメラが、『FUJIFILM X-S10』です。FUJIFILMならではのフィルムシミュレーションやアドバンストフィルターなどが搭載されており、色の表現を楽しむことができるカメラです。

『X-S10』の特長のひとつといえば小型・軽量です。小さなレンズや高倍率ズームレンズがよく似合います。そこで先日発売されたばかりの『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』に白羽の矢を立てました。一本で広角から望遠までをカバーできる超高倍率ズームレンズです。

『X-S10』の色表現力とSIGMAの描写力が出会ったとき、写真は単なる記録ではなくなるはずです。
 

 
 

 
色を操る愉しみ、写し出す深み

 
FUJIFILMの代名詞とも言える「フィルムシミュレーション」。『X-S10』には豊富なプリセットが搭載されており、18モードもの独自の色彩世界を持っています。さらに個性的なアドバンストフィルターも搭載されています。
 

 フィルムシミュレーション 

PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg. Hi、PRO Neg. Std、クラシックネガ、ETERNA/シネマ、ETERNA ブリーチバイパス、ACROS、ACROS+Yeフィルター、ACROS+Rフィルター、ACROS+Gフィルター、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア

 アドバンストフィルター 

トイカメラ、ミニチュア、ポップカラー、ハイキー、ローキー、ダイナミックトーン、ソフトフォーカス、パートカラー(レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル)
 

実際に撮影していて驚かされるのは、設定を切り替えるたびに“同じ景色”が“まったく違う空気”になることです。その表現の奥行きは、まるで異なる季節を旅しているかのような錯覚を覚えます。

色を作るのではなく、色に導かれる。そう言いたくなるほど、『X-S10』の色設定は直感的で感覚的です。感性がそのまま写真に反映されていく感覚が心地よく感じられます。
  

フィルムシミュレーションは「PROVIA」

 

フィルムシミュレーションは「Velvia」

 


光を受け止める描写力

 
SIGMAのContemporaryラインは、高性能とコンパクトさを両立するシリーズです。中でもこの『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』は、風景からポートレート、スナップ、動体までを1本でカバーする圧倒的な汎用性が魅力です。

しかしそれだけではありません。このレンズの真価は「色の滲ませ方」と「空気感の描写」にあります。ガラス格子が影で模様を描く窓辺、植物と金属の質感のコントラスト、夕暮れに染まる都会の駐車場。SIGMA特有の柔らかなボケとシャープなエッジの共存が、FUJIFILMの色彩エンジンと合わさることで、写真に“詩”をもたらします。広角側では壮大な風景を圧倒的なスケール感で、望遠側では被写体との距離をギュッと詰めて、密やかな瞬間を切り取れます。レンズ交換の煩わしさを感じさせず、撮影に集中できる点も、この組み合わせの大きな魅力です。
 

上の2枚はアドバンストフィルター「ミニチュア」。この独特の描写がお気に入り

 
 

アドバンストフィルター「トイカメラ」は周辺減光がほしいときに

 

望遠マクロでサボテンの先を精細に捉えました

 

ワイヤー入りガラス越しでも、ピントはしっかりオブジェに

 


撮る自由、持ち歩く自由

『X-S10』と『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』のセットは、とにかく軽いです。見た目以上に手に持った時の“取り回しの軽快さ”が心地よく、特に旅先や日常のスナップでは、この軽さが想像以上に大きな武器になります。

カバンにすっと忍ばせて、ふとした瞬間に取り出して構える。撮りたいときに、撮りたい画角で、思う色で撮れる。このスピード感こそが、現代のフォトグラファーに求められている自由さではないでしょうか。

こちらの3枚のアドバンストフィルターは「ソフトフォーカス」。白昼夢のような仕上がりです

 
 

建物の硬い質感もこのとおり

 


まとめ:色を撮るという贅沢

『FUJIFILM X-S10』と『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』という組み合わせは、色にこだわるすべての人にとって極めて魅力的な構成です。

フィルムライクな質感を簡単に引き出せる『X-S10』。光と色を優しく受け止めて描き切る『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』。

道具に振り回されるのではなく、道具が表現を後押ししてくれる。そんな関係性がこのセットアップにはあります。

色を撮る。それは、感情をそっとすくい上げること。
心の揺らぎや空気の匂いまでも閉じ込められるこの感覚を、どうかみなさまの指先で確かめてください。
 

 
 

『X-S10』はこちら。レンズキットもあります!


 

記事で使用した、SIGMAの高倍率ズームレンズ!

[ Category:FUJIFILM SIGMA | 掲載日時:25年05月31日 11時30分 ]

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【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る~総集編~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る~総集編~

昨年Nikonによる子会社化が話題となったRED。
今年2月にZ CINEMAシリーズの第一弾として、REDからKOMODO-XにニコンZマウント仕様モデルが登場しました。
Super35センサーを搭載したKOMODO-X Z mountに焦点を当てて、Zマウントになって新たに登場したKOMODO-Xの真価に様々な角度から迫っていきます。
今回は総集編をお送りいたします。

目次
  1. REDとは?KOMODOとは?
  2. Zレンズと動画撮影
  3. ソニーEマウントレンズを使う
  4. シネマカメラにオールドレンズをつけるとどうなる?
  5. まとめ

Vol.1~REDとは?KOMODOとは?~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.1~REDとは?KOMODOとは?~


KOMODO-X Z mountの全体画像
KOMODO-X Z mountのマウント部分

Nikonによる子会社化とZマウント搭載機種の発売で話題となったRED。デジタルシネマのパイオニアとしてひときわ輝く映像制作機器メーカーです。そしてそのREDが発売しているシネマカメララインの一つがKOMODO。Super35mmセンサーを搭載し、拡張性の高い箱型ボディが特長となっています。

RED controlというアプリでKOMODO-X Z mountを操作している様子

プロの現場での使用を第一に考えているため機能はこれでもかというほどに豊富です。
設定項目はかなり多いですが、ボディ上面に備えられたモニターを使用することで簡単に設定が可能。さらにスマートフォンにアプリをインストールすることでスマートフォン側からも設定を変更することができます。

 

Vol.2~Zレンズと動画撮影~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.2~Zレンズと動画撮影~

それでは実際に動画撮影にチャレンジしていきます。

LUTを適用する前と後の比較

RAW動画撮影の魅力は何といっても編集の自由度。右側の編集前の画を編集することで、左側のような色にすることができます。スチルでのRAW現像のようにホワイトバランスや露光量を調整できるのはもちろん、LUTと呼ばれるプリセットを適用することで雰囲気のある画作りも可能です。

KOMODO-X Z mountにNikon Z 28-135mm F4レンズを装着した様子KOMODO-X Z mountにNikon Z DX 12-28mmレンズを装着した様子KOMODO-X Z mountにNikon Z 50mm F1.8Sレンズを装着した様子

使用したレンズは
・NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ
・NIKKOR Z DX 12-28mm F3.5-5.6 PZ VR
・NIKKOR Z 50mm F1.8S
の3本です。いずれもニコンZマウント純正のレンズで、かつすべてがKOMODO-X Z mountで正常に動作いたしました。
高性能なZレンズの写りをシネマカメラクオリティの動画撮影にも生かすことができます。



 

Vol.3~ソニーEマウントレンズを使う~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.3~ソニーEマウントレンズを使う~


KOMODO-X Z mountにソニーEマウント用のGレンズを装着した様子

ニコンZマウントの特長の一つが「フランジバックが短い」ことです。
この特長を活かせば、多くのマウントのレンズを使用することが可能です。
今回はソニーEマウントレンズを使用してみます。
ミラーレス一眼用レンズはフランジバックが短いために基本的にマウントアダプターを介しての使用ができませんが、ニコンZマウントに関しては他マウントに比べてさらに短いため、このような使い方が可能となっています。

撮影した動画がこちらになります。
・Nikon Z mountのカメラとSONYのミラーレス一眼カメラを同時に使用されている方
・SONYのミラーレス一眼カメラを使用されている方で、REDを使用して動画撮影されたい方
・Eマウントでしか販売されていないブランドや焦点距離のレンズを使用されたい方
に特におすすめしたい使い方となっております。












 

Vol.4~シネマカメラにオールドレンズをつけるとどうなる?~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.4~シネマカメラにオールドレンズをつけるとどうなる?~


KOMODO-X Z mountにLeica Summicron 35mm F2 8枚玉を装着した様子
KOMODO-X Z mountにLeica Summilux 50mm F1.4 初代を装着した様子

マウントアダプターを使うと、最新レンズだけでなく、往年の銘レンズも同様に使用することが可能となります。
まずはライカMマウントレンズを装着した例をお届けします。
使用したレンズは『Leica ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)』『Leica ズミルックス M50mm F1.4 初期型』になります。
見た目の面でも、シルバーのレンズとブラックのアダプター、ゴールドのZマウントの配色もとてもマッチしています。


Leica ズミルックス M50mm F1.4 初期型を使用した作例

オールドレンズ特有の、絞り開放のヴェールをまとった様な滲みと柔らかさが伝わってきます。


KOMODO-X Z mountにAi-S Nikkor 50mm F1.2を装着した様子

続いて、Nikonのマウントアダプター「FTZII」を使い、Nikonのオールドレンズ「Ai-S Nikkor 50mm F1.2」を使用してみました。


F1.2の開放で撮影した動画の切り出し
F2.0に絞って撮影した動画の切り出し

絞りを変動させた際の描写の変化を楽しむことができます。
今回リハウジングなどはしていないスチル用のレンズを使いましたが、これでも十分撮影を楽しむことができます。すでにオールドレンズを使用されている方であれば、Zマウントレンズを持っていなくてもシームレスに移行ができます。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

ここまで全4回にわたって、KOMODOの基礎知識からZマウントネイティブでの使用、さらにマウントアダプターを介しての使用を紹介していきました。ですが今回紹介しきれなかった内容もまだまだ多くあります。またRED独自のRAWファイルであるR3Dファイルの編集耐性の高さは、実際に使っていただくと、ブログの文面では伝えきることのできない感動があるかと思います。
敷居の高いと思われがちなシネマカメラですが、分かりやすいUIとコンパクトなボディ、そして拡張性の高さから、本格的な映像作品を作り出してみたいという方におすすめなボディとなっています。新たな表現方法を手に入れたい方へ、是非とも一度お試しいただければと思います。

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[ Category:etc. Nikon | 掲載日時:25年05月30日 17時30分 ]

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【Nikon/FUJIFILM】Z50II × XF35mm F1.4 Rの可能性に迫る

【Nikon/FUJIFILM】Z50II × XF35mm F1.4 Rの可能性に迫る

Nikonのミラーレス一眼カメラ、Zシリーズ。
Zマウントには数多くの高性能レンズが存在し、ZレンズがあるからZマウントを選ぶ、という方も多いでしょう。
ですがZマウントにはもう一つの楽しみ方があることをご存じでしょうか。
それが、マウントアダプターの使用です。実はZマウントボディは、マウントアダプターを介したレンズの使用にも最適な設計なのです。
そこで今回は、古今東西様々なレンズをZマウントボディに装着し、ボディ、そしてレンズの魅力を再発見していこうと思います。


前回まではオールドレンズを紹介しておりましたが、今回は番外編ということでNikon ZマウントでFUJIFILM XFレンズを使用してみたいと思います。
※掲載当初から内容を一部変更しております。ご了承ください。

SHOTENから「電子マウントアダプター XTZ」という商品が発売されており、これを使用することでNikon ZマウントでXFレンズが使用可能なのです。しかも、電子接点があるのでAFや絞りリングの使用、Exif情報の記載まで可能です。
マウントアダプターがかなり薄型なこともあって、レンズとボディ共に違和感なく見えます。
一眼レフ用のレンズを使用する場合、フランジバックの影響でマウントアダプターが長くなりがちですがこちらはミラーレス用レンズということもあり、かなりスマートです。

Nikon Zマウントはレンズラインナップを現在も拡張中ですが、2025年5月現在ではDXフォーマットレンズの選択肢が少ないのが現状です。特に単焦点レンズはサードパーティを含めても数えるほどしかなく、AF対応となるとさらに絞られます。

ではFXフォーマットのレンズはどうかというと、どうしてもサイズが大きくなりがちで、APS-C機の軽快さを阻害することを考えると、これもまた悩ましい。

そうなると、種類も豊富なFUJIFILM XFレンズをNikon Zシリーズに合わせるという選択肢もアリなのではないかと、個人的に考えた次第です。
最新のZ50IIを用いてXFレンズとの組み合わせの可能性を探ってみましたのでご覧ください。

今回は新撰組の土方歳三のゆかりの地である、高幡不動尊で撮影してきました。

名物の五重塔は近くまで来ると換算52.5mmの画角には収まりきらず、画面一杯に。縦構図の写真を2枚組みにして、その高さを表現してみました。

筆者は普段FUJIFILM X-Pro3に本レンズを付けて撮影していますが、同じレンズでもボディが変わると新鮮な気持ちになり、普段よりも多めにシャッターを切っていました。

撮影は5月の終わり頃でしたが、境内には早くも紫陽花が咲いており、梅雨の気配を感じました。

本撮影では主に「リッチトーンポートレート」と「ディープトーンモノクローム」を使用して撮影しました。陰影のつき方や緑の微妙な発色の違いを描き分けており、普段FUJIFILMを使っている筆者でも唸る描写力でした。

1枚目は凛々しい顔立ちの地蔵、2枚目は木彫りの狛犬でしょうか。石材と木材のタッチの違いを鮮明に描き分けています。

薄いピント面や暗めの被写体など、AFに対して意地悪なシーンでも撮影してみました。

AF速度はXFレンズの中でも速くない本レンズですが、爆速とはいかずとも、静物であればしっかりと被写体にピントを合わせてくれました。このレンズでこの正確さなら、他のXFレンズを付けたとしても一定の速度は保証されるかと思います。

今回の撮影でお気に入りの1枚です。絞り開放での撮影で、後ろのボケ量と相まって立体感が強調されました。

冒頭でも説明しましたが、レンズ側の絞りリングが使用できますので、被写体を見つけてから絞りを決めるまでに、スピーディな動きで直感的に絞り値を設定することが可能です。

やはり換算52.5mmの画角は背景整理がしやすく、余計なものを入れずに撮影することができます。

高畑不動尊は境内の奥に進むとハイキングコースのようになっており、道すがら様々な品種の日本アジサイが鑑賞できます。中には急こう配な坂道もあるため、カメラ片手に散策する中で、Z50IIの深めのグリップと550gの軽量ボディが取り回しやすさに貢献してくれました。

境内のいたるところに地蔵が。表情やお供え物が違っていたり、散策途中に見かけては被写体にしていました。

撮影を終えて家路に着くまでに一息。疲れた体に甘いものが染み渡ります。カフェの中は少し薄暗く、落ち着いた雰囲気でした。

シロクマの置物たちに見守られながら、ゆっくりとした時間を過ごしました。機会があれば、ほかのXFレンズとの組み合わせも試してみたいです。


いかがでしたか。

感想としましては、サイズ感はX-S20やX-H2などに近いものを感じましたが、Nikonの操作系のままお気に入りのレンズを使えるのはとても新鮮な体験でした。

マウントアダプターを使用するにあたってAFの速度や正確性が一番のネックかと思いますが、筆者の感じた印象としては、そこまでAF速度を求めない方なら、レンズの選択肢が大幅に増えるメリットの方が大きいかと思います。

Nikon Z DXシリーズをお持ちの方や、普段FUJIFILMをお使いの方でサブカメラをご検討の方などに、今回の記事で「こういった組み合わせもありますよ」とご提案できれば幸いです。


個性豊かなレンズと、選択肢の豊富なZマウントボディたち。
是非あなただけの”ベストコンビ”を探してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに。
今回は番外編としてオートフォーカスが使用できるレンズを使用してみましたが、バックナンバーはこちらから。

▼ 今回の使用機材 ▼

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[ Category:FUJIFILM Nikon | 掲載日時:25年05月30日 17時00分 ]

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【SONY】マクロレンズで運用してみる「ZV-E10Ⅱ」

【SONY】マクロレンズで運用してみる「ZV-E10Ⅱ」

梅雨の時期も近づき緑も豊かになるこの季節。写真撮影も捗る時期となりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

段々と気温や湿度も上がり始め、なかなか重い機材を持ち歩くとなると足が重くなってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな中お勧めしたいカメラ・レンズが「SONY VLOGCAM ZV-E10Ⅱ」「E 30mm F3.5 Macro」

フルサイズ換算約45㎜の標準単焦点レンズとして使用しながらも、引きも寄りも撮影できるレンズ。
また、「SONY VLOGCAM ZV-E10Ⅱ」はVLOGCAMシリーズのカメラではありますが、有効約2600万画素(静止画時)のAPS-C裏面照射型Exmor Rというセンサー・画像処理エンジンBIONZ XRを搭載しており、AFの性能を向上させながら写真・動画をコンパクトなボディで気軽に撮影できるミラーレス一眼カメラ。さらに「クリエイティブルック」も搭載しており、フィルムライクな写り等のそれぞれお好みの色設定で撮影する事ができるようになりました。
今回はそのカメラとレンズで実際に撮影に出かけました。

とある植物園にて、「SONY VLOGCAM ZV-E10Ⅱ」と「E 30mm F3.5 Macro」のカメラセットを片手に、クリエイティブルック「VV」を使用し撮影を行いました。まずは撮影した写真をご覧ください。

SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:125
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:500
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F13.0 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:1250
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:400
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F13.0 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:1600
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:1600
SONY ZV-E10Ⅱ+E 30mm F3.5 Macro 焦点距離:30mm(換算45mm) / 絞り:F22 / シャッタースピード:1/5秒 / ISO:125

植物園には様々な色の花や植物が茂っており、彩度やコントラストの高いクリエイティブルック「VV」を使用したことによって、より被写体を印象的に撮影することができたかと思います。
また、VLOGCAMシリーズということで動画に特化したカメラとなっており、メカシャッターの構造を持っておらず電子シャッターでの撮影となります。ですのでモータースポーツ・鉄道のような動きの素早い被写体だと被写体歪みが発生する可能性がありますが、画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したことによって読み出し速度が速くなったことで、旧モデルのものと比べると歪みを極力抑えられ、スナップや風景・ポートレート等の写真撮影に関しても問題なく使用することができると感じました。

次にVLOGCAMということで動画もこの「E 30mm F3.5 Macro」で撮影しましたので、ご覧ください。

今回は簡単な設定で動画撮影しましたが、VLOGCAMというだけあり動画撮影時の使いやすいボタン配置、バリアングルモニター、被写体追随する優れたAF性能、コンパクトなボディに上位機種と同じ容量の多いバッテリーの採用と、気軽に動画撮影も楽しめるカメラだと感じました。
またクリエイティブルックもそのまま使用することができるので、色味の調整もカメラ内で完結できるところも気軽に動画撮影を楽しめる1つの要素だと感じました。

今回撮影して感じたことは、ちょっとそこまで外出するときに持っておくとぴったりなカメラのように感じました。ミラーレス一眼カメラなのでレンズを交換してクオリティ高い動画撮影も可能ですが、写真も動画も外出先での思い出を残しておきたいけども重い機材は持ち歩きたくないというときに相性の良いカメラです。メインで1台SONYの上位機種をお持ちの方でもサブカメラとして運用するのも有りかと思います。
動画も写真も、エントリー機種ではありますがクオリティの高い撮影が可能な手の届きやすいカメラです。今回は単焦点マクロレンズで運用しましたが、それぞれの方にあうレンズでZV-E10Ⅱライフを楽しんでみてください。

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[ Category:SONY | 掲載日時:25年05月29日 18時40分 ]

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【Panasonic】予想外の進化により、他社に秀でる長所を伸ばしたハイエンドミラーレス。

【Panasonic】予想外の進化により、他社に秀でる長所を伸ばしたハイエンドミラーレス。

「待ちに待った」
この言葉がこれほど似合うカメラは無いかもしれません。
PanasonicのフルサイズモデルとしてLUMIX S1が産声を上げてから幾星霜・・・。
待望の後継機が2025年3月27日に登場しました。
その名もLUMIX S1RII。初代にも存在したR(高画素モデル)の進化版です。

画素数といえば。
前機種S1Rが4730万画素だったのに対し、本機は4430万画素と少しばかり減っています。
それによる画質の変化は如何程かと気を揉んでいた筆者ですが、あれこれお話しする前に、まずはその画をご覧いただきましょう。
全編通して使用レンズはLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.です。
S1RIIのキットレンズとして販売されていますが、「キットレンズ」と呼ぶには申し訳なくなるほどの写りを披露してくれました。

解像感は全く問題なく、さすがの一言です。
むしろ筆者が驚いたのは色味でした。「今までと少し違うかも」と感じたからです。
Panasonicといえば「くすんだ色を極力廃した、鮮やかで華やかな色」という印象が強かったのですが、このS1RIIは鮮やかさはそのままにくすんだ色を表現に取り入れて深みを増したように感じます。

これは予想外の進化でした。
驚きながら撮り進めてみると、赤~黄~緑あたりの色相の表現は、「明度の高い色ならば」今まで通りの鮮やかな感じです。

それが中程度の明度になると一気に色情報が増し、様々な色を表現するようになります。
撮影は4月に行いましたが、夏ほどコントラストが高くなく、冬ほどソリッドではないその雰囲気を余すことなく再現してくれました。
地面にかがんで大胆に前ボケを導入してみましたが、LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. は非常にスームズな前ボケを再現してくれました。

撮影に熱中していると鮮やかなザ・ビートル・カブリオレが登場。
ちょうど「赤の再現はどうだろうか」と考えていたところだったので願ったりかなったりです。
昨今のカメラは「影になった場所にシアンが乗りすぎて、わざとらしく青い」表現をする機種もありますが、そこはさすがのLUMIX。
あくまで自然に、美しく。ホイールの青みまで含めて秀逸な色表現です。

ここで高感度の描写をご覧いただきましょう。
ISO6400での撮影ですが、そうとは思えないクリアな写りを見せてくれました。
等倍にして一生懸命カラーノイズを探してみましたが見当たらず、判るのはサラサラした輝度ノイズのみ。
ライカのカメラに似た高感度ノイズはフィルムの粒子に似て美しく、この辺りは初代S1から続く美点だと感じます。

もちろんそんな超高感度域までいかずとも、常用域の少し高めの感度(上のカットはISO800です)でも非常にきれいです。
大きく拡大すると若干の色ノイズが見られますが、それこそ等倍にでもしない限り気づくことはできないでしょう。
窓の外の葉がしっかりと情報を残している事も好印象です。

場所を再び屋外に戻し、ホワイトバランスを大胆に黄色く転ばせてみました。
彩度の高さ故少しばかり色濁りがあるように見えますが、破綻なく表現しています。
是非見ていただきたいのはシャドウ部分のつながりで、唐突な感じがなく清らかに連続しています。

今回の撮影ではかなりの範囲を練り歩きましたが、初代S1より大幅に小型化したボディのおかげで体への負担が少なく快適に移動できました。
撮影の時にはチルトフリーアングルモニターが活躍し、無理な体勢をすることなくハイ・ローアングルが撮れました。
順当な進化と「そうきたか!」という変化球が合わさり、様々な所がブラッシュアップされたハイブリッド機。LUMIX S1RIIからこれからも目が離せません。

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[ Category:Panasonic | 掲載日時:25年05月29日 18時00分 ]

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