【SONY】α Like Vol.11 「推し40mm」はどっち?
SONYSONY G Master/G lensα Likeα7 IIIα9III 120コマ/秒対応カメラと共にスタッフおすすめ機材スナップ厳選アイテム
ソニーを愛し、ソニーに愛されたいスタッフが綴る「α Like」シリーズ。
先日発売となったソニーの新しいコンセプトのGレンズ単焦点、
「SONY FE 24mm F2.8G」「SONY FE 40mm F2.5G」「SONY FE 50mm F2.5G」の3本。
全て同じ質量、レンズ径、フィルター径の焦点距離が違うレンズ。3兄弟、いやむしろ3つ子と言える出で立ちです。
今回、注目したのは「SONY FE 40mm F2.5G」。
40mmという焦点距離は実にバランスが良く、標準よりやや広い画角で風景からスナップ撮影まで様々なシーンで活躍してくれます。
ソニーEマウントには、すでに人気の高い「Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF」というレンズがあり、
有り体に言えば「ライバル」と呼べる存在。そこで、その2本を早速比べてみました。
スペック比較
SONY FE 40mm F2.5G : Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF
f/2.5~f/22 : 絞り値:f/2~f/22
0.25m : 最短撮影距離 : 0.24m
49mm : フィルター径 : 67mm
45mm : 全長(レンズキャップを含まない) : 93mm
約173g : 質量 : 約361g
まず驚くのが『SONY FE 40mm F2.5G』のコンパクトさ!2段分開放F値が大きいとはいえ
全長、質量共におよそ半分くらいになっているのですから驚きです。
実際に持ってみても、この軽さには度肝を抜かれました。Gレンズを3本まとめて持ち歩いてもなんら苦ではないでしょう。
では、実際に写りの違いを見て頂きます。
露出設定を同じにし、ほぼ同じ画角で撮っています。手持ち撮影なので若干のズレがあることをご了承ください。
[twenty20 img1=”70000217787″ img2=”70000217788″ offset=”0.5″ before=”SONY FE 40mm F2.5G” after=”Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF”]
絞り : F8 / シャッタースピード : 1/200 / ISO : 100
まず、青の出方に違いが見受けられますね。40mm Gはあっさり、Batis 40mmはコッテリといったイメージでしょうか。
絞ったことでの建造物の解像感はどちらも素晴らしいように思います。
[twenty20 img1=”70000217793″ img2=”70000217794″ offset=”0.5″ before=”SONY FE 40mm F2.5G” after=”Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF”]
絞り : F5.6 / シャッタースピード : 1/400 / ISO : 100
様々な要素のある画での描き分けを比べてみると、40mm Gは植物のみずみずしさが垣間見える一方で、
Batis 40mmは電車や架線の金属らしい質感が際立っているように感じます。
ちなみに、電車のボディラインの色が違うのはレンズの色味の差異ではありません。総武線 : 中央線でございます。
[twenty20 img1=”70000217791″ img2=”70000217792″ offset=”0.5″ before=”SONY FE 40mm F2.5G” after=”Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF”]
絞り : F5.6 / シャッタースピード : 1/25 / ISO : 400
お腹が空いたのでひと休憩、沢山歩いたのでお肉を頂きます。。ステーキ載せチャーハンというガッツリ飯。
上記スペック比較で差が見受けられるのが最短撮影距離。僅か1cmの違いですが、実際に撮ると結構違います。
Batis 40mmは寄ることでボケを活かしつつ、料理の美味しそうなディティールを画面いっぱいに広げてくれます。
[twenty20 img1=”70000217789″ img2=”70000217790″ offset=”0.5″ before=”SONY FE 40mm F2.5G” after=”Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF”]
絞り : F5.6 / シャッタースピード : 1/1000 / ISO : 100
遠景に関してはどうでしょうか。空、そして海の色味に関しては一枚目の比較でも触れたとおりですが、
橋や停泊している船を見比べてみると40mm Gの方がやや解像感が良く感じます。シャープさでは若干の軍配が上がったようです。
[twenty20 img1=”70000217795″ img2=”70000217796″ offset=”0.5″ before=”SONY FE 40mm F2.5G” after=”Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF”]
絞り : 開放+1段 / シャッタースピード : 1/50 / ISO : 200
最後はボケ味の比較。暗所での少し意地悪な撮影ですが、ピント部はどちらもキリッとした印象を受けます。
今回は開放から一段絞ったところで比較していますので玉ボケの形に差が出てしまいました。
背景ボケに関しては2本ともとろける様で、被写体を引き立ててくれています。
さて、いかがでしたでしょうか。
すでに「Carl Zeiss Batis 40mm F2 CF」をご愛用されている方も多いかと思いますが、
新しく登場したGレンズ達もコンパクトながら目が覚めるような描写を見せてくれます。
今回は2本の40mm単焦点を比較して、自分なりの「推し」を決めようと考えていたのですが
ツァイスらしいこってりとした描写も、端正なGレンズらしい描写も言うなればそれぞれの個性。
個性豊かなレンズが揃ったEマウント群を、私は「箱推し」していくことに決めました。推ししか勝たん!
Kasyapaでは更に沢山の実写レビューを見て頂けますので、よろしければご覧ください。
それでは、次の「α Like」でお会いしましょう。
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