SONYから小型軽量のミラーレス機にフルサイズセンサーを搭載した驚愕の新製品の登場です。
今回リリースされたのは3640万画素のローパスレスセンサーを搭載した高精細モデルの「α7R」と画素数を抑えた「α7」の2モデル。
マウントアダプターの併用で、使えるレンズも無数に広がるということで楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?
まずはお求めやすい価格の「α7」の描写からご覧いただきましょう。
画素数を抑えたとは言え2430万画素もある余裕の解像力は、花びらの薄い質感までしっかり捉えた見事な描写です。
撮影時には気がつかなかった痛み具合もハッキリ見えてしまうあたりに、写りすぎて困るといった感じすら受けます。
画像処理エンジンにはα99と比べ約3倍近く高速になった「BIONZ X」を採用。α史上初のモデルチェンジとなったBIONZエンジンは、高画質な映像を描き出す以外にもより高精度で早いオートフォーカスに一役買ってます。
薄い暖簾にこれだけの立体感をもたらす高い解像力に大きなボケに感動すら覚えますが、風に揺れる暖簾を常に追い続ける高いAF性能に驚きました。
また画素数を抑えたことによりα7では「位相差検出方式AF」が搭載可能になったとの事。上位機を凌駕するAF性能は大きな魅力です。
キットレンズにもなっている新製品「FE28-70mm F3.5-5.6 OSS」との組み合わせでは、高コントラストの美しい描写を見せてくれました。
手ぶれ補正機能も強力で高画素化されたセンサーでもブレを気にせず撮影することができます。小さな莟が点のように見える細かな被写体も細部までしっかり描写していいるのが分かります。
防塵・防滴仕様のしっかりとした造りで、軽量ながら高級感もありとても使いやすいズームレンズです。
コントラストの高い描写により写真全体の透明感が強調され、被写体の質感をより鮮明に伝えてくれます。
手前に生える葉の葉毛すらも捉える高い解像力は、水の滴る様子などウエットな質感もしっかり再現してくれます。
ミラーレス機の特徴を生かした小型軽量サイズは、ボディとレンズを合わせても800g以下で持ち運びしやすく、とても便利と感じます。
フルサイズセンサーによる大きなボケ味が、見せたい被写体を立体感豊富に描写します。
木の質感もしっかり伝えるコントラストの高い描写は、色数の少ない被写体でも 奇麗と感じさせる派手さがあります。
そば屋の店先で千両を撮影。瑞々しい果実をしっかり捉えています。
またガラス越しに打たれている蕎麦と粉の質感など、解像力が高いだけあってボケの中の質感も損なわれることがありません。
画素数を抑えたモデルとは思えない素晴らしい解像力にただただ感動するだけです。
レンズ交換の際、目の前に飛び込む大きなセンサーは大迫力。
ゴミの付着に注意が必要ですが、ミラーレス構造のシンプルなマウント内部は仮にゴミが乗っても確認しやすく、距離も近いので容易にブロアーで吹き飛ばす事ができました。
本カメラにはブロアーが必需品になりそうです。
スタイリッシュな製品の多いSONYにおいてレトロな雰囲気の外観は異色のようにも思えますが、ファインダー部がレンズの光軸上にあるのでとても使いやすく感じました
NEXシリーズを使用していた時はファインダー搭載時でも背面液晶で操作する事が多くありましたが、α7では自然とファインダーに目を当てていました。
無駄を省き、追求すべきところを追求した結果から生まれたデザインからは、機能美すら感じさせます。
必要十分の高画質で使いやすく美しい。所有欲を全て満たしてくれ る待望のカメラの登場です。
Photo by MAP CAMERA Staff