FUJIFILM Xシリーズと言えばハイエンド・コンパクトの人気ブランドとなりましたが、その中でもやはりフラッグシップに位置づけられるのが『X-Pro1』や『X-E1』等のXマウントを採用したレンズ交換式ミラーレス機でしょう。幅広い個性的な大口径単焦点レンズ群を誇り、その描写性能も非常に優秀。ボディも趣味性と実用性を兼ね備えた高性能なものですから、人気が出るのもうなずけるものです。
そんなXシリーズに新しい仲間が増えました!これまでのXマウント採用ボディと比べて圧倒的にコンパクト。EVFは採用していませんが、携行性を重視するならこの小ささは見逃せません! センサーは”X-Trans CMOS”を採用し、小さいながら妥協の無い画作りには心惹かれるものがあります。最新のX、追加リポートです!
夕暮れ時の1枚、夏の夜の華やかな光や、カフェの鮮やかな光もしっかりと捉えてくれます。Xシリーズはその深みのある色再現に定評がありますが、この美点は『X-M1』もしっかりと受け継いでいる様です。
EVFではなく背面液晶のみというシンプルなボディとなった『X-M1』ですが、そのコンパクトさとバリアングル液晶による軽快な撮影ができるのは大きな魅力です。いつも鞄に忍ばせるには、これ位のサイズであるとありがたいもの。常に持ち運べる機動力の高いXとして、旅行などでも重宝しそうですね!
ISO3200での撮影です。さすがの”X-Trans CMOS”、小さなボディでも十分に耐えています。ここまで高感度耐性があれば、あとはラインナップにある大口径単焦点を着ければ光の少ないシチュエーションでも大きく活躍してくれるでしょう。
トップカバーもシンプルに、金属のセレクターダイヤルも質感の高いものです。2軸式に右側にオフセットされた操作系も使いやすく、小さい事からくる使いにくさは大きく軽減されている印象です。
細かなクラッチ・タイルの細かなエンボス、乾いた質感までしっかりと写し出しています。
モノクロームにしても、金属の陰影表現は際立ちますね。
アンダーと、ハイキーに転ばせた2カット。暗部描写がよいボディではついつい暗がりに浮かぶ光を探してしまいます。ハイキーでも不自然に色が飛んだりする事無く、自然に描かれているのが好印象で、基本的なポテンシャルの高さが伺えますね。よい描写です。
『XF 35mm F1.4』と組み合わせて。こうした大口径の単焦点1本で、潔く楽しむにも良いボディです。驚くほどのコンパクトさに、高いポテンシャルを秘めたボディですから、単焦点1本でも「こんなに?」と驚くほどバリエーション豊かな撮影が楽しめます。FUJIFILM Xマウントレンズは銘玉揃いですから、ぜひそうしたレンズ達も楽しんでいただきたいもの。高い描写力をより軽快に、コンパクトに楽しむ。『X-M1』は新しいXシリーズの魅力を伝えてくれます!
Photo by MAP CAMERA Staff