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624:『SONY α7SIII』

2020年10月11日

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/5000秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

ミラーレス一眼の開発に一日の長のあるソニーは、これまで界隈のスタンダードを示す役割を果たしつつ「高画素機」「高速機」「動画機」においても長所を伸ばしたモデルを発表してきました。その中で、前モデルから約5年の時を経て登場した「動画機」のひとつの完成モデル『α7SIII』。

新開発の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」の搭載でα7Sシリーズの特徴である高感度・低ノイズ・広ダイナミックレンジはそのままに処理速度を向上、フルサイズ領域での全画素4K動画の本体内記録に対応など、動画の機能面は枚挙に暇の無い本機。 しかし、静止画撮影においてもその階調表現の素晴らしさを活かした見る者の心に訴えかける一枚を紡ぎ出すことが出来るのです。

また、SONYの画像スタイルである「クリエイティブスタイル」が「クリエイティブルック」という新しい設定に生まれ変わりました。「スタンダード」が「ST」、人物撮影に適した「PT」、ビビッドは「VV」「VV2」等、その中でも特に気に入ったのは、コントラストがありながら落ち着いた発色と印象的な色味の[FL]や、マットで柔らかな質感の[IN]です。今までの「クリエイティブスタイル」にはなかった新しいルック。作例にもふんだんに使いましたのでぜひご覧ください。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

『SONY α7s』シリーズの魅力である階調の豊かさ。1200万画素だけ詰め込んだフルサイズセンサーは特に階調に優れていて、デジタルカメラになってアンダー気味に撮るクセができた私もこのカメラを持つときは少しハイキーを詰める撮り方に変わります。「SH」というクリエイティブルックは「透明感、柔らかさ、鮮やかさを持つ明るい仕上がりに」というルックなので、『SONY α7SIII』というカメラが持つ特性にも相性の良いルックであると思います。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:80 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

こういうシルエット写真は今までも何度も撮ってきましたが、こんなグラデーションが出てきたのは初めての経験かもしれません。濃淡の変化に目を奪われた1枚ですが、このような幅を感じさせる写りを見ると『SONY α7S』シリーズのセンサーの素養の良さを感じます。また今機ではベース感度が80になっています。感覚的な話になってしまいますがISO100に設定するよりISO160の方が色ノリが好みでした。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:500 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

公園に展示されている路面電車。現役を退いた今は子供達の遊び場になっています。ややアンダー気味に光を捉えましたが、美しいモノクロの濃淡が出ました。『SONY Planar T* FE 50mm F1.4 ZA』の写りも絶品です、前ボケから繋がり浮かび上がるピント面。この車内の狭い空間で立体感を感じるのですから恐れ入ります。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:80 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

「FL」は今回のクリエイティブルックの中でも特に癖のある画作りだと思いますし、個人的には今回の中で1番好きなルックでもあります。色褪せた塗装、金属の質感。コントラストがやや強めで彩度が控えめ、言葉にすると「ブリーチバイパス」と似ているのですが、それとは少し違うフィルムライクな独自の描写が気に入っています。

 

焦点距離:135mm / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:640 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 135mm F1.8 GM

 

車も通れないような細い下町の路地裏を歩くと高確率で猫に遭遇できます。町に馴染み人に馴染んだ彼らはよほど変なことをしない限り、そばに行っても逃げないので今回ものんびり撮らせてもらいました。このカットは『SONY FE 135mm F1.8 GM』で撮影した一枚です。『SONY α7SIII』に不安材料があるとすれば、その画素数ゆえ解像力に不足が出るのかという点だと思いますが、GMレンズの力を損ねることのない緻密な描写。もはや憂うことのないモデルとなりました。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

強烈に差し込む西日が輪郭を縁どる美しい夕暮れ時。『SONY Planar T* FE 50mm F1.4 ZA』の逆光時のフレアゴーストの描写は抑えすぎず出過ぎず、と筆者にとっては絶妙に好きなバランスです。『SONY α7SIII』でスナップする時にはぜひチョイスしていただきたいレンズです。

 

焦点距離:50mm / 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:2500 / 使用機材:SONY α7SIII + Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

 

遊園地の空を飛ぶボート。真上を飛んでいる時の近すぎる距離感がすごくて咄嗟に撮りました。クリエイティブルック「IN」は暗部が持ち上がり柔らかめな描写になります。ちなみにこの写真はISO2500で撮影しているのですが、ノイズ感を全く感じません。正直明かりがある街の夜景スポットでは明るいレンズがあればこのくらいで十分なので、ISO2500でこのノイズレスな画が撮れるということの方によりメリットを感じます。

 

焦点距離:19mm / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:5000 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 12-24mm F2.8 GM

 

所変わって、アートアクアリウムを訪れました。こちらの施設は照明演出にかなりこだわっており、次々に色や明るさが変化し幻想的な雰囲気でした。見る分にはとても心躍るのですが、撮影をしようとすると露出設定がかなり困難になってきます。ISO感度をオートにすることで絞り、シャッタースピードを好みの設定にしておく事が出来ます。これも、高感度への揺るぎない信頼があってのことなのです。

 

焦点距離:12mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:12800 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 12-24mm F2.8 GM

 

『FE 12-24mm F2.8 GM』の広角端を思う存分使い、カラフルな光の柱を模した水槽を惜しげもなく画角に収めました。まるで風変わりな祭壇のような展示、圧倒されてしまいます。ISO感度は上限設定していた12800、もちろん露出を引き上げればシャドウ部にはノイズがやや見受けられますが、それでもこのクリアさは驚異的であると言えます。

 

焦点距離:24mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 12-24mm F2.8 GM

 

ここぞ、という場面では『SONY α7SIII』の新開発高性能電子ファインダーが役立ちます。素早く泳ぎ回る金魚を捉えるために息を整えフォーカスを置き、好機を待ちます。フルサイズミラーレスカメラにおいて世界最大0.90倍のファインダー倍率、隅々まで歪みなくクリアな映像が撮影をサポート。ガラス越しに目が合った瞬間にシャッターを切ることが出来ました。

 

焦点距離:24mm / 絞り:F16 / シャッタースピード:10秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 12-24mm F2.8 GM

 

奥行きのある車道で長秒露光をするのは、広角の楽しみ方のひとつです。消失点から迫ってくるようなレーザーを入れることが出来ました。光線の近未来的な雰囲気とは逆に、鉄橋の武骨なディティールが切れ味鋭く描写されています。シルエットになっている柱も、よく見るとただ黒いだけでなくグラデーションを感じます。言いようのない立体感を感じさせる一枚になっています。

 

焦点距離:55mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:500 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 55mm F1.8 ZA

 

陽が沈み、本格的な夜の帳が降り始めようとする半歩前の時間。ビル群に灯る窓明かりの点描を、実に丁寧に掬い取ってくれました。『FE 55mm F1.8 ZA』はお気に入りのレンズの一つ。ボディに装着した時の「説得力」がたまりません。わずかな光量でも破綻の無い緻密な画作り、恐らく動画だとしてもこの魅力は褪せないでしょう。

 

焦点距離:24mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7SIII + FE 12-24mm F2.8 GM

 

 

視点の創造

動画に特化しているモデルであるということで、静止画撮影においてどんな写り方をするのかはまったくの未知でした。 挑むような気持ちで出掛けた撮影でしたが、待っていたのはその懸念を一蹴するような写真の数々。

「白」ひとつとっても一色には収まらない無限の階調が存在すること。自分が作り上げたい表現に本当に必要な色とはどれなのか?と悩める愉しさに気付き、撮影の可能性が拡大していきます。そしてSONYが新しく定義したピクチャーモード、クリエイティブルック。それはまさに、クリエイターに渡された「地図」です。撮影表現というゴールの無い旅路を歩む中で、新たな境地を開く手助けとなるでしょう。かつてないほどにに創造への欲求を駆り立てる『SONY α7SIII』。今まで見えていなかった可能性を、このカメラと共に探しに行きませんか。

 

Photo by MAP CAMERA Staff

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